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赤ちゃんの下痢の見分け方

赤ちゃんの下痢の見分け方は?受診目安と危険な下痢

赤ちゃんの下痢の見分け方は?普段からうんちが緩い赤ちゃん、下痢で病院に行くべきか迷うところですよね。下痢の中には注意すべき病気が隠れている場合もあるので判断ポイントはしっかりおさえておきたいところ。ただのゆるーいウンチと危険な下痢の見分け方、下痢の時のホームケアについて解説します。

赤ちゃんの下痢の見分け方は?受診目安と危険な下痢

赤ちゃんの下痢が心配!注意が必要な下痢の見分け方は?

赤ちゃんが下痢をしている時、病院を受診したほうがいいのか、おうちで様子を見ていていいのか悩むことがありますよね。
赤ちゃんのうんちは普段も軟らかいので、そもそも下痢なのかどうかわかりづらいことも多いです。

重大な症状を見逃さないために、赤ちゃんの下痢の見分け方について解説します。

そもそもこれって「下痢?」

はいはいが得意な軟便が続く赤ちゃん

特に低月齢の赤ちゃんでは、うんちが軟らかいので下痢なのか、それとも普通のうんちなのかわかりにくいですよね。
月齢別に、健康なうんちの目安をまとめました。ここに書いてある軟らかさより明らかに軟らかく、回数が多いようであれば下痢の可能性があります。

0ヶ月~2ヶ月のうんち:まだ水っぽい

この頃はまだ水っぽく緩めです。ある程度の量のうんちをためて一気に出すということができないので、水っぽいうんちが一日に何回も出ます。おむつを替えるたびにうんちがついていることもあります。
色は黄色か少し緑っぽい黄色をしています。うんちの色が正常かどうかは、母子手帳にチェックシートがついているのでそちらも確認してみましょう。

水っぽく緩いうんちが何度も出るため、下痢との見分け方が最も難しい時期と言えます。下痢かどうかは、赤ちゃんにうんち以外に気になる症状(発熱や機嫌が悪い)がないかどうかで判断しましょう。

■この頃の赤ちゃんに特徴的なうんち傾向

母乳の赤ちゃんは、母乳の成分の影響で黄色や白のツブツブがうんちに混ざることがありますが、心配いりません。

この頃の赤ちゃんは、腸内にほとんど悪玉菌がおらず、ほとんどがビフィズス菌といううらやましい腸内環境をしています。うんちのにおいはほとんどせず、ヨーグルトのようなにおいがします。

3ヶ月~4ヶ月:ベタベタとした泥状に

胃腸の機能が少しずつ発達してきて、水分を腸から吸収できるようになってきます。これにより、2ヶ月までのうんちと比べてベタベタと泥状にまで固くなってきます。

でもまだ回数は多めで、1日3~4回出る場合もあります。下痢との区別は、2ヶ月までと同様、その他の症状があるかないかによって判断しましょう。ただし、サラサラと水のような状態であれば、この月齢なら下痢の可能性が高いです。

完全ミルクの赤ちゃんでは少しうんちは固めで、完全母乳の赤ちゃんのうんちは軟らかめの傾向があります。

5ヶ月~8ヶ月:徐々に固まってくる

離乳食が始まるので、さらにうんちが固くなってきます。胃腸の機能がさらに発達するので、1日に出るうんちの回数も減ってきて、1日1回~2回程度にまとまってきます。
うんちの固さは、離乳食の進み具合にもよりますが、まだベタベタとした泥状であることが多いです。

色はまだ黄色っぽい場合もあれば、茶色になってくることもあります。緑の野菜を食べた場合は緑色のうんちが出ることもあります。

9ヶ月~11ヶ月:離乳食が進みさらに固まる

離乳食が進んでいる場合は、丸くぽてっとした固形のうんちが出るようになります。固さは練り歯磨きぐらいです。食材の切り方が少し大きくなってきているので、食べたものの色や形がそのまま出てくることも多いです。

色は茶色に近づいてきます。母乳やミルク以外の食べ物を摂るようになるので、腸内環境も低月齢の頃とは変わってきて、大人と同じようなにおいのうんちになってきます。

1歳~1歳6ヶ月頃:卒乳した子はうんちが固め

大人と同じようなうんちになってきます。練歯磨きぐらいの固さのうんちが1~2日に1回出ます。ヨーグルトなどの乳製品が好きな赤ちゃんであれば1日2回ぐらい出ることもあります。食べるものによってうんちの出方に個人差があります。

まだおっぱいやミルクを飲んでいる子では少し軟らかめ、卒乳すると少しうんちが固めになります。

色や症状による下痢の見分け方・受診の目安

下痢が治らず病院の診察を受ける赤ちゃん

下痢にはおうちで様子を見ていて大丈夫な場合と、至急受診が必要な場合があります。下痢の色や下痢に伴う症状で、どんな病気が考えられるか見ていきましょう。

こんな色をしていたら要注意!

赤ちゃんのうんちの色は黄色~茶色が基本。少し緑っぽい色に近づくこともあります。注意しなければいけない下痢の色は赤と白です。

赤い下痢で考えられる病気

血がまじった下痢は、「細菌性胃腸炎」が考えられます。病原性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、腸炎ビブリオなどの細菌に感染している可能性があり、診療時間外でも至急受診する必要があります。

細菌性胃腸炎は、細菌に汚染した食べ物を食べたり、不衛生な調理器具で調理した離乳食を食べたりすることで感染します。食後すぐから数日以内に激しい下痢と嘔吐、発熱の症状があります。完治するまでには1~2週間かかります。

細菌を早く外に出すために、下痢止めは使いません。細菌には抗菌薬が効くことがあるので、抗菌薬を内服して治療します。

白い下痢で考えられる病気

白い下痢は、ウイルス性胃腸炎の可能性があります。ウイルス性胃腸炎にかかると、米のとぎ汁のような白い下痢をすることがあります。原因となるウイルスには、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどがあります。

特にロタウイルスの場合は、脳症を起こす可能性があるので、診療時間外でも受診する必要があります。
なお、ロタウイルス胃腸炎は予防接種によってかかりにくくなるか、かかっても軽症ですみます。2回または3回、経口で接種します。

ロタウイルスに赤ちゃんが感染した場合に注意するべき症状
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1日に何回も下痢をするので、脱水症状を起こす危険性もあります。細菌性胃腸炎と異なり、ウイルス性胃腸炎は薬が効きません。水分補給をしっかりしながら、ウイルスが排出されるのを待ちましょう。下痢が落ち着くまでに1~2週間かかることもあります。

ウイルスの排出期間が長いので、家族に感染しないように注意することも必要です。

何日間続いたら注意が必要?

お尻を上にあげ熟睡する赤ちゃん

下痢が、赤や白といった色ではなく、1~2日で治まったのであれば受診せずおうちで様子を見ていてもよいでしょう。3日経っても治らなければ診療時間内に受診しましょう。2週間以上続くのであれば慢性の下痢になってしまっている可能性があります。

慢性の下痢には、おっぱいやミルクを上手に分解できない「乳糖不耐症」や、抗生物質の副作用といった原因が考えられます。こうした下痢になってしまったら、おうちで様子を見ていても治りにくい可能性があります。長引く時は1ヶ月以上続くこともあります。

これらの慢性的な下痢の症状については後の章で詳しく説明します。

下痢以外にこんな症状が出ていたら

受診すべき下痢かどうかを見極めるポイントとして重要なのが、下痢以外の症状です。特に低月齢の赤ちゃんで、下痢かどうか判断するのが難しい場合は下痢以外の症状のチェックが重要です。

次の症状が出ている場合は受診しましょう。

受診が必要な下痢以外の症状

・38度以上の熱がある
・おしっこが6時間~8時間出ていない
・元気がない、機嫌が悪い
・嘔吐がある
・じんましんが出ている

下痢をするタイミングが決まっている時

おばあちゃんにミルクをもらう新生児

次のようなタイミングで、決まって下痢をしてしまう赤ちゃんもいます。

  • おっぱいやミルクを飲んだ後
  • 特定の食べ物を食べた時
  • 抗生物質を飲んでいる時

上記に当てはまる場合は、次の症状を疑いましょう。

おっぱい・ミルクをうまく分解できない「乳糖不耐症」

おっぱいやミルクに含まれる「乳糖」がうまく分解できない症状を「乳糖不耐症」と言います。先天的な要因に加え、ウイルス性胃腸炎や細菌性胃腸炎、風邪などの後で胃腸の機能が弱っている時にも起こります。

乳糖不耐症の赤ちゃんは、おっぱいやミルクを消化しきれずに下痢になってしまいます。先天的な症状でない場合は、胃腸炎が治って消化機能が回復すれば自然と治ります。

それまでの間は、医師の指導の下で乳糖が入っていないミルクを飲んだり、乳糖を分解できるようにするお薬を内服したりする治療を行います。
乳糖は、赤ちゃんの成長に大切な成分なので、乳糖不耐症がわかったからといって自己判断で乳糖を除去しないようにしましょう。乳糖除去ミルクは市販されていますが、使用は医師の指示を仰ぐようにします。

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食べた後の下痢は食物アレルギーかも

特定の食べ物を食べたときに下痢をするのであれば食物アレルギーかもしれません。下痢とともに、じんましん、湿疹、嘔吐、咳が起こることもあります。

何のアレルギーかわかるように、初めて食べさせる食べ物は他の食材と混ぜることはせず、単独で与えましょう。また、初めての食材は平日の午前中に与えるのがおすすめ。異変が起きた時に受診しやすいためです。

アレルギーが出た食べ物は、自己判断で除去せずに医師の指導に従いましょう。ただし、医師の指導を受ける前に今まで通り食べさせることは控えましょう。疑わしい食材は受診するまでは一旦お休みです。

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抗生物質には下痢の副作用も

抗生物質は菌を殺すお薬なので、腸の中の良い菌まで殺してしまいます。その結果、腸内の細菌バランスが崩れて下痢になってしまうことがあります。

風邪などの症状が治まり、抗生物質をやめれば自然に治ります。下痢の症状がつらい場合は、抗生物質にも殺されない特殊な乳酸菌を処方されることもあります。

下痢で受診する際に医師に伝えたいこと

赤ちゃんの下痢はどんな病気の可能性があるか医師に診断してもらうため、次のことを受診の際に伝えましょう。

  • 下痢の回数は1日何回か
  • 熱はあるか
  • 普段の機嫌はどうか
  • 食欲はあるか
  • 水分はしっかりとれているか
  • おしっこは1日何回出ているか
  • 初めて食べた食べ物はあるか

おむつは重要証拠

下痢がついたおむつは重要な判断材料になるので持参しましょう。感染性の胃腸炎の場合もあるので、取り扱いには注意してください。下痢が漏れないように、あまり量が多いようであれば少しトイレに流し、しっかりとビニール袋で密封して持参しましょう。

持参できない場合は携帯カメラで写真を撮って医師に見せるようにしましょう。

赤ちゃんが下痢の時のホームケア

下痢が治り元気にはいはいする赤ちゃん

下痢の時は体力が低下しているので、しっかり水分と栄養を補給することが大切。
また、度々のおむつ交換でおむつかぶれになってしまうこともあるので、スキンケアもしっかり行いましょう。

脱水症状に注意して

下痢の時には大量の水分が体外へ排出されてしまうので脱水症状が心配です。おむつ替えの時には、おしっこも出ているかどうかをしっかりチェックしましょう。

おしっこが少ない、色やにおいが濃い場合は脱水症状になりかかっている可能性があるので、医師に相談しましょう。必要に応じて経口補水液を与える場合もあります。

おっぱいやミルクを少しずつ、意識して頻繁に与えましょう。麦茶やお水を与える場合は、人肌に温めてから与えましょう。冷たい飲み物は身体を冷やすので控えましょう。

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離乳食は消化にいいものを

下痢の時には消化機能も弱っているので、離乳食は消化に良いものを与えましょう。いつもの離乳食より1段階前のものを与えます。水分をしっかりとれるよう、汁物を与えるのもおすすめ。

5~6ヶ月の赤ちゃんで、離乳食を始めたばかり、という場合は2~3日離乳食をお休みしても大丈夫です。まずは胃腸の回復を優先しましょう。

おむつかぶれ予防にスキンケアも重要

下痢の時は1日に何回もお尻を拭いたり洗ったりするので、おむつかぶれが心配です。お尻を洗った後は、ワセリンで保護してあげるのがおすすめです。

お尻が湿った状態でおむつをつけると、蒸れておむつかぶれになりがちです。お尻ふきの水分がしっかりと乾燥してからおむつをつけてあげましょう。

おむつかぶれが悪化して、ジュクジュクしてきてしまった場合は受診し、塗り薬を処方してもらいましょう。症状によって、ステロイド軟膏や抗真菌薬などが処方されます。

感染症の場合は二次感染に注意

下痢が、ウイルス性や細菌性の胃腸炎だった場合には、家族への二次感染に注意しましょう。ママはお世話の時にはマスクをし、オムツ交換を行った時には手洗いとアルコール消毒を行いましょう。

赤ちゃんが触る場所やおもちゃは、次亜塩素酸ナトリウムで消毒するのが安心です。次亜塩素酸ナトリウムは、キッチンにある「ハイター」や、哺乳瓶を消毒する「ミルクポン」といった商品名のものです。

また、他の子にうつしてしまわないよう、外出は控えましょう。

普段から赤ちゃんのうんちをよく観察してあげて!

特にうんちが軟らかい低月齢の赤ちゃんでは、下痢と普通のうんちの区別が難しいことが多いです。でも、下痢には注意すべき症状もあるため、うんちの異常は早めに発見してあげたいところ。

いつもと違ううんちに気づいてあげるためには、日ごろから赤ちゃんのうんちをよく観察してあげることが大切。
1日に何回出るのか、軟らかさはどうか、月齢別に目安はあるものの個人差があるので、その赤ちゃんの「普通」がどのような状態か知っておくようにしましょう。