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赤ちゃんの下痢の対処法

赤ちゃんの下痢が治らない原因や対処法とホームケア

赤ちゃんの下痢が治らない場合、下痢以外の症状がないと病院を受診するべきなのか迷いますよね。また、1度受診したにもかかわらず、下痢のみが長引いていることも…。この記事では、赤ちゃんの下痢が続き悩むママ向けに、長引く下痢の原因と考えられる病気、おうちでのケア方法について解説しています。

赤ちゃんの下痢が治らない原因や対処法とホームケア

赤ちゃんの下痢が治らない…。長引く下痢の原因は?

発熱や嘔吐を伴う下痢の場合はすぐに病院を受診していることと思いますが、下痢だけが長引く場合は受診に迷うこともあるのではないでしょうか?
または、一度受診して風邪やロタウイルス感染・ノロウイルス感染などの診断を受け、他の症状は治ったのに下痢だけが治らない、という場合もあります。ここでは、長引く下痢の原因と、対処方法について解説します。

「急性の下痢」と「慢性の下痢」は原因が異なる!

下痢はどの程度長引いていますか?
2週間以上続いている場合は、慢性の下痢になってしまっている可能性があります。「急性の下痢」の場合は、多くが2週間以内に治まってきます。
「急性の下痢」には、以下のような種類があります。

腹痛に苦しむ女の子に優しく毛布をかけるママ

急性の下痢

・ウイルス性胃腸炎
ロタウイルス・ノロウイルス・アデノウイルスなどが原因。ロタウイルスの場合は、米のとぎ汁のような白い下痢が出る。発熱や嘔吐を伴う。


・細菌性胃腸炎
サルモネラ菌・カンピロバクター菌・大腸菌・黄色ブドウ球菌などが原因。離乳食を調理する際に、ママの手や調理器具・食器などに菌が付着していると感染する場合がある。発熱や嘔吐を伴い、血便が出る場合もある。

ロタウイルスに赤ちゃんが感染した場合に注意するべき症状
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ロタウイルスは非常に感染力が強く、5歳までにほとんどの子供が感染するといわれています。赤ちゃんを育てるうえで避けては通れないロタウイルスによる胃腸炎の症状や治療法、流行時期や感染経路を解説します。

上記の原因や症状に当てはまらず、下痢だけが長く続く場合は、以下の要因が考えられます。

・乳糖不耐症
・離乳食の内容(胃腸に負担が大きいものを食べている)
・食物アレルギー
・抗生剤の副作用

長引く赤ちゃんの下痢は、要因があるので「そのうち治る」と様子を見ていても、軽快しないことが多いです。
下痢が長引くと、水分不足になったり離乳食からの栄養を吸収しにくくなったりするので、早めに原因をつきとめ、対処しましょう。

母乳やミルクを飲んだ後の下痢は乳糖不耐症の可能性あり

乳糖不耐症とは、母乳や牛乳に含まれる「乳糖」を身体で上手に分解できない症状です。大人でも、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするという人がいますね。その症状の赤ちゃん版です。

乳糖不耐症の治療方法と自宅で確認する病院の受診目安
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乳糖不耐症の治療はどのようなものなのか、症状など赤ちゃんの状態から判断した治療法を解説します。下痢や嘔吐など自宅で症状から判断して病院に受診する目安も紹介します。

下痢をするタイミングが、母乳や牛乳を飲んだ後であれば乳糖不耐症を疑いましょう。乳糖不耐症には、先天的・後天的な要因がありますが、1歳前の赤ちゃんが後天的に乳糖不耐症にかかってしまうことは珍しくありません。

乳糖不耐症の要因

・先天的要因:遺伝的に乳糖を分解する能力が低い
・後天的要因:風邪やウイルス性・細菌性の下痢が原因で乳糖を分解する力が弱まる

乳糖不耐症の場合、下痢だから水分をたくさん補給しようと、母乳やミルクを与えると逆効果になってしまいます。
乳糖不耐症の赤ちゃんのために、乳糖が含まれていないミルクも販売されています。


明治ミルフィーHP850gの画像
出典:catalog-p.meiji.co.jp

明治ミルフィーHP850g

価格 : 2,700円(税別)

乳糖が含まれていないミルクは、自己判断で使用してはいけません。 乳糖は成長期にとても大切な栄養素だからです。必ず、医師の指示に従うようにしてください。

乳糖不耐症の診断

乳糖不耐症は、検便によってわかります。
乳糖不耐症は、乳糖を分解できない病気なので、乳糖不耐症の場合は便の中に乳糖が出てきます。後天的乳糖不耐症は治療をすれば治りますので、これ以降、母乳やミルクを飲ませられないということではありません。

母乳栄養の場合

無乳糖ミルクに切り替えなくてもお薬で母乳育児を続けることができます。
「ミルラクト」というお薬が、乳糖の分解を助けます。授乳の途中で与えましょう。
なお、ミルラクトはミルクの赤ちゃんにも使うことができます。無乳糖ミルクを使用しない場合は、ミルクをあげる途中にミルラクトを飲ませてあげましょう。

離乳食の内容を見直してみよう

赤ちゃんは胃腸の機能が未熟なので、消化に悪い食べ物を摂ると下痢をしてしまうことがあります。
以下の食材は下痢をしやすい食材です。

離乳症に喜ぶ赤ちゃんとママ

下痢をしやすい食べ物

・柑橘類:腸に刺激を与えやすいです。
・糖分が多い果物:腸内で発酵するので下痢をしやすくなります。ただし、りんごに含まれるペクチンは整腸作用があるので下痢の時におすすめです。
・脂肪分:消化しにくいので腸に負担を与えます。
・食物繊維:消化しにくいので腸に負担を与えます。
・生野菜:消化しにくいので腸に負担を与えます。また、身体を冷やすので下痢をしやすくなります。
・乳製品:腸の機能が低下している時には分解しにくくなります。

下痢は食物アレルギーの症状の一つ

食物アレルギーでも、下痢症状になることがあります。
初めて食べさせる食材は、アレルギー物質かどうかを判定できるようにするため、単品で少量与えましょう。

ベビーフードはさまざまな食材が入っているので食べさせる時には要注意です。必ず原材料の欄を見て、アレルギーになったことがある食材が入っていないか、または初めて食べる食材が2種類以上入っていないかを確かめてから与えましょう。

自己判断で食材を除去するのはよくありません。アレルギーを起こしやすい食材は、栄養も豊富なので、自己判断で除去していると栄養不足になる可能性があります。必ず、医師の指示を仰ぎましょう。

抗生物質は善玉菌も殺す

感染症の治療のために抗生物質を処方されることがありますが、抗生物質の副作用として下痢症状が現れることがあります。抗生物質は、菌を殺すお薬なので、腸内の菌のバランスが崩れるためです。

服用により、下痢があまり長く続いたり、血便が出てしまったりした場合は再度受診しましょう。

以下の薬は、赤ちゃんの感染症に良く処方される薬ですが、いずれも副作用として「下痢」の可能性があると記載されています。

赤ちゃんの感染症に処方される薬

・成分名:クラリスロマイシン 薬品名:クラリスドライシロップなど
・成分名:セファクロル 薬品名:ケフラール細粒小児用など
・成分名:アモキシシリン 薬品名:パセトシン細粒など
・成分名:セフジニル 薬品名:セフゾン細粒小児用など
・成分名:セフジトレンピボキシル 薬品名:メイアクトMS小児用細粒

赤ちゃんの下痢で病院を受診・再診する目安

下痢症状が1週間以上続いたら受診・再診しましょう。
初めの診断が、ウイルス性または細菌性の胃腸炎で、嘔吐や発熱の症状が軽快したとしても、腸の機能が低下し乳糖不耐症を発症している可能性があります。

下痢が止まらず病院で診察を受ける赤ちゃん

乳糖不耐症を発症している時に通常と同じ方法で授乳を続けていると症状が長引き、赤ちゃんの身体に負担がかかります。早めに受診し、適切な対応をとりましょう。

赤ちゃんの下痢症状に処方されるお薬の種類

下痢は、細菌やウイルスを排出する働きもあるので、下痢止めのお薬は服用しません。
症状を和らげるためには整腸剤が処方されることもあります。

整腸剤の役割

下痢の時には腸の細菌バランスが崩れています。そのため、整腸剤で腸内環境を整えることが有効です。
赤ちゃんに処方される整腸剤には以下のようなお薬があります。

赤ちゃんに処方される整腸剤

・ビオフェルミン
・ビオフェルミンR
・ラックビー
・ラックビーR

整腸剤は、抗生物質と一緒に飲むと腸にとって良い菌まで殺菌されてしまいます。
しかし、「R」がついている整腸剤は、「耐性乳酸菌」といって抗生物質にも殺されない菌でできています。抗生物質の副作用で下痢をする場合に有効な整腸剤です。

ただし、ラックビーRは、ミルクアレルギーがある赤ちゃんには使えないので注意しましょう。

赤ちゃんが薬をじょうずに飲んでくれない!

赤ちゃんに粉薬を飲ませるのはなかなか至難の業ですよね。
お水に溶かしてスプーンで飲ませようとしても、こぼれてしまったりしてうまく飲めないこともあります。
そんな時はこちらの「ゼリー状オブラート」を使用してみてはいかがでしょうか。


おくすり飲めたねの画像
出典:www.ryukakusan.co.jp

おくすり飲めたね

こちらの商品は、粉薬をしっかりと包み込み、つるんと飲み込むことができるので赤ちゃんでも粉薬を服用しやすくなります。離乳食中期から使用可能です。

赤ちゃんの下痢は長引くことが多い

赤ちゃんは大人と比べて消化吸収機能が未熟なので、少しの腸内環境の変化で下痢になってしまいます。また、下痢をすることによって腸内の善玉菌が排出されてしまったり、栄養の吸収がわるくなったりするので、それもまた下痢の原因になってしまいます。つまり、完治には時間がかかるものなのです。

医師の指示の下、食事に注意し、整腸剤を飲ませて焦らずゆっくり様子を見ましょう。

赤ちゃんの下痢が治らないときはママのホームケアが大切

下痢とのお付き合いは長丁場になることが多いので、ホームケアの方法についてもしっかりとおさえておきましょう。

慢性の下痢になり赤ちゃんを心配するママの手

下痢のときの離乳食 おすすめの食べ物・控えた方がいい食べ物

下痢のホームケアで大切なのは何といっても離乳食のレシピの工夫です。
赤ちゃんの胃腸に負担をかけない、消化吸収の良い食材・調理法を心がけましょう。

下痢のときの離乳食は?

下痢の時には消化吸収機能が低下し、身体が栄養不足に陥りがちなので、下痢だからと言って必要以上に食事を控えめにすると回復も遅くなってしまいます。

食欲があるようであれば、様子を見ながら少しずつ消化に良い食事を与えましょう。

赤ちゃんの下痢と離乳食・お腹にやさしいおすすめレシピ
赤ちゃんの下痢と離乳食・お腹にやさしいおすすめレシピ
赤ちゃんが下痢をすると離乳食を一旦お休みするべきか迷いますよね。実は下痢でも離乳食はやめないことが推奨されています。下痢のときにいい食材、避けたい食材、おすすめレシピについてまとめてご紹介!

食べた方がいいもの

食物繊維があまり多くない野菜やお粥のような消化に良い食べ物を与えましょう。
りんごやにんじんは、整腸作用のあるペクチンを含むのでおすすめです。

お腹を整える離乳食に最適なリンゴ

その他、おすすめの野菜は大根、かぶ、キャベツ、ブロッコリー、じゃがいもです。

たんぱく質は消化に悪いので少量とし、脂分の少ない食材を選びましょう。
豆腐や白身魚がおすすめです。

下痢の時におすすめのレシピ

消化に良く、栄養もしっかりととれるレシピを紹介します。
離乳食中期以降の赤ちゃんを対象にしたレシピです。
下痢の時は、離乳食の固さを「その時に出ている便と同じ程度の固さ」にすると胃腸への負担が少なくなります。

大根とニンジンのとろとろ煮

すりおろした大根とニンジン(各大さじ1)を、だし汁(大さじ3)で煮て少量のお味噌(小さじ1/6)で味をつけます。

りんごのおかゆ

すりおろしたりんご(大さじ2)を電子レンジで500w30秒加熱し、5倍粥にトッピングします。

赤ちゃんの下痢は脱水に注意!こまめな水分補給が大切

オーエスワンゼリーの画像
出典:www.os-1.jp

オーエスワンゼリー

下痢が続くと水分不足になり、ひどくなると脱水症状を起こしてしまうので水分補給を心がけましょう。 麦茶・湯冷まし・ベビー用イオン飲料・経口補水液などを飲ませてあげましょう。 水分がとりづらい場合は、ゼリー状の経口補水液もあります。

赤ちゃんの長引く下痢の大敵!おむつかぶれ対処法

下痢の時は1日に5~6回、多い時で10回以上もオムツを替えることになります。そのたびにお尻を拭いたり洗ったりするので、お尻は荒れて真っ赤になってしまっていることでしょう。
おむつかぶれの予防には、面倒でもお尻を拭いたり洗ったりした後にしっかり保湿をしてあげましょう。白色ワセリンや、病院で処方されるプロぺトがしっかり皮膚を保護するのでおすすめです。


ポリベビーの画像
出典:www.polibaby.jp

ポリベビー

おむつかぶれがひどくなってしまった場合、病院では「亜鉛華単軟膏」が処方されることが多いです。 ステロイド剤ではなく、「酸化亜鉛」という成分が有効な消炎剤です。おむつかぶれだけで病院に行くのはちょっと…という方は、市販の酸化亜鉛配合の軟膏を試してみてはいかがでしょうか?

裏技!?おむつ2枚履き!

赤ちゃんの下痢が治まらないと、動き回る赤ちゃんのオムツの隙間から下痢がポタポタ…なんていうこともよくあります。ママはオムツ替えに加えて、床の拭き掃除もしなければならず大変ですよね。

オムツから下痢が漏れてしまうのを防ぐには、オムツの2重履きがおすすめです。
上に重ねるオムツは、いつものオムツよりもワンサイズ上のものを使用すると、さらに漏れ予防効果が期待できます。

赤ちゃんの下痢、心配しすぎないで!

大人で下痢が長引くと、お腹が絞られるように痛くつらい症状が続きます。
でも赤ちゃんの場合はもともとうんちが緩く、消化吸収機能が未熟なので下痢自体それほど珍しいことではありませんし、慢性の下痢の場合はつらい症状もさほどありません

原因がわかっていれば、正しく対処することで必ず治るものなので焦ったり心配しすぎることなく、赤ちゃんのケアを続けましょう。