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赤ちゃんの脱水症状の予防とケア

赤ちゃんの脱水症状に早く気付くポイント7つ&処置の方法

赤ちゃんの脱水症状を見分けるポイントは7つ!夏の赤ちゃんの健康管理は脱水症状を防ぐための観察ポイントを抑え脱水の兆候が見られたら早めに的確な処置を行いましょう。体が小さく体温調節機能が未熟な赤ちゃんは脱水のリスクが高いためママの的確な判断が深刻な状況を回避のカギ!

赤ちゃんの脱水症状に早く気付くポイント7つ&処置の方法

赤ちゃんの脱水症状は早期に気付いて!観察ポイントと脱水対策

赤ちゃんは汗っかきです。しかも、泣いたり、よだれを出したり、鼻水を出したりと、一日中、体のどこかから水分を出しています。
とは言うものの、体は小さく、たくさんの水を溜めておくことはできませんので、大人よりもすぐに脱水症状になってしまうのです。

赤ちゃんの脱水症状は、周りの大人がしっかりと観察し、対策を打つことで防ぐことができます。どんな事柄に注意して観察することができるのか、注意するポイント別に説明いたします。

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基本の基本!脱水症状とは…

脱水症状気味のむちむち赤ちゃん

体内の水分や電解質が一定以上失われた状態を『脱水状態』と呼び、脱水状態にある人が示す症状を『脱水症状』と言います。大量に汗をかいたり、嘔吐・下痢・発熱などで水分を激しく消費したりしたにもかかわらず、スムーズに補給できていないと、『脱水症状』を起こします。

脱水症状として見られる諸症状

  • 唇や喉が渇く
  • 体のほてりと手足の冷え
  • 頭痛やめまい、立ちくらみ
  • 意識がもうろうとする
  • けいれん
  • 尿の量が少なくなる、尿の色が濃くなる
  • 目のまわりがくぼむ

脱水症状を見分けるポイント7つ

水分をたっぷり取って寝ている赤ちゃん

赤ちゃんは自分の状態を話すことができませんので、喉の渇きや頭痛などは周りからうかがい知ることができません。赤ちゃんの場合は、次の症状によって脱水症状を見分けます。

1.だいせんもん(大泉門)のくぼみ

赤ちゃんは、出生時には頭がい骨はまだ完成していません。5つの骨に分かれていて、骨と骨の間にすき間がある状態で生まれてくるのです。
頭の前方にあるすき間を『大泉門』後方にあるすき間を『小泉門』と呼びます。このすき間には骨がありませんので、あまり強く押すと脳や血管に影響を及ぼしてしまいます。シャンプーをするときも気をつけて、圧力をあまりかけないようにしましょう。

普段は特に触ってもへこみを感じない大泉門ですが、脱水状態になるとへこみが生じます。大人は脱水状態になると目の周りがくぼみますが、赤ちゃんは大泉門がくぼむのです。

大泉門は何のためにあるの?

大泉門や小泉門があることで、脳の急激な成長に対応することができます。赤ちゃんは生まれたときの脳の重量は350g程度、生後1年ほどで1,000gを超えるようになりますが、もし頭がい骨がしっかりと完成した状態で赤ちゃんが生まれるならどうでしょうか?

生まれたときの脳の容量に合わせた頭がい骨なら、急激に大きくなる脳をしっかりと守ることはできません。また、大きくなったときの容量に合わせた頭がい骨なら、脳が不安定になり、すこしの揺れや動きで損傷する恐れがあります。

また、これらのすき間があることで、骨を重ねて頭囲を縮めることができます。
頭がい骨がしっかりと完成した状態なら最大直径10cmほどの産道を通ることはできませんが、部分的に骨を重ねて脳の直径を縮めますので、頭囲よりも小さい産道を通ることが可能になるのです。

2.手足の冷え

大人と同じく、赤ちゃんも脱水状態がひどくなると、体はほてっているのに手足が冷たくなります。手のひらや足の裏は発汗が活発な部位ですので普段から少しひんやりとしていますが、気温が高いにもかかわらず手足全体が冷たいときは、脱水症状を疑ってみて下さい。

3.尿の量と色

紙おむつの場合、尿の量を正確に把握するのは難しいですが、6時間以上全くおしっこが出ていないなら、脱水症状を疑ってみましょう。
母乳やミルクを主な栄養源としている赤ちゃんの場合、尿の色が極端に濃くなることはありませんが、わずかでも濃くなっていないか、おむつ替えのタイミングでしっかりとチェックします。

4.涙とよだれの量

バケツの中をのぞく女の子

普段はたくさんよだれを出す赤ちゃんが、ほとんどよだれを流さなくなったとき。
また、泣いているのに、ほとんど涙が出ていないとき。脱水症状が疑われますので、しっかりと観察するようにしましょう。

5.何度も母乳やミルクを欲しがる

飲んだばかりなのに母乳やミルクを欲しがるときは、喉の渇きが激しいと考えられます。飲む回数が多すぎると考えるのではなく、脱水症状なのかもと疑って見て下さい。

6.下痢や嘔吐

水分を与えようとしても、吐いてしまったり下痢になってしまったりして、明らかに体が水分を受けつけない状態になっていると観察されるときは、脱水症状が進行していると考えられます。
少量ずつ水分を補給し、病院に連れていきましょう。

7.機嫌が悪い、ぐったりとしている

何をしても機嫌が悪いときや、反対に何をしても無反応なときは、脱水症状になっている可能性が高いです。
特に、寝る時間でもないのにぐったりとしているときは、脱水症状が進行して力がでないとも考えられます。37.5℃以上の熱がある場合は、病院に連れて行って診察を受けましょう。

脱水状態を回避する夏の過ごし方のポイント

熱い日差しでも元気に駆け回る男の子

脱水状態にならないために、普段からしっかりと水分補給をするようにしましょう。特に気温の高い日や湿度の高い日は朝起きたとき、お昼寝から目覚めたとき、たくさん汗をかいたとき、たくさん泣いたとき、お風呂から上がったとき、外出から帰ってきたとき等、一日何度も水分を補給するようにします。

また、風邪をひいていて熱があるときや下痢気味、嘔吐した後なども、水分補給をこまめにする必要があります。水分補給をするときは、涼しい場所で赤ちゃんを落ち着かせてから、汗をしっかりと拭いて、月齢に合った飲み物を与えるようにしましょう。

赤ちゃんが脱水症状になってしまったときの処置4つ

赤ちゃんが脱水症状になったときの処置

水分補給をしっかりと行うことで脱水症状を回避することができますが、それでも脱水状態になってしまったときは、何を行うことができるでしょうか。

処置1:涼しい場所に移動する

屋外に居る場合や暑い部屋にいる場合、まずは赤ちゃんを涼しい場所に移動させることが先決です。涼しい場所でうちわなどを使って体のほてりをさまし、赤ちゃんの体をゆっくりと休めるようにします。
重ね着している場合や体にぴったり合った洋服を着ている場合には、上着を脱がせて服をくつろげてください。

赤ちゃんが少し落ち着いたら、乾いた清潔なタオルで汗をしっかりと拭き、着替えができる場合には、清潔な服に着替えさせるようにしましょう。

処置2:少量ずつ水分を与える

脱水症状を起こしているときは、水分をスムーズに受け付けられなくなっていますので、少しずつゆっくりと飲み物を飲ませるようにします。
離乳食を始めていない月齢の低い赤ちゃんにはティースプーンに半量ずつ飲ませますが、どうしても口を開けてくれないときは、唇を少し湿らせるだけでも症状を改善することができますので、赤ちゃんに無理のない範囲で水分補給をしましょう。

離乳食前の赤ちゃんには、母乳やミルクが適切です。また、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにも、栄養補給と水分補給を兼ねて母乳やミルクを飲ませましょう。
どうしても嫌がる場合は、薄めた麦茶や湯ざましを飲ませます。胃を驚かせないように常温のものを与えましょう。

処置3:熱を冷ます

赤ちゃんを夏の日差しから守る母親

発熱を伴う場合は、脇の下や太もも、ひざの裏、手首とひじの裏、首の各所を、タオルを巻いた保冷剤で冷やしてください。症状が緩和して、水分を受けつけやすくなることもあります。

処置4:病院に連れて行く

水分を受けつけず、手足の冷えや発熱、嘔吐がひどくなる場合は、すぐに病院に連れて行きます。容体は急変することもありますので、時間外でも救急外来を訪れ、迅速な処置を受けられるようにしてください。場合によっては、点滴や入院となることもあります。

病院に連れて行くときも、唇を水で湿らせたり汗を拭いたり熱さましをしたりといった処置は続けます。
症状が悪化するとけいれんが始まることや意識を失うこともありますので、悪化させないよう、診察を受けるまで適切な処置を行い続けるようにしましょう。

しっかり観察&しっかり水分補給が夏の赤ちゃんの健康を守る

一般的に『脱水症状』というと夏だけに起こる症状と思われがちですが、赤ちゃんがミルクや母乳を飲まないでよく寝るために、季節を問わず脱水症状を起こしてしまうこともあります。

母子手帳の発育曲線を見て、赤ちゃんの体重増加があまりにも低い場合(生後6ヶ月までは1ヶ月当たり700g~1,000g、その後は1ヶ月300g程度)は脱水症状が疑われます。赤ちゃんが寝ていても、何度か起こして母乳やミルクを飲ませるようにしましょう。

よく寝るための脱水症状も、夏場の脱水症状も、赤ちゃんをしっかりと観察してしっかり水分補給を行うことで回避することが可能です。赤ちゃんの健康のためにも、こまめに注意することを心がけてくださいね。

水分をどうしても受けつけないときは、1人で悩むのではなく、すぐに病院を受診して診察を受けるようにしましょう。早めの処置で、他の疾患や症状に気付くことや、病気の深刻化を避けることができます。