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赤ちゃんの咳はココをチェック!

赤ちゃんの咳は音・時間帯をチェック&止まらない咳のケア

赤ちゃんの咳が気になるとき、止まらないときはココをチェック!赤ちゃんの咳は咳の音や咳や発作の起こる時間帯、鼻水や熱の症状など病院受診したときに聞かれる観察ポイントがあります。また咳は長引くと赤ちゃんの体力を消耗させることも、咳でつらいときのおうちケアも解説!

赤ちゃんの咳は音・時間帯をチェック&止まらない咳のケア

赤ちゃんの咳の観察ポイント&おうちでできる対処法

咳は人間の防衛本能―――それは赤ちゃんも同じ。心配のない咳も風邪などの病気を原因とする咳も、異常を知らせるサインであることには違いありません。

空気に漂うホコリやごみ、病原体やダニ、花粉―――これらはアレルギーや病気を引き起こすアレルゲンで呼吸により人体にも入り、気道の粘膜に付着すると、それがウイルスや細菌である場合は感染を起こします。それがほこりやダニ、花粉といったアレルゲンであるならば、アレルギーを持つ人の免疫システムはこれらを体外へ排除しようとします。この反応が咳。

赤ちゃんの咳のホームケア

感染症によりウイルスや細菌が増殖し粘膜が炎症を引き起こしていたり、アレルギー体質のときにはアレルゲンが排出されない状態では咳も収まりません。
免疫力が完成していない赤ちゃんや小さな子供は、気道の抵抗力も弱くデリケートであるため大人よりも炎症を起こしやすいといえます。

赤ちゃんの咳の注意するべき特徴を知ろう!咳の音、咳の出る時間帯、咳はいつから?

寝る時は咳が止まる赤ちゃん

免疫力の完成していない赤ちゃんの咳は、発熱を引き起こしてしまいやすく注意をして観察すべき症状ですが、単に「咳が出る」という状態のみの段階は、小児科にもなかなか行きにくいものです。
咳には、咳の音や咳が出始めてからどれくらいの期間かなどいくつかの観察ポイントがあります。

「おや?咳が出るな、どうしたのかな?」と感じる時点では、これらの観察ポイントに注意して経過観察を開始しましょう。

赤ちゃんの咳の音をチェックしよう

咳の特徴として、診断の大きな手掛かりとなるポイントは、まず咳の音です。

コンコン…乾いた音の咳

寝返りしながらコンコン咳をする赤ちゃん

こんこんという痰の絡んでいない様子のいわゆる空咳(からぜき)「乾性咳嗽(かんせいがいそう)」は、病気の初期症状かアレルギーなど病気以外の原因が考えられますが、基本的には食欲もあり水分もとれていて元気な様子なら、そんなに心配はいりません。

ただし、すぐには病院に行く必要はなくとも病気の初期症状である可能性は高いため、鼻水や発熱などほかの症状は見られないか、体調観察を続けましょう。

様子を見ていたら案の定発熱した…ということも多いもの。発熱時にもすぐに対応できる準備をしておきましょう。

ゴホゴホ、ゲボゲホ…痰が絡んだ咳

咳をするよりテレビに夢中な赤ちゃん

ゴホンゴホンと痰が絡んでいる様子の咳は「湿性咳嗽(しっせいがいそう)」といいます。
主に感染を引き起こしたとき、体にとっての異物を痰やはなみずといった気道からの分泌物とからめて体外に排出しようとする働きによって起こる咳です。もちろん、アレルギーの症状の可能性もあります。

鼻水が出ていることが多く、今は熱がなくてもすぐに発熱を伴うことも少なくありません。咳以外にも発熱や下痢といった症状に注意するようにしましょう。

ケンケン→ブホンブホン

咳で辛そうな赤ちゃん

感染症などによりクループ症候群を引き起こしたときの咳です。犬が吠える声に似ていることから「犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう)」と言われますが、アザラシやオットセイの鳴き声にもたとえられます。
ケンケンというかすれたような咳音が特徴的で、悪化すると濁音が混じり痰が絡むとも違った重い咳の音になります。

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喉の奥が炎症で腫れ上がり、呼吸のため息を吸うときに特に苦しくなるため、この音の咳をしているときは呼吸困難となりやすい状態です。

出典:www.youtube.com

ヒューヒュー、ゼィゼィ

咳に伴い、気管(喉の奥)からゼイゼイヒューヒューといった異常音がするときは、気管支炎、気管支喘息により気管が狭くなっているために呼吸が苦しい状態が考えられます。
医療措置を必要とします。

咳の出る時間帯

病院にかかったとき、咳の症状がある場合には、「いつから始まったか?」はもちろん、「一日のうちどの時間帯に咳が出るか?」も聞かれます。日中に多く咳をする、寝入りばな、夜中など、咳の出る時間帯も気にして観察しましょう。

寝入りばなや夜中、睡眠中の咳

指をくわえて何かを祈るような寝相の赤ちゃん

ぐっすりと眠っていた赤ちゃんが夜中になると咳を始めたり、眠れなくなるほどの咳を始めたりすることがありますが、自律神経の働きが関係している場合もあります。

交感神経が優位の日中は、気管も緊張により拡張していて呼吸がしやすい状態ですが、夜になると交感神経と副交感神経が切り替わり、副交感神経が優位となります。副交感神経優位とは、体は休息モードに入り酸素は必要最低限でよいため、気管支は収縮して狭くなります。つまり、リラックス下では気管は狭くなるため咳が出やすくなるのです。

風邪などで気管が炎症を起こし狭くなっているときに、さらに気管が狭くなると咳はとても出やすい状態と言えます。

明け方の咳

ふんぞり返り熟睡する赤ちゃん

明け方にのみ咳が出るなら、朝方にかけての冷え込みといった急激な気温の変化が原因となっていることが多くあります。特にアレルギーなどのあるときは気温差なども刺激になってしまうことも。
部屋の寒暖差を抑え、部屋の空気が乾燥しすぎない工夫をしてあげましょう。

夜になると悪化して眠れないとき

夜に赤ちゃんの咳が悪化すると、赤ちゃんはもちろんお母さんも眠れません。ただでさえ咳は体力を消耗しますので、二人とも体力が落ちてしまってつらいものですよね。
咳の症状は夜に悪化することが多いものです。

夜は気管が狭く咳が出やすいので、対策をしておくと良いですよ!

・咳があるときはのどが乾燥しがち。枕元に湯冷ましなどを置いて夜中に咳が出たらすぐに与えられるようにしましょう。
・赤ちゃんの咳で夜眠れず寝不足になったら、無理せず赤ちゃんと一緒に昼寝をするようにしましょう。
・寝具にハウスダストがついている場合にも咳が出やすくなります。寝具は普段から清潔を保つようにしましょう。
・空気の乾燥も刺激になります。室内は50~60%の湿度に保つようにしましょう。
・朝方の気温の変化が著しいときはエアコンや暖房はタイマーでコントロールしましょう。

日中も変わりない

日中も変わりなく咳が出るとき、常に咳をしてとまらないときは感染症や気管支炎の疑いがあります。

受診を急ぐべき咳のチェックポイント

咳に痰が絡んだり鼻水を伴っているときは、鼻水の色が感染症の目安になります。通常は急いで病院へ行かなくても心配のないケースですが、急いで受診するべき症状もあります。

発熱をともなう咳

姉と仲良くハイハイ中の赤ちゃん

咳に発熱を伴うときは、感染症に罹患している可能性は極めて高い状態です。
熱が著しく高く水分補給もままならないとき、熱性けいれんがみられるときは夜間外来へ急ぎましょう。
特に急を要する症状がみられなくとも、次の日の受診時間には病院を受診します。それまで水分補給をしっかりさせましょう。

感染症の疑いがあるときは、なるべく周囲に移さないように病院の受付で咳発熱があることを伝えると良いですよ。

嘔吐を伴うとき

おしゃぶりをくわえながら寝る風邪をひいている赤ちゃん

嘔吐を伴う咳もまずは落ち着いて様子を観察します。
赤ちゃん特有の胃の形により嘔吐しやすい時期もあります。観察のポイントとしては元気(食欲)があるかどうか、水分補給はできるかどうか。

元気がなく、ぐったりとしているようであれば病院に連れて行きましょう。風邪などの感染症による嘔吐では、発熱により脱水症状を引き起こす可能性があります。赤ちゃんの脱水症状は重篤になりがちなので要注意!水分を受け付けないようなら急いで病院に行きましょう。

咳が出るときは喉の粘膜が弱っているので、今は熱がなくてもこのあと急激に症状が変化する可能性は高いと言えます。適度に室内の湿度を保ち乾燥を防いであげましょう。

心配のない嘔吐

ハイハイでパパの背後を狙う赤ちゃん

赤ちゃんは咳がひどいとミルクや食事のあと、すぐに吐いてしまうこともあります。
産まれて1~2ヶ月の赤ちゃんは、胃が未完成な状態。胃の形は縦長で小さく、入口部分の筋肉もゆるく逆流しやすいため、ちょっとミルクが多かった、ミルクのあとにゲップをしなったなどの少しのことで嘔吐しやすい状態にあります。咳もそのひとつ。

基本的には、元気があり食欲もあるようならす病院へ急ぐ必要はありません。熱はないようであれば、まずは経過を観察しましょう。

病院へ行くときは小児科から!

赤ちゃんの咳は、感染症の症状であることも多いため、基本的には小児科を受診するようにしましょう。その後アレルギーであればアレルギー科や耳鼻科へ移っても良いかもしれません。

赤ちゃんの咳…小児科を受診させるべき理由

咳で疲れが出ている女の子

  • 小児科は赤ちゃんの全身状態から診察するスペシャリスト。症状を自分で説明できない赤ちゃんは、思わぬところに病気が潜んでいる場合があるので小児科医に全身を診てもらいましょう。
  • RSウイルス感染症、肺炎、ぜんそくなど症状の程度により、入院が必要となります。

また、赤ちゃんが入院治療を受けられるのは小児科です。

受診時のマスク着用は?

赤ちゃんに咳が出ているとき、お母さんはマスク着用で受診します。
マスクができない月齢の赤ちゃんは、マスクができないからと口元などをガーゼで覆うと息がしにくくなってしまいますので、感染予防とはいえそのようなことは避けましょう。

発熱を伴う咳のうち、インフルエンザなど特に注意すべき感染症が流行しているときなど受診に際して心配や不安があるときは、病院に電話してから受診しましょう!

咳が出るときのホームケア

お兄ちゃんと一緒に遊ぶ赤ちゃん

赤ちゃんが咳でつらそうなら病院受診が欠かせませんが、一日も早い体調回復には病院受診だけでなくホームケアも大切。

特にウイルスが原因の咳の場合、直接原因のウイルスに対抗する抗ウイルス薬がなく、治癒を促す対処療法となることも多々。赤ちゃんの治癒力を高める正しいホームケアをしてあげましょう。

快適な室温・湿度を保ちましょう

咳が出ているときは呼吸のたびにのどや気管が刺激されがちです。
湿度・室温の調整はもちろん、定期的に空気を入れ替えたり空気清浄機を設置して、咳を誘発する原因を取り去ってあげましょう。

赤ちゃん快適エアコンの使い方|夏の冷え対策&冬の乾燥対策
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赤ちゃんの部屋にエアコンをつけるとなると夏は冷え、冬は乾燥が気になりますね。一年を通して冷暖房として使用するエアコンですが赤ちゃんが快適に過ごすためには設定温度はもちろんお部屋の空気管理が大切です。

室温

まずは暑くて汗をかいたり、身体が冷えたりしないよう温度管理をしっかりと。目安は春・秋・冬は22~23度、夏は28度前後です。
(※夏場は外気温との差は5℃程度に抑えるのが望ましい)

湿度

咳が良くなりパスタが食べられた赤ちゃん

次に乾燥対策です。乾燥はのどを刺激するだけでなく、乾燥した空気中ではウイルスも飛散しやすくなります。喉や気管を守るために湿度は50%~60%を保ちましょう。
加湿器がなくても、洗濯物や濡らしたバスタオルを干しておく、冬場はストーブがあるならやかんをかけておくだけでも加湿になります。

エアコンフィルターの掃除も忘れずに

室温や湿度を調節しても、エアコンからチリやほこり、カビが噴き出してしまっては効果も半減…。エアコンフィルターの掃除も忘れずに行いましょう。

扇風機や空気をよごさず部屋を暖められるオイルヒーターや、空気の乾燥も抑えられますし、室温の変化にも優しいのでおすすめです。

鼻水を取ってあげましょう

ベビリナ

鼻水が出ているときや痰が絡んでいるとき、のどが炎症していると咳もつらく治りにくいです。
赤ちゃんや小さな子供は自分の力で鼻水を出しきれないので、鼻水吸引器などを使って鼻水を取ってあげましょう。

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姿勢を支えてあげましょう

最高の笑顔を見せるむちむち赤ちゃん

とくに夜間など気管が狭くなって咳がひどくなるときには、赤ちゃんの上体を起こしてあげると気道が確保できて呼吸が楽になります。

バウンサーに乗せてあげるか、ベッドや布団に寝かせているときはタオルやクッションを上半身の下に敷いて傾斜をつけ、なるべく状態を起こした状態を作ってあげましょう。

離乳食で出来る工夫

咳がひどく食欲も落ちているときは、喉越しが良く食べやすい離乳食を与えましょう。離乳食は急がなくても大丈夫、咳がつらいときは体調が落ち着くまでいつもの食事よりも柔らかめ、水分多めのメニューを用意してあげると良いですよ!

おすすめは果物を使ったメニュー。ただし柑橘類は避けて!

咳が出るときのおすすめ離乳食

体調がよくなりママにベーをする赤ちゃん

ゴックン期からOK☆彡りんごとバナナのパンがゆ

・りんご1/16(櫛切り1/8カットの半分)
・バナナ2cm輪切り
・8枚切り食パン1/4
・ミルク付属のスプーンですりきり2杯
・お湯40ml


りんごとバナナとパンはフードプロセッサーにかけ粉砕します。
ミルクでさっと煮てできあがり!

体調が悪いときは消化機能も落ちていますし、抗菌剤を服用していれば腸の善玉菌にも影響が及ぶのでお腹の調子が悪くなりがちです。
りんごやバナナは、消化に良く、お腹の調子も整えられます。

季節ものですがイチゴやすいかもおすすめ。
すいかはベータカロチンが多く含まれ粘膜の補修を助けます。いちごはビタミンCが多く、体調の回復を助けます。

水分補給

風邪が治り離乳食で遊ぶ赤ちゃん

咳がひどいとき、のどの炎症がひどいときは水分を摂りにくいもの。
ですが脱水症状は体の小さな赤ちゃんには大きな問題となりがちです。少量ずつこまめに水分を与えたり、どうしてもむせて飲み込みにくいのであればゼリー状の経口補水液を与えましょう。

ミルクや母乳の時期の赤ちゃんは、咳により一度の授乳量が少なくなっているときは、こまめにミルクや母乳を与えましょう。ミルクの場合、消化器官への負担を考えると、授乳時間以外には湯冷ましを併用するのも良いですね。

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咳を引き起こす病気

赤ちゃんの咳は、どんな音がしているか、咳の他にはどのような症状がみられるかによって、原因となっている病気をある程度判断できます。

風邪(普通感冒)

咳が止まらないので水分補給をする赤ちゃん

症状として咳を伴うことも多い風邪、たかが風邪とあなどっているとこじらせてしまうことも。特に免疫力抵抗力のない赤ちゃんは要注意です。どの月齢でもかかる可能性はありますが、お母さんからの免疫が切れる生後6ヶ月以降にかかりやすくなります。

風邪は特定の病気を指す名称ではなく、主にウイルスによる呼吸器系の急性炎症の総称です。よって対症療法が基本となります。風邪の原因ウイルスをやっつける根治療法はありません。

症状・治るまでの期間

咳とともに、くしゃみや鼻水、発熱があります。下痢を伴うこともあります。
軽い症状の場合は、食欲があって機嫌も良いことも。完治までには通常1~2週間かかります。

受診の目安

毛布に顔を突っ込みスヤスヤ眠る赤ちゃん

基本的には「発熱には解熱剤」「痛みには鎮痛剤」といったような対症療法となりますが、お薬は基本的に治癒をサポートするためのものですので、症状の程度に赤ちゃんの生活環境も考慮しながら処方されます。あとは、おうちで安静にして症状がおさまるのを待つことになります。

ただし、赤ちゃんの咳がひどく食欲がなくなって水分もとってくれないとなると、気管支炎などを併発するリスクも高まります。咳の程度や発熱の程度が重篤な場合は一刻も早く小児科へ連れていくようにしましょう。

処方されるお薬

咳が出て寝つきが悪くなった赤ちゃん

受診の結果、症状を和らげるためのお薬が処方される場合、赤ちゃんには以下のような処方がされることが多いようです。

■咳止め・去痰剤
  • アスベリン:甘い香りがするお薬です。成分の影響で、おしっこが赤くなることがあります。他に副作用はほとんどありません。
  • ムコサール:ヨーグルトのような味がします。嘔吐や食欲不振といった副作用が出ることもあります。
  • ムコダイン:少し甘酸っぱい味がします。嘔吐、食欲不振、発疹といった副作用が出ることもあります。
■解熱鎮痛薬
  • カロナール:オレンジの香りがして甘味と苦みがあります。体重1㎏あたり10~15㎎を服用します。副作用はほとんどありませんが、念のため嘔吐や食欲不振といった症状が出ないか注意して観察するようにしましょう。

気管支炎

病院で治療を受けた帰りの赤ちゃん

つらい咳が長引きます。多くは風邪をこじらせて発症します。細菌やウイルスが喉の奥に付着し、肺への入り口の気管支部分に炎症が起きます。

症状・治るまでの期間

気管支炎は、痰が絡んだウェットな咳がしつこく続き、咳にともなって大量の鼻水が出たり、38度以上の発熱を伴うケースも多くあります。
咳は長引き2~3週間続くことも!とくに夜間に咳が悪化しがちで、赤ちゃんは苦しくママも睡眠不足に…。

気管支炎の咳はしつこく体力や食欲が落ち、治るまでにさらに時間を要してしまうので、対症療法で症状を和らげてあげることが必要です。

処方されるお薬

咳止めや去痰剤、解熱鎮痛薬に加え、呼吸が楽になるように気管支拡張剤が処方されます。

■気管支拡張薬
  • メプチン:甘い味がするお薬です。手の震えや心臓がドキドキする副作用が起きることがあります。体重ごとに細かく服用量が定められているので、医師の指示通りに注意して服用させましょう。
  • ホクナリン:甘い味がするお薬です。メプチンと同様、手の震えや心臓がドキドキする副作用があります。内服薬の他、上半身に貼るテープタイプもあります。テープタイプは一日ごとに交換しますが、皮膚が弱い赤ちゃんはかぶれてしまうこともあるので、特に夏場は注意してあげましょう。

気管支ぜんそく

機嫌が悪くおもちゃを食べようとしている赤ちゃん

アレルゲンの吸入や細菌やウイルス感染を主な原因として発作性呼吸困難を呈します。

症状・治るまでの期間

痰が絡んだ咳が長く続きます。発作は気管の奥(胸のあたり)でゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴が特徴です。やはり、気管支が収縮する夜間や気温差が激しい夜中から明け方にかけて発作が起きることが多い傾向にあります。

受診の目安

痰が絡んだ咳と、ゼーゼーヒューヒューという喘鳴に気づいたら小児科を受診しましょう。様子を見ていても赤ちゃんは苦しいだけです。

気管支ぜんそくと診断されたら、以降は定期的な通院に加え発作が起きたときも受診し、お薬の吸入などの処置を行います。夜間や休日にも対応できるよう、医療機関の情報を集めましょう。

喘息とアレルギー検査

お世話になった看護師さんに挨拶をする赤ちゃん

喘息と診断されると小児科へ通院することとなりますが、数ヶ月~1年に1回程度、血液を採取してアレルギー検査を行います。

アレルギー検査では「特異的IgE抗体」「非特異的IgE抗体」の値を測ります。
「特異的IgE抗体」の値は、何に対してアレルギー反応を起こしているか(スギ、ハウスダスト、ペットの毛、卵など)を示し、「非特異的IgE抗体」はどの程度の重さのアレルギー体質かを示しています。

「非特異的IgE抗体」の正常値は、1歳未満では20以下、1歳~3歳では30以下。頻繁に発作を繰り返す赤ちゃんや幼児では、この値が数百~数千にもなることもあります。

処方されるお薬

気管支拡張薬に加え、抗アレルギー薬が処方されます。

■抗アレルギー薬
  • インタール:甘味があるお薬です。食事の前に飲みましょう。
  • オノン:甘味があるお薬です。ぜんそくに関わる体内物質の発生を抑えます。0歳児は服用できません。
  • シングレア:わずかに甘みのあるお薬です。水なしでも口の中でさっととけます。1日1回寝る前に服用します。通常は継続して服用します。
  • リザベン:甘味があるお薬です。ぜんそくの症状に効果がみられるまで1ヶ月以上かかることがあります。毎日忘れずに服用することが必要ですが、一方で、長期的な服用に注意を要しますので必ず医師の指示の下に服用させるようにしましょう。

RSウイルス感染症

病院へ向かう車の中でギャン泣きしている赤ちゃん

RSウイルスは風邪の原因ウイルスのひとつで秋から冬に流行します。ほぼ100%の赤ちゃんが2歳までに1度は感染するといわれていますが、母子免疫では防げず生後6ヶ月未満の赤ちゃんでも感染しやすく、1歳未満の乳児の場合は重症化しやすい病気です。

感染経路は飛沫感染と接触感染、つまりRSウイルスが付着したおもちゃなどを触って感染することもあるので、冬場に児童館や子育て支援センターに行く際は注意が必要と言えます。

症状・治るまでの期間

咳、鼻水に加え、痰が絡みゼーゼーという呼吸音がします。気管支のさらに先、肺に繋がる「細気管支」という器官にまで炎症が広がり、肺炎を併発することもあります。およそ1~2週間程度で症状は治まります。

特に36週未満で出生した赤ちゃん、低出生体重で生まれた赤ちゃんは重症化しやすい傾向があります。

受診の目安

具合が悪いのでママを探す赤ちゃん

肺炎や細気管支炎といった合併症が懸念されます。RSウイルス感染症と思われる症状があればすぐ受診しましょう。治癒までに時間がかかっている、呼吸が苦しそうなどの様子があるときは再度受診しましょう。

処方されるお薬

RSウイルスに対する抗ウイルス薬はなく、風邪と同様に、咳止めや去痰剤、解熱鎮痛薬など症状を和らげるお薬が処方されます。

予防法

接触感染を防ぐには、手洗いやおもちゃの消毒が有効です。秋~冬場にかけては消毒用アルコールを携帯し、赤ちゃんが触るものはアルコール消毒すると安心ですね!おうちのおもちゃには哺乳瓶などと一緒に消毒液につけこみましょう。ママは自分の手洗いもしっかり忘れずに。

飛沫感染を防ぐにはマスクの着用が有効です。月齢の小さな赤ちゃんのうちはマスクなどの着用はできませんが、1歳6ヶ月ころから着用できるマスクも販売されているので、ある程度月齢が進んだら外出に活用してみましょう。

肺炎

咳が止まらず泣き出してしまった赤ちゃん

ウイルスや細菌が肺にまで達すると肺炎を発症してしまいます。

肺炎には「ウイルス性肺炎」と「細菌性肺炎」があり、「ウイルス性肺炎」はインフルエンザウイルス、RSウイルスなどへの感染、「細菌性肺炎」は肺炎球菌や黄色ブドウ球菌に感染して発症します。

新生児から生後3ヶ月ごろまでに発症しやすいクラミジア肺炎は、咳や鼻水が出ますが発熱はありません。

症状・治るまでの期間

肺炎に進行すると痰が絡んだ激しい咳と発熱を伴います。治るまで時間を要するケースは多く、一般的には2~4週間程度かかります。細菌性肺炎のほうが重症化しやすく、呼吸困難やチアノーゼを引き起こすことも。

受診の目安

ママの家事の最中でも抱っこしてもらいたい甘えん坊の赤ちゃん

赤ちゃんの肺炎は重症化が早いため、咳をこじらせていると気づいた段階で早急に小児科を受診する必要があります。
水分補給をさせようにも咳や鼻水によりおっぱいやミルクを飲みにくくなることも。処方の去痰薬を与えながら、こまめに水分を補給させましょう。

処方されるお薬

ウイルス性の肺炎の場合、インフルエンザウイルスが原因であれば抗ウイルス剤が効きますが、それ以外のウイルスには特効薬はなく、風邪と同様、咳止め・去痰剤・解熱鎮痛薬で症状を和らげながら治るのを待ちます。

細菌性肺炎の場合は抗菌剤を投与します。抗菌剤は腸の中の善玉菌にも影響があるので、一時的に下痢・便秘気味になります。

■抗ウイルス薬

咳を止めるための注射を見つめる赤ちゃん

  • タミフルドライシロップ:インフルエンザウイルスに対する抗ウイルス薬です。生後半年以下の赤ちゃんに対しては原則投与しないことになっています。
  • リレンザ・イナビル:1歳未満の赤ちゃんに対しての処方は推奨されません。吸引薬なので服薬できるかどうかも処方の大きなポイントになります。
■抗菌剤
  • クラリシッド:甘味があるお薬ですが、ヨーグルトや乳酸菌飲料に混ぜると苦くなってしまいます。
  • ケフラール:オレンジの香りと甘味があるお薬です。
  • セフゾン:いちごの香りと甘味があるお薬です。鉄分の多いミルクやベビーフードなどを食べている場合、うんちが赤っぽくなることがありますが問題はありません。

クループ症候群

具合が悪くママに泣きつく赤ちゃん

風邪をこじらせ発症する病気で、ウイルスや細菌によって喉のあたりに炎症がおき、特徴的な激しい咳をします。生後3ヶ月以降にかかりやすい病気です。

症状・治るまでの期間

声帯近くに炎症が起きるので、特徴的な咳、声のかすれ、発熱を伴います。咳の症状は重く犬の吠える声やオットセイの鳴き声とも例えられ、呼吸困難を呈することもあります。症状は1週間程度続きます。

処方されるお薬

喉の炎症を鎮めるステロイドシロップ(リンデロンシロップなど)が処方されます。
ステロイドの内服はあまり良くないイメージもありますが、医師の指導の下で短期間服用する分には問題はありません。自己判断で薬の中断再開は絶対にやめてください。

百日咳

病気で寝付けないため機嫌が悪くなった赤ちゃん

赤ちゃんがかかると重症化しやすい百日咳は、生後3ヶ月から接種スタートする四種混合ワクチンで予防します。飛沫感染、接触感染によって百日咳菌に感染し、発症します。百日咳という名のとおり咳が長く特徴があります。

ワクチンの効果は消えてしまうこと、大人は感染しても咳が続くだけ…という軽い症状しかなくほとんど無自覚であるため、赤ちゃんへの感染リスクは非常に高いと言えます。
百日咳遺体する母子免疫も早期に消失するため、ワクチン接種前の赤ちゃんに感染させないように注意が必要です。

百日咳に感染させないためにママができる感染対策
百日咳に感染させないためにママができる感染対策
百日咳に感染するのは子どもだけではありません。現在は、自覚がない大人の百日咳によって感染が拡大しています。ママやパパが赤ちゃんの感染源にならないためにも百日咳の特徴や感染予防を理解しておきましょう。

症状・治るまでの期間

百日咳症状は、咳が長く続きますが、その症状は2~3週間を経て段階的に変化していきます。

■初めの2~3週間

風邪と同じような症状が出て、徐々に咳がひどくなってきます。

■次の2~3週間

短い咳が続き、息を吸うときに「ヒュー」と笛のような音がします。
ヒューヒューという呼吸音はぜんそくとも似ていますが、ぜんそくは息を吐くときに喘鳴しますが、百日咳は吸うときにヒューという音がします。

■最後の2~3週間

咳がだんだん減って回復に向かいます。

受診の目安

咳を止めるために診察を受ける赤ちゃん

赤ちゃんや幼児が百日咳に感染すると、けいれんや呼吸停止など極めて危険度の高い症状につながるリスクからワクチン接種が重要となります。万が一かかってしまったときには重症化を防ぐことが大切になります。

ワクチン接種前の赤ちゃんに咳の症状がある大人を接近させないようにしましょう。また赤ちゃんの咳が気になるときは、百日咳の可能性も視野に入れて受診しましょう。

処方されるお薬

クラリシッドという抗菌剤が処方されます。

たかが咳と油断しない!赤ちゃんの咳は早めに対処

ミルクが気管に入って一時的にせき込む位の何でもないレベルの咳ならよいのですが、多くの病気原因の咳は赤ちゃんの体力を消耗させます。咳の発作で赤ちゃんもママも夜眠れない…そんなこともしばしば。

赤ちゃんの咳は重症化しやすい病気も多いため、「なんだか咳が気になるな…?」と思った時点で咳を観察し、お部屋の環境を整え、適切なタイミングで小児科を受診するようにしましょう。