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赤ちゃんが咳して吐くのは病気?

赤ちゃんが咳をして吐くときのケア・原因と受診目安

赤ちゃんが咳をして吐く時、考えられる病気とは?実は咳をした拍子に吐くことは珍しくなく、この場合の嘔吐は生理現象なので、咳のケアを優先しましょう。しかし、咳込みが原因の嘔吐でない場合は、お腹にくる風邪やインフルエンザの疑いもあります。咳と嘔吐の見極め方、ケア、受診目安を解説!

赤ちゃんが咳をして吐くときのケア・原因と受診目安

赤ちゃんの咳と吐くタイミングでチェック!注意すべきポイント

赤ちゃんがゴホゴホ咳をしている時に、吐いてしまうと、症状が重いのでは?と心配になりますよね。ですが、咳と吐くタイミングによっては、病気ではなく、単なる生理現象の可能性もあります。深刻な病気と生理現象の違いはどのようにチェックすれば良いのか探っていきましょう。

咳をしてすぐに吐く…嘔吐は生理現象。咳の原因を究明!

赤ちゃん用に吸入器とぬいぐるみ

まず前提として、赤ちゃんは体が小さく、胃の入り口の筋肉も未熟なため吐きやすいという点を抑えておきましょう。「いつ乳」といって、母乳やミルクを飲んだ後にタラリと吐き出してしまうことは、月齢の小さい赤ちゃんにはよくみられる症状です。そのため、ゴホゴホと強い咳が胃に刺激を与え、吐いてしまうことは珍しくありません。

咳をした拍子にミルクや未消化物、唾液などが気管に入りこみ、むせてしまって吐くというケースもよく見られます。咳をしてすぐに吐く、熱もないときは、嘔吐は単なる生理的現象ですので過度に心配しなくていでしょう。

いつも咳をしている、激しい咳込がある場合、風邪や喘息など咳の原因を考え、治療にあたりましょう。喘息のために嘔吐するきは、発熱や下痢、鼻水などの症状が現れないケースがほとんどです。咳と咳の合間にゼイゼイする音やヒューといった空気が漏れるような音がしないか、よく聞いてみましょう。ゼイゼイする音やヒューといった空気が漏れるような音がするときは、喘息にかかっていると予測できます。病院を受診し、適切な処置を受けるようにしましょう。

咳と嘔吐に関連が見られない・・・感染症や喘息

咳をした直後に吐くこともあれば、その時は咳をしていなかったにもかかわらず、吐いてしまうこともあります。生理現象としての嘔吐ではなくお腹にくる風邪をひいている、インフルエンザウイルスに罹患している可能性が考えられます。
咳による刺激で嘔吐しているわけではないのなら、発熱や鼻水、下痢などの症状も見られます。咳が引き起こした嘔吐なのか、そうではないのかしっかりと見極めましょう。

赤ちゃんの咳が続く、激しい咳を和らげるためのケア方法

咳のために吐いてしまう赤ちゃん。いくら赤ちゃんが吐きやすい胃をしていても、嘔吐するほどの激しく咳込むというのは心配です。病院を受診するのとは別に、赤ちゃんの咳を少しでも楽にするケアを紹介します。

赤ちゃんがいる空間を加湿する際の注意点

部屋の乾燥を防ぐための加湿器

空気が乾燥していると喉を傷めて、咳が出てしまいます。咳症状が出ないよう、赤ちゃんがいる空間を加湿して、常に50%~60%の湿度をキープしましょう。加湿器や濡れたタオルを使って部屋の湿度をコントロールできますが、次の点に気をつけるようにしてください。

加湿する時は、カビの発生に気をつける

加湿とは、部屋を湿った暖かい環境にするということです。つまり、カビの発生には最適な環境になってしまいます。部屋の中にカビが繁殖すると、アレルギーの原因となり、かえって咳が酷くなったり、鼻水やくしゃみなどの症状が起こる場合があります。

加湿器の正しい洗浄方法

カビは加湿器の内部や周辺に発生しやすいので、加湿器のタンクに給水するときは、赤カビが発生しないようにタンク内部とタンクの口部分を丁寧に水と台所用洗剤で洗いましょう。
また、加湿器の蒸気を発生する部分もカビが発生しやすい場所です。台所用洗剤を数滴落とした水で、雑巾を硬く絞り、加湿器の側面や蒸気を発生する部分、ふたの内側などに赤カビや黒カビがつかないように拭きとりましょう。

加湿器の置き場所の注意点

カビが発生するのは加湿器だけではありません。加湿器を置く場所の付近も、カビが発生しやすいエリアとなっています。加湿器をいつも同じ場所に置かないよう、カビなどが吸着しやすいカーテンや木製の家具のそばに加湿器を設置しないように注意して下さい。

濡れたタオルを置くときは、こまめに取りかえる

加湿機がない場合、濡れたタオルを室内にかけておけば、部屋を適度な湿度にキープできます。ただし、同じタオルを何度も繰り返し使用すると、カビや不快なにおいが発生します。一度乾燥したら、再度濡らすのではなく、洗剤を使用して洗濯するようにしましょう。

加湿していても、換気はする

加湿していても、1時間に1度は換気して、部屋に新鮮な空気を取りいれましょう。特に冬場は部屋に寒風が吹きこむのを恐れ、換気するのも億劫になりがちですが、空気が淀むと赤ちゃんがほこりやウイルスを吸い込み良くありません。

赤ちゃんが呼吸しやすくなる工夫

ママを呼ぶ咳が止まらない赤ちゃん

赤ちゃんが極力咳出さないためには、姿勢がポイントです!

縦抱きをする

赤ちゃんが咳き込むときは、縦抱きをしたり、座らせたりして、気道が圧迫されないような姿勢を取らせてあげましょう。咳が続くと眠りが浅くなってしまうので、寝ながら激しい咳込が起きた時は、縦抱きにして背中を軽く叩いてあげましょう。

上半身の下にタオルを敷く

上半身が少し高くなるようにキープすると、咳を和らげられます。小さなタオルでは赤ちゃんの体がずれやすいので、バスタオルやタオルケットなどの大きめの布を3つ折りか4つ折りにし、赤ちゃんの上半身から頭の下に敷いて、気道がなだらかに流れるようにしてあげましょう。

水分を与えて、痰の絡みを解消する

喉を潤すための水を飲む赤ちゃん

赤ちゃんの咳がゴホゴホと湿った音がするとき、痰が絡んでいることが予想されます。そのようなときは、薄めた麦茶や湯ざまし、ミルクや母乳等を与えて、喉の奥に絡まった痰が流れるようにしてあげましょう。

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鼻水が咳の原因になっていることも!

鼻水が咳奥に流れることで、咳の原因になることもあります。鼻水が出ている時は、こまめに吸引機や綿棒、ティッシュなどで取ってあげましょう。鼻水があまりにも多くなると、家庭用の吸引機ではとりきれません。耳鼻科を受診して、奥までしっかり鼻水を取ってもらうと、咳や風邪の治りも早くなります。アレルギー性鼻炎などが原因で鼻水が出ている場合は、継続した治療が必要です。

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赤ちゃんの嘔吐はよくある?嘔吐のお家ケア&受診目安

赤ちゃんがすぐ吐いてしまうときは、家庭でどのようなことを試してみることができるでしょうか。

ミルクや母乳の量を調整する

外出先でミルクを飲む赤ちゃん

赤ちゃんは大人に比べて胃の構造的に吐きやすいです。
次の場合はミルクや母乳、離乳食などの飲み過ぎ・食べ過ぎが原因と考えられますので、食事量に注意してあげましょう。

ミルクや母乳の飲み過ぎ・食べ過ぎと考えられる兆候

・落ち着いてから再びミルクや母乳を飲ませると、吐かない。
・吐瀉物に食べたものや飲んだもの以外が混じっていない。
・嘔吐した後も機嫌が良い。
・鼻水や発熱、下痢などの他の症状が見られない。
・お腹が硬くなっていない。

嘔吐以外の症状が見られるか観察する

普段と違いうつぶせ寝をする風邪気味の赤ちゃん

嘔吐したときに赤ちゃんの機嫌が優れない場合は、単純な食べ過ぎや飲み過ぎでない可能性もあります。そのようなときは、嘔吐以外の症状を観察して見ましょう。観察するポイントは次の通りです。

赤ちゃんの機嫌が悪いときの観察ポイント

・赤ちゃんが落ち着いてからミルクや母乳を飲ませても、再び吐いてしまうかどうか。
・ミルクや母乳を飲んだタイミング以外でも吐いてしまうかどうか。
・ぐったりと疲れたような様子を見せるか。
・吐瀉物に食べたものや飲んだもの以外のものが混ざっているかどうか。
・お腹が硬くなっているか。
・下痢を併発しているかどうか。
・皮膚が乾燥していたり、赤黒くなっていたりするかどうか。
・微熱もしくは高熱があるか。
・鼻水が出ているか、鼻水の粘度は高いか。

こんなときは受診!病院に行く目安

赤ちゃんの様子を後ろから観察するママ

ミルクや母乳の量を調整し、赤ちゃんの様子をしっかりと観察し、食べ過ぎや飲み過ぎ以外の理由で赤ちゃんが吐いたのだと思われるときは、すぐに病院に受診しましょう。

発熱や下痢、鼻水を伴う場合

ウイルス性の風邪やインフルエンザに罹患したと考えられます。すぐに小児科を受診し、症状改善のための内服薬などを処方してもらいましょう。特に熱が長引くと、赤ちゃんの体力が低下して、他の疾病に感染してしまう恐れもあります。症状を長引かせないためにも、すぐに病院に行くようにしましょうね。

ミルクを飲むたびに吐く場合

ミルクを飲むたびに吐いてしまう場合、生後すぐから3ヶ月頃に発症する『ミルクアレルギー(乳幼児消化管アレルギー)』の可能性も考えられます。これは、牛乳に含まれるβ-ラクトアルブミンやカゼインなどの成分によって引き起こされるアレルギーですので、完全母乳栄養を実施している赤ちゃんには発症しません。

ミルクアレルギーに罹患すると、ミルクを飲むたびに吐くだけでなく、血便が出たり、下痢が続いたりと言った消化系の症状が継続的に見られるようになります。また、湿疹やかぶれ、じんましん、くしゃみ、発熱といった拒否反応が全身に見られることも少なくありません。

ミルクアレルギーであることに気付かずにミルクを飲ませ続けると、症状が悪化して、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。ミルクを飲むたびに吐く場合は、アレルギー科や小児科を訪れ、ミルクアレルギーの検査を受けるようにしましょう。

嘔吐以外に発熱や白っぽい便が見られる場合

嘔吐以外にも発熱や白っぽい便などが見られる場合には、ウイルス性の急性胃腸炎の疑いがあります。主なものに、ロタウイルスやノロウイルスがあり、いずれも2~3日間嘔吐が続き、症状が悪化すると完治までに2週間以上かかることもあります。いずれも胃がけいれんして食べたものや飲んだものを吐いてしまいますので、こまめに水分を補給して、脱水症状に陥らないように気をつけてあげましょう。

また、発熱や下痢は、カンピロバクターや黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、ポツリヌス菌などの細菌性の急性胃腸炎にかかっているときも見られます。細菌性の胃腸炎は、ウイルス性の胃腸炎よりも長引きやすいので、水分補給に注意し、嘔吐と下痢が続くときはすぐに病院に連れて行くようにしてください。

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嘔吐が続くときに注意すべきこと

ベビーベッドに大の字になり寝る赤ちゃん

何を食べても飲んでも吐いてしまう赤ちゃん。特に注意するべき点を紹介します。

脱水症状

赤ちゃんは体が小さいために大量の水分を溜めておくことができません。そのため、嘔吐や下痢が続くと、すぐに脱水症状を引き起こしてしまいます。ミルクや母乳も受けつけないときは、湯ざましや薄めた麦茶、時にはジュースなど、とにかく水分補給だけは欠かさないようにしましょう。

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栄養不足

あまりにも長い間食べ物や母乳、ミルクを受けつけないと、栄養不足を心配しますよね。2日間以上、嘔吐や下痢が続くときは、病院に受診して、症状と栄養状態をしっかり診てもらいましょう。座薬による吐き気止めなどが処方されます。どうしても栄養が補給できないときは点滴栄養という手段もあります。

嘔吐後、赤ちゃんのまわりは清潔に

嘔吐が続くと、赤ちゃんの顔周りも汚れてしまいます。吐瀉物が喉に詰まったり、咳込みや逆流の原因にならないように、赤ちゃんの嘔吐が治まったら、赤ちゃんを横に寝かせて、顔周りだけでなく口の中の汚れもガーゼ等できれいに拭ってあげましょう。

また、吐瀉物や胃液がついた布が顔や体についてしまうと、皮膚がかぶれたり痒くなる原因になります。赤ちゃんが吐いたときは、顔周りの布団一式やパジャマ、下着を交換し、いつでも清潔な布が体に触れるようにしてあげましょう。

赤ちゃんについた吐瀉物のニオイがどうしても取れないときは、赤ちゃんの体調が良いのなら入浴させるのも良いでしょう。ただし吐いたばかりですので、赤ちゃんに負担を与えないように、ぬるめのお湯に短時間だけ浸ける、もしくは、お湯で硬く絞ったタオルで顔周りや上半身をぬぐうようにしてください。