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赤ちゃんの咳・熱はない咳の理由

赤ちゃんの咳…熱はないのに咳が治らない理由&お家ケア

赤ちゃんの咳が続くのに熱はない。これから熱が上がるのか、別の病気なのか、風邪や気管支炎、百日咳、誤飲など、咳が症状として現れる病気や症状を解説。赤ちゃんの咳を楽にするお家ケア、室内環境や入浴・外出の判断、食べ物も紹介します。もしも発熱した場合の対処法にも目を通しておくと安心です。

赤ちゃんの咳…熱はないのに咳が治らない理由&お家ケア

赤ちゃんの咳が続く!でも熱がない!考えられる病気と処置

赤ちゃんがこほこほと咳き込むので、慌てて熱を測って見ると平熱…。こんなときは、どのような病気もしくは状態なのだと判断できるでしょうか。咳はあっても熱がないときに考えられる疾病名と処置について見ていきましょう。

風邪のひきはじめ・咳のみの風邪

たんぽぽの綿毛で遊ぶ男の子

風邪のひき始めは、咳だけ出て、熱は出ないこともあります。もしくはほとんど目に見える症状は咳だけの風邪の可能性もあります。喉が痛そう、だるそうにしているときは、風邪にかかっている可能性が高いと思われますので、念のために小児科に連れて行った方が良いかもしれません。早めに処置をすれば、咳の症状がひどくなるのを防ぐことも期待できますよ。

また、咳の症状は夜間に悪化しやすいものです。体がリラックスした状態になる夜間は副交感神経が活発になりますが、この副交感神経は気管の働きを抑えてしまいます。日中には交感神経の働きによってある程度セーブされていた咳症状が、夜間になってひどくなることも十分考えられます。夜になってから救急病院に行かなくても済むように、昼間、風邪の兆候が見られたときに病院に行っておいた方が良いかもしれませんね。

気管支炎

熱はないが咳がとれない男の子

熱はないのに赤ちゃんの咳が1週間以上続くときや、咳と咳の合間にゼイゼイという音が聞こえるとき、時々ヒューと言う音が聞こえるときは、気管支炎にかかっている可能性もあります。気管支炎になると、咳だけでなく痰がでること(コンコンという乾いた咳音が、ゴホゴホという湿った咳音になること)もあり、症状が長引きやすいです。気管支炎には主に次の3つの種類があります。

急性気管支炎

RSウイルスやパラインフルエンザウイルスなどによって風邪にかかり、症状が長引くことで気管支炎になります。風邪をひいても短期間で回復すれば気管支炎にはならないのですが、こじらせてしまうと気管に炎症が発生し、気管支炎となっていつまでも咳が残ります。

突発的に気管支炎になる『急性気管支炎』と約8週間以上続く『慢性気管支炎』がありますが、赤ちゃんの場合はほとんどが急性気管支炎に罹患します。ただし、急性気管支炎であっても長引いてしまうと、赤ちゃんの体に負担をかけてしまうだけでなく、慢性化することもあります。咳が続くときはなるべく早く耳鼻咽喉科や小児科を受診し、対処療法を行うようにしましょう。

『急性気管支炎』は発熱を伴うこともありますが、熱が出ずにだるさと咳だけが続く場合もあります。赤ちゃんは気管が細いので、少々の炎症でも息が苦しくなり、食欲不振や嘔吐、眠りが浅くなる等の症状も見られます。

細気管支炎

急性気管支炎をさらにこじらせてしまうと、炎症が細気管支まで拡大し、『細気管支炎』になってしまいます。『細気管支炎』になると、次のような症状が見られます。

細気管支炎に見られる症状

・呼吸が速くなっている。
・苦しそうに肩で息をしている。
・息をするときに喉の奥からゼイゼイと言う音が漏れる。
・激しく咳き込むときがある。
・顔色が赤黒く見える。
・嘔吐が続き、水分が上手に摂れなくなる。
・息を吸うときに、肩や胸骨の周りが大きくくぼむ。

気管が細くて狭い2歳以下の赤ちゃんは細気管支炎にかかりやすいですので、該当する症状が見られたらすぐに小児科を受診し、適切な処置を受けるようにしましょうね。

喘息様気管支炎

『喘息様気管支炎』は、発熱や鼻水、痰を伴うことが多く、咳と咳の合間にゼイゼイといった音が聞こえることや、ヒューと空気が漏れるような音が聞こえるのが特徴です。また、喘息が悪化すると呼吸困難になりますが、喘息様気管支炎は呼吸困難になることは少なく、赤ちゃんや幼児などがかかりやすいのが特徴です。

喘息様気管支炎の主な原因はRSウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルス、マイコプラズマやクラジミアなどの細菌、ハウスダストやダニなどのアレルギーです。いずれのルートで発症しても、気管が狭い赤ちゃんには辛い症状となりますので、早めに病院を受診して、処置を受けるようにしてくださいね。

喉や気管にほこりや食べ物が入った

咳が止まらず離乳食が喉を通らない赤ちゃん

風邪や気管支炎などの病気ではなく、ただ単に喉や気管に異物が入り、外に出すために咳をしていることもあります。大人には何と言うことのない小さなほこりでも、赤ちゃんにとっては大きな異物となります。

ほこりを上手に体外に出せれば良いですが、ほこりが気管に詰まってしまったり、ほこりの中にウイルス等が入っていたりするときは、気管支炎や風邪などの病気に移行してしまう可能性もあります。コンコンという乾いた咳が何度か続くときは、ガーゼで口内を清浄してあげるのも良いでしょう。

また、食べ物や飲み物が気管に詰まった可能性もあります。この場合は、咳込むことで食べ物や飲み物を吐いてしまったりもします。嘔吐が続くことはありませんが、咳は続きますので、湯ざましや薄めた麦茶などを飲ませて、咳症状を鎮静化するようにしてください。

喉や気管に異物が入った

体調が悪く視点が定まらない赤ちゃん

知らず知らずのうちに赤ちゃんが誤飲をしていて、そのせいで咳をしている可能性もあります。
ハイハイし始めると、赤ちゃんは部屋中を自由に動き回りますので、予想できないものを口に入れるようになります。小さな紙くずやおもちゃ、ボタン、ほこりの塊等、床に転がっているものは何でも口に入れますので、床掃除はこまめに行うようにしてください。

また、つかまり立ちをするようになると、さらに赤ちゃんの世界は広がり、赤ちゃんが口に入れるものも増えていきます。先がとがったものや細いものなどを出しっぱなしにしないことや、布やナイロン袋など、薄くて口に入れやすいものを赤ちゃんの周囲に置かないように気をつけて下さい。

これらの異物を赤ちゃんが飲み込んでしまったとき、もしくは喉に詰めたときは、すぐに赤ちゃんの体を起こして口が下を向くような姿勢を取らせ、背中を叩いて吐けるように介助します。うまく吐きだせないときは、小児科等を受診し、医師にとってもらうようにしましょう。

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長く続く咳は百日咳の可能性も

寝ている時も咳がでる赤ちゃん

咳が1ヶ月半~2ヶ月以上続くときは、百日咳の疑いもあります。1度風邪と診断されたけれど、咳だけがずっと続く・治らない場合は、病院を再診しましょう。百日関は肺炎や中耳炎、脳症などの合併症を起こす危険があります。
新生児でもかかりますが、四種混合ワクチンで予防が可能ですので、できるだけ早く予防接種を受けましょうね。

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赤ちゃんの咳を楽にするためにできること

咳をしている赤ちゃんを少しでも楽にするためにはどうすればいいでしょうか。服装や室内環境、食べ物、入浴や外出において、気をつけることを見ていきましょう。

服装は発熱に備えて!加湿して喉を楽にしよう

わんこに夢中で咳を忘れる赤ちゃん

熱はないけれど咳をするとき、一番心配しなくてはならないのは、風邪のひき始めかもしれないということです。ですから、熱や鼻水などの風邪の諸症状が見られなくても、風邪を悪化させないような服装と室内環境に気を配らなくてはなりません。

清潔で乾いた下着

赤ちゃんは平熱でも汗かきです。汗をかいたまま放っておくと、体表を冷やして風邪が悪化してしまいます。咳をしているときは、体をこまめに乾いたタオルで拭き、清潔で乾いた下着に着替えさせてあげましょう。

手足の熱をチェック

体温は平熱でも、手足に汗をかいていたり、反対に手足がいつもよりも冷たかったりしませんか?赤ちゃんが快適に過ごせるよう、こまめに手足の熱や湿っぽさをチェックして、靴下をはかせたりして末端の温度を調整しましょう。

赤ちゃんには手作りマスクがおすすめ

風邪予防や喉の加湿のためにも、他の赤ちゃんなどに移さないためにも、外出する時はマスクを着用しましょう。マスクをすると、赤ちゃん自身の呼気で口内に湿り気を与えられますので、咳症状の改善効果も期待できます。

赤ちゃん用の不織布マスクもありますが、顔に当たる部分がカサカサしますので、苦手な赤ちゃんも少なくありません。また、不織布マスクは通気性が良いために、喉の保湿にはあまり効果は発揮しません。そのため、赤ちゃんの風邪や咳対策には、ガーゼで作ったマスクがベストです。ただし、お出かけしたら、毎日マスクを手洗いし、マスクについたウイルス除去しましょう。

市販のガーゼマスクは大きすぎて使えない時は、手作りするのも良いですね。かわいい柄入りのガーゼで作ったり、刺繍やアップリケをつけたりすれば、世界で一つだけの手作りマスクの出来上がりです。いくつか作って、毎日のお出かけに備えておきましょう。

ガーゼマスクの作り方

1.ガーゼ地を縦15cm、横30cmほどに裁断します。
2.ガーゼ地を広げて、下端から5cmほどを谷折りし、上端から4cmほどを谷折りして縦の長さ6cmの三つ折りになるようにします。
3.左端から9cm幅に2回折りたたみ、9cm×6cmが3重に重なった部分と、3cm×6cmの重なっていない部分が出るようにします。
4.3cm×6cmの重なっていない部分を右端から1cm折り込み、2cm折り込みマチバリで止めます。全体が9cm×6cmの出来上がりサイズになっていることを確認しておきましょう。
5.両端を1.5cmの幅に縦に縫います。ミシンでも良いですが、縫う部分が短いですので手縫いでも良いですね。縫いどまりを返し縫して、丈夫に仕上げておきましょう。
6.マスク用のゴムを通します。赤ちゃんの顔の大きさに合うように、ゴムは22~24cmほどの長さに2本切りましょう。
7.ゴムの結び目を塗った部分に入れ込んで完成です。

湿度は50~60%が最適

風邪をひいているときも、ただ単に咳だけ出るときも、部屋の湿度を50~60%程度にすると、喉の痛みやかさつきを抑えられます。加湿器や濡れたタオルを使って、赤ちゃんが過ごす空間に適度な湿り気を与えましょう。

食べ物は喉越しの良い物重視

のど越しの良い離乳食を食べる赤ちゃん

咳が出るときは、喉を通りやすい飲み物や食べ物を選びましょう。咳が出るときは喉越しを重視し、柔らかい食べ物やつぶしたものを与えましょう。
果物は食べやすくおすすめですがみかんやグレープフルーツなどの柑橘類は、咳が出るときや喉に炎症があるときは刺激になるので避けましょう。

入浴はOK!外出は控えた方が無難

咳があっても、熱がなければ入浴してもOKです。一日一回は体を温めてキレイにしてあげましょう。湯船にお湯をはって、浴室全体が加湿されていると喉が楽になるはずです。

熱はなくても、咳がひどいときは、外出は控えましょう。咳をするだけでも赤ちゃんは体力を消耗していますので、無理に外出すると余計なウイルス等をもらい感染症にかかりやすくなります。
どうしても外出しなくてはならないときは、マスクをしたり、咳症状が悪化して吐いてしまっても大丈夫なように着替えやタオルを携帯しましょう。

咳だけ…と思っていたら、症状が悪化した?

今は赤ちゃんが咳しかしていなくても、風邪などのウイルスに罹患しているなら、徐々に熱が出てくる可能性もあります。

熱の上がり具合をこまめにチェック

熱が下がり咳も止まった赤ちゃん

急激に38.5度以上の高熱を出すときは、インフルエンザウイルス等の強力なウイルスにかかっていることも考えられます。赤ちゃんが熱っぽいなと感じたら、こまめに熱を計測し、病院に連れて行くなどの適切な措置を行ってください。

嘔吐や下痢が始まったら脱水症状に注意

感染症に罹患していると、嘔吐症状や下痢症状が出ることもあります。これらの症状で心配なのは赤ちゃんの脱水症状。こまめにミルクや薄めた麦茶や、湯ざまし等を与え、水分が不足しないように気をつけましょう。水分すら受け付けない時は、病院を受診しましょう。吐き気止めの座薬などが処方されるはずです。

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赤ちゃんの機嫌は?不機嫌が続くなら別の病気の可能性も

熱が急激に上昇しなくても、赤ちゃんがいつまでもぐずぐずしたり、ミルクや母乳を飲ませるときも嫌がる素振りを見せたりするときは、インフルエンザやRSウイルスなどの症状が徐々に重くなる病気にかかっている可能性も考えられます。
早めに病院に連れて行って、赤ちゃんの不機嫌の理由を突き止め、適切な処置を受けるようにしましょう。

熱がない赤ちゃんの咳はホームケアが大切

熱がない赤ちゃんの咳、このまま少しだけ咳をして元気になることもあれば、熱がどんどん上がる可能性もあります。もしくは誤飲や百日咳などの思わぬ病気かもしれません。
「どうしよう…」と心配にもなりますが、今日1日少し咳が出てきただけなら心配はいりません。百日咳や気管支炎の場合は、ずっと咳が続き、聞いているだけで苦しいそうですので異常が分かるはずです。とりあえずは外出を控えて、安静に過ごしましょう。

咳が激しくなってきたら、熱のあるなしに関わらず病院を受診しましょう。風邪だとしても、咳止めや気管を広げるお薬がもらえるはずです。赤ちゃんは咳をするだけで体力を消耗しますし、夜に咳がひどくなると眠れずに悪循環に陥ってしまいます。

赤ちゃんは大人に比べて気管が弱いのは仕方ありません。加湿に注意し、ホームケアで少しでも楽にしてあげてくださいね。