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水中出産のメリットとデメリット

水中出産のメリットとデメリット・費用や注意点とは?

水中出産という出産方法を聞いたことがある人は多いでしょう。しかし、日本では水中出産できる病院が少なく、自然分娩との違いや費用、注意点についてはあまり知られていません。水中出産とはどのような出産方法なのか、メリット、デメリットとともに紹介します。

水中出産のメリットとデメリット・費用や注意点とは?

今注目の水中出産!メリットとデメリット

水中出産という出産方法を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?最近では芸能人が水中出産を選択するケースも増え、関心がある方もいるでしょう。しかし、水中出産は日本ではあまり馴染みがなく、具体的な方法については意外に知られていないのではないのではないでしょうか?

赤ちゃんに出会うための出産方法は座位分娩や吸引分娩やソフロロジーなど経膣分娩と帝王切開の2つに大きく分けられます。それぞれの分娩方法にはメリットとデメリットと妊婦さんよる向き・不向きがあり、それを考慮したうえで慎重に選択しなくてはなりません。

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今回は最近注目されていている自然分娩の1つ、「水中出産」のメリット、デメリットについてまとめてみました。

水中出産とは水の中で出産すること

水中出産とは、その名の通り水の中で出産をすることです。言葉は知っていても、詳しくは知らないという人も多いのではないでしょうか?水中出産のお産までの流れ、メリット、デメリットを詳しくみていきます。

水中出産で無事生まれた赤ちゃん

専用の浴槽で出産する水中出産ができる病院は限られる

水中出産は、プールや専用の浴槽につかり出産する方法です。水中の水はただの水ではなく37度前後の人の体温と同じ温度の温水です。日本では水中出産はどこでもできる方法ではなく、水中出産を考えている場合には水中出産が可能な出産場所を探さなくてはなりません。日本で水中出産ができるのは、主に助産院です。

病院や産婦人科でもできることもありますが、受け入れてくれる場所は少ないです。水中出産に興味がある人は、自分の住んでいる地域でできる場所があるのか調べてみましょう。

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水中出産のお産の流れ

お産の流れは、基本的には自然分娩とあまり変わりはありません。水中で産むのか、分娩台で産むのかの違いになってきます。詳しい内容は次の通りです。

陣痛が来たら

陣痛が来ると、子宮が締め付けられているような激痛が発生します。はじめのうちは陣痛の感覚が長いかもしれませんが、時間がたつにつれ5~10分間隔で痛みが出現します。場合によっては、出血が伴い破水することもあります。出血や破水があったときには、すぐに出産する病院へ連絡をしましょう。
また、立ち合いをしてもらう人にも連絡をしましょう。

分娩第一期

お産が始まる準備期間です。
陣痛の間隔が一定になり、出産の準備をします。本陣痛が始まったからといってすぐに水中に入れるわけではありません。陣痛の間隔が短くなり、子宮口がある程度開いた段階で、水の中に移動します。水中出産=痛みが少ないと考えている人もいますが、自然分娩と同じように、この間の陣痛には耐えなくてはなりません。

分娩第二期

子宮口が全開になり、いつ産まれてもいい状態です。水中出産では、この時点で水中に入っています。痛みは和らいでいるとはいえ、完全になくなるわけではありません。

呼吸法や楽な姿勢になり体勢を整え、出産にそなえます。呼吸に合わせて力まないといけないこともあるので、呼吸法は大切になります。水中出産は浮力により、楽な姿勢をとりやすく、リラックスできるのがメリットです。また、生まれた赤ちゃんは自分の手で抱き上げることもできます。

分娩第三期

最後におなかの中にある母親と赤ちゃんをつないでいた胎盤を出しお産は終了します。赤ちゃんが出るときのような強い痛みではありませんが少し痛みがあります。この部分に関しては、他の自然分娩と変わりありません。

出産時はビキニのような水着を着用

水中出産時には、基本的にビキニのような水着を着用します。当たり前ですが、下は出産をしなくてはいけないので脱がなくてはいけません。上半身はつからないので半身浴状態となります。

分娩方法に水中出産を選んだ臨月の女性

いくらお湯といっても下半身だけを水につけているので、上半身が冷えてしまうことがあります。室内も寒くないように、同じ温度にはされていますが人によっては上はタオルをかけたり水に濡れてもいいような服装にすることもあります。

海外ではメジャーな出産方法

水中出産は、1800年代にフランスの産科医が始めた方法です。海外では、よく知られている方法で、水中出産に対応する病院も多くあります。
しかし、日本ではまだまだ研究が進んでおらず安全性など詳しいことがわからないこともあります。次項でも説明しますが、水中出産にはメリットとデメリットがあり、海外では訴訟が起きているケースもあるので、「海外では当たり前=安全」とは言い切れないので注意が必要です。

水中出産のメリット

水中出産は自然分娩に比べてどのようなメリットがあるのでしょうか?また、一般的に水中出産のメリットといわれているものの根拠はどこにあるのでしょうか。

水中出産で生まれた赤ちゃんを愛おしそうに抱くママ

浮力で体勢の変更が楽になる

お風呂やプールなど水の中に入ると体が軽くなったような感覚になることはありませんか?
水中に入っていると体が軽くなるので、腰や足が痛い人でも痛みを和らげることができ地面ではできないことができないような好きな体勢になることができると思います。

自分の好きな体勢で出産できるということは、ストレスをあまり感じることなく出産ができるということです。個人差はありますが自然分娩よりも落ち着いて出産ができます。

和痛・リラックス効果が大きい

水中出産には出産時の痛みを和らげる効果があります。

無痛分娩では、麻酔を使用しますが、水中出産では麻酔を使用せずに温水に入ることで、麻酔と似たような効果が得られます。気持ちを落ち着かせてリラックスすることができ、痛みに気をとられず、出産に集中しやすいともいわれています。どんなに疲れている時でも、お風呂にゆっくりつかっているとリラックスができるのと同じ感覚です。

会陰がふやけてのびやすいのは本当?

水中出産では、会陰がふやけてのびやすくなるため会陰切開の割合が低くなると言われていますが本当でしょうか?確かに水に浸かっていると皮膚がシワシワにふやけるということは、感覚としては理解できますが、会陰切開をしなくてもいいぐらいのびるかといわれると正確なところはよくわかっていません

また、水中出産は通常の分娩より痛みに対する和痛効果があるとされ、妊婦もリラックスしやすいため、お産がスムーズに進むことが多いともいわれており、その結果として会陰切開をせずに済む…とも考えられます。

しかし、会陰切開が必要かどうかは出産時の産道や赤ちゃんの大きさも関係してきますし、通常の分娩では会陰切開をした方が結果としては産後の身体にとっていいとも言われています。一概に「水中出産だから会陰を切らなくてもいい」というわけではないようです。

また、水中出産で会陰の切開が必要になったらプールから出るのが一般的です。

水中出産の注意点とデメリット

水中出産をするうえで、注意点やデメリットは何でしょうか?水中出産をする前には事前に説明や心構えなど様々な説明をされるので、しっかり理解して水中出産に臨む必要があります。

お腹を抱えて水中出産に望む女性

また、水中出産は誰でもできるわけではありません。水中出産ができるのかどうかは医師とよく相談してから許可を得ましょう。

水中で過ごすため余計なエネルギーを消耗する

出産は、人によっては時間がかかることもあります。特に、初産婦なのか経産婦なのかでも変わってきます。人によって違いますが初産婦の場合、平均で11時間~15時間くらい、経産婦で6時間~8時間くらいの時間がかかると言われています。

水中出産をする場合は陣痛が始まり、ある程度子宮口が開いてからプールに入らなくてはなりません。
陣痛の痛みに耐えながらプールに入る準備をすること、出産までお湯の中で過ごすことは自然分娩よりも余計なエネルギー消耗をしてしまうことになります。体力を消耗してしまい陣痛が弱くなる可能性も考えられます。
このような理由から、水中出産を希望する人は体力をつける必要があると言われています。

水中での感染症リスクがある

レジオネラ感染症といって、レジオネラ菌という菌が赤ちゃんに感染し、発熱や肺の炎症を起こすことがあります。これは、水中出産を選択することが多い海外で発症することがよく知られています。

お湯の中は菌が繁殖しやすい環境にあり、そのため母親に感染症がある場合には水中出産を選択することはできません。生まれたての赤ちゃんは、無菌状態で生まれてきます。そのうえ肺が未熟で免疫力が弱いため、レジオネラ菌が付着してしまうと重症化する可能性があります。
水中出産には、こういった感染症のリスクがあるため、事前の検査や衛生管理に十分注意する必要があります。

血行が良くなり出血量が増加する

水中出産は、お湯に入ることにより体が温まり血行がよくなります。そのため自然分娩に比べて母親の出血量が増加します。
出血量が増える可能性があるので、あまりにも貧血気味の人は水中出産ができない場合があります。水中出産を選択する人は医師に確認をしましょう。

水中出産が困難なケースもある

水中には目には見えない菌が含まれていることもあり、十分に気を付けなければ感染症にかかる可能性があるため徹底した衛生管理が必要です。

さらに、赤ちゃんが母親のおなかの中で羊水に囲まれているからと言って水中で生まれても問題がないわけではありません。赤ちゃんの状態によっては水中出産が危険な場合があります。

また母親の状態などもみながら分娩をしなくてはいけません。出産の進行によっては、水中出産を予定していたが取りやめることもあります。

水中出産できない妊婦や胎児の状態

・逆子
・多胎妊娠
・妊婦が感染症にかかっている
・妊婦が貧血症

水中出産の費用に基準はない

実際に出産をするうえで誰もが気になるのは費用ではないでしょうか。
出産一時金が出るとはいえ、実際はいくらくらいかかるのか差額の費用をいくらくらい用意したほうがいいのかなど気になるでしょう。

出産費用を産婦人科の医師と確認する女性

通常分娩の場合、病院によって多少の違いはあるもののおおよそ出産一時金にプラス5~10万円程度と、費用に関して大体の基準が決められています。

しかし水中出産の場合は、基本的に費用に基準はありません。水中出産も安く済めばプラス数万円で済むこともあれば、10万円以上かかってしまうということがあります。出産場所によって変わってくるので、事前によく調べる必要があります。

日本でも水中出産が増える可能性がある

日本ではマイナーだった水中出産ですが、海外では自然分娩と同じように選択肢の1つに入れられており、水中出産を選ぶ方は数多くいます。最近では芸能人が水中出産をしたことで、日本でも注目を浴びるようになりました。
「1人目の時は自然分娩だったけど2人目は水中出産をしたい」と思う人も増えてきているようです。

しかし日本では水中出産できる病院が近くにないという方も多く、水中出産が可能な施設が増えれば選択肢の中に含める方はもっと増えてくるかもしれませんね。
近くに水中出産ができる助産院や病院などがあればメリットとデメリットをよく理解し、出産の方法の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。