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バニシングツインの原因や確率

バニシングツインで双子が消える?残された胎児への影響

バニシングツインとは?双子を妊娠し、初めて「バニシングツイン」という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか。双子を授かったことへの喜びもつかの間、たくさんの不安を抱えるママたちのために、気になるバニシングツインの症状、確率、原因などをご紹介します。

バニシングツインで双子が消える?残された胎児への影響

バニシングツインとは?「消える双子」が意味するもの

双子を妊娠し、初めて「バニシングツイン」という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか。双子を授かったことへの喜びもつかの間、たくさんの不安を抱えるママたちのために、気になるバニシングツインの症状、原因、確率などをご紹介します。

バニシングツインとは双子の片方が消えてしまう現象

自宅で妊娠中の記念写真をとる双子の妊婦

バニシングは「消失」という意味を持ちます。ツインはご存知の通り「双子」です。直訳すると「消える双子」となります。双子を妊娠したものの、初期段階で片方が消えてしまう現象が起きることがあり、これをバニシングツイン(Vanishing Twins)と呼んでいます。

しかし「消える」とは一体どういうことなのでしょうか。二卵性の双子の場合、赤ちゃんが入る袋である胎のうは、子宮内に2つできます。
このうち1つが何らかの原因で育つことができず、子宮に吸収され、消えてしまうことがあるのです。もちろん消えるといってもある日突然なくなってしまうのではありません。

胎のうが徐々に小さくなり、やがてエコーに映らなくなり、最終的に子宮に吸収されるのです。そしてもう一方の順調に育った赤ちゃんが、生まれてくることになります。

バニシングツインはいつ起きるのか?

お腹の赤ちゃんを愛おしそうに撫でる妊婦

バニシングツインは、妊娠の初期段階に起きる現象と言われていますが、具体的にいつまでを指すのでしょうか。

バニシングツインが起きるのは、妊娠9週目までがほとんどだそうです。ちょうどこのころ胎のうの中では小さな赤ちゃんがピクピクと動き出し、心音が確認できるようになります。
この心音の確認がバニシングツインの可能性の目安となるわけです。
そしてこれ以降は、バニシングツインの起きる確率はぐんと下がるそうです。ここを乗り越えると、少し安心できそうですね。

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双子に限らず、心音の確認は妊婦さんにとって最初の大きな関門です。妊娠の兆候があって産婦人科を受診したものの、時期が早く胎のうしか確認できないということはよくあります。早く母子手帳をもらいに行きたいと、はやる気持ちを抑えながら、次の検診までの時間を過ごすのは本当にヤキモキさせられます。
なかなか落ち着いてはいられないでしょうが、ここは赤ちゃんの成長を信じて、母体の健康のためにもリラックスして休んでくださいね。

確率は1割強。原因はわかっていない

バニシングツインの可能性を考える双子の妊婦

正確な統計はないものの、バニシングツインが起きる確率は10~15%と言われています。これは一般的な初期の流産とほぼ同じ確率です。そして原因ははっきりとわかっていませんが、赤ちゃんの先天的な染色体異常と考えられているようです。そのため残念ながらバニシングツインを防ぐ方法は今のところありません。

悲しい現実ですが、妊娠反応があり胎のうは確認できたものの、それ以上赤ちゃんが育たないケースが一定数あるということを、私たちは知っておかなければなりません。そしてこれは誰にでも起きてしまう可能性がある、避けては通れないことです。
赤ちゃんが元気に生まれてくることは「当たり前」ではなく、まさに「奇跡」だと思い知らされますよね。

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バニシングツインが起きた時の処置

バニシングツインの悩みを打ち明けられない妊婦

残念ながらバニシングツインが起きてしまったとき、ママはどう対処すればいいのでしょうか。

まず、バニシングツインが起きる兆候を知ることはできないのでしょうか。経験者の中には軽い腹痛や少量の出血を訴えるママもいらっしゃいますが、ほとんどの方は自覚症状がなく、検診の際にエコーで確認し、バニシングツインの可能性を指摘されることが多いようです。

バニシングツインでは、育つことの出来なかった胎のうは自然と小さくなりやがて吸収されるので、特別な処置は必要ないことがほとんどです。
ただし中期以降の場合、自然に吸収されずに処置が必要になる場合もあります。定期的に受ける検診の中で医師からの説明があるとは思いますが、あらかじめ家族と相談し、医師とのコミュニケーションを深めておくと安心できますよ。

残された胎児への影響はほとんどない

上の子供と妊娠中の記念写真を撮る妊婦

双子の妊娠がわかり二重の喜びだったはずが、バニシングツインで赤ちゃんを一人失ってしまう…。実際に経験してしまったママは、なかなか現実が受け入れられないと思います。しかし、ママのおなかの中には、元気に育つもう一人の赤ちゃんがいます。
残った胎児への影響はないのでしょうか。

もう一人も失うのでは…と、ママは不安を募らせると思いますが、ほとんどの場合、残った胎児は順調に育ち、元気な赤ちゃんとして生まれてきています。
特に二卵性の場合、二人の胎児の間には遺伝的な影響がないそうなので、先天的な染色体異常も引き継ぐことはないと考えられます。

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現在では医学の進歩でかなり早い段階から妊娠の確認ができるになっていますが、エコー検査などなかった時代には、ママの知らない間にバニシングツインが起こり、双子だったことを知らずに、出産に至っていたこともたくさんあるようです。

バニシングツインが起きてしまったら思い出してほしいこと

双子の妊娠がわかったとき、喜びを上回るほどの不安を抱えるような、たくさんのリスクの説明を受けると思います。
その時、漠然とでも言葉を理解していたり、多少でも知識があれば、医師への質問の機会が増え、不安材料の解消につながるのではないでしょうか。
ここでのバニシングツインについての解説が、少しでも双子ママのお役に立てれば幸いです。

そして、考えたくありませんがバニシングツインが起きてしまったら、ママに思い出してほしいことがあります。それは、バニシングツインは誰にでも起きる可能性があるということ。そして決してママのせいではないということです。

おなかの中から消えてしまった赤ちゃんのためにも、元気に育っている赤ちゃんのためにも、ママは強く成長しなければなりません。
時間が必要かもしれませんが、一日も早く前向きにマタニティライフを楽しめるようになって欲しいと願うばかりです。