産後の尿漏れを改善する方法

産後の尿漏れが治らない!尿漏れに効く骨盤底筋体操とは?

産後の尿漏れは、多くのママが抱える悩みです。尿漏れの原因は、出産による骨盤底筋の緩みにあります。なかなか治らない尿漏れはいつまで続くのか、くしゃみなど急な尿漏れへの対策、改善のために自宅でできる体操をご紹介します。尿漏れがひどい…と悩んでいる方は、今日から実践してみましょう!

産後の尿漏れが治らない!尿漏れに効く骨盤底筋体操とは?

産後の尿漏れがなかなか治らない。原因と対策が知りたい!

くしゃみや咳による「尿漏れ」でドキッとした経験ありませんか?出産前はこんなことなかったのに「まさか自分が…」とショックを受け、恥ずかしさから、人知れず不便な思いをしているママも多いでしょう。

しかし、産後の尿漏れは、妊娠・出産による下腹部へのダメージが原因。決して珍しい症状ではありません。

今回は、産後の尿漏れの原因や対処法をご紹介します。
尿漏れは、産後のデリケートなママの心にも影響を与えてしまいます。症状が長引かないよう毎日のケアで尿漏れを改善しましょう。

産後の尿漏れの症状や原因は?

尿漏れは、そのうち自然に治るだろうという考えや、恥ずかしいといった理由から、積極的な治療をせず見過ごされてしまいがちです。

ですが、尿漏れに悩む女性は意外に多いということを知っておきましょう!

産後の女性の42%は尿漏れの経験あり!

妊婦と42%円グラフ

実は、産後に関わらず、尿漏れ(尿失禁)の悩みを持つ女性はたくさんいます。その数は、成人女性の30~40%といわれており、妊娠・出産を経験した女性の42%に尿漏れがあったという報告もあります(注1)。

くしゃみや咳による尿失禁が多い

尿失禁の中でも多いのが「腹圧性尿失禁」といって、くしゃみや咳をした時、赤ちゃんを抱っこした時など、腹圧がかかった時に少量の尿がもれてしまう症状です。

妊娠中から悩むママもいるようですが、出産直後から産後3ヶ月頃に症状が現れる場合が多く、そのたびに下着が濡れて不快な思いをします。

産後の尿漏れの原因は?いつまで続く?

尿漏れの原因は、出産による骨盤底筋へのダメージ

骨盤底筋

尿道や膣、肛門周辺には「骨盤底筋」という筋肉郡があり、骨盤内にある直腸などの内臓を支える役割をしています。この骨盤底筋群は、妊娠中に大きくなる子宮により伸ばされ、分娩時に大きなダメージを受け、出産後には伸びきった状態になっています。実は、この骨盤底筋の緩みが尿漏れの大きな原因です。

正常な体は、膀胱内部に圧がかかると尿道が締まるようになっています。しかし、妊娠・出産により骨盤底筋群が緩むと、尿道をうまく締めることができず、少しの刺激で尿が漏れてしまうのです。

尿漏れはいつまで続く?

出産で緩んだ骨盤底筋は、産後3~4ヶ月で回復することから、徐々に尿漏れの頻度も少なくなっていきます。産後の尿漏れは、ほとんどの場合が一時的なものであり、日頃からのセルフケアで改善することがほとんどです。

産後の尿漏れの改善方法&日頃の対策

尿漏れによる不快な症状は、精神的なダメージも多いことから、できれば早く治したいもの。
産後の尿漏れの対処法&改善方法をご紹介します。

産後の尿漏れには骨盤底筋を鍛える体操&トレーニングを

妊娠・出産による骨盤底筋群の緩みが尿漏れの原因となっています。そこで、日頃から取り入れたいのが骨盤底筋を鍛える体操です。骨盤底筋体操は、腹圧性尿失禁に対する効果が立証されており、実際の治療にも取り入れられています(注2)。

体操と言っても、特別な服装や始めるための準備は必要ありません。いつでもどこでも骨盤底筋のトレーニングができます。産後1ヶ月検診を受け、体の回復に問題がなければ、ぜひ今日から始めてみてください。

骨盤底筋体操の方法

  • おしっこを我慢するような意識で肛門をギュッと締め、そのまま6~10秒数えた後、10秒ほどかけてゆっくりと筋肉を緩めます。
  • 今度は、2~3秒間隔で締める、緩めるを繰り返します。
  • 1の動作を10回、2の動作を5回×2セット行います。

椅子を掴んだ姿勢で立ち、体操する女性

体操を行う際は、イスに座っても、立った状態でも、やりやすい姿勢で構いません。
骨盤底筋をうまく収縮できているか分からない時には、排尿途中に骨盤底筋を意識して収縮してみましょう。しっかり収縮できていれば、排尿の勢いが弱くなるはずです。

この体操を1日3回、毎日続けることが推奨されていますが、1日1回、週3回以上の実施でも予防に有効であるという報告もあります(注3)。

骨盤底筋体操は、台所仕事中や育児の合間にできる簡単なものですが、毎日続ける根気が必要。日常的に肛門周辺の筋肉を意識するようにしましょう。

産褥体操は効果ある?

産後6~8週頃の産褥期には、体を休めることが先決ですが、「産褥体操」は、母体の回復を早める効果が期待できます。緩んだ筋肉を引き締め、血液の流れを良くし、産後のさまざまなトラブルを緩和してくれるのです。

n寝そべった姿勢で体操する女性

産褥体操は、横になったままできる簡単な運動です。方法は産婦人科でも教えていただけます。無理して体を動かすのは良くありませんが、負担にならない程度に産褥体操も取り入れてみましょう。

また、最近では、尿漏れを改善するために「ヨガ」を取り入れる女性も多いようです。中には、骨盤底筋のトレーニングを目的としたヨガ教室や、産後のリカバリーを目的としたレッスンもあります。

骨盤ベルトは逆効果!?

産後に開いた骨盤を引き締めようと、ガードルやウエストニッパーを使用するママが増えていますが、産後すぐに骨盤を強く締めつけるのは逆効果。子宮や膀胱が下がり、骨盤底筋に負担がかかることで、尿漏れや子宮下垂の原因となってしまいます。

ガードルやウエストニッパーは、産後2ヶ月ほど経ってから使用するようにしましょう。
産後すぐから使える骨盤ベルトもありますが、ただ締めればいいというものではありません。締める強さや位置、使用方法をしっかり確認し、締めすぎには注意しましょう。

産後の骨盤ベルトを使った矯正で効果が得られる正しい使い方
産後の骨盤ベルトを使った矯正で効果が得られる正しい使い方

尿漏れには専用パッドが断然おすすめ

尿漏れは、不快なだけでなく、履いているものによっては見た目も気になりますよね。そんな時は、市販の尿漏れパッドを利用して、快適に過ごせるよう心掛けましょう。

生理用ナプキンと尿漏れパッドの違い

尿漏れパッドを買うのが恥ずかしいという理由から、生理用ナプキンで代用している方も多いかもしれませんが、より快適に過ごしたいなら専用パッドが断然おすすめ。生理用ナプキンとは、素材や構造が全く違います。

尿漏れ専用パッドには、経血よりもサラサラとした尿を素早く吸収し、逆戻りしない工夫が施されています。アンモニア臭の消臭対策もされているので、漏れるかも…、臭うかも…という不安が減り、気持ちが楽になります。

お腹を押さえる女性

尿漏れ専用パッドを使用すれば、「万が一、漏れても大丈夫」という安心感につながり、精神的な負担は減るはずです。

産後は体を休めることを最優先

産後の尿漏れは、分娩時に緩んだ骨盤底筋が原因であり、通常は自然に改善されていくものです。そのため、産後はしっかり休養を取り、体を回復させるようにしましょう。

特に産後1ヶ月は、無理して動いたり、重いものを持ったりしないよう、できるだけ横になって体を休めることが大切です。

骨盤底筋を鍛える体操&トレーニングも、産後1ヶ月検診で問題なしと診断されてから行うようにしましょう。

産後の尿漏れが止まらない。病院にはいくべき?

産後3~4か月以上が経過したのに、尿漏れが治らない。
改善されない尿漏れの原因や治療に関して、解説します。

赤ちゃんが大きかった人は長引く傾向に

通常、妊娠・出産により緩んだ骨盤底筋群は、産後3~4ヶ月で回復し、尿漏れも気にならなくなります。ただし、赤ちゃんが大きかった、分娩時間が長かったなどの理由から、回復までには個人差があります。

妊婦の大きなお腹

産後半年を過ぎても改善されない場合、他の病気の疑いも!

骨盤底筋体操を取り入れているにも関わらず、産後半年を過ぎても尿漏れが改善されない場合は、子宮下垂や過活動膀胱といった、他の要因が潜んでいる可能性があります。

また、腹痛を伴う場合は膀胱炎などの疑いもありますので、放置せず、泌尿器科や産婦人科を受診しましょう。尿失禁を専門とする外来を持つ病院もあります。

尿漏れの治療法とは?

治療法は症状にもよりますが、薬が処方される他、電気療法や場合によっては手術療法がおこなわれます。完治するまでにはある程度の時間がかかるかもしれませんが、多くの場合が治療によって良くなります。

中には、産後1年、産後2年が経っても悩み続けているママもいますが、尿漏れは大きな心の負担になります。出産という大仕事を終えた体には、トラブルがつきもの。恥ずかしい、治らなかったらどうしようと悩み過ぎず、専門機関に相談してみましょう。

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