双子を自然分娩で産む割合や条件

双子でも自然分娩は可能?分娩の条件や帝王切開の割合は?

双子でも自然分娩は可能って本当!?実は予想よりも多くの先輩ママが双子を自然分娩で無事に出産しています。自然分娩で生んだ割合、妊娠何週の計画分娩かなど経膣分娩が出来る条件、リスク、双子の出産を自然分娩で行いたいママが妊娠中に気をつけたいポイントや病院選びのポイントを解説。

双子でも自然分娩は可能?分娩の条件や帝王切開の割合は?

双子の自然分娩は可能?

自然分娩を希望していたとしてもおなかの中に双子がいることがわかったとき、喜びと同時に「自然分娩は難しそうだから諦めるべきかしら」「出産は帝王切開なんだろうな」と不安も感じてしまう方は多いでしょう。
ですが、自然分娩で出産している方は思ったより多いことを知っていましたか?自然分娩の割合やリスクをご紹介しますので、双子の出産について自然分娩と帝王切開の不安が入り交じり悩んでいる方は参考にしていただければ幸いです。

自然分娩の割合/自然分娩でも無事に出産しています!

自然分娩で生まれた双子の姉妹

帝王切開の出産を行ったママの中には、「双子は帝王切開しかできない病院で出産した」という方もいるために、なんとなく双子は帝王切開なんだろうなと認識している人は多く、母子にかかるリスクを考えて帝王切開を選ぶパパやママ、病院も多いのは事実です。

ですが、双子の出産でも、安全に経膣分娩を果たす指標となるいくつかの条件を満たす必要もあり安全に経膣分娩を果たす指標となるいくつかの条件さえ満たせば、自然分娩(経腟分娩)は可能です。
双子の場合でも妊娠の経過が順調であれば自然分娩できる可能性は意外に高く、実は3、4割が自然分娩で無事に出産を迎えているのです。自然分娩を選択できる条件さえそろっていれば、自然分娩に挑む人は少なくないのです。

双子の自然分娩はつらい?

双子の自然分娩はかなり困難なイメージをしてしまいがちひとり目を産んだあとに、数時間あけて次の子の陣痛がやってくるため、一度の出産で2人の分娩となる点は大変ですが、赤ちゃんの大きさが小さめな分、通常より出産にかかる時間が短めですむことも多いです。

自然分娩ができる条件

それまで病院の先生とは「帝王切開」で話が進んでいても、30週から32週頃を目安に妊婦さんと赤ちゃんの経過を見て「普通分娩でも大丈夫だけどどうする?」と先生から聞かれることもありますし、切迫流産などで大きな病院へ転院したことをきっかけに、転院先の病院が自然分娩を受け入れている場合は自然分娩をすすめられることもあります。

双子の出産で自然分娩を選択できるかどうかは、いくつかの条件を満たしている必要があります。
双子でも突然自然分娩の選択肢が出てくることもあるため、事前にパパと一緒に考えておくと慌てずにすむかもしれませんね。

ママと双子の経過が順調であること

ママの体調が順調で、双子が順調に育っていることが多胎妊娠で経腟分娩を行う絶対条件となります。
37、8週での分娩が最も周産期死亡率が低いこと、38週を超える分娩は周産期死亡率が上昇するというデータから、双子妊娠の分娩時期は経膣分娩・帝王切開いずれの場合も妊娠32週から37週までの計画分娩を基本とする場合が多いです。

これの見極めポイントとして、母体と胎児の健康状態が良好で母体も前期破水の危険性が少ないこと、赤ちゃんがふたりとも推定体重が1500g以上(できれば1800g前後)まで育っていることが条件として挙げられます。(注1)

ふたりとも頭位(頭が下)に向いていること

妊娠32週が過ぎたときに、2人ともの頭が下を向いていること(頭位)も自然分娩の条件です。ちなみに、双子がふたりとも分娩時に頭を下をに向けた頭位である率は全体の42%程度。片方の子は下を向いているのに、もう片方の子は上を向いていた…ということもよくあります。(注1)

経産婦さんは前回の出産が自然分娩であること

一度帝王切開で子宮を切開していると、子宮破裂といったリスクが出てきます。帝王切開で出産していても、帝王切開時の腹部切開方法など一定の条件を満たせば単胎出産なら経腟分娩(VBAC出産と呼ばれる)も可能ですが、双子の妊娠でそれを行うのは非常に危険です。

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双子の出産時期は?/入院準備は早めにしておこう!

双子を妊娠したママ

双子の出産は早産になりやすいと言われています。双子が生まれる平均は36、7週。単胎の場合は37週から41週なので1週間から4週間ほど早い傾向があることがわかります。
双子のママを対象に行ったアンケートによると、出産時期は通常は37週目途での計画出産となり、早い方で30週、遅いと40週の方もいました。

これは妊娠8ヶ月ですでに単胎の臨月と同じくらいのおなかの大きさになり子宮が伸びきってしまうことや、子宮の容量に限度がくることが要因のひとつ。ママによって子宮の容量が異なりますが、平均して5.5kg程度が限界です。そのため単純計算でも赤ちゃんの大きさは2700gまでが限度ということになります。

多胎妊娠の場合、子宮が大きいぶん切迫早産や妊娠中毒症などで出産前に管理入院になることも珍しくないため、入院準備は早めに進めておくようにしましょう。

双子はなぜ帝王切開が多い?

双子の約6、7割は帝王切開で出産をしています。その理由には母体や赤ちゃんへの危険性を回避するため。どうしても双子の出産は単胎よりもリスクが高くなるため、初めから双子の出産は帝王切開のみと決めている産院もあります。

母体へのリスクが高い

出産のあとに弛緩出血が起こりやすいとされています。弛緩出血とは出産後に子宮の筋肉が収縮せず、胎盤が剥がれた後の傷が大きいままで出血量が増えてしまうこと。
1人目の赤ちゃんを出産したあと、2人目を生む前に陣痛が弱くなってしまいお産が進まなくなることもあり、自然分娩で進めていても急遽2人目から急遽帝王切開に切りわかるケースもあります

胎児への安全を考慮して

双子の出産の場合は、赤ちゃん同士のへその緒が絡み合ってしまう「臍帯巻絡」や、赤ちゃんよりもへその緒が先に出てしまう「臍帯脱出」の率が高いとされています。

単胎妊娠でも分娩途中に緊急帝王切開に切り替わることはありますが、ふたご妊娠では特に「ひとり目は経膣で順調に出産できても、ふたり目が難産となり分娩の途中で緊急帝王切開に切り替わり、自然分娩と帝王切開のダブルの辛さを味わった…」という体験談につながる可能性は単胎妊娠よりも多いと言えるのかも知れません。

病院が双子の場合は帝王切開と決まっている場合もある

病院によってはリスクの高い双子の出産は経膣分娩を行わない方針を出している場合もあり、パパやママが選ぶ間もでもなく必ず帝王切開と決められている場合もあります。

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双子の場合自然分娩の費用は2倍かかる?

バンザイをした可愛い双子の赤ちゃん

出産にかかる費用は単胎でも病院によって異なり、これといった金額を示すことはできませんが、ざっくり計算で約50万円。これに対し、多胎の出産の費用は、単純に胎児の数分掛け手計算するのではなく、ママの体は1人分なので管理入院期間中の入院費や分娩費、食事代ベッド代といったママにかかってくる費用は1人分で済みます。

産後、NICU(新生児集中治療室)などに入るなど新生児一人ひとりにかかってくる処置分は発生しますが、出産育児一時金は二人分であることや殆どの場合、管理入院の時点で限度額認定証の手続きをするため、あまり大きな心配は要らないようです。

出産育児一時金(補助金)は2人分!民間の医療保険の内容も確認を

入院費が単胎よりも多くかかることが考えられる多胎の分娩では、分娩費用を心配するママもいるのではないのでしょうか?しかし、健康保険に加入している方であれば、すべての人が子ども1人につき約40万円の補助金を受けることができ、双子の場合は2人分(約80万円)の補助金が支払われます。

また、切迫早産での入院や帝王切開などの処置分娩は、妊娠前から加入していた民間の医療保険からも給付を受けられることもあります。内容や金額を今一度確認してみましょう。

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双子の自然分娩に向けて/妊娠期間中の過ごし方

双子を妊娠すると切迫早産の確率は上がるために管理入院に備えたりはしますが、特別な妊娠ライフを送る必要はなく、問題さえなければ普段通りの生活を送ることができます。
ですが、単胎に比べて双子の妊娠は母体にもトラブルが出やすいのも事実。そのため自然分娩を望んでいるママは特にバランスの良い食生活を中心とした健康的な妊娠期間を心がけるようにしましょう

妊娠高血圧症候群/体重の増えすぎに気をつけて

大好きなケーキを食べる双子のママ

以前は「妊娠中毒症」と呼ばれていた妊娠高血圧症候群。双子を妊娠した場合、単胎よりも6倍も妊娠高血圧症候群になりやすいと言われています。重症化してしまうとママの体に悪影響が出る、赤ちゃんの発育が悪くなる、赤ちゃんに酸素が届かなくなることもある危険な状病気です。

妊娠高血圧症候群を予防するための確立された方法はまだ見つかっていないですが、体重管理や塩分の取りすぎに気をつけて、バランスの良い食事をとるように心がけることが大切です。

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貧血/鉄分を多く摂取しよう

単胎に比べて双子のママが貧血になる確率は約2倍だと言われています。妊娠中は胎児に血液がまわるため、体の血中濃度が低くなり貧血になりやすい状態になっています。鉄分を多く含む、ほうれん草やレバー、ひじきなどを意識的にメニューに加えるようにしましょう。

羊水過多症/妊娠糖尿病を予防しよう

羊水過多症とは子宮内の羊水が800mlを超えた状態で、妊婦さんが自覚症状を持っている場合のことを指します。羊水過多症になる原因は妊娠糖尿病やウイルス感染などが挙げられます。
特に妊娠糖尿病は羊水過多症の発症率が高くなるため、妊娠糖尿病を予防することが間接的に羊水過多症の予防策になるとも言えるでしょう。

食生活においては糖分を多く摂りすぎないように気をつけ、野菜を多く食べるなど栄養バランスのとれた規則正しい食生活が基本になります。できれば食事量も管理して1日のカロリー計算までできれば理想的です。

早産になりやすい!身体に負担をかけることは控えましょう

双子妊娠と言え特別なマタニティライフを送る必要はありませんが、双子は早産になる確率が高いため単胎妊娠時より生活の中で気をつけたいポイントは多くあります。
双子に安定期はないと言われたことがあるかと思いますが、食生活やストレスのない日々を過ごすように気をつけて、少しでも違和感があればすぐに病院へ連絡するように心がけましょう。

早期発見が鉄則!お腹の張りには注意して!

お腹の張りが1日に10回以上ある場合や、1時間に3回以上ある場合、おなかの痛みや出血があったときは次の定期健診を待つのではなく早めに病院へ連絡することが大切です。

冷えを避けて!

体が冷えたときに子宮は収縮しやすい状態になっています。足元、おなかや腰を冷やさないようにレッグウォーマーや厚い靴下、腹巻などでできるだけ温めるように心がけることが大切です。
体を冷やすアイスクリームやコーヒーなどの食べ物も避けて、常温のものを選んだり、温かいものを摂取するようにしたいですね。

おなかが張ったらすぐに横になって!

おなかの張りを感じたときなど、違和感があればすぐに横になって安静にするようにしましょう。妊娠期間中に仕事をしているママは、あらかじめ上司にきちんと説明をしておき、横になって休める場所を見つけておきましょう。妊婦の体に負担のかかるような職場の場合は無理なく仕事ができる部署へ異動させてもらえると安心です。

出産トラブルが多いのは双子ならでは?病院はどっちを選択するべき?

本やインターネットに関する出産の情報は単胎に関することがほとんどなので、双子を出産する場合、イレギュラーな問題が度々生じます。その中でも双子の出産を経験したママたちが不安に感じたことを中心に双子の自然分娩に関する問題についてまとめました。

病院選び!総合病院VS個人病院

出産方法について担当の医師と相談する双子のママ

双子の自然分娩を希望しているママにとって、実は病院の選択肢はあまり多くありません。中には設備が整っていないなどの理由で最初から受付NG「病院紹介しますねー」と言ったスタンスの産院も…。その中でも双子出産を受け付けてくれる総合病院と個人病院が見つかった場合、あなたはどちらを選択しますか?赤ちゃんの安全性や快適な入院生活などそれぞれのメリットがあります。

総合病院

総合病院を選ぶママたちは「設備が整っている」点がとにかく大きな理由。双子は予定日よりも前に生まれることが多く、出産するときは赤ちゃんが小さめに生まれてくる場合が多いです。そのためNICU(新生児集中治療室)など保育器の設備が整っている総合病院を選ぶと安心です。
設備のない個人病院で出産した場合、出産後赤ちゃんが低出生体重児だった場合は赤ちゃんだけが救急車やドクターカーに乗って総合病院に搬送されてしまうことも考えられます。

個人病院

個人病院が選ばれている点は入院する病室がきれいな点!双子の出産の場合は予定日よりも前に管理入院になることも珍しくありませんが、張り止めの点滴などが続くつらい入院期間中でもリラックスして過ごすことができたという先輩ママの声も納得の病室やサービスを整えている産院も。
出産を控えた身にとっては、思わずうっとりと心地よくなるような病室で控える時間はありがたい限りですし、羨望してしまいますよね!

助産院や小さな産院では出産の受け入れができない病院も

助産院では緊急のトラブルに対応する医療行為が行えないため、残念ながら双子の場合は助産院の出産はできません。また、小さな産院ではなにかしらのトラブルがあったときは大きな病院へ搬送されることが多いため、双子の場合は最初から受け入れしていない産院もあります。
希望の病院があっても必ずしもその産院で出産を受け入れてもらえないこともあることを知っておきましょう。

自然分娩VS帝王切開・夫と意見が分裂したら

出産するのはママ。双子の分娩のリスクを考えると自然分娩または帝王切開に対し少し怖さを持つママもいるかもしれません。ですが、自然分娩でも帝王切開でも大変さは同じですし、産後の痛みまで考えるとどちらが楽な選択ということはなく、だからこそ選べるのであればママが納得した出産方法を選びたいところ。
ママ自身の体や心、そして赤ちゃんの安全性を一番に考えて、医師、助産師に双胎分娩の自然と帝王切開のメリット、デメリットをしっかり聞いた上で納得できる選択をしてください。

自然分娩派

帝王切開は術後3日程度傷が痛みますが、自然分娩の場合は産後2時間もすればママは普通に動けます。生まれたてのかわいい赤ちゃんを抱っこすることもできますし、おっぱいをあげることもできます。トラブルなく生まれてくれば帝王切開よりも赤ちゃんの呼吸状態が安定するでしょう。

帝王切開派

自然分娩の場合、何らかのトラブルが生じたときに緊急帝王切開になる可能性もあり、陣痛と帝王切開の両方のつらさを体験することもあるかもしれません。
帝王切開では生まれる日時が事前に決まっているので、パパや親の都合を合わせやすいメリットもあります。

たくさんの先輩ママが双子を自然分娩で無事出産しています!

双子の自然分娩には確かに単胎に比べて、ママの体にも赤ちゃんたちにもリスクがかかりがちです。しかし先輩ママも中には元気に自然分娩で双子の赤ちゃんを産んでいる方もたくさんいます!まずは双子を安心して出産できる病院探しから始め、妊娠期間中はママが貧血や高血圧症にかからないように健康に気をつけながら健やかな日々を過ごすことを心がけてくださいね。

双子の自然分娩は、出産の痛みも2人分となるかもしれませんが、その分幸せも2倍届きますよ。赤ちゃんと対面できる日を楽しみにイメージしながら、呼吸法の練習などをしていいお産になるよう心と体の準備をしておきましょう。

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