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つわりが始まる時期

つわり時期はいつから?一般的な時期や原因・乗り越え方

つわりは妊娠初期から妊娠中期にかけて妊婦が苦しめられる方が多いです。いつがピークでいつ終わるのでしょうか。つわりの起こるメカニズムとその時期、つわりの原因と対処法、つわり期の過ごし方、どうして吐き気が起こるのか、その症状を緩和する方法を紹介します。

つわり時期はいつから?一般的な時期や原因・乗り越え方

つわりはなぜ起こる?つわりが始まる平均的な時期

突然の吐き気で女性が離席し、ハンカチで口を押さえてトイレから戻ってくるなんていうシーンをマンガやドラマで見た覚えのある方も多いですよね。吐き気で妊娠が発覚するというケースは珍しくありません。

不妊治療をしていたり結婚後妊娠を希望していても、実際に妊娠したらしばらくの間は夫婦間の秘密として隠しておきたいものです。しかし現実では家庭や職場で突然つわりの吐き気に襲われた場合には妊娠を隠しきれず、妊娠が露呈する場合もあります。

未就学の子どもがいる場合には翌日には保育園や幼稚園のみんなが妊娠を知ることとなり、職場で吐き気に襲われた場合には翌日には取引先の男性までもが妊娠を知っていることもあります。隠し切れないのは仕方のないことなので、無事に出産できるよう協力を求めましょう。

早いと妊娠3週につわりの症状が始まる

つわりで強い吐き気がある妊婦

吐き気や嘔吐を伴うつわりは一般的に妊娠第4週頃から妊娠第16週頃までの時期に発生します。早い人は妊娠超初期の妊娠第3週からつわりに悩まされることがあります。

なんだか胃や食道がムカムカする、吐き気がする、からだがほてる感じがする、頭が痛い、茶オリが見られるなどの症状は風邪や体調不良ではなく妊娠超初期の症状かもしれません。吐き気はあるけれども嘔吐することができずに苦しい思いをすることもあります。

妊娠判定が行なわれていない場合には産婦人科医の診察を受けて、異所性妊娠や切迫流産などの可能性がないか見てもらいましょう。胎嚢の確認や心拍の確認はもう少し後になりますので、エコー検査や内診などはなく、尿検査と問診のみとなるケースが多いようです。

母子健康手帳の交付に必要な妊娠届などもまだ先のことになります。基礎体温を測定している場合には、妊娠が安定するまで継続して記録することが求められます。

ピークと終わる時期の平均はいつ頃?

つわりのピークは妊娠第10週から妊娠第12週あたりになる妊婦が多いようです。この時期は胎盤からヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG) というホルモンが大量に分泌される時期でもあります。つわりの原因は現代医学でははっきりと解明されていませんが、hCGが深く関与していると見られています。

一般的に妊婦の胎盤が完成する安定期ごろにはhCGの分泌も落ち着いて、つわりが治まるケースが多いようですが、なかなか終わりの見えないつわりの苦しみに妊婦も家族も疲弊していることがあります。
ゆっくりとリラックスして過ごすことが胎児の成長にも大切なことなので、つわりの症状がなくなる日を待ちながらじっと耐えましょう。つわりの終わる頃には安定期となるため、初期流産の心配が少なくなり、妊婦の自由度がグッと上がります。この時期に結婚披露宴や新婚旅行を予定している妊婦も多くなります。

つわりの時期には個人差があり辛い期間が長くなる人もいる

初めてのつわりに戸惑う女性

つわりは徐々に症状が軽くなったり、突然スッキリして症状が見られなくなったりしますが1割程度の妊婦は妊娠第20週ごろまでつわりの症状が長引きます。

中期つわり

安定期以降も続く中期つわりはホルモンバランスや体型の変化が原因と見られています。胎盤の完成によって、体内で分泌されるホルモンバランスが大きく変わるため、その作用で吐き気が起こります。

後期つわり

妊娠後期になっても終わらない後期つわりは、子宮が大きくなって胃を圧迫することに起因することが多いようです。ホルモンバランスにも原因がありますが、それ以外に子宮が成長するに連れて内蔵に物理的な負担がかかってきます。

つわりを乗り越えるにはどうしたら良い?

何も食べられないのに嘔吐してしまう、やっとの思いで食事をとったのにすぐに嘔吐してしまった、食後のムカムカがどうしても治まらないなどの症状に苦しむつわりがピークになる時期は、どのようにして乗り越えたらいいのでしょうか。
胎児のために栄養を摂らなくてはいけないという義務感に駆られる時期でもありますが、妊婦の体にはいままでの栄養分が蓄積されており、それらを使って胎児の成長が可能となっています。

嘔吐することが多くなるつわりのピーク時期

つわりについてのカウンセリングを受ける女性

つわりがひどいときは無理して食事をとる必要はないので、水分不足による脱水症状に注意して過ごしましょう。

とにかく横になって眠ってしまうことが最善となります。朝起きた直後がつらいケースと夕方以降に具合が悪くなるケースがありますので、自分のバイオリズムを把握して対処しましょう。動けるときに家事炊事をこなす必要がありますが、決して無理をせず家族に協力を求めることが必要です。

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吐き気が治まってきたけれどまだ本調子でない時期

安定期も過ぎてつわりによる吐き気が治まってきても、まだまだ本調子には程遠いときには無理は禁物です。安定期と言っても絶対に安全が保障されているわけではありません。だんだん食欲が戻ってきますが、弱ったからだや胃には刺激物は厳禁です。食べ過ぎにも注意して、食事の際にはつわりの時期と同様によく噛んで消化を良くすることが必要となります。

つわり真っ只中、こんなときどうする?

仕事中につわりが来た女性

妊娠してつわりがつらいけれど、ゆっくりと休むことができない人も多いでしょう。つわりの時期には仕事や長時間の移動などの際にどんなことに気をつけたら良いのでしょうか。

仕事があるけど休めない!

仕事を持つ妊婦がつわりが辛いときには、産婦人科医に母性健康管理指導事項連絡カード (母健連絡カード) を記入してもらいます。母健連絡カードは診断書と同等の効力があり、診断書よりも安価で書いてもらうことができます。

男女雇用機会均等法第9条によって妊産婦は守られます。これは正社員や公務員だけでなく、派遣労働者やアルバイト、パートタイマーである場合にも同様の権利があります。母健連絡カードはインターネット厚生労働省ホームページでダウンロードできるほか、自治体窓口や産婦人科受付窓口、母子健康手帳にも様式が記載されており、コピーすることができます。

母健連絡カードは仕事を持つ妊産婦が産婦人科医などから、通勤の緩和や勤務時間の短縮、労働負荷の軽減、危険有害業務の就業制限などの指示を受けるためものであり、その指示が事業主に的確に伝えられる必要があります。女性労働者から母健連絡カードが提出された場合には事業主は記載内容に応じた適切な処置を施す義務が生じます。

長時間の移動が必要なときにはどうすればいい?

遠距離の移動が必要な場合には不慮の出血や嘔吐に備えて、生理用ナプキンをショーツに当てたり、エチケット袋を持参したりといった工夫をしましょう。脱水症状を起こさないように水分をすぐに補給できる体制も必要です。
トイレは我慢せず、尿意がなくても定期的にトイレに行くよう心がけてください。和式トイレしかない、トイレが混雑しているなどの場合には多目的トイレを使用することが勧められます。脳貧血など起こさないよう、ゆっくりと手すりを使って立ち上がるようにしましょう。

洋服や下着はどうやって選ぶ?

まだ体型は大きく変わっていない時期ですが締め付けの強い下着やボトムスは厳禁です。胸はどんどん大きくなりますので、普段使っているブラジャーにホックのアジャスターを追加したり、ワイヤーなしのものにしたり、ブラタンクトップを着用するなど工夫をしましょう。ショーツはおなかを冷やさないようへそ下やへそ上の深いタイプを選んだり、化繊の入っていたものから綿100%のものに変えましょう。

ボトムスはゴムやヒモで調整が可能なものがゆったりとしていてリラックスできます。長時間座りっぱなしでも苦しくない格好をしてください。

マタニティウエアはベビー用品専門店やインターネット通販が種類が豊富でオススメです。トップスは普段着ていたもので大丈夫ですが、寒さに対応できるように一枚多めに羽織ることが必要です。

外出時にはマスクをしよう

なるべく外出をしたくない時期ですが外出せざるをえない場合にはマスクを携行しましょう。インフルエンザや風疹や麻疹などの流行感冒、PM2.5などの大気汚染、タバコの副流煙、ウイルス性の風邪などをブロックしてくれます。妊娠前には気にならなかったニオイなども遮断できます。帰宅後は手洗いとうがいをし、自分だけでなく家族も予防ケアをしたいところです。

つわり症状のトリガーとなるものを知って予防対策

温かい味噌汁を飲む妊婦さん

ふせぎきれないニオイ

妊娠すると普段よりも嗅覚が過敏になり、つわりの症状を引き起こすケースが多いようです。マスクや空気清浄機では対策しきれないので、ニオイのもとを断ちましょう。食べ物はとにかく冷やす、生ごみはごみの日まで冷凍庫に入れる、シャンプー類は無香料にするなどの工夫をしてください。

味覚の変化

妊娠前よりも味覚が鋭くなることがあります。水でさえ味が変わったように感じられて、何を口に捨ても違和感があったり、気持ちが悪くなったりするときには、うがいをしましょう。口の中がスッキリします。

疲労の蓄積

疲れがたまってつわりの引き金となることがありますので、妊娠期間中は疲れを溜めないようにしましょう。しっかりと眠ることが重要です。昼間は眠気に襲われるのに夜は眠れないなどの症状があるときには産婦人科で相談してみましょう。ひどい不眠には胎児への影響が少ない睡眠薬が処方されることもあります。

ストレスの蓄積

妊娠すると以前とは異なる心身状態になってストレスが蓄積します。これもつわりの原因となりますので、リラックスしてストレスを溜めないようにしましょう。入浴後にアロマテラピーやヨガ、ストレッチなどを行なって副交感神経の動きを高めましょう。

空腹・たべつわり

空腹で気持ちが悪くなる食べつわりという症状があります。インシュリンの分泌量の影響で吐き気が起こりますので、少量を何回かに分けて口にするようにしましょう。食べるときにはしっかりよく噛んで唾液の分泌を多くすることが重要です。

つわりがない、軽い人の特徴と妊娠初期に注意してほしいこと
つわりがない、軽い人の特徴と妊娠初期に注意してほしいこと
つわりがないならないなりの不安が生じるもの。つわりがない理由をまだ来ていない、症状が軽く気づいてないなどの可能性も含めて紹介。妊娠すると誰もが経験すると思われがちなつわりですが実はそうでもないのです。

つわり症状はこうして対処しよう

つわり症状の対策をしているプレママ

つわりの症状が出たらどのように対処したら良いのでしょうか。症状別に対処法を学んでおきましょう。どんなときもあわてないことが大切です。

むかつき、吐き気、嘔吐

吐き気はどんなときどこで襲われるかわかりませんので、エチケット袋を携行しましょう。ウエットティッシュもあると便利です。

嗜好変化

妊娠前に好きだったものが食べられなくなったり、逆に嫌いだったものを食べたくなったりすることがあります。つわり中は食べられるものを食べるのが基本となりますので、気にせずどんどん食べましょう。突然また嗜好が変わることがあるので買い過ぎには注意してください。

眠気や全身倦怠感

ホルモンバランスの変化によってずっと眠くなったり、なんだかだるくて動くのが億劫になることがあります。自動車の運転には十分気をつけて、妊娠前よりも注意力が散漫になっている自覚を持ってください。なるべく公共の交通機関を利用しましょう。
だるいからといって栄養ドリンクを飲むのはちょっと待ってください。栄養ドリンクにはカフェインを多く含んでいるものがありますので、妊娠中はあまり飲まないほうがいいようです。

唾液過多

唾液の分泌が止まらないよだれつわりに見舞われるケースがあります。唾液を飲み込めなくてつらいですが、ペットボトルに吐き出すなどの工夫をして乗り越えましょう。アメやガムを食べると唾液が飲み込みやすくなります。

心理的不安定

慣れない妊娠には不安はつきものです。心理的に不安定になってナーバスになることも多いですが、つわりは病気ではないので耐えて乗り越えましょう。

その他

その他にもつわりの時期は頭痛や下痢、便秘などのトラブルが頻発します。安易な服薬は胎児への影響が未知数なので、体調が悪い時には産婦人科に相談しましょう。

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つわりの起こる理由にはホルモンが大きく関与

つわりの原因ははっきりとは解明されていませんが、妊娠によって体内で分泌されるホルモンのバランスが大きく変化することが関与していると見られています。

つわりの原因・ヒト絨毛性ゴナドトロピンhCGって何?

つわりの原因を教えてくれるベテランママ

ヒト絨毛性ゴナドトロピン・hCGは受胎直後から胎盤の一部で作られるようになります。卵巣にある黄体の分解を防ぎ、妊娠に重要である黄体ホルモンのプロゲステロンを分泌させます。プロゲステロンは妊婦の子宮内膜を厚くし胎児の成長を助けます。
人工授精や体外受精の場合にhCG注射が施されるのはこのためであり、妊娠判定後も切迫流産の危険性があるときや多胎妊娠のときにはhCG注射によってホルモンの補充が行なわれるケースがあります。

hCG注射のほかには貼り薬などもありますが、いずれも吐き気などの副作用が見られる場合があります。

黄体ホルモン・プロゲステロンはどんな役割があるの?

胎児の成長に深く関与するプロゲステロンは通常は思春期・成人女性の場合には卵巣の黄体から分泌されます。このプロゲステロンが妊娠中期以降は胎盤からも分泌されるようになります。
胎盤の完成時期とつわりの終わる時期が重なるのはプロゲステロンの分泌がつわりに関連している可能性を示唆しています。プロゲステロンは出産までの間妊娠を維持する大切な役目のあるホルモンです。

プロゲステロンは経口投与された場合には、腸から吸収され、大部分が肝臓で代謝されてしまいます。そのため、錠剤でなくテープや膣座薬、膣ジェルなどの方法で投与されています。

プロゲステロン補充にサプリメントを使ってもいい?

栄養補給にサプリメントを活用する妊婦

プロゲステロンは乳腺を発達させたり体温を上昇させるは働きがあります。妊娠するとプロゲステロンの作用で、胸が大きくなったり基礎体温が上がったまま下がらなくなったりします。

海外、とくにアメリカではプロゲステロンのサプリメント市場が肥大化しており、商品の品質は玉石混交となっています。個人輸入などでサプリメントやクリームを手に入れるときには、日本で認可されていない成分が混入していないか、農薬などの汚染の可能性はないかなどをしっかりと見極める必要があります。

妊娠を希望していたり妊娠しているときには経口だけでなく経皮から吸収するサプリメントにも危険が潜んでいることに留意する必要があります。

つわりの時期はゆっくりリラックスして過ごそう

ほとんどの妊婦が経験するつわりですが、いつつわりになるのか、どうしてつわりになるのか、つわりになった時の対処法を知っておくことで楽に過ごすことができます。
症状がひどくて家庭生活が営めない、仕事に支障をきたしてしまうといった場合にも決して無理をせず症状が収まる時期まで過ごしてください

心身ともに変化の大きい妊娠中は、夫や家族、職場の理解とサポートが必要不可欠です。みんなでその症状を知り赤ちゃんの成長と誕生を心待ちにしましょう。