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つわりの原因と乗り切り術

つわりの原因は赤ちゃんを守るため?辛いときの乗り切り術

つわりの原因は妊娠によって妊婦さんの体が急激に変化することによって起こると言われています。つわりに効く薬がないため、妊婦さんは自力で乗り切るしかありません。なんとか症状を軽くしたい!という妊婦さんに向けて、つわりの原因と解消法をご紹介します。

つわりの原因は赤ちゃんを守るため?辛いときの乗り切り術

つわりの原因・理由とは?辛いつわりの乗り切り方

つわりは妊娠初期に起きる体の変化です。症状は妊婦さんによって異なりますが、眠気や倦怠感、イライラ、吐き気や嘔吐などがあります。
つわりの原因はまだはっきりとわかっていませんが、いくつかの有力な説があります。ホルモンバランスの変化、防衛本能、ストレスなど、最新の研究が解明した説からスピリチュアルなものまで詳しく解説します。

妊娠によってホルモン分泌のバランスが変化

妊娠中に活発に作用する妊娠ホルモンが影響して、つわりを引き起こすという説が現在もっとも有力だとされています。つわりを引き起こすとされている2つのホルモンを中心に説明します。

つわりのママ

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモン

妊娠すると子宮に着床した受精卵を発育させるために、体内にhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの分泌量が増加します。
分泌量は妊娠10週頃にピークを迎えますが、つわりの時期と共通することから妊娠中の症状やつわりはhCGホルモンが関係していると言われています。hCGが大量に分泌されることで脳の嘔吐中枢を刺激して吐き気が起こり、体が変化についていけないためつわりが引き起こされるとされています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

妊娠すると女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの分泌も急増します。急激に増えて体内の代謝が変わるため、体の大きな変化によって自律神経のバランスが崩れ、吐き気や頭痛などの症状が出てきます。
プロゲステロンは消化管のぜん動運動を妨げるため胃腸の機能が低下して便秘や肌荒れの原因になったり、妊婦さんの体を安静にしようとする作用によって眠りづわりを引き起こしたりします

体の拒絶反応

つわりのママ

赤ちゃんができたことに妊婦さんの体がアレルギー反応を起こすことでつわりが起きることもあります。妊娠は自然の摂理に従っていることでが、妊娠初期の妊婦さんの体はまだ受精卵を異物として認識しているため、体がアレルギー反応を起こしてつわりにつながると考えられています。

最新の研究で解明!つわりは赤ちゃんを守るためだった

米国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)の最新の研究によると、つわりは赤ちゃんを流産から守る効果があることがわかりました。つわりを経験する妊婦さんは、経験しない妊婦さんに比べて流産のリスクが50~75%も減るとされています。

つわりによる吐き気で妊婦さんの食事量が減り、それによって胎児が毒素にさらされるリスクが減少するため、健全な妊娠ライフが促される可能性があると考えられています。

妊娠を維持させるための防衛反応

赤ちゃんを守るために、においに過敏になったり、毒物を体内に入れないように吐き気を強くするなど、妊娠を維持させるための防衛反応が強く出ていることがつわりを引き起こしていると考えられています。
もともと女性の体には母親としての機能が備わっており、妊娠をきっかけに防衛機能が過剰になることがあるのかもしれません。妊婦さんがあまり動かないようにして、流産を防ぐためだとも言われています。

胎児のイメージ

奇形の原因を回避する

栃内新教授の著書によると、つわりを引き起こす食べ物の中には胎児の奇形の原因となる可能性を持った物が多く含まれているとされています。胎児に奇形が発生しやすい妊娠3ヶ月頃と、つわりがひどい期間は重なっています。
胎児にとって最も重要な時期につわりが起きることで、奇形の原因から遠ざけてくれているという考えもあります。難産を強いられる替わりに、リスクをできるだけ減らすためにつわりという辛い症状が効果的に働いていると考えられています。

体質や内面的な起因

つわりを引き起こす原因には妊婦さんの体や心の状態が関わっていることもあります。普段から健康や体調の変化に気を使うことがつわり軽減につながるかもしれません。

体質的なものや体格的なもの

妊婦さんが持っている体質や体格がつわりの重さに関係することもあります。一般的に痩せ過ぎていたり、太りすぎたりしていると、つわりが重たい傾向にあると言われています。
その他にも肝臓や胃腸が弱い場合、妊娠初期を過ぎてもつわりが続いているように感じることもあります。便秘がちな方もつわりが重たい傾向があると言われます。

自律神経の乱れ

妊娠によりホルモンの分泌量が変わり、急激に変化する体に心が追いつかず、自律神経が乱れることによってつわりが起こるという考えもあります。

ストレスが関係していることも!

ストレスがある妊婦

妊娠中はちょっとしたことでストレスを感じやすくなっています。出産や育児に向けて不安を感じることもあるかもしれませんが、仕事や家事などつわりが辛い中で精神的にストレスを感じる要素があると、余計につわりをひどくしていることもあります。

妊娠すると食生活に気をつけたり、お酒が飲めなくなったり、ストレスの要因が増えるもの。リフレッシュしながらできるだけ精神的なストレスを感じないように家族の協力を得ながら環境を整えましょう。

ビタミンB群の不足

ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12などのビタミンB群はお腹の赤ちゃんが健やかに成長するために妊娠初期には特に必須な栄養素です。ビタミンB群が不足してしまうとお腹の赤ちゃんに異常が出る可能性があるため、つわりで不足を警告すると言われています。

日頃の食事からバランスよく摂取できるのが理想的ですが、つわりで胃がムカムカして十分に食事をとれない妊婦さんもいますよね。そんなときは食事のサポートとしてサプリメントを上手に使ってもいいでしょう。
しかしサプリメントのサプリメントによる過剰摂取には注意です。必要以上に飲み過ぎてしまうと副作用の報告もあり、逆効果になってしまうので、適正量を知って1日の上限を守るようにしましょう。

栄養を気にする妊婦

ビタミンB6

ビタミンB6の不足がつわり症状を悪化させることもあります。逆に適正量を摂取すると、吐き気や胃のむかつきを抑えてくれ、妊娠中毒症の予防にもなります。つわりがひどいときにはビタミンB6が含まれている点滴を打つこともあるほどです。
ビタミンB6の推奨摂取量は1日に30~75m。ビタミンB6を多く含む食材はにんにく、マグロなどがありますが、つわりがひどいときには食べづらい食材が多いため、食事以外のデザートでバナナやピーナッツなどを食べるのもおすすめです。

ビタミンAの過剰摂取に注意

ビタミンB6を豊富に含んでいる食材の中には、レバーなどビタミンAを多く含んでいる食べ物もあります。ビタミンAは過剰に摂取しすぎると、赤ちゃんに悪影響を及ぼす危険性が指摘されています。特に妊娠初期には1日の摂取量が2700μgを超えないよう、ビタミンAを多く含む食材を毎日食べ続けないように注意する必要があります。

葉酸(ビタミンB9)

ほうれん草

葉酸は赤ちゃんの脳や心臓主要器官を作る妊娠初期に必要な栄養です。最近葉酸の摂取が特にすすめられている理由は、妊娠前から妊娠4ヶ月頃まで意識して摂取すると、胎児の障害や死産のリスクが7割~8割程度低減できることがわかったためです。

1日の摂取量は通常よりも多い440μgが推奨されています。葉酸は枝豆、ほうれん草、納豆などに多く含まれています。その他にも葉酸を含む食品はたくさんありますが、熱や水に弱く、料理の過程で破壊されてしまったり、吸収率が悪く摂取しづらかったりする欠点があります。蒸し料理や電子レンジを活用した料理など水や熱をできるだけ使わずに調理すると、より多くの葉酸を摂取できます

葉酸の吸収を高めるビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB12を含んだ食材と一緒に食べることもおすすめです。
しかし、赤ちゃんにとって必要不可欠な栄養だからといってサプリメンとなどを必要以上に摂取してしまわないように注意が必要です。妊娠時期の摂取量は最高でも1000μgとされているので、必ず守るようにしましょう。

ビタミンB12

ビタミンB12の摂取量が少なすぎると、母子ともに貧血状態になってしまう危険性が指摘されています。ビタミンB12自律神経を整える作用があり、妊娠中に積極的に摂りたい葉酸と同時に食べることで吸収率を向上させる効果があります。

妊娠中に摂りたいビタミンB12は、通常時より多い1日に2.8μgが目安となります。しじみやあさりなどの貝類、肉類や乳製品などにも含まれます。

妊娠中に葉酸を摂って神経管閉鎖障害&つわりのリスク低減
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信じる?信じない?スピリチュアルなつわりの考え方

妊婦

妊婦さんの体の中に赤ちゃんの魂が宿るのは神秘的な経験でしょう。スピリチュアルなつわりはママと赤ちゃんの魂が調和を目指すための行為や、赤ちゃんからのメッセージだと捉えられています。

違う魂が調和を目指す過程!

スピリチュアルカウンセラーによるつわりの捉え方が話題を呼んでいます。親子であってもママと赤ちゃんは別々の魂を持ちます。
そのため、妊娠は妊婦さんの体の中に別の人格が加わることを意味します。その過程において引き起こされる葛藤がつわりの正体だという説です。

つわりはお互いを理解し会って調和を目指している最中であるとも考えられます。つわりが辛いときは、赤ちゃんとお互いに分かり合おうとしているんだな、赤ちゃんと私の命を統合しようとしているんだなと思えると心が軽くなりますね。

赤ちゃんからの体を休めてというサイン!?

つわりが辛い中で仕事や家事を「やらなければならない」と考えると、余計つわりがひどくなってしまう感覚になりますよね。胎内の赤ちゃんはそんなママの気持ちを察して、休めるように働きかけています。
妊娠は妊婦さんの体にも大きな負担をかけます。罪悪感を感じることなく仕事や家事を他の人に任せて、ママがゆっくり休めるように赤ちゃんが魔法をかけてくれているのかもしれません。

つわりの乗り切り方

つわりは妊娠4~6週目頃から始まり、10~16週頃には落ち着きます。辛い症状のピークは10週目頃に迎える妊婦さんがほとんど。つわりは個人差が大きく、全くつわりを感じなかった妊婦さんもいれば、赤ちゃんが生まれるまでずっとつわりが続いていた妊婦さんまで様々です。

つわりが酷いときは、思うように動けなかったり、食事を食べられなかったりする場合もあります。そんな辛いつわりを少しでも楽に乗り切る方法をご紹介します!

さっぱりした柑橘系

柑橘系の飲み物

オレンジ、グレープフルーツ、かぼす、レモン、柑橘系のアロマなど、柑橘系のさっぱりとした香りには吐き気を鎮める作用があります。
食欲がないときにはフルーツを食事のメインにしたり、ジュースを飲んだりするだけで胃のむかつきがさっぱりして、妊娠に必要な栄養もしっかり摂取できますよ。
つわりの原因がにおいのときは、柑橘系のアロマをマスクの内側にシュッとふいて苦手な香りを避ける方法もあります。

安静にして水分補給をしっかりと

つわりがひどいときは仕事や家事などを後回しにして、できるだけ安静にしましょう。食べ物を体が受け付けなくても、水分だけは摂取するように。炭酸水、スポーツドリンク、柑橘系のジュースなどを飲んだり、氷をなめたりすると気持ち悪さが軽減されることもあります。

食生活に気をつけビタミンB6を摂取する

つわりで食欲がないときは1日3食にこだわらず、食べられるときに食べたいものを摂取しましょう。その中でも、ビタミンB6を摂取すると症状が和らぐと言われています。赤身の魚、ナッツ、バナナなどビタミンB6を多く含んでいる食べ物を積極的に摂るといいでしょう。

食べつわりとは?症状がでた時に楽になる食事や過ごし方
食べつわりとは?症状がでた時に楽になる食事や過ごし方
食べつわりの最中には妊婦がつらいだけでなくその同居する家族にも大きな影響を与え、料理ができなくなったり、清潔を保つことができなくなったり、洗濯できなくなったりします。家族がイライラしたり家族関係がギスギスしたりするのは誰もが避けたいところです。

気分転換をしてリフレッシュ

精神的なストレスが原因でつわりになっていることもあるので、お友達と会っておしゃべりしたり、天気のいい日に外出して好きなことをするなど、気分が変わるようなことをしてリフレッシュすることもつわりを軽くするための良い方法です。

つわりがひどいときは病院へ!

つわりがひどいときは病院へ!

つわりの症状が強く、悪化してしまうとまれに妊娠悪阻(にんしんおそ)になることもあります。妊娠悪阻は最悪の場合、意識障害などを引き起こす可能性もある危険な病気。病院では治療が必要かどうかすぐ判断できるので、辛い症状が続いたら病院で診察するようにしましょう。

こんな症状が出たら病院へ

  1. 1日に何度も吐いている
  2. 水分を補給できないほど吐き気や嘔吐が続く
  3. 体重が急激に5kg程度減少した
  4. 極端に尿の回数が減った
  5. ふらふらする

つわりは赤ちゃんを守るため。ストレスを減らしながら乗り切ろう!

あまりにつわりがひどいと、日常の中で赤ちゃんができた喜びを感じる余裕がなくなってしまうかもしれません。
しかしつわりは赤ちゃんが無事に生まれてくるための準備段階。つわりの原因は、赤ちゃんを流産や危険なものから守ってくれるものだとも言われています。つわりの症状は辛いですが、赤ちゃんも頑張って元気に育ってくれている証拠を感じられる瞬間でもあります。

家族や職場の方へつわりのつらさをきちんと説明して、周りの方に協力してもらいながら、できるだけ体や心へのストレスを軽減して健やかな妊婦ライフを送れるようにしましょう。