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ソフロロジー式分娩の呼吸法

ソフロロジー式分娩の呼吸法とは?トレーニングやメリット

ソフロロジー式分娩のメリットや呼吸方法、トレーニング方法の動画を紹介します。出産するにあたり不安や恐怖をリラックスして緩和するのがソフロロジー式分娩ですが、始める時期はいつがいいのか?一般的な呼吸法のラマーズ法との違いはあるのか?など気になるソフロロジー式分娩について解説します。

ソフロロジー式分娩の呼吸法とは?トレーニングやメリット

ソフロロジー式分娩方法とは出産の恐怖や不安を軽くする出産方法

フランスで最初に取り入れられ日本では1980年代に導入されたお産の方法です。お母さんに「お産は怖くない、ポシティブなことなんだ!」という考え方をしてもらい不安や恐怖心を軽くしていきます。

妊娠中はゆっくりとリラックスする事を体に覚えさせるために腹式呼吸やイメージトレーニングなどをして、おなかの赤ちゃんと一緒に対話しながらお産を乗り越えていくようにする出産法です。

出典:www.youtube.com

出産をポジティブに考えるのが基本

出産は怖いものでも大変なものでもない。陣痛の痛みは「赤ちゃんと会えるためにとても大切なもの」とポシティブに考え、辛く苦しいものとしない事が基本です。

出産の不安と恐怖が入り交じる臨月の妊婦

ソフロロジー出産を成功させるためのポイント

ソフロロジーは現在病院で行っている教室や自宅でできるCDなどでトレーニングができるため多くの人が体験できるようになっています。こちらではよりソフロロジーをうまく出来るよういくつかのポイントを上げていきます。

1.陣痛や出産の痛みをポジティブに捉える

とは言っても初めての出産は未知のものであり、不安や人によっては恐怖を感じることもあるかもしれません。その気持ちをプラスの気持ちに変えていくためにまずはイメージトレーニングを始めましょう。

まずは「赤ちゃんは出てきたがっている。ママに会いたがっているんだ」というイメージを持ちます。おなかの中で温かい羊水に包まれて眠っている姿を想像してみましょう。瞑想は思考を無の状態にできる事でヨガなどでも行われています。あぐらをかいて瞑想をし思考を0にしてからイメージしていくのも良いでしょう。

2.体に音楽でリラックス状態を覚えさせる

音楽は私たちの心を落ち着かせてくれ、人間の脳波や筋肉の緊張を解きほぐす効果があるとされています。音楽を聴きながら全身の力を抜き、水面に体を浮かせるようなイメージでゆっくりと呼吸をします。徐々に体の力の入っている部分も完全にリラックスできるようにしていきます。

3.呼吸法

ゆっくりと呼く(はく)事を心がけます。普段は簡単なことですがお産という場面ではパニックになったりすることも多く過呼吸に陥りがちですので、本番に向けてしっかりと練習し実践できるようにしていきたいですね。

4.リラックスできる姿勢と呼吸の仕方

ソフロロジー呼吸法の基本はあぐらです。

  1. あぐらをかき、おへその下の部分を意識しながらゆっくりと静かに力強く息を呼(は)いていきます。おへその下9センチの部分に丹田という部分があります。骨盤の中心部分であり丹田を意識しながら呼吸することで体の調和が保たれ、よりリラックス効果を得ることができます。
  2. 息を呼(は)ききったら、ゆっくりと吸って唇をすぼめて「ふーーーー」と長く10秒程度息を呼(は)きます。
  3. 軽く止めて、またゆっくりと息を吸って「ふーーーー」と呼(は)いて止めます。

これを繰り返し行います。痛みの無い時は全身の力を抜きリラックスしましょう。陣痛は赤ちゃんに会えるための大切な痛みなのです。

出典:www.youtube.com

ソフロロジーは独学でも出来る

産院でソフロロジーに対応していなくても独学でやり遂げる人も沢山います。
病院でソフロロジーの教室を行っている所も最近では少なくありませんが、独学でやりたいと思われる人もいます。

そのような方は、ぜひ市販されているCDを使用してみましょう。
2~3ヶ月イメージトレーニングや呼吸法を練習した方、臨月のみあぐらをかきリラックスしイメージトレーニングをする方など、ソフロロジーを独学で練習し出産に臨む人は少なくありませんし、その方たちのほとんどは出産が楽になったと感じられています。

ソフロロジー出産はリラックスできる音楽に合わせてイメージしていく内容や呼吸の仕方を誘導してくれるものです。その通りにやっていけば良いのでとても楽ですね。途中で眠ってしまっても大丈夫ですのでしっかり聞かなくてはと気を張る必要もありません。

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ソフロロジー式分娩法のお産の流れ

では陣痛が始まってから分娩までの流れを見てみましょう。ソフロロジーは自律分娩の形を取っています。事前にイメージトレーニングや呼吸法の練習を重ねてきた事によりどのような状況であっても自身のリラックス状態を得ることができることを目指します。

ソフロロジー式で分娩することを考えている妊婦

陣痛が来たら呼吸法を始める

陣痛が来たら基本姿勢であるあぐらをかき呼吸法を始めます。
子宮口開大3~4cmごろは陣痛の間隔もあいておりローソクの炎がなびくように静かに息を吐くだけで痛みをやり過ごすことができます。

陣痛の間隔が短くなってきたら次の段階へ

しかし、5cmを過ぎると陣痛の間隔もせばまり痛みも強くなってきます。呼吸法も次の段階に進めなくてはなりません。「積極的にゆっくり力強く深く息を呼きだす呼吸」に切り替えます。これがソフロロジーの基本です。

深くゆっくり息を呼くことで副交感神経が優位になり、全身の緊張が取り除かれリラックスします。陣痛とともに息を強く呼(は)き出します。呼(は)ききると自然に吸い込む事が出来るので吸いこんだら一瞬ためてからふーーーっと呼(は)きだします。この呼吸を3~4回繰り返すと陣痛は去り間歇期にはいります。

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娩出期はゆっくり息を呼くことに集中する

いよいよ子宮口全開大です。陣痛の間隔は2~1分となり痛みはもっとも強くなります。赤ちゃんが見えるまでは陣痛に合わせて少しずつ息をもらしながら腹圧を加えます。息を止めてしまうと全身に力が入り子宮口が固くなり赤ちゃんに必要な酸素が送られなくなってしまいます。
赤ちゃんの頭が見えたらゆっくり息を呼(は)くことに集中します。

メリットは痛みの軽減

スフロロジーの最大のメリットは陣痛の痛みの感じ方をかなり軽減できるということだと思います。陣痛の痛みは避けられないものですが、その感じ方は人それぞれです。それを練習によりうまくプラスの気持ちに変えていくことが大切です。その他にも色々なメリットがあるので紹介しますね。

ソフロロジーの呼吸法で出産する妊婦

1.出産への恐怖を和らげることができる

イメージトレーニングや呼吸法によって陣痛をポジティブに考え、リラックスした状態になれることで痛みに対する不安、恐怖を軽減できるのです。

2.出産時の痛みと緊張を軽減し、スムーズに出産

不安や恐怖は人の体を緊張させこわばらせます。同時にお産の時に子宮口や産道も固くなってしまうのです。固く狭い道を赤ちゃんが通ることは母体へのダメージも大きく、赤ちゃんも狭い道を通るのですから必要な酸素も供給されづらくなるのです。

リラックスし、子宮口や産道が柔らかい状態で出産できれば母体に不必要な負担がかからず、赤ちゃんも楽に生まれることから疲労も軽く産後の回復も早くなると言われています。

3.赤ちゃんへの負担も軽減することができる

前述の通り、リラックスし全身の力を抜くことで産道の緊張もとれ赤ちゃんがスムーズに出てくることができます。呼吸法により十分に酸素も受け取ることができるので赤ちゃんへの負担はとても軽くなります。

例えばですが、お母さんが緊張し呼吸もままならないと赤ちゃんへの酸素の供給が止まってしまいます。赤ちゃんは苦しさのあまり羊水の中でうんちをしてしまい、その羊水を吸い上げてしまうと呼吸障害を起こしてしまうのです。
そのような問題を引き起こさないためにも呼吸法で十分に赤ちゃんに酸素を送ることは赤ちゃんの負担を軽減することになるのです。

4.出産によるダメージを軽減するので産後の肥立ちも良い

出産後のお母さんに産後何が辛いか聞いてみた事があります。そのお母さんは「赤ちゃんが出てくるときに出口を切ってもらったんだけどそこが座るのにも痛くて・・」と言っていました。

赤ちゃんの出てくるところを会陰と言います。赤ちゃんの頭がなかなか出ない場合、医師が会陰を切開するのですがその部分は産後縫い合わされます。その傷が痛むとのことでした。
助産師さんによると、この会陰は陣痛によるいきみを逃しゆっくりと伸ばし広げることで切らなくても赤ちゃんが出ることができます。

それには十分リラックスし体の緊張を解くことが大切であるとおっしゃられていました。そう、ここにソフロロジーがいきてきます。ソフロロジー呼吸法で出産すれば会陰裂傷や会陰切開の痛みを知らずに済むかもしれません。

「リラックス」と「ポジティブ」

ここではソフロロジーをうまく行うためのいくつかのポイントをあげておきたいと思います。そこをおさえることで、よりスムーズに効率よくソフロロジーを理解し実践できるようになると思います。

安定期に入りリラックスして外出する夫婦

とは言ってもそんなに難しい事は全くありません。妊娠出産の流れの中でよりリラックスして気持ちをポジティブにもっていけるか、ということだけだからです。

ソフロロジーのイメージトレーニング

漠然とイメージトレーニングといっても何をイメージすればよいのかわからない。という方もいると思います。初めての出産だと赤ちゃんの姿を想像するのも難しいかもしれません。市販されているCDなどを聞きながら行うのも良いでしょう。育児雑誌などでおなかの赤ちゃんがどんな状態か知っておくと想像しやすいかもしれませんね。

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人によっては、将来パパと子供の3人で公園へ行き遊ぶシーンを思い描いたり、おいしい紅茶を飲みながら読書をしたり、など楽しい未来やリラックスしている自分を想像する人もいました。
内容はひとそれぞれですが、自分の出産を前向きにとらえリラックスできる状態になれるものをイメージしましょう。

トレーニング開始時期

ソフロロジー分娩の体験者の方に聞いてみると開始時期はそれぞれでした。妊娠初期からイメージトレーニングを始めた方や臨月に入ってから呼吸法の練習を始めた方など、時期を問わずソフロロジーを実践できます

大切なのはリラックスできる事なので、つわりで苦しい時期にイメージトレーニングを無理にしてもプラスの気持ちになるのが難しいこともあるでしょう。やらなくちゃ!という使命感ではなく、ご自身の体調を考えながら気持ちに余裕がある時に行うのが良いでしょう。

トレーニングは気持ちに余裕があるときに行う

毎日同じ時間に同じだけ、~しなくてはならないという気持ちは必要ありません。家事が終わりほっと一息つく時や寝る前のまどろみの時間、気持ちに余裕がありゆっくりと出来るときに行ってみてください。早朝朝食の支度でバタバタしている時にイメージトレーニングは難しいですものね。

ソフロロジー式分娩の注意点

特に注意点というものはなく、自分の好きな時間に好きなようにしましょう。毎日やらなくてはならない、何回やらなくてはならないなど「~しなくてはならない」という気持ちは不要であるということです。そう考えるとそれだけで体や気持ちに緊張感が生まれ、リラックスどころではないでしょう。

出産の不安を夫婦で一緒に乗り切る決意

出産の前に不安を解消しておこう

妊娠中に不安に思う事はなるべく解決しておきましょう。出産準備が終わっていなかったらだんなさんやお母さんにお願いすることも必要ですね。そのほか上の子の預け先や食事のこと、飼い犬の世話、陣痛が起こって入院する時の準備など、心配なことを解決しておくことでより出産に集中でき、ソフロロジーの効果も出やすいです。

ソフロロジーQ&A

ソフロロジーについてまとめてみましたが、最後にソフロロジーに対して多く寄せられる疑問点をまとめてみました。

初出産に向けてソフロロジーを取り入れた妊婦

ラマーズ法との違いは呼吸の仕方

ラマーズ法は「ヒッヒッフー」という呼吸を基本とします。出産の段階に合った呼吸法と体をリラックスさせる弛緩法を用いて陣痛の痛みを緩和することを目指します。旦那さんや家族の立会出産の時は「ヒッヒッフー」と一緒に呼吸法をやってくれる事で一体感が増します。

ソフロロジーは基本的に「フー」と息を呼(は)くことに集中します。痛みを赤ちゃんに会える喜びと捉えエネルギーとして出産に臨みます。
どちらもリラックスした状態で出産するという目的のもとに行われています。

ソフロロジー出産は痛くない訳じゃない!

十月十日おなかの中で赤ちゃんを育て生み出す。それは並大抵の事ではありません。お腹が大きくなることでの身体的変化に伴う腰痛などの症状、自分の体の変化により今までの自分が変わってしまう恐怖感、身体的にも精神的にも沢山の痛みや苦痛を伴うものでもあります。

ここで忘れてはいけない事はソフロロジーで痛みがなくなるということではないという事です。陣痛、出産の誰もが経験する痛みをイメージトレーニングや呼吸法によって赤ちゃんに会えるという喜びの気持ちに変換していくものなのです。

ソフロロジー式を取り入れる人は増えています

近年ソフロロジー式分娩を行える病院も徐々に増えており、個人でも購入できるCDや書籍も沢山出版されています。
日本人は昔から「あるがままを受け入れる」という考え方が定着しています。その考え方とソフロロジー式分娩法はとても合っており、今後もソフロロジー分娩法を選択する人は増えていくと思われます。

昔と違い、跡取り息子を生まなくてはならないというような考えはほとんど無く、現代女性にとって出産は役割でも義務でもありません。女性自身が選択し臨むものなのです。ソフロロジーで出産をポジティブに捉え赤ちゃんとの最初の共同作業として考えること、痛みをも喜びとして受け入れ愛するわが子を迎え入れること、そこに私はとてつもない母性を感じるのです。