帝王切開の傷跡のケア方法

帝王切開の傷跡は消える?傷跡を残さないためのケア方法

帝王切開の傷跡のケア方法とは?縦切り、横切りでの切開場所や手術や縫合の方法の違いにおける傷跡の特徴を紹介。傷跡が治癒するまでは約1年間は、テープなどの保護が重要です。ケロイド化した傷跡も治療は可能ですし、赤みや痛みは放置すると化膿の危険もありますから、病院を受診しましょう。

帝王切開の傷跡は消える?傷跡を残さないためのケア方法

帝王切開の傷跡は目立つ?痛みや赤みはいつまで続く?

帝王切開の傷跡とは、どのようなものでしょうか?

逆子や多胎妊娠、巨大児などの出産で帝王切開を予定している方、自然分娩の予定だけど帝王切開の可能性もあり得ると考えている方、そして、帝王切開をしたばかりという方に向けて、帝王切開の傷跡の特徴やケア方法をご紹介。

実際に帝王切開した先輩ママがいつまで傷跡が気になったか、どんなケアを行っていたのかの体験談もあります!

帝王切開の傷跡は縦切り・横切りのどっちが目立たない?

縦斬りと横切りの違いを考えている妊婦さんのイラスト

帝王切開の傷跡がどのようになるか、心配していらっしゃる方もいるでしょう。
帝王切開は、縦切りと横切りの方法がありますが、傷跡が目立たないのは横切りです。

予定帝王切開に多い横切り

帝王切開で横切りするのは、あらかじめ手術日が決まられる予定帝王切開に多いです。予定帝王切開では、おへそに対し垂直になるように、約10センチほど切開します。どの程度の長さを切開するかは、赤ちゃんの頭の大きさにより異なり、頭の大きい赤ちゃんの場合は、もう少し長く切開する必要があるでしょう。

横切りだと、傷跡が下着に隠れるというメリットがあります。

ただし、横切りは皮膚は横に切っても、腹膜は縦に切られ、子宮壁は再び横に切るなど、手順がやや複雑です。そのため、緊急を要する出産時には、必ずしも横に切ってもらえるとは限りません。

緊急帝王切開に多い縦切り

おへその下から真下にかけて10センチ程度切開する縦切りは緊急帝王切開の手術時に多いです。赤ちゃんを素早くとりだせ、医師が処置しやすいため、手術時間も短時間で済むというメリットがあります。

残念ながら、傷跡に関してはり目立ちやすく、下着や水着姿になるとしばらく気になります。しかし、皮膚の繊維に沿って切るため、傷の治りが早いというメリットもあります。

縫合の仕方による違い~糸?医療用ホッチキス?

帝王切開の縫合の仕方について悩んでいる妊婦さんのイラスト

切開方法の他に、気になるのが縫合の仕方です。今は、単に糸で縫い合わせる以外に、医療用ホッチキスで縫合する場合もあります。

糸による縫合のメリット&デメリット

一般的に傷の縫合といえば、糸を使うものを思い浮かべるでしょう。現在では、溶ける糸と呼ばれる糸での縫合もあり、この場合は抜糸が必要ありません。溶ける糸は、自然分娩の会陰切開でもよく用いられています。

溶ける糸は抜糸の必要がないというメリットがありますが、糸が溶けるまでに2か月ほど時間がかかり、溶け残った糸によりかゆみなどの皮膚トラブルが生じる可能性もあります。

溶けない糸は、抜糸の必要がありますが、傷がくっつきやすい、抜糸後は傷が目立ちにくいといったメリットもあります。

医療用ホッチキス(ステープラー)によるメリット&デメリット

最近では、帝王切開時にステープルと呼ばれる医療用ホッチキス(ステープラー)で傷を止めるケースも増えてきました。糸で縫う場合に比べて、引き攣られる感覚がないなど、患者自身の負担が少なく、術後の傷跡も目立ちにくいのが特徴です。

医療用ホッチキスは入院中に外す必要があります。ホッチキスで止めている間の見た目が痛々しいので身構える方も多いのですが、痛みはさほどでもなく、麻酔もしないのが一般的です。

傷跡が赤く盛り上がるケロイドとは?

帝王切開の傷跡は、時間とともに薄くなりますが、注意が必要なのがケロイドと呼ばれる症状です。ケロイドとは、いわゆるみみず腫れのように、傷跡が赤く、盛り上がった状態です。

傷跡がケロイド化すると、傷跡も目立ってしまいますし、かゆみや痛みを伴います。傷跡がケロイド化するかどうかは体質に左右されるのですが、内服薬の服用する、ステロイドがついたテープを傷跡に貼るなどの治療や対処法があります。

かゆいからといって傷跡をかいたり、こすったりすると、更に炎症を起こし、ひどい時には化膿してしまいます。傷跡がケロイド化してしまった場合は、早めに病院を受診した方がよいでしょう。

帝王切開の傷跡のケア方法

お腹を触っている帝王切開で出産したてのママさん

帝王切開の傷跡はどのようにケアしたらいいのでしょうか?また、どのぐらいで傷跡が目立たなくなるのでしょうか?

傷跡が治るまでの過程や正しいケア方法、日常生活で気を付ける点を理解しておきましょう。

手術による傷跡が治癒するまでの過程

通常、手術痕などの大きな傷が目立たなくなるためには、1年ほど時間がかかります。傷跡が治癒するには、皮膚は以下の3つの過程を辿ります。

炎症期:術後~術後3日間

簡単にいうと、切開した皮膚同士がくっつく、つまり傷口が閉じる時期です。手術後麻酔が切れると、切開した部分に強い痛みや腫れを感じる方も多いので、とにかく安静に過ごすしかありません。痛みが強い場合は、医師に相談し、痛み止めを処方してもらえます。

増殖期:術後3日~3週間

表皮は傷がくっつき、その下の真皮や皮下組織が傷ついたスペースを埋めるために、新しい細胞が増殖する時期です。傷ついた皮膚を本格的に修復し始めます。体質によっては、やはり赤みやかゆみが生じます。

成熟期:術後3週間~1年

増えていた細胞の活動が落ち着く時期です。成熟時を迎えた傷跡は白っぽくなります。

しかし、この過程に至るまでに傷跡に刺激加わると、白い傷跡になる前に、ケロイド化したり、肥厚性瘢痕と呼ばれ、傷が赤く盛り上がったり、かゆみが出る状態になってしまいます。

帝王切開の傷跡を残さないためにできること

赤ちゃんを抱っこしている母親

帝王切開の傷跡が1年程度でキレイに治るかは、体質によるところも大きいですが、術後の継続したケアは大切です。見た目の問題だけでなく、傷跡にかゆみや痛みが生じると、生活の質にも関わります。

衣類や動作も重要ですが、やはりケアの方法として1番良いのは医療用テープによる傷跡の保護です。詳しく解説します。

衣類による摩擦刺激を避ける

帝王切開で横切りの場合、傷跡はショーツに隠れる部分にあるでしょう。しかし、下着や衣類のウエスト部分が傷跡とこすれるようだと、摩擦となりかゆみや痛みを引き起こします。

ウエストのゴムが傷跡に当たらないような下着や衣類を選び、医療用保護テープで傷跡を覆うなどした方が良いでしょう。

よじったり、伸びをしたりといった動作は控える

術後すぐは、気を付けていても、育児が始まると忙しく動きまわるママは多いでしょう。ですが、体をよじったり、伸びをしたりなど、傷跡が引っ張られるような動作は極力控えましょう。反射的に引き攣るような痛みを感じて辛いですし、傷跡の刺激になります。

傷跡テープは、単に傷跡の保護だけでなく、伸展刺激を抑制できます。産後しばらくしても、テープは引き続き貼っておいた方が良いでしょう。

紫外線はNG

紫外線は、傷跡の色素沈着の原因になりますので、水着になる場合、日焼けはしないようにしましょう。肌色の保護テープなら、目立たず紫外線もカットできます。

【体験談】帝王切開の傷跡はいつまで気になった?ケアの方法は?

実際に帝王切開をした先輩ママに、現在の傷跡は気になるか、薄くなったと自覚した時期はいつか、痛みやかゆみはいつまで続いたか、傷跡のケアをしたかどうかを伺いました。

縦切りの傷跡が妊娠線と同化

ぴんくぱん 33歳


縦切りの帝王切開で、産後2年経ちますが、傷跡はやはり気になります。妊娠線も消えずに30本くらい残っているので、それを合わせて一体化している感じです。傷跡として悪目立ちはせず、うまい具合に「妊娠線のひとつ」としてお腹に刻まれているので、良いような悪いような、少し複雑です。

入院中は、痛み止めの薬を服用したりしていましたが、入浴でしみるのが怖かったです。傷跡は、その後2週間くらいで気にならなくなったのは幸いでした。というより、育児に追われて傷跡を気にする余裕もなかったというのが真実かも。

だから、傷跡には何もケアしませんでした。本当に、そんな余裕がなかったからです。

1年経ってだいぶ目立たなくなりました

なか 20代後半


帝王切開の傷跡は残っていますが、年数が経てば薄くなっていき、今はよく見ないとわからない程度にまでなりました。術後は、人からは痛々しいとよく言われましたが、痛みは1週間程度で治まり、1ヶ月程度で違和感もなくなりましたよ。

>傷跡には、初めは何もしてなかったですが1年たって傷跡も薄くなってきた頃に、ボディクリームを毎日塗ってます。マッサージしながら塗ったりしています。

妊娠線なくすマッサージクリームを塗ってるので、帝王切開の傷跡も薄れてきてるのかと思います。

傷跡より妊娠線の方が気になります

鈴木はなえ 30歳


私の場合は予定帝王切開だった為、縦に切るか横に切るか選べた為、下着に隠れるように横に切ってもらいました。

下着を着ている時は傷口は見えないので気になりませんが、やはり手術跡は残っています。痛みが気になったのは産後半年くらいまででした。

傷跡が気にならなくなって来たのは3年ほど経った頃です。傷跡のケアは何もしませんでしたが、出産して5年経つと、手術跡よりも妊娠線の方が気になるくらい傷跡は薄くなりました。

産後4か月の傷跡の状態

村井夏海 20代後半


私は予定帝王切開でしたので、手術は横切りでした。傷跡はパンツを履いていればわからない位置にあるので普段はまったく気になりません。術後すぐは傷口の痛みとともに、傷口上部の腫れやかゆみもありましたが、産後2ヶ月くらいで痛みは気にならない程度に回復しました。

ただ、もうすぐ手術後もうすぐ4ヶ月というところですが、たまに傷口が突っ張るような感覚があります。傷跡は赤くライン上に残っていて、まだ薄くなった、目立たなくなったという感じはありません。やっぱり1年ぐらいはこのままな気がします。

入院中は傷口に医療用テープを貼っていたのですが、退院してからはお風呂あがりにオイルを塗って保湿ケアしています。ですが、もう少し長い間、医療用テープで保護しておけばよかったなと今は感じています。

10年前の傷跡が今もあるけど、気にならない!

峰矢凛子 40代前半


10年前に長男が逆子だった為に、帝王切開で出産しました。

私は手術当日の痛みは激しかったですが、傷そのものに痛みを感じた覚えはありません。翌日も痛みはなく、普通に廊下を歩いて生まれたばかりの子供を見に行ってました。

傷跡は今でも残っていますが、水着も着れます。横切りなのでもし仮にビキニを着てもちょうど隠れる位置です。心配はいらないと思います。

出産後しばらくは、傷が引っ張られないようにテープで固定したり、クリームを塗ったりしていましたが今は何もしていません。

消えない帝王切開の傷跡は形成外科で治療

体験談によると、やはり帝王切開経験者は1年以上経つと傷跡は薄くなり、数年かけて目立たなくなったと答えています。しかし、完全に傷跡が消えるわけではないので、どうしても気になるという方もいるでしょう。

帝王切開の傷跡を残したくない、完全に消してしまいたいという場合、確実なのは形成外科で治療を受けることです。飲み薬、塗り薬、注射、レーザー、テープ貼り付け、手術による傷跡除去などの方法があり、ケロイド化してしまった傷跡の治療も可能です。

産後は赤ちゃんのお世話で精いっぱいになり、自分の傷跡ケアは後回しにしてしまいがちです。形成外科なら数年経った傷跡でも治療可能なので、まずはカウンセリングだけでも受けてみることをおすすめします。

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