妊娠中の動悸対処法と予防法

妊婦に動悸が起こるのはなぜ?原因・対策・予防策

妊婦に動悸が起こるのはなぜなのでしょうか。動悸で息苦しい、なかなか眠れないと悩んでいる妊婦さんに動悸が起こる原因と対策、試してほしい予防策をご紹介します。長くて短い妊娠ライフを少しでも快適に過ごすため、動悸による不安を解消していきましょう。

妊婦に動悸が起こるのはなぜ?原因・対策・予防策

妊婦さんが感じる動悸とは?不安を解消する原因・対策・予防策

妊娠中、妊婦さんの身体は赤ちゃんを胎内で育てるために大きく変化します。中でも、妊娠中に感じる動悸に不安を覚える方も多いでしょう。

一般的に動機や息切れは、著しく体力を消耗したときに感じます。しかし、妊娠中は激しい運動をしていなくてもこういった動悸を感じることがあります。妊娠中の動悸は、妊婦さんの半数以上が感じる症状なのです。軽く息苦しさを感じるだけの人もいれば、体を横にして落ち着けなければ治まらない人もいて、状態の感じ方は人それぞれです。

今回は、妊婦さんの動悸についてご紹介します。急激な体調の変化に戸惑いを感じている妊婦さんは、動悸の原因、対処法、予防の知識を身につけて、心安らかに妊娠生活を送ってください。

妊婦の動悸とは?動悸息切れに悩む妊婦さんは多い!

動悸を感じやすい妊婦さん

動悸とは、自分の心臓の鼓動をドキドキと強く感じる、鼓動が速まっていると感じる状態のことです。誰でも激しい運動をした後に心臓が強くドキドキ鼓動しているのを感じますが、それと同じような状態です。

妊娠中はさまざまな体調変化を伴うので、ときにこれは異常ではないのかと大丈夫かと不安になってしまいます。特に、あまりに動悸息切れが多いと、その息苦しさから赤ちゃんに影響があるのではないかと心配になります。

動悸は、妊娠中の妊婦さんの約半数は感じるといわれています。元から心臓に持病があるという場合を除いては、安静にしていればおさまることが多いです。心配しすぎると、逆にそのストレスからまた動悸が起こりやすくなってしまい悪循環に陥ってしまいます。動悸の原因、対処法と予防法を知って、動悸が起きたときに慌てず対処できるようにしておきましょう。

妊娠中に動悸が起きやすくなる原因

精神的に不安定になっている妊婦さん

ここでは、妊娠中に動悸が起きやすくなる原因をご紹介します。妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期の3つの時期ごとに解説しますので、覚えておきましょう。

妊娠初期に考えられる原因

妊娠すると、妊娠前と比べてプロゲステロンという女性ホルモンが増えます。プロゲステロンというホルモンは、赤ちゃんが胎内で育つために必要なものなのですが、このプロゲステロンが増えると、妊婦の自律神経を乱します。精神的に不安定になるため、動悸が起こりやすくなってしまうのです。

また、妊婦の身体は赤ちゃんに栄養や酸素を運ぶために妊娠前と比べて血液量が増加しますが、それに対して赤血球の数はそれほど増えません。そのため血液の濃度が薄くなってしまっていて、めまいや貧血が起こり、動悸を感じやすくなります。

妊娠中期に考えられる原因

妊娠中期に入ると、初期と比べて赤ちゃんもだいぶ大きくなります。赤ちゃんのいる子宮が大きくなって他の臓器を圧迫することで、それが動悸を引き起こす原因になります。初期はそれほど動悸を感じなかったという妊婦さんでも、動悸を感じる人が増えてきます。

また、つわりが落ち着いてくる時期ではありますが、そのために仕事や家庭で周囲からの配慮が受けにくくなり、ストレスを感じることが原因になって動悸が起きることもあります。

妊娠後期に考えられる原因

妊娠後期に起きる動悸は生理的なものが多くなります。子宮の中の赤ちゃんがとても大きくなることから、子宮周りの臓器が押し上げられるので、息切れや動悸を感じるという妊婦さんが増えます。

妊娠中に体重が増え、心臓の負担が大きくなることも動悸が起きる原因の一つとして考えられます。妊娠中に体重の増加が大きいと、動悸だけでなく妊婦特有の病気を引き起こす危険性があるので注意が必要です。

ストレスから動悸を感じることも

妊娠中は普段と体も変わり、妊娠前はできていたことが出来なくなります。思うように家事や仕事ができない辛い気持ちを周囲の人に理解してもらえない事が、ストレスになるのです。もし周囲の理解を得られなくても自分を責めたりせず、リラックスして自律神経を安定させることが大切です。

また、動悸が起きてしまうのではないかと不安を感じていると、それがストレスになり、自律神経が乱れて動悸を引き起こしてしまう原因になってしまいます。今は赤ちゃんをお腹の中で育てている大事な時間、病気でない限りは動悸が起きることもあると割り切って、深く考えすぎないようにしてください。

妊婦に動悸が起きたときに動悸を和らげる対処法

動悸を感じベッドで横になる妊婦さん

妊娠中に動悸が起きた時はどうすればいいのでしょうか。少しでも動悸を和らげる対処法を知っていると、動悸が起きた時でも落ち着いて対応できます。ここでは、動悸が起きた時に試してほしい対処法をご紹介します。

安静にする

動悸を感じたら慌てずに安静にすることが大事です。立っている状態だったなら椅子に腰かけてください。椅子がない場合は、床にしゃがんで動悸が収まるのを待ちましょう。座っている状態で動悸が起きた場合は体を横にして、自分が楽と感じる姿勢をとってください。

外出中に動悸が起きてしまった場合は、その場でしゃがみこむ、側にある壁にもたれるなど、身体を楽にすることを優先して考えてください。

身体の左側を下にして横になる

体を横にできる場合は、シムス体位をとって体をリラックスさせましょう。シムス体位とは、体の左側を下にして横向きに寝て、下になっている左足はまっすぐに伸ばし、上に重なっている右足は付け根から曲げてひざも曲げた状態にして、お腹に負担がかからない程度に少しうつぶせ気味に身体を曲げる体勢のことを言います。

この体勢は、直腸検査のときに取り入れられていました。妊婦さんにとっても、胎児や羊水の重みで圧迫されていた血管の流れがスムーズになるため、血液の循環が良くなってリラックス効果があるといわれています。

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ゆっくりと深呼吸をする

体が楽な体勢をとったら、ゆっくりと深呼吸をしましょう。動悸が起きているときは無意識に呼吸が浅くなっていることが多いです。ゆっくりと深呼吸を繰り返し、呼吸を落ち着かせてください。身体がリラックスしてくるのを感じることができます。

動悸で眠れないときは

動悸が気になって眠れないというときは、シムス体位で横になるのがおすすめです。お腹や血管を圧迫しないので動悸の予防にもなりますし、妊婦さんにとって一番リラックスのできる体勢のため、眠れない場合はシムス体位で横になっているだけでも体を休めることが出来ます。

シムスの体位を取るのが難しいという場合は、クッションや抱き枕を使ってみてください。体を楽にすることが出来て眠りに入りやすいでしょう。

動悸を予防しよう!妊婦さんに出来る予防対策

仕事中に動悸を感じた妊婦さん

妊婦さんの半数が感じるという動悸。安静にしていれば心配のないものが多いですが、何度も起きると不安になってしまいます。動悸は様々な要因で起きるので、完全に予防するのは難しいですが、普段の生活で少なくすることができます。

身体を温めて血行を良くする

妊娠中は、身体を冷やさないようにしてください。体が冷えると、血流が悪くなり心臓に負担をかけることになってしまいます。妊婦さんは、胎児に血液や酸素を送るために血液量が増えるのですから、血液をスムーズに体中にめぐらせるためにも体を温めるように心がけてください。

普段の服装でも意識して妊娠前よりも一枚多く羽織るようにしたり、夏場はクーラーの冷房が直接当たる場所に長時間いないなど、身体を冷やさないように気を付けましょう。

ぬるめのお風呂に長めに浸かることも効果的です。また、バケツなどにお湯を張って足湯をすると体が良く温まって血行がよくなります。血流が良くなると心臓の負担が減りますし、リラックスできるので動悸の予防にもなります。

食生活の改善

妊娠中は、普段よりも食生活に気を使いましょう。貧血は動悸が起きる原因にもなるので、鉄分を多く含む食品を摂るようにすると動悸の予防に効果的です。

鉄分を多く含む食べ物は、乾燥ひじきやホウレン草、小松菜、パセリ、納豆など。鉄分を多く含む食べ物によくレバーの名前が上がりますが、レバーは鉄分だけでなくビタミンAも多く含んでいます。ビタミンAは摂りすぎると胎児の発育に影響が出ることもあるので、レバーの摂りすぎには注意しましょう。

また、タンパク質やビタミンCは鉄分の吸収を助けてくれるので、豆腐、レモン、あじ、ブロッコリーなどと一緒に食べると良いでしょう。

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ウォーキング

ウォーキングなどの軽い運動は、筋肉をほぐして血流を良くしてくれるため動悸の予防になります。また、身体を動かすことで気分転換になってストレスを発散することもできます。妊娠してから思うように体が動かず、つい運動不足になってしまう妊婦さん。適度に体を動かして体力をつけておくと安産にもつながります。

ただし、激しく体を動かしたり長時間運動しようとしてしまうと、逆に動悸を引き起こしやすくなったりお腹の張りにつながったりしてしまうので、頑張りすぎは禁物です。

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呼吸法

動悸が起きたときの対策をする妊婦さん

ちょっと息苦しいな、普段と調子が違うなと感じたらゆっくりと深呼吸をして、酸素をたっぷりと取り入れるようにしましょう。ゆっくりと呼吸を整えることで息苦しさを解消することもできます。息苦しさをそのままにしておくと、ストレスや不安が高まって動悸が起こりやすくなってしまいます。普段から、ゆっくりと呼吸をするように心がけていきましょう。

足を高くする

動悸の予防には、足を高くして寝ることもおすすめです。足を高くして寝るというのはむくみ対策でもよく言われます。足を高くして寝ると、心臓に血液が流れやすくなり血流がよくなるので、動悸の予防に最適なのです。

寝る時は、足の下にクッションを置く、座布団を重ねるなどで足に高さを出してみてください。妊娠後期になってくると、足もかなりむくみやすくなってくるので、動悸だけでなくむくみの予防にもなります。

妊娠中に動悸が起きたら無理しない!

妊娠中の動悸の状態は人それぞれです。動悸が起きやすい妊婦さんもいれば、あまり感じないという妊婦さんもいます。軽い息苦しさや動悸を感じるだけならば安静にしていれば症状が落ち着くことがほとんどなので、あまり心配しすぎないようにしましょう。

しかし、頻繁に動悸が起きたり我慢できないくらい苦しいというときは、無理せずかかりつけの病院を受診してください。張り止めの薬を飲んでいて動悸がよく起きるという場合も薬が合っていないということが考えられますので、お医者さんに相談してみてくださいね。

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