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妊婦がうなぎを食べるときの注意

妊婦はうなぎを食べちゃダメ?ビタミンAの安全な摂取量

妊婦はうなぎを食べちゃダメ?うなぎやレバーは鉄分を豊富に含んでいるので、貧血になりがちな妊娠中に良いイメージがありますが、実はビタミンAの中でもレチノールという栄養素を豊富に含んでいるので注意。ビタミンAが胎児へ与える影響、どのくらいなら問題ないのか、安全な摂取量を解説します。

妊婦はうなぎを食べちゃダメ?ビタミンAの安全な摂取量

妊婦なのにうなぎを食べちゃった!体にどんな影響があるの?

妊婦さんにとって食事制限や体調管理はとっても大変!中でも「妊娠中に食べてはいけない」とされている食べ物には、敏感になっている方も多いのではないでしょうか。

しかし中には知らずに「うなぎを食べちゃった!」と後から気付いて焦ってしまい、あれやこれやとうなぎについて検索をかけてナーバスになっている妊婦さんもいらっしゃいますよね?!

「なぜ妊婦さんにうなぎがNGなのか?」「どれくらいなら食べても大丈夫なのか?」ということを学んで、安心して毎日の食生活を送れるように正しい知識を身に付けましょう。

妊婦さんがうなぎを食べてはダメといわれる理由はビタミンAにあり!

うなぎを毎日でも食べたい妊婦の表情

妊娠中の女性が控えたい食べ物のひとつであるうなぎ。一見栄養価が高くて体力が必要な妊婦さんが元気になれそうな食べ物ですが、うなぎに含まれる栄養素に食べてはいけない理由が隠されているのです。それがビタミンA、私たちの食生活でも食べ慣れた食品に多く含まれている栄養素です。うなぎとビタミンAの関係性を見ていきましょう。

栄養素・ビタミンAってなに?!

ビタミンAは動物だけが持つビタミンのひとつで、うなぎはもちろんレバーや緑黄色野菜に含まれる栄養素です。特に女性はスキンケアのためにビタミンAのサプリメントを摂っている人も少なくありません。ビタミンAは、皮膚や消化器官の粘膜を整える力を持っています。

うなぎに含まれるレチノールが妊婦に危険?

妊婦にうなぎは要注意なことを知ったうなぎ好きの妊婦

ビタミンAの中にはニンジンなどに含まれる植物由来のβカロテン、レバーやうなぎに多く含まれる脂溶性のレチノールが存在します。βカロテンは体に必要な分だけビタミンAに変換されますが、レチノールは体に蓄積されやすい性質を持っています。

レチノールを多く含む食べ物を過剰摂取すると尿などで排出されず、時には頭痛・嘔吐・発疹の発症・脂肪肝などの危険性があります。

レチノールの過剰摂取はお腹の赤ちゃんに影響あり!

体に溜まりやすい脂溶性ビタミン・レチノールは、お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんには危険な存在。栄養のある食べ物を沢山摂ろうとしてレチノールを多く含むレバーやうなぎを食べすぎると、生まれてくる子供に先天異常や奇形などの障害が出てしまう確率が高くなると言われています。

うなぎに含まれるレチノール・妊婦さんが知りたい安全な摂取量

たまにならうなぎを食べていいと分かり笑顔になる妊婦

うなぎに含まれるレチノールですが、ただ怖がってしまい完全にビタミンAの食材を口にしないのも精神的に大変です。特に気を付きたいレバーやうなぎのレチノール量と、妊婦さんが食べても安全な摂取量を知ることで神経質にならずに安心して食材選びができます。

うなぎに含まれるレチノール量はどれくらい?

ビタミンA食材に含まれるレチノールは、「μg(マイクログラム)」という単位で表されます。「1㎎=1,000μg」と覚えておきましょう。では摂り過ぎに注意したいレバーやうなぎ・100gあたりに含まれるレチノール量がこちら!

*レバー:14,000μg(鶏)/13,000μg(豚)
*あんこうの肝:8,300μg
*うなぎの肝:4,400μg
*ペースト状レバー:4,400μg
*うなぎの蒲焼:1,500μg

妊婦さんが一日に摂れるビタミンA・適度な摂取量

内閣府の食品安全委員会が公表している、体に害をもたらす危険性がある食品の情報を収集したファクトシートでは、妊婦さんが摂っても安全なビタミンAの摂取量は、一日1,500μg。まさにうなぎの蒲焼100g分が限度とされています。鉄分を豊富に含むレバーなどは、少しの量であっても安全摂取量をはるかに越えてしまうため妊娠中は控えた方が良いでしょう。

妊婦さんは必見!ビタミンA食品の正しい摂取方法

妊婦さんがうなぎを食べる時の注意点

「うなぎが大好き!レバーが好物!」と毎日のように過剰摂取するのは危険なビタミンA食品ですが、赤ちゃんへの影響が心配な妊婦さんたちは食品の正しい摂り方を学んでおくと安心です。

栄養補助食品・サプリメントもしっかりチェック!

毎日の習慣として栄養補助食品・サプリメントを常飲している女性も多いかと思います。自分では気づかないうちにビタミンAやそれを含むマルチビタミンなどを摂取していると知らず知らずに摂取量オーバーとなっている可能性があります。妊娠中は飲み慣れたサプリメントに含まれるビタミンAの量も確認するようにしておきましょう。

サプリメントに限らず医薬品は見た目が小さいですが、実はかなりの量のビタミンAが含まれています。これらの栄養補助食品は妊婦さんの服用を控える注意書きがあったりしますが、中には注意書きがない輸入製品などもあるので今一度自分が毎日口にするものをチェックしてみましょう。

体に必要なビタミンAはβカロテンから摂取しよう!

ビタミンAを補うサプリメント

そうは言ってもビタミンAは、妊婦さんはもちろん私たちの健康を助ける大事な栄養素のひとつでもあります。ビタミンAは体内に蓄積する性質を持っているので、毎日必要以上に摂取する必要はないと言われています。
妊婦さんがビタミンAを摂る際には、βカロテンを含む食品を中心に選ぶようにしましょう。植物由来のβカロテンは厚生労働省も妊娠中の栄養素として推奨しているため、βカロテンを多く含む食品からビタミンAを摂るようにすると安心です。

βカロテンは体に蓄積しやすいレチノールと違い、「必要な分だけビタミンAに変わる・不必要な分は体の外へ排出される」という性質を持っているので、妊婦さんにも安全です。

妊娠中はうなぎよりもβカロテン!豊富に含む食品とは

自家栽培のニンジンを持ち笑顔になる農家

うなぎやレバーなどレチノールを多く含む食べ物や、ビタミンAの過剰摂取に繋がるサプリメントを控えたい妊娠中。それを補うためには植物由来のβカロテンを沢山摂りましょう。では妊婦さんが摂りやすいβカロテンを多く含む食材がこちら!(※100gあたり)

*しそ(βカロテン量:11,000μg/体内でビタミンAに変わる量:約900μg)
*モロヘイヤ(βカロテン量:10,000μg/体内でビタミンAに変わる量:約830μg)
*ニンジン(βカロテン量:8,200μg/体内でビタミンAに変わる量:約680μg)
*しゅんぎく(βカロテン量:4,500μg/体内でビタミンAに変わる量:約380μg)
*ほうれん草(βカロテン量:4,200μg/体内でビタミンAに変わる量約:350μg)
*にら(βカロテン量:3,500μg/体内でビタミンAに変わる量:約290μg)
*おかひじき(βカロテン量:3,300μg/体内でビタミンAに変わる量:約280μg)

例えば、妊婦さんがβカロテンを沢山含むニンジン100g(中くらいのサイズ1本分くらい)を食べたところで、体に必要なビタミンAに変わるのは680μgということになります。
またβカロテンはビタミンAになる前の段階の栄養素であることも忘れてはいけません。沢山摂ったからといってその分がすべてビタミンAに変わるわけではなく、必要な分だけビタミンAとして体に吸収されて残りは体の外へ排出されます。

野菜嫌いな妊婦さんはベジタブルジュースがおすすめ!

野菜からβカロテンは摂りにくい妊婦さんは、無添加・砂糖・食塩不使用の野菜ジュースから摂取することも可能です。野菜ジュース・コップ1杯(約180ml)に含まれるβカロテンは、約4,720μg~15,560μgと言われているため、野菜ジュースで十分な量のβカロテン摂取することもできますよ。

うなぎ=悪ではない!たまにならOK!

 
月に1度くらいうな重を食べたからって神経質になる必要はありません。問題なのは毎日のように継続的にレチノールを多く含む食品を摂取することです。うなぎを毎日食べる方は、ごくまれですよね?
妊娠中にナーバスになる気持はわかりますが、「安全な摂取量」を知り、正しい知識を活かして健康的な食生活を送りましょう。