妊婦さんに多い痔のトラブル

妊婦さんの痔のトラブル解決!痔になりやすい原因、対策

妊婦さんに多い痔のトラブルを解決!妊娠すると痔になりやすくなる原因と予防策、痔になってしまったときの対処法を解説します。お尻の問題である痔は医療機関にもなかなか相談しにくいものですが、恥ずかしいからと対処をしないと分娩時に大変なことに?!痔を悪化させても辛いのは自分です。

妊婦さんの痔のトラブル解決!痔になりやすい原因、対策

妊婦は痔になりやすい?原因と対処法をご紹介

妊娠すると、女性の身体にはさまざまな変化が起きます。妊娠前は起きなかったトラブルが、妊娠中に起きて戸惑ってしまう女性も少なくありません。その中でも、ちょっと恥ずかしくて人に相談しづらいのがお尻のトラブル―――つまり【痔】です!

「痔って、おじさんの悩みっぽいイメージ」「痔なんて・・・恥ずかしくて誰にも相談できない」という妊婦さんも多いでしょうが、決して恥ずかしがる必要はありません!なぜなら、妊婦は痔になりやすいからです。

では、どうして痔になりやすいのでしょうか?そこで今回は、妊婦が痔になりやすい原因と予防法について、お話していきます。周りの人に相談しにくいお尻のトラブルは、ここで解決していきましょう!

妊婦さんの半数が痔!?みんな悩んでいる

痔に悩み辛い表情のプレママ

「痔なんて、恥ずかしい」「痔のことは、主人にも相談しづらい」と、痔の悩みを自分1人で抱え込んでしまう人がいますが、妊婦にとってお尻のトラブルは決して珍しいことではありません
妊娠中だけではなく、出産後も痔になりやすく、約半数のプレママやママ達が悩んでいるのです。
妊婦さんや現役のママ達をリサーチしてみると・・・いるいる、痔に悩む女性たち!

大きな声では言えないけれど、妊婦さんは痔と戦っている

・妊娠中、便秘になった。そして、切れ痔に悩まされるようになった。
・お尻の穴にぽこっとした突起物が出来て、痛い。
・用を足すと、出血していることがある。
・妊娠後期から痔になって、座っているのが辛い。

このように、人知れずお尻のトラブルに悩まされている妊婦さんは決して少なくありません。
自分では痔と気がついていても恥ずかしさが邪魔をして、誰にも相談することなくそのままにしてしまう人も珍しくはありません。

しかしながら、妊娠中に痔になる人は多いですし、出産時のいきみによって痔になってしまう人も珍しくないこと。困っているのであれば、恥ずかしがるのではなくお悩み解消に向けてしっかり対処していく必要があるのではないでしょうか?

妊婦が痔になりやすい原因は?

もちろん、妊婦でなくても痔になる人はたくさんいます。そもそもの痔を起こしやすい要因として、デスクワークを長時間しなければいけない人、お尻に力が入るスポーツをしている人などは、肛門部周辺の静脈が圧迫されて血流が悪くなって、痔を引き起こしてしまいがちです。また、便秘になり便が固くなることによって、肛門が切れて出血することもあります。

それでは、どうして妊婦は痔になりやすいのでしょうか?妊婦さんが痔を抱えてしまいやすいのには、妊婦さんなりの理由があるのです。

痔の理由は何?妊婦さんが痔になりやすい理由

妊婦であることのどこに、痔を引き起こす原因があるのでしょうか?以下に、2つの原因をまとめてみました。

原因1.子宮の成長によって、肛門周辺の血流が悪くなる

妊娠初期には目立たないお腹ですが、胎児の成長と共に子宮が大きくなり、それに伴いお腹の外見的見た目もどんどん大きくなっていきますよね。大きくなった子宮の重みによって肛門周辺の静脈が圧迫され、血流が滞り痔を引き起こしやすい状況となってしまいます。ですが、これは妊婦である以上、どうしようもないことです。

原因2.便秘がちになるため

妊娠すると、ホルモンバランスの変化や子宮による直腸の圧迫によって、腸そのものの動きが鈍り、便秘になりやすい傾向があります。

現在0歳と4歳児の現役ママである筆者も、子供を身ごもるまでは快便体質でしたが、妊娠したら産婦人科医から薬を処方してもらうほどの便秘体質になってしまいました。
便秘になるとお腹がはるために、硬い便でも無理やり押し出してしまいがちになり、肛門に強い圧迫をかけてしまうのです。

原因3.運動不足になるため

お腹が大きくなるにつれて、日常動作ひとつひとつがどんどん億劫になっていきますし、動きも鈍くなるために運動不足となりがち。運動不足によって腹筋の筋力が低下すると、便を腸から肛門まで押し出す力が弱くなるので、スムーズな排便が難しくなり便秘を招いてしまうのです。

以上が妊婦が痔になりやすい原因となります。妊娠中はお腹の赤ちゃんの心配が最優先ですから、どうしてもマイナートラブルとされる便秘や痔は後回しになりがち。
しかしながら、妊娠中に痔が悪化すると、トイレのたびに、そして出産後までも度々痛い思いをすることに・・・。そんなところでストレスを重ねてしまわないためにも、気が付いたときに治療しておくようにしましょう!

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痔の種類。いぼ痔?切れ痔?

妊娠中のお母さん達が悩まされるのは、主に「いぼ痔」と「切れ痔」です。両者痛いことには変わりはありませんが、痔の種類としては違います。以下で、確認していきましょう。

いぼ痔(痔核)

痔が辛くベッドで休むプレママ

肛門にいぼのような突起物が出来てしまうことをいぼ痔と言い、外側に出来るものを外痔核、直腸の内側に出来るものを内痔核と言います。

妊娠中にいぼ痔が出来るのは、ほとんどが胎児の成長と共に大きくなった子宮が直腸を圧迫して血流が悪くなり、血管の一部がしこりになってしまうからです。
いぼ痔は座るときに痛みを感じやすく、状態がかなりひどくなると手術で治さなければいけなくなるので、放っておいてはいけません。

切れ痔

硬い便や下痢が原因で、肛門周辺の粘膜が裂けたり、傷ついたりした状態切れ痔と言います。
排便時に強烈な痛みを伴うことが多く、トイレットペーパーにも裂傷の血が付くので、肛門という見えない部分ではあるものの、ほとんどの人が早い段階で気が付くでしょう。

毎日気を付けよう!痔にならないための生活習慣

お尻のトラブルを甘く考えてはいけません。常にお尻がズキズキして、座るのも立ち上がるのも辛かったり、排便時に強烈な痛みに襲われるのは嫌ですよね?
これが長引くだなんてモチロンお断りですし、手術が必要な状態にまで悪化させてしまうのは絶対にイヤ!

妊娠中は子宮に腸が圧迫されて血流が悪くなり、痔になりやすくはあっても、みんながみんな痔持ちではありません。当然、避けることはできます。そこで大切になってくるのは毎日の生活習慣
痔にならないために、日々の生活習慣を見直すことから始めましょう!

お通じを良くする

妊娠中のマイナートラブルに悩むプレママ

痔にならないためには、お通じを良くする=便を硬くしないというのが、妊婦さんの痔を防ぐ第一のポイントになります。便通を良くするためには、食物繊維や水分を意識的に摂っていくことが大切です。

水分摂取

妊婦さんの場合は、コーヒーや紅茶などのカフェインが含まれた飲み物や冷たい飲み物ではなく、白湯や麦茶などのノンカフェインで温かい飲み物から水分を摂るようにして下さい。

腸を動かす食物繊維

また食物繊維が豊富な食べ物を、毎日の食事メニューに取り入れるのもお忘れなく。
食べる量が少なく、うんちの原材料になるものがない状態では当然便秘も引き起こされやすくなります。便秘解消には腸を刺激し蠕動運動を促せる量の『うんちの原材料』が必要です。しっかり食べるのが一番ですが、お腹の中で水分を含んで膨らむ食物繊維をたっぷりとる食事も大切。

大豆・キノコ・ゴボウ・こんにゃく・キャベツ・さつまいもなどに豊富に含まれているので、意識して摂取していきましょう。

ただし、根菜類に多く含まれる『不溶性食物繊維』は水分摂取量が足りないとかえって便秘を悪化させてしまう原因に・・・注意しましょう!!また、海藻やこんにゃくに多く含まれる『水溶性食物繊維』とのバランスも大切です。

ごはんを食べよう

ごはんに含まれるでんぷん質は、腸で食物繊維と似た働きをすることが知られています。
先程も述べたように、腸を動かすには蠕動運動を促すだけの量のうんちのもとが必要。ごはんがうんちのもととなり、同時に水分もたっぷり含まれています。できれば朝晩に、玄米ごはんや麦ごはんを良く噛んで食べましょう!

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疲労やストレスはNG

痔の症状を医師に相談するプレママ

便通を良くするためには、疲れやストレスを溜めないことも大切です。腸は第二の脳と呼ばれるくらいとてもデリケートで、ストレスや疲れが胃や腸などに与える影響は大きいのです。

実は、腸の蠕動運動は自律神経のうち、リラックス時に優位になる副交感神経が正常に働いている必要があります。ですが、ストレスがたまりすぎると副交感神経系がうまく働かず、蠕動運動がけいれんしたような状態に・・・。また、ストレスは暴飲暴食のひきがねにもなり不健康へのスパイラルの入り口とも言え、妊婦さんの場合お腹の赤ちゃんにもよいえいきょうはないでしょう。

さらに、ストレス性の便秘は通常の便秘解消法ではお腹が痛くなるばかり!ストレスがたまりすぎている自覚があるなら、便秘や痔にならないためにも、適度な運動、食事の見直しを図りましょう。

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便意を我慢しない!

古い便は腸の中に溜まっている間中水分が抜けていき、どんどん硬くなり排便しづらくなっていきます。硬い便は、排便に時間がかかるだけでなく、それだけで肛門を通るときに負担がかかって、裂けや切れを引き起こしてしまうことにもなりかねません。

便意は我慢することで鈍くなり、便秘への悪循環となるので、痔や便秘を防ぐためには、とにか便意を無視しないことが大切!「うんちしたいな」と思ったときにトイレに行くようにしましょう。

仕事や子育て中などで行きたくても行けないときはあるでしょうが、出来るだけトイレは我慢しない
という心構えをしておくと良いでしょう。「出したいときに、出す!」と心掛けることで、便秘も痔も予防できます。

下半身の冷えを解消する

身体を冷やさないようにするプレママ

薄着やシャワーだけの入浴、運動不足によって、知らぬうちに下半身の冷えを招いていませんか?
下半身の冷えは、便秘と痔の両方を引き起こすので、しっかりと改善しましょう。

寒いときはモコモコ靴下で足元を冷やさない・週に2度はシャワーではなく湯船に浸かる・ストレッチをして血流をほぐす・便座を温める・飲み物はコールドドリンクよりもホットドリンク・香味野菜を積極的に食べて冷えを解消する(※ただし、香辛料のとりすぎは痔に良くないので注意!)―――といったように、小さな冷え対策習慣を続けていくことが大切です。

長時間同じ姿勢でいない

立ちっぱなし、座りっぱなしなど、長時間同じ体勢でいるのは血行不良を招き、うっ血を招いてしまうもと。特にデスクワークが多い仕事をしていると、1日のほとんどを座って過ごすので、痔の原因である血行不良やうっ血になってしまいがちです。

ずっとデスクワークの人は同じ姿勢でい続けるのではなく、意識的に体勢を変えたり、途中で軽いストレッチを取り入れ、体をほぐすようにしましょう。
痔が痛いときは、長時間椅子に座るなら、肛門部分の負荷が軽減されるドーナツ型のクッションなどを利用も良いかもしれませんね。

試してみたら?痔の対策グッズ

「すでに痔で悩んでいる!」という人にとっては、予防法だけではなく、対策法も知っておきたいところですよね。ぜひお試しになって頂きたい「痔の対策グッズ」をまとめてみました。

産後にも重宝する!ドーナツ型クッション

痔に優しい柔らかいクッション

クッションの真ん中に円形の穴が空けられているドーナツ型のクッションは、肛門周辺に負荷をかけないため痔が痛い人でも比較的座りやすくなりますよ。産院にも良く置いてありますので、やはり妊婦は痔になりやすいという状況が伺えますね。最近は、さまざまなタイプのドーナツ型クッションが販売されています。

硬めのクッション・低反発素材やお尻の形にフィットするビーズで座り心地の良いクッション・デザインが可愛いクッションなど・・・。お気に入りを見つけましょう♪

清潔に!ウォシュレット

切れ痔の場合は、肛門を清潔にしておくことが何よりも大切です。そこで、トイレに行ったら小まめにウォシュレットをする習慣を付けましょう。水の勢いは控えめにして、出来るだけ強い刺激を与えることなく、軽く流す程度と考えるようにしてください。

身体の内側からポカポカ。入浴剤

いぼ痔の場合は、肛門周辺の血行不良が大きな原因ですから、適度に体をほぐしたり、体を温め血行を改善しましょう。これ以上痔をひどくしないためにも入浴タイムをシャワーで済ませるのではなく、しっかりと湯船に浸かって身体の内側から温めることが大切です。

おすすめの『冷え解消効果を高める入浴剤』

ウイキョウ・センキュウ・チョウジ末・リョウキョウなどの生薬が配合された入浴剤を入れて入浴することで、効率的に血行を促進してくれるので、入浴剤を毎日の習慣にしてみましょう!

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産婦人科医に相談してみよう

肛門科には行きたくない・・・とはいっても、痔の症状はむやみに我慢するべきものではありません。肛門科へのハードルが高いのであれば、痔も妊娠中の不安や悩みのうちのひとつですから、定期健診のときに産婦人科医や助産師に相談されると良いでしょう。

あなたにとっては大きな悩みでも、妊娠中の人にはよくある悩みで、「あまり気にすることがなかったわ」ということも!

実は・・・筆者も妊娠中の痔に悩まされました

突然のトラブルに慌てるプレママ

痔になったのは1人目妊娠8ヶ月目

実は筆者も妊娠8ヶ月のときに、痔になりました。最初は自分の口から、「痔」という言葉を発することも恥ずかしくて主人にも黙って過ごしていましたが・・・痛みには勝てません。もう少しで臨月という大きなお腹だけでも不自由なのに、そこに痔の痛みが加わるとそれはもう字面通りの『最悪』です。

そこで、定期健診の際に思い切って相談することにしました。
担当医に「何か気になることはありますか?」と聞かれたので、「実はお尻が痛くて・・・」と答えたところ即座に「痔ですね!」とハッキリ言われてしまいました。心の中で「そんなにハッキリ言わなくても良いのに」と思いましたが、これが大正解!
医師からは軟膏を処方され、結果少しずつですが確実に症状が良くなっていったのです。

「妊娠中に痔になる人は多いんですよ」と助産師さんからも言われて、私自身もあまり気にしなくて良いことだったと知った経験があります。出産時には瞬間的に大きな負荷が肛門にかかりますから、どうしても脱肛になりやすいとのことなので、妊娠中に出来る限り痔の症状を軽くしておくことが大切ですね。

出産時に助産師さんが配慮してくれた!

友人から「産後の痔がつらい!授乳どころではない」と聞いていたこともあって、出産時の脱肛には大きな恐怖心を抱いていました。そこで、助産師さんに相談したところ「力むときには、お尻の穴の部分にくいっと親指を入れますので、安心してください」と言われたのです。

自分のお尻の穴に他人が指を入れるなんて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、出産時にはそのような気持ちを抱く余裕はゼロ!
陣痛の波と共に手袋をはめた助産師さんが、親指で肛門を押さえつけてくれるので、とても力みやすかったですし、何よりも出産後にひどい痔になっていなくて良かった・・・

けれども、出産時には最大限の力が肛門にかかるので、全く痔に影響がなかったといえば嘘になります。しかしながら、軟膏を塗って5日ほどで治るくらいの痔で済んだのは、助産師さんのおかげですね。もし、出産時の痔が不安ならば、助産師さんに前もって相談したり、バースプランに書いておくと良いでしょう。

妊婦の痔。恥ずかしがらなくても大丈夫ですよ!

口に出して言わないだけで、きっと多くの妊婦さんが痔の悩みを抱えているはず・・・。
おしりの問題だと思うと、医療機関にも気軽に相談しにくかったり、どうしても女性として恥ずかしい気持ちになるでしょうが、妊娠中は子宮が大きくなり、肛門周辺の血流が悪くなるので、痔になるのは仕方ないのです。

とはいっても、放っておいて悪化してしまうような痔は、ただでさえ大事になる前に対処したいもの。分娩時に肛門にかかる負荷はとても大きなものですので早めに対処しておくべきと言えるでしょう。痔に痛みなどがあるなら我慢せずに相談するが吉ですよ!

妊娠中は今まで経験したことのない、身体の不調に見舞われる事が多いものですが、痔もその1つと思って、早めに解決に向けて対策しませんか?

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