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妊娠超初期の飲酒は大丈夫?

妊娠超初期の飲酒、アルコールが及ぼす胎児への影響は?

妊娠超初期の飲酒、妊娠に気がつかない時期のアルコールの摂取はお腹の赤ちゃんに影響するのでしょうか?妊娠に気づき、「飲んじゃった!」と心配になった妊婦さんの疑問に答えつつ、アルコールが及ぼす胎児や出産へのリスク、生理不順や高齢出産など特に飲酒に注意してほしいケースを解説します。

妊娠超初期の飲酒、アルコールが及ぼす胎児への影響は?

妊娠超初期の飲酒は胎児に影響するの?

「もしかして妊娠したのかも?」と慌てて検査し妊娠発覚!けれども、妊娠に気づく前に飲酒していたことが心配に…。

多くの女性は生理が来ないことで妊娠を疑います。しかし、市販の妊娠検査薬が使えるのは生理予定日1週間後。妊娠週数の数え方は、最終月経開始日を妊娠0週とするので、検査薬で妊娠が判明した時点で妊娠5週、はっきりと妊娠が判明する時点で既に妊娠2ヶ月目に突入しているのです!

妊娠に気づく前の妊娠超初期の飲酒は、おなかの中の赤ちゃんに影響があるのでしょうか?赤ちゃんへの影響や注意が必要な妊婦のケースを紹介します。

アルコールがもたらす胎児への影響

生まれたばかりで沐浴中の赤ちゃん

妊娠超初期とは医学的な言葉ではありませんが、妊娠の過程をわかりやすくするために使われることが多いです。最後の生理が始まった日は妊娠0週となり、妊娠が成立するのは妊娠3週となります。

妊娠超初期は、自分でも妊娠に気が付かないことがほとんど。いつもと同じようにお酒を楽しんでいたら、後で妊娠がわかってしまうことはよくあることです。妊娠したのは嬉しいけれど飲酒が原因で「赤ちゃんに何かあったらどうしよう」と不安になったり、心配や後悔で頭の中がいっぱいになっていませんか?

妊娠超初期の飲酒はほとんど心配しなくて大丈夫

妊娠超初期でビールを飲む女性

まず心配でどうしようもないママへ、妊娠超初期の飲酒は限りなく影響が低いので、気にするのはやめましょう。医師に相談しても、ほとんどの場合、「今日から禁酒しましょうね」と言われて終わることが多いようです。あまり心配しすぎるとストレスとなり、それが妊娠経過に影響を及ぼす可能性もあります。

ママと赤ちゃんを繋いで栄養や酸素を運んでくれる胎盤は、残念ながらアルコールも吸収し、赤ちゃんへ運んでしまいます。赤ちゃんは体の臓器がまだ完成していないので肝臓でアルコールを分解することはできません。妊娠中の飲酒により、アルコールが残った状態が続くことによって、赤ちゃんの発育に取り返しのつかない問題を引き起こしてしまう可能性があります。
しかし、胎盤が完成するのはだいたい妊娠15週くらいなので、妊娠超初期は胎盤から赤ちゃんにアルコールが運ばれる心配はありません。ただし、妊娠がわかった日から禁酒しましょうね。

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妊娠初期・中期・後期の飲酒による胎児への影響

同時期に妊娠した仲良し三姉妹ママ

ホッとするのは良いですが、妊娠に気づいた日、妊娠の可能性を感じた日から禁酒しましょう。厚生労働省によると日本人女性の妊娠中の飲酒の割合は平成25年度で4,3 %です。意外と多い数字ですが、政府は0にすることを目標にしています。

妊娠中の飲酒は胎児にどのような影響を及ぼすリスクがあるのか、解説します。

妊娠初期(妊娠4週~15週)の飲酒の影響

妊娠初期は吐き気があったり頭痛、めまいがしたりと体調の優れないママも多いでしょう。ストレスが溜まることもあるかもしれません。
しかし体の中では赤ちゃんのいろいろな組織や器官が形成されている大切な時期です。妊娠初期の最後の週には胎盤が完成します。この時期の飲酒は胎児性アルコール症候群のリスクを高めますので、飲酒は厳禁です。

妊娠中期(妊娠16週~27週)の飲酒の影響

妊娠中の飲酒の影響を調査している女性

安定期と呼ばれる時期に入り、つわりも落ち着き食欲が出てくるママも多く、外出やマタニティスポーツなど活動的になる方が多いでしょう。お酒が恋しくなるかもしれませんがやはりNGです。

この時期の飲酒は胎児の発育が停止したり、遅れが出てしまうことがあります。妊娠週数よりも体重や身長が小さくなり、中枢神経系に何らかのトラブルが出て注意欠陥多動性障害(ADHD)などの原因となってしまうこともあります。

妊娠後期(妊娠28週~39週)の飲酒の影響

出産に向けてのラストスパートで、少しだけならと気が緩みがちな時期。はじめての出産の場合、不安やストレスから睡眠不足になることも珍しくありませんが、気分転換にお酒を飲むのは危険です。

飲酒は妊娠全期間を通しておなかの赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があり、妊娠後期も赤ちゃんの発育が停止したり、遅れたり、中枢神経系のトラブルを引き起こすリスクがあります。羊水がにごり(羊水混濁)、出産時にトラブルが起こり、急遽帝王切開術や吸引分娩が必要となってしまうこともあります。

胎児性アルコール症候群とは?唯一の予防法は禁酒!

妊娠しているのに飲酒をしてしまい心配になる妊婦

胎児性アルコール症候群とは、妊娠中のママの飲酒によって、赤ちゃんに低体重や顔面形成不全、脳の障害などの疾患を引き起こすことをいいます。

アメリカで行われた女性のアルコール依存症に対する調査で、妊娠中大量に飲酒したケースの30%に胎児性アルコール症候群の症状がみられたとする報告があります。しかし、少量飲酒でも胎児性アルコール症候群の報告例があり、どの位の量を飲酒したらどのような問題が起こるかについては、はっきりしていません。もともとアルコールの分解能力は個人差が大きく、ママや赤ちゃんの体質によって大きな差がでるといえそうです。

胎児性アルコール症候群を持って生まれた場合、診断が早ければ多少軽減できる症状もありますが、完治させる方法はありません。薬やワクチンで予防法できるものではなく、唯一の予防は妊娠中の禁酒です。

胎児性アルコール症候群|赤ちゃんの顔に出る妊娠中の飲酒
胎児性アルコール症候群|赤ちゃんの顔に出る妊娠中の飲酒
胎児性アルコール症候群の妊娠中のお酒は赤ちゃんに重大な影響を与えますが飲酒をしなければ100%予防が可能。大事な赤ちゃんを守るために妊娠中の飲酒のリスクや症状、飲酒の許容量などを知っておきましょう。

胎児性アルコール症候群による発達の遅れ

生まれたときに身長が低く体重が少ないことや、心臓や腎臓などに異常が見られることもあります。また、関節異常や脳に問題を抱えたことにより直線歩行が難しい場合もあります。

生まれてから数年後に影響が出ることもある

胎児性アルコール症候群の子供は、例え出生時低体重や顔面形成不全などの症状がみられてなくても、ADHDやうつ病などの精神科的問題が何年か経ってから明らかになることがあります。
成長とともに、学習・記憶障害や注意力の持続ができず集中力がないといった症状や、視覚や聴覚に問題を抱えてしまうケースなども報告されています。

妊娠超初期の飲酒に関して特に注意が必要なケース

妊娠超初期に妊娠に気づかないでお酒を飲んでしまっても、ほとんどは問題ありません。けれど気を付けなくてはいけない人もいます。

生理不順気味の人

体調管理をアプリで行う生理不順の女性

もともと生理不順気味の人は、妊娠発覚が遅れやすいです。妊娠に気づいたときには、妊娠超初期を軽く越えてしまっていることもあります。妊娠が発覚するまでに大量のアルコールを摂取することになってしまい危険です。7週以降はアルコールの影響が大きいといわれているので、生理不順の改善とともに、お酒控えめがベターです。

継続的に大量に飲酒する人

お酒を飲むのが日課になっている女性も多く、会社帰りに飲みに行き、夕食時やお風呂上りのビールが欠かせない女性も増えています。妊娠超初期の飲酒はほとんど心配がないと言っても、たまたまビール1缶飲んだ人と、毎日浴びる量を飲んで酩酊している人ではやはりリスクが違います。

また、アルコールは卵巣の働きを抑える作用があるため、生理不順となる傾向があります。生理不順だと思っていたら妊娠初期の大切な赤ちゃんの器官形成期で、「青ざめてしまった」ということがないようお酒はほどほどにしましょう。

高齢出産の人

年齢が上がるとアルコールを分解して完全に体内からなくなるのに時間がかかるようになります。また、年齢が上がるにつれて妊娠しにくくなりますが、過度な飲酒は排卵障害をひき起こしてしまいます。
高齢出産は、もともと妊娠や出産のリスクが高くなりやすいのでお酒は慎むか少量のみと決めましょう。

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赤ちゃんを守れるのはママだけ!妊娠希望なら飲酒は控えめにがベター

妊娠超初期は毎日、大量にアルコールを摂取していなければほとんど問題はありません。妊娠に気付かず飲んでしまったものは仕方ないので、くよくよ考え込まず割りきりも必要です。気が付いたときから禁酒をしましょう。赤ちゃんを守れるのはママだけです。

絶対飲まないまでいかなくても、生理不順気味の人や高齢出産の人は特に意識して控えた方がいいでしょう。また、自分の許容量を超えて二日間酔いを起こすような深酒はやめましょう。飲酒に限らず、喫煙によっても胎児性アルコール症候群のリスクはあがってしまいますので、お酒と煙草をセットで楽しむ習慣がある女性は特に注意が必要です。妊娠を考えているのなら、少しずつ生活習慣を見直しましょう。

妊娠希望なら日頃からお酒を飲まないように心掛けるのが1番良いのは間違いなさそうです。