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妊娠超初期の出血「着床出血」

妊娠超初期の出血|着床出血の量や色の特徴&生理との違い

妊娠超初期の出血、それは妊娠の証である「着床出血」かもしれません。腹痛を伴うこともあり、現れる時期が生理予定日前なので、生理と間違えてしまうこともあります。生理との見分け方をはじめ、茶色や鮮血など色や量の特徴、化学流産や子宮外妊娠などの着床出血以外の出血についても解説します。

妊娠超初期の出血|着床出血の量や色の特徴&生理との違い

妊娠超初期の出血は生理とは限らない!着床出血やその他の出血の原因

生理予定日が近づいてきたときに出血がみられたら、妊娠を心待ちにしている方は「また生理になっちゃった…」とがっかりされるかもしれませんね。
でも…妊娠の超初期に見られる出血には「着床出血」なるものがあります。
「着床出血」は着床時に少量の出血を伴うもので、誰にでも起こるものではありませんが妊娠したサインともいえます。量や色には個人差があり、なかには出血してビックリする人もいますが、全ての出血がおなかの赤ちゃんに何かが起こっているというわけではないので心配はいりません。

また、「着床出血」がみられる時期やその特徴は生理と似ているため、出血を見て「妊娠していなかったんだ」と勘違いしてしまう方もいます。赤ちゃんからの大切なサインを見逃さないために、着床出血をはじめとする妊娠超初期に見られる出血の特徴や原因、生理との違いはしっかり知っておきたいですね。

着床出血と生理の違い~それぞれの特徴と出血原因

妊娠初期に出血があり不安になる女性

生理予定日の約1週間前頃体内では着床し妊娠が成立するのですが、同時に体の中では赤ちゃんを育てようとさまざまな変化が急速に進み、少しずつ体調にも変化が現れ始めます。これらの症状は「妊娠超初期症状」として経験する人もいて、「着床出血」はそのうちのひとつです。

「妊娠超初期」とは妊娠初期の中でも特に、妊娠が判明する前の時期をいい、生理予定日の前後1週間の計2週間を指します。着床出血は、ちょうど生理予定日間近に起こる出血なので、生理と間違われてしまうことがあるのです。では、着床出血と生理、それぞれの特徴と原因をみてみましょう。

着床出血の特徴と原因

着床時にみられる出血から「着床出血」と呼んでいますが、医学用語では「生理様出血」「月経様出血」といいます。まず、着床出血がおこる時期や出血の特徴について詳しくチェックしていきましょう。

いつごろ起こる?着床出血の時期

着床が起こるのが生理予定日の1週間前(妊娠3週)あたりですので、着床出血は、着床してすぐから数日の間にみられます。

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いつまで続く?出血期間

2~3日と短期間で終わることがほとんどですが、1週間ほど続く人もいて、個人差がみられます。生理の出血期間も平均3~7日間とされるので、大体同じですね。

着床出血がおこる割合は2~20%

着床出血は、すべての人に現れるわけではありません。約50人に対して1人の割合、つまり、約2%の人に現れるといわれています。しかし、着床出血と気付かない場合も少なくはないため、実際には10~20%の人に現れるとも…。また、着床出血がおこるかどうかは年齢や体型、初産婦や経産婦などで違いは見られないとされています。
着床出血は誰にでも起こり得るものではありませんが、逆に誰に症状がみられてもおかしくはないのです。

着床出血の特徴…色、量

「出血」という言葉から、大量の出血をイメージされる方も多いのではないでしょうか?
しかし実際には、おりものに少量の血が混ざるくらいの少量~生理より少ない程度で終わる場合がほとんどです。まれに、生理と同じような出血量がみられる場合もありますが、それは非常に珍しいケースといえます。色は、茶色、薄いピンク、鮮血のような色などとさまざまで、個人差がみられます。

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着床出血がおこる原因

着床するとき、「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれる細かい毛のような組織が形成され子宮内膜を溶かしながら、奥深くへと根を下ろします。着床によりしっかりと根付くことで、母体から酸素や栄養を得ることができるのです。

●説1

このとき、血管も一緒に傷つけて出血してしまうことがあり、このときの出血が子宮の外に排出されたものが「着床出血」であると言われます。

●説2

とはいえ、説1では目に見えぬ程度のちいさな受精卵から生えた絨毛による出血量として納得いかない!そんな人のためにこんな説も…。
着床すると女性の身体はすぐに次の準備に取り掛かるわけですが、その第一段階がホルモンの分泌です。妊娠すると絨毛からはヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)が急激に分泌され、大量のエストロゲンやプロゲステロン分泌を促します。このホルモン変化により、出血がおこるともされています。

生理ではない出血=不正出血

着床の際の出血は妊娠の兆候とされますが、医学的には月経様出血と呼び「不正出血」に分類されます。不正出血を起こす原因には、早期流産やポリープなど適切な処置が必要なものもありますので、病院を受診するようにしましょう。

生理の特徴と原因

診察にきた妊婦に聴診器を当てる医師

生理周期にも生理期間にも、個人差があるものです。妊娠超初期の出血か普段の生理かを見分けるには、普段からご自身の周期や出血の特徴などについて、しっかりと把握しておくことが何よりのポイントとなるでしょう。

生理が起こるしくみ

子宮は、子宮内膜と呼ばれるもので覆われていて、少しずつ厚みを増すことで妊娠の準備を始めます。生理前になると、厚さは約1cmにもなります。
子宮内膜とは、壁のようなものをイメージされる方が多いのですが、実は、毛細血管や、分泌液を出す分泌腺などが含まれた組織が集まってできたものなのです。

子宮内膜は、「基底層」と呼ばれる、組織を作り出して内膜を厚くする層と、「機能層」と呼ばれる、内膜の表面部分にあたる層の2つの層からなっていて、生理は、「機能層」が剥がれ落ちることで起こりますこのとき、血液を固める「凝固因子」を破壊する酵素が分泌し、この酵素の働きによって、剥がれ落ちた子宮内膜が溶かされ血液となり体外に排出されるのです。

生理の出血期間

正常な生理周期は約28日で、生理は3~7日ほど続きます。

●生理の日数の長い短い

生理の出血期間には個人差があり、出血が1~2日で終わってしまうことも。過短月経と呼ばれますが、着床出血と間違いやすいですね。
出血がダラダラと終わらず8日以上も続く場合は過長月経とよびます。どちらも続くようであれば一度病院を受診してみましょう。

●生理周期の長い短い

生理周期にも長い短いがあります。生理周期が28日より短いまたは長いことも多々。
生理のサイクルが39日以上になると稀発月経とよばれ、無排卵のリスクが上がるので注意!逆に24日以下では頻発月経と呼ばれ、これもホルモンの分泌異常や卵巣の機能低下等の心配があります。

経血の色と量

経血の量は、同じ人でも、そのときの体調や、ホルモンバランスによって、変わってきます。

●経血の量

一般的に、多い日にはナプキンを2~3時間おきに替えるという声が多いようです。
余りに経血の量が多い、レバーのような塊が目立つ、夜用ナプキンを用いても夜間何度も起きる…などは過多月経と呼ばれ、逆に経血量が極端に少ないときは過少月経と呼ばれます。過少月経は着床出血やその他の不正出血とも間違われやすく、またそれぞれ原因が隠れていることも考えられるのでこれもやはり病院受診がマストです。

●経血の色

経血の色もさまざまですが黒っぽい色は、経血がスムーズに排出されず、膣の中で酸化を起こすとみられる色。また、茶色っぽい色は、おりものと混ざったときにみられる色です。色が薄く、朱のような色は、貧血の可能性が考えられます。

妊娠出産は健康から!生理の異常は病院へ

経血の量が、1時間しないうちにナプキンの替えが必要なるほど多い場合、8日以上ダラダラと続くなどの長い場合、1~2日ほどで終わってしまうなど短い場合など、明らかにいつもの生理と異なる場合は、ホルモンの分泌異常子宮筋腫などの病気のサインかもしれません。心配なときは、早めに婦人科を受診しましょう。

また、生理の経血の量や質などは、ストレスなどが原因によって、大きく変化することがあります。普段から、規則正しい食事と、睡眠を十分にとって疲労回復に努め、なるべくリラックスして過ごすように心がけましょう。

女性の身体と出血|妊娠超初期と生理周期の女性ホルモンの変化を見比べよう

ホルモンと基礎体温のグラフ

着床がきっかけとなり、体の中では、赤ちゃんを育てる環境を整えるため、女性ホルモンにさまざまな変化が起こり始めます。この急激な女性ホルモンの変化が、つわりなどの症状として、体に現れるのです。

では、妊娠することにより、どのような変化が起こるのでしょうか?妊娠していない状態の生理周期から女性ホルモンの働きをみてみましょう。

女性の体と心をコントロールする2つの女性ホルモン

女性の体と心には、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンが、大きな影響を与えています。
それぞれの女性ホルモンが、周期的に交互に増減をくり返すことで、約28日の生理周期のリズムを作り出しているのです。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の働き

「エストロゲン」とは、女性らしさ・若さをつくるホルモンです。生理開始から排卵までの約2週間に多く分泌され、特に排卵時に活発に分泌されます。

  • 子宮を発達させ、着床を助けるため子宮内膜を厚くする。
  • 乳房を発達させるなど、丸みをおびた女性らしい体をつくる。
  • 艶やかで、しなやかさのある髪や肌をつくる。
  • 自律神経のバランス、感情や脳の働きを整える。
  • 基礎体温を下げる。

プロゲステロン(黄体ホルモン)の働き

「プロゲステロン」とは、妊娠を助けるホルモンです。排卵日から次の生理までの約2週間に多く分泌されます。

  • 厚くなった子宮内膜を維持し、着床しやすい状態を保つ。
  • 基礎体温を上げ、妊娠中の状態を安定させる。
  • 乳腺を発達させる。
  • 赤ちゃんへ供給できるよう、体内に栄養や水分を溜め込む。
  • 膣内への細菌の侵入を防ぐために、おりものの分泌を増やす。

生理周期に見られる女性ホルモンの変化

生理周期は、「月経期」「増殖期」「排卵期」「分泌期」の4つの期間で構成されています。

月経期

月経期に入ると、エストロゲン・プロゲステロンともに分泌が減少し、子宮内膜から「プロスタグランジン」というホルモンが分泌されます。「プロスタグランジン」は子宮を収縮させ、不要となって剥がれ落ちた子宮内膜を体外へ排出する働きをします。

増殖期(卵胞期)

増殖期は、妊娠するための準備期間にあたります。
脳下垂体から「卵胞刺激ホルモン」が分泌され、卵巣にある「卵胞(卵子が入っている組織)」を刺激し、そのうちのひとつが成熟し始めます。この卵胞が成熟するとともに、エストロゲンが分泌され、子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。

排卵期

排卵時に、エストロゲンの分泌が急激にピークに達し、減少すると、プロゲステロンの分泌が増加してきます。すると、脳下垂体から「黄体化ホルモン」が分泌し、卵胞を刺激します。この刺激により、十分に成長した卵子が外に飛び出し、排卵となります。

分泌期(黄体期)

分泌期は、子宮内膜が着床を待っている期間にあたります。
排卵後の卵巣は「黄体」という組織になり、プロゲステロンが活発に分泌されます。子宮内膜は、プロゲステロンにより厚みを維持し、エストロゲンによりやわらかさが増してきます。このように、2つの女性ホルモンの働きで、着床しやすい状態になるのです。

卵巣から排出された卵子は、数日かけて卵管の中を通り子宮へと向かいます。子宮内膜は、排卵から10~14日くらいかけて、着床に向けて準備をします。

妊娠超初期に見られるホルモン変化

では、妊娠時にはどのようなホルモン変化がみられるのでしょうか?
上記の「分泌期」で着床がみられると、「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」というホルモンが分泌され始めます。hCGとは、後々胎盤へと変化する「絨毛(じゅうもう)」から分泌されるホルモンで、妊娠週数が進むにつれて分泌量も増えていきます。このhCGには、プロゲステロンとエストロゲンの分泌を促す作用があり、これらホルモンの働きによって妊娠の状態を維持することができます。

妊娠することで、hCGのように爆発的に分泌されはじめるホルモンがあり、通常時からホルモンのバランスが大きく変わることで、さまざまな妊娠超初期症状として現れてくるとされています。

妊娠超初期症状の着床出血と生理を見分けるには

不正出血が続き落ち込む女性

着床出血と生理は、それぞれ原因もメカニズムも全く違うものです。しかし、時期と症状が似ているため、間違えてしまうのも珍しいことではありません。その違いを見分けるには、基礎体温と着床出血以外の妊娠超初期症状がポイントになってきます。

基礎体温はチェックしておくべし!

基礎体温を記録していると、妊娠の有無がグラフ上にはっきりと現れてきます。
生理周期の約28日の中で、生理開始から排卵までの約2週間が「低温期」、排卵から次の生理までの約2週間が「高温期」と、低温期と高温期がはっきりとしているのが正常な基礎体温です。

妊娠すると、排卵(妊娠2週)から、妊娠12週頃まで高温期が続くことになります。
生理の出血であれば、生理開始と同時に基礎体温が下がるのですが、もし、出血がみられてからも、高温期が続いていたら、妊娠している可能性が高いといえます。出血がみられなくても、排卵日から高温期が2週以上続いていたら、妊娠している可能性が高いと考えられます。

妊娠超初期の基礎体温の変化の仕方と非妊娠時との違い
妊娠超初期の基礎体温の変化の仕方と非妊娠時との違い
妊娠超初期の基礎体温は、どのように変化するかご存知でしょうか?妊娠を意識し始め、基礎体温を測り始める方も多いかと思います。基礎体温を測る事は、女性の体のリズムを知るのにとても有効な手段です。そこで今回、妊娠超初期の基礎体温について、妊娠の仕組みと共に、詳しく説明いたします。

着床出血以外の妊娠超初期症状を把握しておくべし!

妊娠超初期症状には、着床出血の他にも、さまざまなものがみられます。それらのよくみられる症状を、下記にリストにしました。
妊娠超初期症状もまた、個人差が大きく、これらの症状にいくつも当てはまる人がいる一方、まったく症状が現れない人もいます。確実な判断基準ではありませんが、妊娠の目安として、ご自身の症状と見比べてみてください。

  • サラサラとしたおりものが増える。いつもより色が濃くなり、匂いを強く感じる。
  • 熱っぽくて、体が火照っている。寒気や倦怠感など、風邪に似た症状がみられる。
  • 立ちくらみや貧血を起こしやすい。
  • たっぷり寝ていても、眠気が取れない。
  • ぎっくり腰のような腰の痛みを感じる。
  • 下腹部に、チクチクとした痛みや重みを感じる。
  • 下痢もしくは便秘がみられる。
  • 胃がムカムカして、吐き気や胸やけを感じる。
  • 肌の調子が悪く、急にシミが増えた気がする。
  • 頭皮が痒くなったり、髪の毛の乾燥が気になる。
  • トイレに行く回数が増えた。
  • おっぱいが張って、痛みも感じる。
  • 食べても空腹感が満たされない。
  • 普段気にならなかった臭いが気になり出した。
  • 好きなものが嫌いになるなど、味覚が変化した。
  • 口の中に溢れるほど唾液が出てくる。(よだれづわり)
  • 花粉症のように、くしゃみや鼻水が出る。(妊娠性鼻炎)
  • イライラしたり、涙もろくなったり、情緒不安定がみられる。
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妊娠したかも…と思ったとき、未知なることに不安を感じるもの。妊娠と判明してから慌てないよう、病院へ行く前に必要な予備知識として、妊娠超初期症状・妊娠検査薬・診察内容などについてチェックしておこう。

妊娠超初期に要注意!着床出血以外の出血原因

出血が不安で婦人科に受診する女性

「着床出血」であれば、正常妊娠なので問題はありませんが、どんな理由であれ、出血がみられたら、誰だって不安になるものです。
もし、それが異常妊娠だった場合、中には危険なものもあるため、少しでも心配なことがあれば、病院で診察を受けるようにしましよう。

異常妊娠が原因の出血

一度は着床して妊娠の状態になったものの、さまざまな原因で妊娠を継続できなくなることがあります。それらの病気を総じて「異常妊娠」と呼んでいます。

「異常妊娠」は、妊娠検査薬で陽性反応が出るため、妊娠したと思って病院へ行ってから、「異常妊娠」と判明することになります。多くの場合は残念ながら、おなかに赤ちゃんの存在はみられません。
この妊娠検査薬の陽性反応や、超音波検査で「胎嚢(たいのう)」が確認できるタイミングというのが、妊娠5週(生理予定日の1週間後)以降になってからです。病院で、赤ちゃんが元気に育っている証である胎嚢が確認できないことで、異常妊娠と発覚します。
そのため、妊娠超初期(妊娠3~4週)の段階で、出血があったとしても、異常妊娠と気付けないことがほとんどです。

異常妊娠の中でも、「子宮外妊娠」「胞状奇胎」は、放っておくと母体が危険な状態になってしまいます。早期発見で治療できれば、重症化せずに済むため、妊娠検査薬で陽性反応が出たら、早めに病院へ行って診察を受けましょう。

化学流産による出血

「化学流産」は、医学的には「流産」には分類されません。妊娠検査薬の「化学反応」がみられるのに、妊娠の状態が維持できなかったことから「化学流産」と呼ばれています。
「切迫流産」とは全く違うもので、激しい腹痛や流血などのはっきりとした症状もみられません。実際の症状は、「いつもより生理が少し重くて、ちょっと遅れてきた」という具合で、化学流産と気付かないままの場合も少なくありません。

原因のほとんどは、胎児側の染色体異常によるものです。着床後の食生活や行動に、どれだけ気をつけていたとしても、防ぐことはできません。決して母体側の原因ではないので、決してご自身を責めないでくださいね。

子宮外妊娠による出血

「子宮外妊娠」は、正しくは「異所性妊娠」と呼ばれ、子宮内膜以外に着床してしまうことをいいます。「妊娠」と名前が付いていても、子宮以外では正しい成長ができないため、妊娠の状態にはありません。
着床してしまう場所は、さまざまですが、卵巣と子宮をつなぐ卵管にみられる場合がほとんどで、まれに、腹膜や卵巣、子宮頸管などにみられることがあり、その原因は感染症や子宮内膜症などにより、卵管に炎症や癒着がみられることで起こります。

妊娠超初期には、軽い下腹部の痛みや少量の出血がみられます。妊娠週が進むと、出血量も痛みも増え、さらに進行すると卵管破裂を起こすなど、非常に危険な状態になる可能性があるため、注意が必要です。

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胞状奇胎による出血

正常妊娠では、着床時絨毛が子宮内膜の奥深くまで根を下ろし、母体から酸素や栄養を得ることになります。
「胞状奇胎」とは、絨毛性疾患のひとつで、絨毛組織が水泡状に異常増殖する病気です。その見た目の様子が、ぶどうの房に似ていることから、「ぶどうっ子」ともいわれています。発症頻度は、400~500人に1人という確率で、珍しい病気です。原因は、やはり染色体異常によるもの。

「胞状奇胎」にはさまざまな種類があり、主には「全胞状奇胎」「部分胞状奇胎」がみられます。「全胞状奇胎」は、絨毛組織の全てが水泡状に変化している状態のことです。「部分胞状奇胎」は、正常な部分と水泡状とが混在していて、おなかの赤ちゃんが異常なく育つ場合もあります。しかし、絨毛癌になりやすいので、治療や厳重な管理が必要となります。

妊娠超初期には、目立った自覚症状はありません。妊娠週が進むと、茶色のおりものや出血、吐き気や嘔吐などの症状が現れ、さらに進行すると、絨毛癌となる可能性があります。絨毛癌は非常に悪性度の高い病気なので注意が必要です。

着床出血がみられても落ち着いて様子をみよう

妊娠超初期の着床出血は、妊娠した瞬間の出来事を知らせてくれる、とても素敵なサインです。
出血がみられてびっくりするかもしれませんが、焦る必要はありません。もし不安であれば病院へ相談してみるのも良いかもしれませんね。

あと2週間ほど経つと、妊娠検査薬の陽性反応も信憑性が増して、病院でも胎嚢が確認できるようになります。妊娠を楽しみにしている方にとって、この2週間はとても長く感じて、ソワソワしてしまうかもしれませんね。しかし、この時期は、体調の変化が現れやすいので、落ち着いて様子をみるようにしましょう。