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妊娠3ヶ月の胎児とママの変化

妊娠3ヶ月ママと胎児の身体の変化|つわりや出生前診断

妊娠3ヶ月目(妊娠8週,妊娠9週,妊娠10週,妊娠11週)はママのつわりがピークを迎えた後、徐々に治まっていくたいへんな時期です。お腹の赤ちゃんも胎盤から栄養を補給するようになり、急激な成長を遂げます。ママや赤ちゃんの変化をまとめ、過ごし方や気をつけることについて紹介していきます。

妊娠3ヶ月ママと胎児の身体の変化|つわりや出生前診断

妊娠3ヶ月はママの体調が激変、赤ちゃんも急成長!

妊娠3ヶ月目(妊娠8週,妊娠9週,妊娠10週,妊娠11週)は多くの妊婦さんがつわりのピークを迎え、その後は徐々に症状が治まってくる時期です。
つわりの辛さで精神的・肉体的に追い詰められますが、妊娠3ヶ月の終わりころ、10週を過ぎるとだんだん症状が落ち着いてくるので、ママにとっては変化が大きい1ヶ月になるかもしれません。また、この頃の赤ちゃんは「胎芽」と呼ばれる状態から「胎児」へと成長し、徐々に人間らしい姿形になってきます。

妊娠3ヶ月のママと赤ちゃんの変化と、それに応じた過ごし方について見ていきましょう。

つわりの辛さが頂点に!妊婦らしい体に変化していく時期

つわりが辛い妊娠3ヶ月目の女性

妊娠3ヶ月目(妊娠8週,妊娠9週,妊娠10週,妊娠11週)には、ママの体には様々な変化が見られます。週ごとに見られる変化や症状について説明します。

妊娠8週の体調の変化や症状

つわりの症状が、特に強く出るようになるのが妊娠8週目頃です。食べ物の匂いだけでも気分が悪くなったり吐き気を感じたりする人もいるでしょう。無理に食べようとする必要はありませんが、水分を充分に摂って、食べられるときにはしっかりと食べるように心がけてください。

妊娠8週目の母体と胎児の変化、知っておきたい事柄
妊娠8週目の母体と胎児の変化、知っておきたい事柄
妊娠8週目から妊娠3ヶ月目に入っていきます。この時期に気をつけることやエコー検査の様子、出血やお腹の張りなどのつわり、胎児の心拍や胎嚢の大きさなどについて説明します。

妊婦らしい体つきに変化し始める

妊娠3ヶ月目になると、子宮もにぎりこぶし程度まで成長し、胸も妊婦らしく少し大きくなってきます。無理な締め付けは妊婦の体だけでなく胎児の成長にもよくありませんので、ゆったりとした動きやすい服装を選ぶようにしましょう。

また、服装だけでなく下着も体の変化に合わせて選びます。胸が大きくなって苦しいと感じたら、マタニティブラなどの締め付けの少ない、ゆったりとしたものを着用することが望ましいです。

静脈瘤が出ることもある

妊娠中は血液量が増加します。血液がうまく循環すれば問題はないのですが、体重増加や子宮による臓器の圧迫などで血液循環がスムーズにいかない時期でもありますので、脚の付け根に痛みが出るだけでなく、ひざ裏やふくらはぎなどに静脈瘤(じょうみゃくりゅう)が浮き出ることもあります。

長時間の立ち仕事や脚を組んだままの姿勢でいることは避け、足湯をしたり脚のマッサージをしたりして、血液循環を円滑にするようにしましょう。また、就寝時に足の下にまくらを置くなどして足先が高くなるようにすると、静脈瘤をある程度予防することができます。

妊娠9週の体調の変化や症状

仕事中に腹痛がきた妊娠中の女性

妊娠9週目に入ると、胸だけでなくお腹周りにも変化が現れてきます。服を着ていると分かりにくいですが、さわってみるとふっくらとしていたり、タイトなスカートやパンツを履くとキツク感じたりし始めます。

妊娠9週目の妊婦と胎児の変化、安定期に向けての注意事項
妊娠9週目の妊婦と胎児の変化、安定期に向けての注意事項
妊娠9週目は、お腹の張りなどのつわり症状、出血などはどの程度見られるでしょうか。また、妊娠3カ月目に入って胎児の心拍や胎嚢の大きさがどの程度変わるのか、エコー検査や気をつけることについても説明します。

乳頭や乳輪に変化が見られる

乳輪に10~30個ほどのブツブツとしたふくらみが見られ始めます。これは「モントゴメリー腺」と呼ばれる皮脂を分泌させる組織ですが、乳輪を保護するために皮下から一時的に飛び出ているだけですので、出産後は徐々に元に戻りますので心配は不要です。

その他にも、黄体ホルモンやエストロゲンの影響で、乳頭部や乳輪が色素沈着を起こして黒っぽく変色することがあります。もちろんこの変化も、出産後は徐々に元に戻りますので、特別なケアをする必要はありません。妊娠中は仕方のないことですので、あまり気にすることはやめましょう。

つわりや頻尿の症状が重くなることも

つわりの症状は妊娠8週~妊娠10週ころにひどくなる人が多いですので、むかつきや吐き気・腹痛なども深刻な度合いになることがあります。無理して食べようとするのではなく、気持ちを楽にして食べられるものだけを食べるようにしてください。

また、子宮が大きくなってきますので、尿意を頻繁に感じるでしょう。脱水症状を起こさないように、食欲がないときでも水分補給はしっかりと行うようにしてください。

妊娠10週の体調の変化や症状

妊娠10週に入ると、つわりがひどかった人も、少しずつ症状が治まってきます。食欲が急増することもありますので、体重が増えすぎないよう、こまめにチェックするようにしましょう。

妊娠10週の妊婦の変化!気をつけることや過ごし方
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妊娠10週目になると、妊婦の体にはどのような変化が現れてくるでしょうか。注意すべきことやお腹の様子、旅行には行けるのか、性別はもう分かるのかなどについて説明します。

バランスよく食事をする

赤ちゃんがお腹にいても、大人と同じだけ栄養を必要とするわけはありませんので、量を調整しながらバランスよく食事を摂らなくてはなりません。妊娠中は1週間に200~300g以上体重が増えないように管理し、低塩分でカルシウムや鉄分、タンパク質、葉酸が豊富な食事を適度に摂取するようにしましょう。

体重が増えすぎたり血圧が高くなりすぎたりすると、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になる恐れがあります。食欲に任せて食べたいだけ食べるのではなく、良質のものを適度に食べる習慣を身につけて下さい。

胸部や腹部に血管が浮いて見える

妊娠していない状態と比較すると、妊娠10週目は体内で作られる血液量が1.4~1.5倍に増えます。そのため、胸部や腹部に血管がくっきりと浮き上がって見えたり、ふくらはぎや太ももにも血管が見えたりすることもあります

もちろん、この状況は出産後には解消しますが、むくみや痛みを伴うこともありますので、水分をしっかりと補給したり塩分量を控えたり、脚を高くして寝たりするなどの対策を取ることが勧められます。

静脈瘤は一度出来てしまうと自然治癒はしません。体に害はないものですが、見た目が気になると生活の質(QOL)も下げてしまいますので、しっかりと予防するようにしましょう。

妊娠11週の体調の変化や症状

お腹をさわってみると明らかなふくらみを感じられるようになるのが、妊娠11週ころです。つわりの症状が辛かった人も落ち着き、気持ちも晴れやかになるのを感じます。

妊娠11週目の妊婦と胎児の変化!過ごし方の注意点
妊娠11週目の妊婦と胎児の変化!過ごし方の注意点
妊娠11週目には、妊婦と胎児にどのような変化が見られるでしょうか。気をつけることや過ごし方、つわりや体重増加、出生前診断や性別判定の可否などについて説明します。

特定のものが食べたくなることも

今まで好きではなかったものを急に食べたくなったり、何か1つのものを飽きずに食べ続けたりするなど、ちょっと偏食気味になる人もいます。一過性の現象ですので、出産が終わると普段の味覚に戻ります。

出産予定日が修正されることもある

エコー検査で胎児の頭殿長(頭骨の頂上からおしりの骨が出っ張っている部分までの長さ)を正確に測定し、妊娠週数を計算し直すこともあります。妊娠2ヶ月目の時点では最終生理日から出産予定日が割り出されますが、頭殿長によって計算し直すことで、出産予定日が最初に聞かされていた日とはかなりずれてしまうこともあります。

体調が安定してくる

妊娠11週を過ぎると、つわりが落ち着くだけでなく胎児も母体の健康状態も落ち着きますので、比較的気持ちよく過ごせるようになります。無理をしない程度に体を動かし、出産と育児の準備を初めて行きましょう。

お住まいの地域で実施されている行政サービスなどを知るために、病院や自治体が主催しているマザーズスクールやプレママサークルなどの活動に参加するのも良いですね。医師から安静にするようにと指示を受けていない場合は、積極的な行動を心がけましょう。

出血があったときは?激しいスポーツや強いストレスはNG!

不正出血が見られることがあります。妊娠3ヶ月のころの出血は、ほとんどは染色体異常などの胎児由来のものですが、まれに激しいスポーツや強いストレスが原因となることもあります。

適度な運動は必要ですが、妊娠中であることを考慮して軽い負荷のスポーツをするようにし、ストレスをためこまないように過ごしていきたいですね。

「胎児」へと成長した赤ちゃん!この頃から行える出生前診断とは?

出生前診断の概要を説明される高齢出産の女性

妊娠3ヶ月目ころから骨の形成が始まり、「胎芽」と呼ばれる状態から「胎児」へと成長していきます。また、「胎芽」のときは胎嚢内の卵黄嚢から栄養補給を行っていましたが、「胎児」となり、胎盤とへその緒が形成されると、胎盤を経由して母体から栄養補給を行うようになっていきます。

妊娠8週目には体長は13~16mm、体重1~3gだった胎児も、妊娠3ヶ月の終わり妊娠11週目になると体長40~60mm、体重10~15gほどに成長します。腎臓が完成しますので、羊水を飲み込んで膀胱から排尿するようになります。

ダウン症、21トリソミーとはなにか?

染色体の21番目が3本(通常は2本)ある場合を「21トリソミー」と呼び、このような染色体をもつ患者を「ダウン症」と呼んでいます。ダウン症患者は、先天性心疾患を持つことが多く、目や耳などの感覚器に障害を持っていたり、頸椎が不安定であったり睡眠時無呼吸症候群であったりすることも多いのが特徴です。

染色体異常の種類|ダウン症やその他の染色体異常と特徴
染色体異常の種類|ダウン症やその他の染色体異常と特徴
染色体異常の種類は染色体の数と構造の違いにより細分化されます。ダウン症や18トリソミーをはじめとする染色体異常の種類とそれぞれの症状や胎児の異常の有無を調べる出生前診断について分かりやすく解説。

21トリソミーは、細胞分裂時の異常によって起こります。なぜ21番目の染色体が正常に分裂しないのかは分かっていませんが、出産時の母親の年齢が高いほど発現率が高いことは分かっており(25歳未満では2000分の1の確率ですが、35歳を超えると300分の1、40歳を超えると100分の1の確率で21トリソミーの子どもが生まれますので、高齢出産のときは出生前診断を受けることも少なくありません。

出生前診断とは?妊娠3ヶ月から受けられる出生前診断の種類

出生前診断の種類を調べ検討する女性

妊娠3ヶ月目ころに、血液検査を受けることがあります。費用は1万円ほどですが、保険適用内かつ自治体によっては補助金制度があることもありますので、低負担で受けることができます。この血液検査では母体の血液型や不規則抗体の有無、腎機能や肝機能が正常か、B型肝炎やC型肝炎に罹患していないか、風疹の抗体があるかなどを確認します。

また、この血液検査とは別に妊娠11週を過ぎると各種「出生前診断」を受けることもできます。ただし、出生前診断は自由診療に分類されますので、費用(1万円~20万円)は自費負担となり、胎児に問題がある可能性が高いハイリスク群(出産時の年齢が35歳以上もしくは過去に染色体異常の子どもを産んだことがある場合、本人あるいはパートナーが染色体異常である場合)だけが特定の医療機関で受けることができます。

出生前診断の費用や実施時期と具体的な検査内容や問題点
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出生前診断の費用や実施時期、染色体異常を検出するための非確定的検査や確定的検査など詳しい検査内容を解説し、出生前診断後の人工中絶など「倫理的な問題」についても触れていきます。

胎児超音波スクリーニング検査

妊娠11週~13週に受けられる超音波による出生前診断です。妊婦検診時の超音波エコー検査ではチェックしない「胎児の首の後ろ部分の大きさ」や「鼻骨の有無」、「静脈管の血流波形」、「三尖弁逆流」を確認し、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーなどの染色体異常の傾向や可能性を調べます。費用は4~5万円ほどです。

胎児ドックとは?胎児スクリーニングの目的と検査の注意点
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胎児ドックとは何か、どんな検査をして、どんなことがわかるのかをまとめました。また、医学のいう「リスク」と皆さんの想像する「確率」についての誤解がないかなども併せて解説します。

母体血清マーカーテスト

妊娠15週~21週に受けることができます。採血だけで調べますので、母体や胎児への負担が少ない方法です。陽性の結果が出た場合は、羊水検査をして詳細に調べることが多いです。費用は1~2万円ほどです。

アルファフェトプロテインとエストリオール、ヒト絨毛ゴナドトロピンの濃度をチェックする「トリプルマーカーテスト」と、これらの3つとインヒビンAの濃度をチェックする「クアトロマーカーテスト」がありますが、クアトロマーカーテストの方がより高精度にダウン症かどうかを調べることができます。

新型出生前診断(NIPT)

妊娠10週~18週に受けることができます。採血だけで調べる負担の少ない方法ですが、母体血清マーカーテストと同じく、溶性の結果が出た場合は羊水検査をして詳細にチェックすることが多いです。精度の高い新しい出生前診断法ですので実施している機関が少なく、費用も高額(20万円ほど)です。

羊水検査

妊娠15週~18週に受けることができます。羊水を採取して2週間ほど時間をかけて診断していくという時間や負担が大きい方法ですので、母体血清マーカーテストや新型出生前診断で陽性の可能性が出てから実施することが多いです。費用は15万円ほどかかります。

「無理をしない」のが1番の過ごし方!

リラックスして過ごす妊娠3ヶ月の女性

赤ちゃんが急激に成長する妊娠3ヶ月目。どのように過ごすのがお母さんにも赤ちゃんにも理想的なのでしょうか?過ごし方と気をつけることについて見ていきましょう。

水分補給は十分に。運転中の眠気に注意!

つわりがひどいときは、無理をせずに、食べられるものだけを食べて、体をいたわって過ごしましょう。特に妊娠3ヶ月目は膀胱が圧迫されて頻尿になったり、腸の動きが鈍くなって便秘になったりすることもありますので、つわりがひどくても水分は十分に摂るようにして体調維持に努めます。

また、昼間に眠気が強くなることもありますので、運転をする時や作業をする時は注意をするようにしてくださいね。妊娠期全体の中でも、特にお母さんも赤ちゃんも不安定になりやすい時期ですので、「無理をしない」ことを第一に過ごしていきましょう。

普段の生活で気をつけること

胎児が胎盤経由で栄養を摂取するようになりますので、つわりが治まったらママも体に摂り入れるものに注意をしていくことが必要になります。葉酸やカルシウム、鉄分などが豊富な新鮮な食材を積極的に摂り入れ、バランスのとれた食生活をするように心がけましょう。

また、おなかのふくらみや胸のハリも徐々に大きくなりますので、体を締め付け過ぎない服装を選ぶようにし、腰回りや脚を冷やさないように注意します。足元はヒールの無い靴もしくはスニーカーが良いでしょう。

妊娠3ヶ月目は思いっきり自分に甘くなってOK

妊娠3ヶ月目は、赤ちゃんの成長に合わせて、つわりが激しくなったり落ち着いたりする時期です。決して無理をせず、自分のペースでお腹に赤ちゃんがいる生活に慣れていくようにしましょうね。

妊娠8週、9週目ころは、つわりもひどく、食事するのも大変という方も少なくありません。ちょっとしたことで落ち込んでしまったり、気分が安定しなかったりと、穏やかに過ごしたいと願っていてもなかなか思い通りに行かないことも多いでしょう。

ですが、「穏やかに過ごさなくてはならない」と理想を掲げることが、ストレスの原因になっているのかもしれません。「イライラするのも妊娠中だから仕方ない」「落ち込むこともあるよね、ホルモンバランスが乱れている時期だし」と、妊娠中であるから心が不安定になるという現実を受け入れ、もっと自分に対して甘くなって見るのはいかがでしょうか。