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「前駆陣痛・おしるし」出産間近

「前駆陣痛・おしるし」出産サインの見分け方と過ごし方

前駆陣痛とおしるしは出産の兆候です。腰痛と下腹部の痛みが続く時間や間隔など、前駆陣痛と本陣痛の違いや見分け方、少量の茶色の出血があるおしるしの原理や注意すべき症状などを解説します。また、これらが同時に現れるなど個人差があること、お風呂に入るなど出産までの過ごし方もご紹介します。

「前駆陣痛・おしるし」出産サインの見分け方と過ごし方

「前駆陣痛〜おしるし」は出産のサイン!

出産予定日が間近に迫ってくるとなんだかソワソワしてきて

「いつ陣痛が始まるのかな」
「赤ちゃんからの合図に気付けるかな」

と心配事が尽きませんね。特に初めて出産される方は出産の流れや陣痛について知識としてわかっていても実際はどういうものなのか、想像の域を脱しないでしょう。

出産の兆候として

「前駆陣痛」
「おしるし」

などがありますが現れ方にはかなりの個人差があります。赤ちゃんからのサインがいつどんな形できても見逃さないために、それぞれの特徴を知っておいて安心して出産に臨みたいですね。

「前駆陣痛→おしるし→本陣痛」兆候の流れを掴もう

「陣痛」とは赤ちゃんを母体の外へと押し出そうと、子宮が収縮して起こる痛みのことで「前駆陣痛」と「本陣痛」の2種類があります。「前駆陣痛」とはいわば「本陣痛」の予行演習のようなもので、分娩にはつながらない不規則な弱い痛みのことをいいます。「本陣痛」とは分娩へつながる定期的にやってくる強い痛みのことをいいます。

おなかを抱えた出産を控えた妊婦

一般的には、臨月に入ってから「前駆陣痛」→「おしるし」→「本陣痛」という流れで出産に至ります。しかし「前駆陣痛が臨月よりも前に現れた」「前駆陣痛とおしるしが同時にきた」「おしるしがないまま出産を迎えた」などと、さまざまな人がいるのも事実です。

出産の兆候である「前駆陣痛」や「おしるし」がきたからといって、今すぐに出産というわけではありませんが間近であることは確かです。いつ本陣痛がきても対応できるように出産の準備はしっかりとしておきましょう。

前駆陣痛がきたらチェックする項目

「前駆陣痛」とは痛みと痛みの間隔が不規則で分娩にはつながらない弱い痛みのことをいい、別名「偽陣痛」とも呼ばれています。
腰痛と下腹部の痛みが現れますが便秘や生理痛に似た感覚という人もいれば、まったく感じないという人もいます。本陣痛かと思うほどの痛みを感じることもありますが、しばらくすると痛みが遠のいていきます。特に臨月に入りおなかの張りを感じたりしますが、その張りも前駆陣痛のひとつだといわれています。

一般的には妊娠36週からの臨月に入ってから前駆陣痛が始まりますが、臨月よりも前から痛みを感じる人もいれば、出産ギリギリで感じる人もいて痛みの感じ方や時期には、個人差があるといえます。

前駆陣痛はいつから?初産と経産婦で始まる時期の違い
前駆陣痛はいつから?初産と経産婦で始まる時期の違い
前駆陣痛はいつから始まるのか詳しい時期を解説します。前駆陣痛とは出産を控えた臨月のママに起こる本陣痛の予行練習のようなものです。痛みや間隔、症状に違いがあるので紹介します。

痛みの間隔と時間をチェック

「前駆陣痛」と「本陣痛」の最大の違いは「痛みの間隔・痛みが続く時間」です。それぞれの特徴を比較してみましょう。

前駆陣痛の特徴

  • 痛みの間隔が、不規則で安定しない。
  • 痛みの続く時間が、長かったり、短かったりと不安定。
  • 痛みの感じ方が、強くなったり、弱くなったりする。
  • 体勢を変えると治まる。

本陣痛の特徴

  • 痛みの間隔が、規則的で、徐々に短くなる。
  • 痛みの続く時間が、一定で、徐々に長くなる。
  • 痛みの感じ方が、徐々に強くなる。
  • 体勢を変えても治まらない。

本陣痛では15分、10分、5分と徐々に間隔が短くなり、5~10分間隔になると痛みが約30~60秒続き、3~5分間隔で45~60秒、最終的には1~2分間隔で60~90秒にもなります。
もし痛みを感じたらまずは慌てずに、どちらに当てはまるか時間をメモして間隔を計ってみましょう。

前駆陣痛を感じたら入院準備を始める

前駆陣痛を感じたら、いつ出産になっても対応できるように入院の準備をしておきましょう。また自分だけではなくご家族にも、荷物の場所や病院の連絡先などを共有しておくと安心です。

出産兆候が出て自宅で安静にしている女性

出産に必要なものを準備

分娩時や出産後の入院時など必要な物が違ってきます。それぞれのシーン別にバッグに分けて準備をしておくのがおすすめです。

外出時、常に持ち歩く物

万が一外出先で本陣痛がきても、そのまま病院へ行けるよう常にバッグに入れて持ち歩くようにしましょう。

  • 母子手帳
  • 印鑑
  • 健康保険証
  • 診察券

分娩時に必要な物

出産は時間がかかることも多いため、食べ物や飲み物だけではなく少しでも痛みを緩和させてリラックスできるようなグッズがあると便利です。

  • 飲み物(500mlペットボトル2〜3本。ミネラルウォーターやスポーツドリンクがおすすめ)
  • ストロー(ストロー付きペットボトルキャップが便利)
  • 軽食(おにぎりやゼリー飲料など食べやすいもの)
  • 使い捨てカイロ
  • 冷却シート
  • うちわ
  • マッサージローラーやテニスボール
  • アロマオイル(分娩促進作用があるクラリセージがおすすめ)
  • カメラ

入院中に必要な物

中には病院で用意される物もあるため、必要以上に荷物が多くならないように事前に確認しておくようにしましょう。

  • パジャマ 2〜3組(前ボタンで授乳しやすいもの)
  • 骨盤ベルト
  • 授乳用ブラジャー 3〜4枚
  • 授乳パッド 3〜4組(使い捨てタイプもあります)
  • 産褥(さんじょく)ショーツ 3〜4枚
  • 産褥ナプキン(生理用の夜用ナプキンでも可)
  • 清浄綿
  • ティッシュ
  • タオル
  • 靴下
  • スリッパ
  • 洗面用具(スキンケアグッズ・ヘアケアグッズ・歯みがきセット)
  • 筆記用具

退院時に必要な物

入院中にご家族の方に持ってきてもらえるよう、バッグに入れて準備しておきましょう。

  • 赤ちゃんの肌着・洋服
  • 紙おむつ
  • ママの洋服
  • 分娩・入院費用
  • 書類(役所や会社へ提出するもの)

病院へ電話を掛ける準備

本陣痛はいつくるか予測がつきません。自分で電話できる状態にあるかもわかりません。そのため病院の電話番号、電話で伝えるべき内容(診察券の番号・出産予定日など)を紙に書き、誰でも見られる場所に貼っておくと安心できます。

電話を掛けるタイミング

本陣痛がきていても病院へ連絡するタイミングは少し違ってきます。まずは慌てずに陣痛がきている間隔を計って把握しておくことが必要です。
初産婦の方は、10分間隔になったら病院へ連絡しましょう。今までに出産の経験がある経産婦の方は、陣痛が始まってから出産までの時間が初産婦ほどかからない場合が多いため、15分間隔になったら連絡しましょう。

また破水した場合や判断に迷う場合でも心配なことがあればすぐに病院へ電話を入れ、指示を仰ぐようにしましょう。

伝える内容

  • 名前
  • 診察券の番号
  • 初産婦か経産婦か
  • 出産予定日(現在妊娠何週目か)
  • 陣痛が始まった時刻、現在の状況(間隔と痛みの長さ)
  • 破水の有無
  • 出血の有無
  • 病院へ到着するまでの時間

上記の内容はすぐに答えられる準備をしておきましょう。陣痛でパニックになってしまうかもしれませんが、まずは落ち着いてください。病院の方が冷静に順序よく質問してくれるので安心してくださいね。
体の様子を細かく聞かれることがあるのでできれば自分で電話をするようにしましょう。

出産の痛みの逃し方

痛みに恐怖を感じていると体が強ばったり、息を止めて力んでしまうことがあるかと思います。しかし余計な力をかけることで赤ちゃんがうまく酸素を取り込めなくなり、窒息状態になってしまう恐れもあるので上手く痛みを逃してあげる必要があります。

出産をリラックスして迎える人婦さん

深く長く息を吐く

肩の力を抜いて「フーッ」と声を出しながら、ゆっくりと長く息を吐きます。呼吸に集中することで、痛みをうまく逃すことができます。

リラックスできる姿勢で休む

たっぷりのクッションにもたれかかる、横になり丸くなる、四つん這いになるなど、自分に合ったリラックスできる姿勢を見つけてみましょう。

マッサージをする

マッサージローラーで腰の痛い部分をコロコロとマッサージしたり、テニスボールを肛門部分に押し当てたりすると、痛みが和らぐ場合があります。ご家族の方にマッサージをお願いしてみましょう。

お風呂に入る

前駆陣痛や本陣痛でも間隔にまだ余裕があれば、お風呂に入るのもおすすめです。痛みがやわらぎ強ばった筋肉もやさしくほぐれてくれます。ただし破水がみられたときは感染症の心配があるので、入浴は避けてすぐに病院へ連絡してください。

出産に備えて体を休める

出産には初産婦で約15~16時間、経産婦で約6~8時間かかります。長い人だと24時間以上かかる場合もあります。そして、分娩の時間帯が真夜中になることも少なくありません。出産はとにかく体力勝負です。体力を温存するため、陣痛の合間の少しの時間であっても、寝られるときは横になり、体を休めておくようにしましょう。

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前駆陣痛以外の出産の兆候

前駆陣痛以外にも、出産に向けて、ママの体に変化や兆候がみられる場合があります。これらもまた、個人差があるものなので、みられない場合でも心配いりません。

臨月に入り食欲が増したママ

トイレが近くなる

出産が近くなると赤ちゃんが産道の方へ下がり始めます。そうすると、膀胱を圧迫するようになり、トイレへ行く回数が増えることがあります。残尿感がある人もいます。

食欲増加

赤ちゃんが下がり始めることで今まで下から圧迫されていた胃がすっきりと感じます。同時に、食欲が増す場合があります。

おりものが増える

赤ちゃんが通りやすいよう産道をなめらかに保とうとし、白くて水っぽいおりものが増えてきます。

恥骨が痛む

ホルモンの影響で恥骨の結合部分が緩んできます。また赤ちゃんが下がり始めることで、骨盤が広がり、恥骨や足の付け根部分を圧迫するので、痛みを感じることがあります。

妊娠10ヶ月臨月のママと赤ちゃんの体の変化・出産兆候
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妊娠10ヶ月目に入り、いよいよ出産が近づいてきました。前駆陣痛や胎動の減りなどの出産兆候や陣痛の特徴、外出の時に気をつけることを知っておくことで、臨月を穏やかに過ごし、安心して出産を迎えましょう。

おしるしがきたらチェックする項目

出産の兆候として「おしるし」があります。
一般的に、おしるしがくるのは、陣痛が始まる2~3日前といわれています。しかし、おしるしがきてから、その日のうちに陣痛がくる人がいれば、1週間後に陣痛がくる人がいたりとさまざまです。

おしるしかどうかチェックしている女性

おしるしがあってもすぐに出産ということではないので、慌てなくても大丈夫です。病院へ連絡する必要もありません。しかしいつ陣痛が始まってもおかしくはないので、いつでも病院へ行けるようにご家族には知らせておきましょう。

おしるしとは出産の兆候

おしるしは「産徴(さんちょう)」とも呼ばれていて、分娩が間近に迫ったときにみられる兆候のことです。少量の出血を伴った少し粘り気のある「おりもの」の一種とされています。
おしるしの色は、薄いピンク色、茶色や褐色という声が多いのですが中には、透明や鮮血のような色の場合もあるようです。

トイレに行ったときに気付く人が多く下着に少し付いた程度という人や、生理のようだったという人もいて、おしるしの色や出血量にも個人差がみられます。

おしるしが出る原理

妊娠中は赤ちゃんを包んでいる「卵膜」が子宮壁にくっついていて、子宮の出口にあたる「子宮頸管(しきゅうけいかん)」が閉じている状態です。

出産が近づくとまず子宮頸管が開き始めます。そして赤ちゃんが入った卵膜が下がるとき子宮壁から剥がれ、出血が生じます。
その血液が子宮頸管を塞いでいた粘液と混じり合って外に出てきたものがおしるしになります。
このようにおしるしは子宮口が開いてくることによって起こるものなので、陣痛が始まるのももうすぐと言えます。

前駆陣痛とおしるしの関係

前駆陣痛は、早ければ出産の1ヶ月前にきますが、おしるしは早くても10日前くらいといわれています。中には「前駆陣痛とおしるしが同時にきた」「前駆陣痛もおしるしもなかった」という声もあり前駆陣痛がきたからといって、おしるしがいつくるか、くるかこないかも個人差があるので、あまり気にしない方がよいでしょう。

臨月に入ったらナプキンでおしるし対処法

おしるしは、いつくる分かりません。臨月に入ったら、生理用ナプキンをあてて、おしるし対策をしておきましょう。

外で散歩中の出産間近の女性

こんなおしるしは要注意

妊娠後期の出血はすべて「おしるし」と決めつけず注意しなければならないものがあります。以下に当てはまる場合は、すぐに病院へ連絡を入れるようにしましょう。

37週以前のおしるし

妊娠37週から「正産期」と呼ばれ、赤ちゃんの体の機能や皮下脂肪が十分に備わった状態となり、安心して母体から外へ出てこられる期間に入ります。この「正産期」に入るより以前におしるしがあったときは、早産になることも考えられます。

出血量が多い

出血量が多い、血の塊がある、だらだらと出血が続くなど、あきらかに出血に異常がみられる場合は、分娩前に胎盤が剥がれ始める「常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)」の疑いがあります。胎盤が剥がれると、赤ちゃんへ酸素や栄養が届かなくなるため、危険な状態になる恐れがあります。

胎動がない

臨月に入ると赤ちゃんが子宮の中で動けるスペースがなくなってくるので、胎動は少なくなるといわれています。また元々おとなしい子で胎動が少ない場合もあります。
しかしまったく胎動がないというのは何かの異常が起こっている可能性も心配されるので、半日以上胎動を感じなければすぐに病院へ連絡しましょう。臨月に入ったら、胎動がいつ起きたか数えるなど、注意しておくのが良いでしょう。

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腹痛がある

早産や常位胎盤早期剥離の心配があります。大量の出血が伴う場合もありますが、子宮内で出血していて外に出てくるのが少量の場合もあるため激しい腹痛や、おなかが固くなるほどの張りがある場合は、病院へ相談した方が良いでしょう。

おしるしがきたら本陣痛はもうすぐ!

予定日が近づいてくると楽しみも不安もありちょっとした体の変化や周囲の言動にも敏感になってしまうものです。
前駆陣痛がきて「本陣痛かも!」と期待をしても、痛みが遠のいてしまって残念に思うこともあるでしょう。おしるしがきてもなかなか本陣痛がこなくて焦ることもあるでしょう。
しかし、10人いれば10人違うのが出産です。
「前駆陣痛→おしるし→本陣痛」の順番や有無も人それぞれです。不安になったり、焦ったりする必要はまったくありません。

前駆陣痛がきたら即日〜出産予定日の前後には、おしるしがきたら即日〜10日以内には、本陣痛がやってきます。待ちに待った赤ちゃんとの対面ももうすぐです。

その日を楽しみに、赤ちゃんのためにもリラックスして待ちましょう。