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前駆陣痛から本陣通、出産まで

前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ

前駆陣痛から本陣痛は、どのような流れでやってくるのでしょうか。出産を目前に控えた不安やドキドキを解消するために、前駆陣痛と本陣痛の違いや、本陣痛に入ってから出産するまでの流れをわかりやすくまとめました。

前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ

前駆陣痛から本陣痛まで~出産に臨む前に知っておきたいこと~

出産予定日が近づいてくると、妊婦さんにとっていちばん気になるのは「陣痛」ではないでしょうか?どんなふうに始まるのか、その痛みが陣痛だとちゃんと把握できるのか、病院に連絡するタイミングはどうしたらいいのか…など、特に初産の方にとっては不安なことが次から次へと出てくることでしょう。

そこで、前駆陣痛から本陣痛まで、それぞれの兆候やかかる時間・期間など、陣痛が始まってから出産するまでの流れをわかりやすくまとめてみました。ひと通りの流れがわかっていれば、慌てずに対処することができます。同時に出産のイメージトレーニングを積んでおけば、きっとリラックスしたスムーズな出産ができますよ!

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前駆陣痛と本陣痛の違い

ひと口に「陣痛」といいますが、痛み方の具合で「前駆陣痛」と「本陣痛」に分けることができます。いったい、どのような違いがあるのでしょうか?見ていきましょう。

赤ちゃんの誕生を心待ちにしているママ

前駆陣痛とは?感じるのは間隔が不規則な弱い痛み

陣痛は「赤ちゃんを子宮から押し出そうとして起こる子宮の収縮が刺激となって感じる痛み」のことをいいます。お産はこの収縮を繰り返しながら、時間をかけて進んでいきます。その始まりを前駆陣痛といいます。本陣痛から出産へと進む前の準備運動のようなものと考えてみるとわかりやすいかもしれませんね。

前駆陣痛の痛みの様子は?

痛みの間隔は不規則で、生理痛のような痛みや便秘のときのような弱い痛みを感じて始まることが多いようです。また、痛みというよりもお腹の張りとして感じる方もいるようです。いずれにしても、初産の方にとってはちょっと判別しにくい面があるかもしれません。簡単に前駆陣痛の様子をまとめておきますので、ぜひ判断の参考にしてください。

前駆陣痛の様子

●痛みの間隔が不規則で一定しない。


●強く痛むときと、弱く痛むときがある。


●お腹が張ったり、お腹に不快な感覚をおぼえたりする。


●姿勢を変えると痛みが治まる場合がある。

記録をとって前駆陣痛を把握しよう

前駆陣痛が始まる時期としては、妊娠36週~妊娠40週のころがいちばん多いようです。ただし、先ほどもお伝えした通り、前駆陣痛とはっきり認識できない場合もあります。そこでおすすめしたいのが、毎日の記録です。

妊娠36週を過ぎたら、お腹の張りや痛みの状況をカレンダーや手帳などに記録しておきましょう。こうすることで体調の波がひと目でわかるようになります。たとえ自分では前駆陣痛かどうか判断がつかなかったとしても、お医者さんが判断する材料として役立つこともあります。

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本陣痛とは?感じるのは規則的な痛み

前駆陣痛から本陣痛に移ると、それまで不規則だった痛みの間隔が規則的になってきます。さらに、痛みの度合いも徐々に強まっていきます。だいたい10分~15分の間隔で陣痛が感じられるようになったら、本陣痛が始まったと考えてよいでしょう。本陣痛の様子をまとめると次のようになります。

本陣痛の様子

●痛みが規則的になる。


●痛みと痛みの間隔が少しずつ短くなり、強さも増してくる。


●痛みがお腹全体や腰まわりへと広がっていく。


●前駆陣痛のときに痛みが治まった姿勢や動作では痛みが治まらなくなる。

本陣痛が始まると、子宮口も徐々に開き始めます。赤ちゃんを押し出そうとして子宮も強く収縮するため、その分、痛みも強くなっていきます。これも、記録をとると状況の把握がしやすくなりますので、ぜひ次の2つの時間を計ってみてください。

●痛み始まってから治まるまでの時間(秒単位の場合もあります)


●痛みが治まってから、再び痛み始めるまでの時間(陣痛の間隔です)

病院に連絡をして入院する目安は、初めて出産を経験するママの場合は陣痛の間隔が10分になったとき、経産婦(出産経験のあるママ)の場合は出産の進行が早くなることが多いため、15分になったときといわれています。

本陣痛が始まったら産院に連絡しましょう

陣痛の間隔が10分に近くなってきたなと感じたら、分娩する産婦人科に連絡を入れて、指示を仰ぎます。お腹の中で頑張っている赤ちゃんのためにも、焦らずに落ち着いて行動してくださいね。

入院が決まったら、用意しておいた入院グッズを手元に。また、痛みが引いているタイミングを狙い、軽くシャワーを浴びて体を清潔にしたり、しっかり食事を摂ったりしておくことも大切です。コンタクトレンズを使用しているママは、はずしておきましょう。アクセサリーも同様です。戸締りや火の元の確認もしておくと安心ですよ。

おしるし・破水など出産に向けての兆候が見られることも

前駆陣痛から本陣痛まで、痛み方の様子に差はありますが、子宮が収縮して出産の準備を始めていることには変わりありません。つまり、体内では大きな変化が起きているということです。それが、目に見えるかたちとなって現れるのが「おしるし」と「破水」です。

前駆陣痛がきて辛いママ

おしるしの目印は少量の出血

おしるしとは、少量の血液が混ざったおりもののことをいいます。出血の色や量には個人差がありますし、おしるしがなかったという先輩ママも多いので、だれにでも起こるわけではないことを胸に留めておきましょう。

また、起こるタイミングも人それぞれ。前駆陣痛の始まりと同時ということもあれば、本陣痛に移ってからということもあります。なんだか個人差のあることばかりですが、「おしるしというものがある」と知っておけば、出血を見ても慌てずにすみますよね。

ただし、「出血量が多いかもしれない」「出血が止まらない」などの異常を感じた場合は、すぐに産婦人科医に連絡を入れて指示を仰いでくださいね。

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破水は羊水が漏れ出てくる状態

破水は、卵膜と呼ばれる組織が破れてしまい、赤ちゃんを守っている羊水が漏れ出てくる状態をいいます。おしるしは起こらない人もいるとお伝えしましたが、破水は前駆陣痛から本陣痛までのどこかで必ず起こります。ただし、タイミングは人それぞれです。おしるしの前に破水することもあれば、おしるしの後に破水することもありますし、前駆陣痛が始まると同時に破水してしまうこともないわけではありません。

すでに入院している場合は、ドクターや看護師さんがそばにいるので安心ですが、もしも病院外で破水してしまった場合は、すぐに病院に連絡をしてくださいね。理由は、破水が起きると赤ちゃんもママも、細菌感染等のリスクが高まるからです。

と言っても、救急車を呼んだりする必要はないので慌てないようにしましょう。下着や服を濡らさないように夜用ナプキンなどを当てて、病院の指示に従えば大丈夫です。

おしるし・破水以外の兆候もある

おしるし・破水以外にも、前駆陣痛から本陣痛までの間には、出産に向けた次のような兆候が見られることもあります。あまり心配はしなくても大丈夫ですが、出血や痛みがひどくなったり、長時間に渡って赤ちゃんの動きが感じられなかったりというときは、念のため病院に連絡をして、診察をしてもらいましょう。

おしるし・破水以外で見られる兆候

●赤ちゃんが少しずつおりてくるため恥骨のあたりが痛くなる。


●胎動の回数が減り、あまり感じられなくなる。


●腰周りの痛みが増す。

本陣痛が始まってから出産するまでは3期に分かれる

本陣痛の間隔が10分になると、いよいよ出産に向けてのカウントダウンです。お産の進み具合によって「分娩第1期」「分娩第2期」「分娩第3期」に分けることができます。

本陣痛のため出産準備を進めるママ

痛みといきいみを逃す分娩第1期

「開口期」ともいい、子宮口が全開になるまでの期間が分娩第1期です。どのくらいの時間がかかるかは個人差があるため一概には言えないのですが、初産の場合は10~12時間程度経産婦の場合で5~6時間程度が平均と言われています。第2期、第3期に比べて第1期は時間がかかることが特徴です。

10分間隔だった陣痛は、子宮口が全開になるころには2~3分間隔で起こるようになります。痛みも強くなってきますし、いきみたくなってしまうこともあります。ですが、子宮口が開ききる前にいきんでしまうと、子宮頸管を裂傷するなどのリスクを負う可能性があります。助産師さんや看護師さんの指示に従って、痛みといきみを逃していきましょう。

赤ちゃんが生まれてくる分娩第2期

「娩出期」ともいい、子宮口が全開になってから赤ちゃんが生まれるまでの時期をいいます。助産師さんの指示に従い、陣痛の波に合わせて赤ちゃんを押し出すようにいきみましょう。

いきみを繰り返していると、だんだん赤ちゃんの頭が見え隠れするようになります。そして、頭が見えたままの状態になります。ここまできたら、もうあとひと息です。赤ちゃんの頭が少しずつ出てきて、やがて赤ちゃんの誕生となります。

胎盤が出てくる分娩第3期

「後産期」ともいいます。赤ちゃんが無事に生まれると、お腹の中で赤ちゃんに栄養や酸素を送っていた胎盤は必要がなくなります。この胎盤が出てくる時期が分娩第3期です。

胎盤は、赤ちゃんが生まれた後だいたい10~20分程度で自然に出てくるとされていますが、出血量が増やさないために子宮収縮薬などで早めの排出を促す場合もあります。こうして胎盤が出てきたら、分娩は終了となります。

初産婦に比べて経産婦はお産の進行が早い

一般的に、初産婦より経産婦のほうが、お産の進行が早いといわれています。一度、出産を経験したことで、子宮口や産道が開きやすくなるからです。ですから、病院へ連絡するタイミングも、初産婦は陣痛の間隔が10分になってからとされていますが、経産婦の場合は15分とするところが多いようです。

陣痛に耐えるためお腹をさするママ

ちなみに、陣痛が始まってから子宮口が全開になるまでの時間は、初産婦で10~12時間程度、経産婦だとその半分の5~6時間程度とされています。さらに、子宮口が全開になってから出産を終えるまでの時間は、初産婦で1~2時間程度経産婦で30分~1時間程度となっています。

ですが、何度もお伝えしている通り、出産の進行は人それぞれで、まったく同じお産というのはありません。ですから、あくまで時間は目安として考え、自分の体の様子を把握しながら出産に臨みましょう。

前駆陣痛から本陣痛にならない「微弱陣痛」のこと

前駆陣痛は感じるのに、いつまで経っても本陣痛にならないことがあります。また、本陣痛になったと思ったら痛みが弱まってしまったという場合もあります。原因や状況はいろいろですが、このように適度な強さの陣痛が起こらない状態を「微弱陣痛」といいます。

微弱陣痛が来ている出産を控えるママ

赤ちゃんが安全に生まれてくるためには、子宮の収縮によって押し出されること、つまりある程度の強さの陣痛が必要不可欠です。ですから微弱陣痛かもしれないと感じたときには、医師の診察を仰ぐようにしてください。微弱陣痛という診断がくだれば、出産に向けて必要に応じた処置を施してくれますので。

微弱陣痛の定義と原因、症状と対処法および予防法
微弱陣痛の定義と原因、症状と対処法および予防法
お産を長引かせる微弱陣痛。その原因、診断方法、症状と対処法を解説します。また、微弱陣痛を予防して安産にするための方法も紹介します。

自分で陣痛を促す方法はあるの?

陣痛は、赤ちゃんが生まれてくる準備が整えば自然に起こるものですから、特に何かをして促す必要はないものです。ですが、お伝えしたように微弱陣痛だったり、妊娠40週に入っても何の兆候もなかったりという場合は、次のことを試してみてはどうでしょうか。どれも安全に出産するための対処法にもなりますが、体調が悪いときは無理をしないことが肝心です。最終的にはお医者さんの判断におまかせしましょう。

陣痛を促す方法

●ウォーキングやスクワットをする。


●ゆっくりと階段の昇り降りをする。


●ぬるめのおふろにゆっくりつかる。


●内くるぶしから指4本分上にあるツボ「三陰交」をゆっくり押す。


●出産をサポートするといわれているラズベリーリーフティーを飲む。

前駆陣痛から本陣痛まで流れに乗り赤ちゃんとともにいい出産を!

前駆陣痛から本陣痛まで、そして出産を終えるまでの流れは、つかんでいただけたでしょうか。陣痛の痛みは子宮が収縮する痛みですが、赤ちゃんがママに会うために生まれてこようとするゆえの痛みということもできます。

特に初産の場合は、前駆陣痛が始まってから出産するまでに10時間以上という長い時間がかかることも多くあります。ですが実はこのとき、赤ちゃんも生まれようとして同じ時間を過ごしています。辛くて痛いのは、ママだけではありません。

不安なく出産に臨むためには、やはり基本的な知識も必要です。この記事の内容を役立てて陣痛の流れに乗り、赤ちゃんとともにいい出産をしてくださいね!