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前駆陣痛がない時の疑問解決

前駆陣痛がないお産もある?前駆陣痛の正体とは

前駆陣痛がないお産はあるのでしょうか。なくても難産にならない?予定日超過になる?などの疑問にお答えし、前駆陣痛や本陣痛の仕組みを踏まえて、一体どんなものなのかを解説していきます。もしかして、前駆陣痛だと気づいていないだけかもしれません!

前駆陣痛がないお産もある?前駆陣痛の正体とは

前駆陣痛は「ない」人もいるの?ない・わからないを解決

37週を越えると、いよいよ正期産の時期に入ります。健診でも「陣痛のような感覚はありますか?」と確認されるようになります。

個人差がありますが、陣痛の前には、だいたい前駆陣痛が起こります。それは臨月に入った頃からずっと続く場合もありますし、反対に、本陣痛が来る前数時間だけ起こる場合もあります。時期や長さに開きが大きいため、長すぎれば心配になり、全くなくても不安になることでしょう。

正期産に入ってしばらくしても、お腹から全く何の音沙汰もない場合、何も問題はないのでしょうか?前駆陣痛の時期には個人差があると言っても、全く「ない」人もいるのでしょうか?
前駆陣痛がなかなか来ないと悩んでいるプレママは、ぜひ読んでみてください!

前駆陣痛がない人はいる?

花と赤ちゃん用の靴を持つママ

「前駆陣痛がない」と感じる人には、2タイプがあると考えられます。一つは、本当に前駆陣痛がきていない人、もう一つは前駆陣痛が来ているけれども気付けていない人です。

まだ前駆陣痛が来ていなくても、何ら問題はありません。もしかすると、あなたのお産は、本陣痛が始まる少し前になって、やっと起こるお産なのかもしれません。また、中には全く前駆陣痛を経験することなく、本陣痛が来て出産に至る人もいます。

初めての出産で、前駆陣痛が何かわからない!

初産の方の「前駆陣痛がない」心配には、「前駆陣痛がどんなものかわからない、もしかしたら来ている?!」という気持ちが、裏に隠れているのではないでしょうか。

いくら先輩ママの体験談を聞いたり、ネットサーフィンをしたりしても、体験していないことは想像のみでしかわかりません。実際の痛みや感覚は、その時になってみないとわからないのが本音ですよね。
ここに、前駆陣痛がどんなものかを2つの点にまとめてみました。まずは、的確なイメージをもっておきましょう。

前駆陣痛は偽陣痛

前駆陣痛が来なくて心配になるママ

前駆陣痛は、本番のお産の予行演習です。別名「偽陣痛」とも呼ばれるように、前駆陣痛は、本当の陣痛(本陣痛)とそっくりです。

これも個人差がありますが、前駆陣痛は本陣痛よりも痛みが弱く、痛みが強くなったかと思えば、動いているうちに弱くなって気づかないくらいになることもあります。体勢を変えると張りや痛みがスッと引いていくのも陣痛とは違うところです。

お腹の張りによる痛み

妊婦さんは皆、前駆陣痛や本陣痛がどんな種類の痛みなのかを気にします。未体験の痛みですから、気になって当然ですよね。
前駆陣痛も本陣痛も、端的に言えば、子宮が収縮するのに伴った痛みです。痛みの種類としては、生理痛の痛みに近いかもしれません。

後期に入ると、お腹が張る回数が徐々に増えていきます。その張りの感覚とも似ているところがあります。
また、陣痛の始まりや前駆陣痛は、「お腹が下痢でしぶる感じ」とも表現されます。

胎動や普段の張りとの違いは?

前駆陣痛についての知識を調べるママ

臨月に入ると、かなり頻繁にお腹が張るようになります。ママの動きとは関係なくお腹が張る時もありますが、ママがよく歩いている時や胎動の動きに合わせて張るようにもなっていきます。
胎動は、赤ちゃんがウニョウニョと動いたり、ママのお腹を蹴ったりするので、感覚の違いはおそらくわかるでしょう。

普段の張りと前駆陣痛との違いは、どちらも子宮の収縮によって起こっているので、もしかするとわかりづらいかもしれません。

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NSTで前駆陣痛かどうかわかるかも

37週からの妊婦健診では、適宜NST(ノンストレステスト)という検査を行います。検査では、お腹にセンサーとベルトを取り付けて、赤ちゃんの心音やママのお腹の張り具合を確認します。
30分前後の検査時間の中で、おそらく1回から数回の張りがおこります。その張りの波形や間隔、強さなどから、前駆陣痛が来ているかどうかわかるかもしれません。

前駆陣痛がない・わからないと感じている方は、検査の際、助産師さんに聞いてみましょう。
また、内診後は、刺激でお腹が張りやすくなるので、前駆陣痛を感じやすい人が多いです。

急になくなるときや無い日もあるって本当?

妊娠線予防のクリームを塗るママ

前の日には何度も痛みを伴う張りがあり、寝付けないほどだったとしても、夜間の睡眠をとると朝にはおさまっていることもあります。朝から痛みがあっても、買い物や料理などで動いているうちに消えてしまう時もあります。
お家でゆっくり過ごしている日には頻繁に感じるけれども、パパのお休みにお出かけしている時にはあまり感じないという人もいます。
急になくなったからと言っても、赤ちゃんの胎動がしっかりしていれば、そんなに心配する必要はありません。また、張りや前駆陣痛が強くなってくるのをゆったり待ちましょう。

前駆陣痛がない場合、お産に影響はある?

前駆陣痛が全くないと感じるママの心配はただ一つ。きちんと陣痛が来て、無事に出産できるのかということでしょう。よくある疑問を解決しておきましょう。

難産にならない?

前駆陣痛がないことと難産との関係性は指摘されていません。確かに、前駆陣痛は実際の陣痛とお産の予行演習のようなもので、子宮口や産道を柔らかくする働きがあります。
しかし、お産の進み方は、ママにより個人差あるため十人十色です。若いママにありがちなのが、途中まで子宮口もしっかり閉じていたのに、一気に子宮口が開いて、そのままスピード出産になるケース。

子宮口が固いままでも、お産の進み方によっては短時間のうちに開くこともあるので、前駆陣痛が全くないからといって必ずしも難産になるということはありません。

陣痛が急にきやすい?

これも関係が指摘されていませんが、体感的には、陣痛が急に来たと感じるかもしれません。というのも、前駆陣痛が前もって起こっていれば、数時間または数日間、鈍い痛みや軽い子宮の張りを感じていることになります。そのまま陣痛が乗ったとしても、緩やかに陣痛に移行していったと感じるはずです。

しかし、前駆陣痛がない場合や本当に短時間だけ起こった場合、ママははじめのうちから強い痛みや張りを感じることでしょう。つまり、強い陣痛が急に来たと感じやすいのです。

予定日を超過する?

前駆陣痛がないことと予定日を超過することも関係性は指摘されていません。
前駆陣痛が割りと早い時期から来ていても、予定日を超過することもざらにあります。もうすぐ!もしかして明日?!とそわそわしているママにとっては、ホッとできない日が続きますね。

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前駆陣痛から陣痛に変わるときの様子を知っておこう

お腹の中の様子を聴診器で聞く男の子

前駆陣痛があってもなくても、いずれどこかのタイミングでやってくるのが、本番の陣痛です。前駆陣痛から本陣痛に変わるタイミングは、すぐにわかるものなのでしょうか?陣痛の仕組みを知って、心の準備を始めましょう。

前駆陣痛が起きる仕組み

実は、陣痛が起きる仕組みは、まだはっきりとは解明されていません。しかし、有力な説としては、陣痛を起こすホルモンが関わっているのではないかと言われています。
これまで妊娠を継続できる体を作ってきた黄体ホルモンは、臨月に入るとだんだん分泌されなくなっていきます。

ちなみに、この黄体ホルモンが出ているおかげで、ママの体温は高温に保たれ、赤ちゃんがお腹の中で安全に育てるのです。ママの体の筋肉が伸びてゆるくなるのも、出産の時に赤ちゃんがでやすい状態にしているからなんですよ。

黄体ホルモンが減る代わりに、子宮の収縮を促す卵胞ホルモンが出るようになります。これが出てくることで、子宮収縮が起こりやすくなり、前駆陣痛が始まるのです。

本陣痛が起きている仕組み

前駆陣痛に悩まされる臨月が近い妊婦

ホルモン変化によって子宮収縮が始まったママの身体には、次の変化が訪れます。それが、オキシトシンの増加です。このオキシトシンも、子宮を収縮させる役割を持っています。
お産がなかなか進まないときに、陣痛促進剤を使用することがあるのですが、その薬にはオキシトシンが含まれています。

実は、一説では、赤ちゃんの生まれるタイミングは、赤ちゃん自身が決めていると言われています。それは、このオキシトシンが深く関係しているようで、オキシトシンを出して陣痛を起こすのは、ママではなくて赤ちゃんだというのです。

オキシトシンが一気に大量分泌されることによって、前駆陣痛は本陣痛に変わります。このスイッチが入ると、お産はどんどん進んでいくのです。
出産の約24時間前に、このスイッチが完全に切り替わります。

本陣痛の特徴

本陣痛の特徴は、

  • 規則的な痛みや張り
  • 徐々に強く・間隔が狭くなっていく痛みや張り

の2つが挙げられます。
10分間隔、5分間隔など、ほぼ正確に規則的な張りや痛みが起こります。持続時間は30秒から1分半ほどで、おさまっている間は痛みを感じません。
そして、その痛みや張りは、時間の経過とともに、だんだん強くなっていきます。時間間隔も徐々に狭くなり間隔5分を切る頃には、かなり本格的な陣痛になっているはずです。

分娩台に上がる頃には、陣痛は2〜3分間隔、持続時間も60〜90秒くらいで安定します。もし出産の時に一瞬余裕があれば、分娩監視装置の波形を見てみてください!
すごく規則的な波形ができているのが見られますよ。

微弱陣痛と前駆陣痛は違う?

医師に前駆陣痛と微弱陣痛の違いを相談する妊婦

陣痛や出産についてあれこれ調べていると、「微弱陣痛」という言葉もよく見かけるようになります。この二つはどうちがうのでしょうか?

これまでも説明しているように、前駆陣痛は、陣痛の前に起こる予行演習です。子宮口や産道を柔らかくする役割を持ち、その痛みや張りの時間間隔はバラバラです。

それに対して、微弱陣痛は、陣痛が始まってからの一つの状態を指します。陣痛が本格的に始まっても、ママの疲労度や赤ちゃんの状態によって、一旦は強くなった陣痛が、再び弱くなることがあります。
陣痛の時間間隔は一定なのに、痛みが弱まるのが特徴です。陣痛の状態や分娩時間などを考慮しながら、ママと赤ちゃんの安全のために、陣痛促進剤・人口破膜などの処置を行うこともあります。

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前駆陣痛がない人の声をツイッターや体験談でチェック

前駆陣痛がなかったママの声を聞いてみましょう。
ここに挙げるのは一例ですが、意外と多くのママさんたちが「前駆陣痛ないかも」「前駆陣痛がわからない」と感じているようです。

臨月頃から毎日前駆陣痛に悩まされる人、全く痛みが来ずに心配になっている人、夜になると必ず張りと痛みに悩まされる人…その人、そのお産によって、本当にまちまちです。

後からあれが前駆陣痛だったんだとわかった

ちょこ(26歳)


40週近くなっても前駆陣痛がなく、たまに鈍い生理痛のような痛みがあるだけでした。それなりに張りはありましたが、痛いというわけではなく…本当に陣痛がちゃんと来るのか心配でした。
でも39週最終日の朝、生理痛の痛みで目が覚め、そのあとも痛みが出たり引いたり。夕方ごろには規則的でだんだん強くなっていく痛みに変わったので、後から思えば、朝からの生理痛のような痛みが前駆陣痛だったみたいです。

お腹の張りが前駆陣痛だった

りんごちゃん(31歳)


週数が進むに従って、お腹がよく張るようになりました。歩いている途中や胎動が激しい時も張るようになって、おそらく子宮への血流が悪くなったり赤ちゃんからの刺激を受けたりして張っているのだと思っていました。
しかしNSTを受けた結果を見ながら、助産師さんが「前駆陣痛はきているみたいだね、よく張っているよ」と一言。もっと痛いものだと思っていたけれど、張ってキューっとなる感じも前駆陣痛だったみたいです。

前駆陣痛はなくても大丈夫。そして気づいていないだけかも。

これまで見てきたように、前駆陣痛はほとんど起きないケースもあります。出産前数時間のみ前駆陣痛が起こった人にとっては、体感的には、ほぼなかったに等しいと思います。
また初産の場合、前駆陣痛と一般に呼ばれるものがあったとしても、気づいていないこともあります。それは、前駆陣痛や陣痛の始まりには感じ方や痛み方の個人差が大きく、痛み自体もイメージが先行してわかりにくいことが原因として挙げられます。

どちらにせよ、前駆陣痛がなくても、わからなくても、陣痛はもうそこまでやってきています。前駆陣痛がなかったとしても、難産や予定日超過との関係性は指摘されていませんので、そんなに気にすることもありません。
それより大事なのは、本番の陣痛に向けて、心身ともに準備万端にしておくことです。赤ちゃんが「よし、そろそろ出てみようかな」と思ってくれるように、ママはどーんと構えていましょうね。