産後の痔の原因と治し方

産後の痔の治し方が知りたい!いぼ痔・切れ痔の原因とは?

産後の「痔」に悩んでいるママ、恥ずかしさから誰にも言えず一人で悩んでいませんか?でも、産後はいぼ痔や切れ痔になりやすく、適切な治療をしないと悪化の恐れも…。ここでは、産後の痔の原因や治し方をご紹介。市販薬は使えるのか?病院は何科に行くべき?といった疑問にもお答えします。

産後の痔の治し方が知りたい!いぼ痔・切れ痔の原因とは?

産後の「いぼ痔」や「切れ痔」の治し方

「出産を機に痔になってしまった」
「痔が悪化してしまった」

そんなママは決して少なくありません!

「痔」は出産したママにはつきものと言っても過言ではないものです。恥ずかしがる必要はありません!「見て見ぬふりをして悪化してしまった」なんて事態に陥らないために、早めに対処することが大切です。

今回は、産後の「痔」の症状や治し方について解説すると共に、悪化を防ぐための対処法について詳しくご紹介します。

産後の痔はこんな症状!「いぼ痔」・「切れ痔」の違いとそれぞれの原因

お尻に違和感を感じる女性

産後、以下のような症状はありませんか?

  • 産後、排便のたびにお尻(肛門)が痛い。
  • 痛みはないが、肛門にイボのような膨らみがある。

出産直後は、会陰切開や後陣痛などの痛みで気にならないこともありますが、それらの痛みが落ち着いた後、肛門に違和感を覚える場合は、「痔」の可能性があります。

「痔」は、肛門を含む肛門周辺の病気のことで、いぼ痔と呼ばれる「痔核(じかく)」、切れ痔と呼ばれる「裂肛(れっこう)」、あな痔と呼ばれる「痔瘻(じろう)」の3種類があります。

中でも、出産を経験した女性に多く見られるのが「いぼ痔」と「切れ痔」。その2つの症状や原因を詳しくご紹介します。

いぼ痔(痔核)

いぼ痔とは?

椅子の上で腰を浮かせる女性

「いぼ痔」は、肛門にいぼのようなものができる痔です。
痔の中でも最もよく見られるもので、肛門部の血流が悪くなり、毛細血管がうっ血することでいぼのような腫れが見られます。

症状や痛み

いぼ痔の中でも、肛門の内側にできる腫れを「内痔核(ないじかく)」といいます。肛門内側の組織は痛みを感じないため、排便時に出血したり、症状が進んでいぼが外に出てきて初めて気づいたという人も多くいます。

逆に、肛門の外側にできる腫れを「外痔核(がいじかく)」といい、ほとんどの人が痛みを感じます。

いぼ痔の原因

内痔核も、外痔核も、いぼ痔の原因は「いきみ」による肛門への負担です
出産を経験した女性の場合は、出産時の長時間にわたるいきみや、産後の便秘による排便時のいきみが、肛門へ大きな負担をかけてしまうのです。

さらに、妊娠により子宮が大きくなることで、直腸や肛門周辺の静脈を圧迫することも原因に挙げられます。

切れ痔(裂肛)

切れ痔とは?

切痔で出血する女性

切れ痔は、肛門出口周辺の皮膚が切れてしまう痔です。排便のたびに傷口を刺激するため、強い痛みを伴いますが、出血は多くありません。
進行すると、傷口に炎症が起きて肛門が狭くなったり、治りかけの時にはかゆみを伴うこともあります。

切れ痔の原因

切れ痔は、便秘で便が硬い。下痢で勢いのある便が出る。といったことが原因で起こり、便秘がちな女性によく見られます。

産後は、ホルモンバランスの乱れや授乳による水分不足で便秘になりがちです。出産後の女性は、痔になりやすい状態なのです。

産後の痔の治し方!悪化を防ぐには?

痔を引き起こすのは、産後の便秘が主な原因です。排便時に痛みを伴う痔は、さらに便秘をひどくし、排便時の負担が大きくなります。悪循環に陥る前に、普段の生活を見直しましょう。

肛門周辺を清潔に保つ

痔の悪化を防ぐためにも、肛門周辺を清潔に保ちましょう。ただし、トイレットペーパーでこすったり、強く洗いすぎないよう注意が必要です。

デリケートな肛門の皮膚は傷つきやすく、傷口が炎症を起こし、痔が慢性化する恐れもあります。

トイレでは、弱いウォシュレットで汚れを落とし、水分をしっかり拭き取ります。拭き取る際は、ポンポンとトイレットペーパーを押し当てるように優しく拭きましょう。

便の状態を正常にする

トイレの便座の前に立つ女性

痔の主な原因は便秘です。そのため、便秘を解消し、便の状態を正常にすることがとても大切です。

固い便は強くいきまなければならないため、肛門に負担がかかりますし、下痢の場合は排便の勢いが強く、排便回数も多いことから肛門の皮膚を傷つけてしまいます。

産後の便秘は、出産による腹筋の緩みやホルモンバランスの乱れとも関係しているため、これをすれば便秘が解消される!とは言い切れませんが、便秘や下痢にならないよう、普段の生活を見直すことが大切です。

血行を良くする

長時間同じ姿勢でいたり、座ってばかりいると、下半身の血流が悪くなり痔を悪化させてしまいます。

出産直後は安静が必要ですが、産褥体操や軽いストレッチなどで体を温め、血行を良くするように心がけましょう。適度な運動は腸の働きを活発にし、便秘の解消にもつながります。

育児で忙しいとは思いますが、お風呂に浸かって血行を良くすることもおすすめです。夏場でも下半身を冷やさないように注意しましょう。

食生活の改善

ヨーグルトとキューイ

食生活の改善で、便秘にならない体づくりを始めましょう。バランスの良い食生活を心がけ、食物繊維やヨーグルトを積極的に摂ることも便秘の対策になります。

また、よく噛んで食べることも大切です。よく噛んで食べることにより、消化が良くなり、大腸が動いて排便を促します。朝食をしっかり摂ることも大腸の働きを助け、自律神経を活発にします(注1)。

水分補給

うんちは80%が水分でできており、水分が70%になると便秘になります(注2)。便秘を解消するには、水分補給がとても大切です。

特に母乳育児をしているママは、水分不足になりがち。水分が不足すると、便が硬くなり便秘になるばかりか、母乳の出にも影響します。汗をかく夏場はもちろんのこと、冬場でも、ノンカフェインの温かいハーブティーを飲むなど、意識して水分を摂るようにしましょう。

トイレを我慢しない

便座の上に座りこむ女性

赤ちゃん中心の生活をしていると、トイレにゆっくり入れない!というのが現実。しかし、排便にはリズムがあるため、便意を我慢していると、そのうち便意を感じなくなってしまいます。できるだけ便意を我慢しないのも大切です。

ただし、「今しか時間がない!」とトイレで長時間いきむのはやめましょう。肛門への負担が痔の原因になります。

産後の痔には薬を使うべき?病院受診は?

母乳育児中のママは、痔の症状がつらくても、薬や軟膏を使うのには抵抗を感じるものです。

  • 生活習慣を改善しても痔が良くならない時にはどうすれば良い?
  • 薬は母乳に影響しないのか?
  • 病院には行くべきなのか?

そんな疑問にお答えします。

産後の痔を早く治したい!市販薬は使っても大丈夫?

授乳中のお母さん

痔の市販薬には、軟膏や坐薬、注入軟膏あり、使用により痔の症状が良くなることもありますが、授乳中には赤ちゃんへの影響が心配です。なぜなら痔を治す市販薬には、副作用の心配もある「ステロイド」が含まれている種類も存在します。

軟膏などに含まれる成分が、母乳を介して赤ちゃんに影響を与えることはほぼありませんが、妊娠中や授乳中は医師に相談してから使用するようメーカーの注意書きにも書かれています。市販薬は、医師に相談してから使用するようにしましょう。

産後の痔が治らない!病院に行くべき?どんな治療をされる?

まずは1ヶ月健診で相談

妊娠中や分娩時のいきみによりできた、ごく軽症の痔は、産後4~6週間でに自然に治るケースが多いです。

治らなかった場合、悪化しそうな気配がある場合、まずは1ヶ月健診の時に産婦人科で相談しましょう。1ヶ月健診は赤ちゃんだけでなく、ママの体調回復の確認にも非常に重要です。1ヶ月健診時に痔になっている産後ママは大勢いるので、先生も慣れた様子で、薬を処方してくれます。

1ヶ月健診赤ちゃんとママの健診内容&持ち物・健診費用
1ヶ月健診赤ちゃんとママの健診内容&持ち物・健診費用

1ヶ月健診後以降の相談先:

産婦人科で処方を受けても治らない時は、症状が長引く傾向にありますので、専門医を受診しましょう。

「痔」の治療には、専門知識を持つ「肛門科」がベストですが、肛門科が無い場合には「外科」を訪ねます。出産をした病院に、肛門科や外科があれば、医師を紹介してもらうことができるでしょう。

病院では、触診や肛門鏡などを使い症状を詳しく検査します。治療法は症状により異なりますが、症状が重い場合には手術が必要になることもありますので、早めの受診をおすすめします。

おすすめコンテンツ