産後の抜け毛はいつまで続く?

産後の抜け毛がひどい時にできる3つの対策

産後の抜け毛はいつからいつまで続くの?産後の抜け毛のピーク時期、原因や対策、抜け毛を目立たなくするのにおすすめの髪形を紹介します。シャンプーの選び方や洗い方にも気を付け、育毛剤を使うという選択肢もあり!予防・改善には良質な睡眠と、たんぱく質の摂取が必要不可欠です。

産後の抜け毛がひどい時にできる3つの対策

産後の抜け毛がひどい!いつまで続く?抜け毛にまつわる基礎知識

産後のママに起こりやすいトラブルのひとつに「抜け毛」があります。そのほかにも髪がパサつく、コシがなくなるといった髪の毛に関するトラブルを多くのママが経験します。

産後の抜け毛にはどのように対処していけばいいのでしょうか?

  • シャンプーや育毛剤などのヘアケア
  • 抜け毛が気になるときにおすすめの髪形
  • 髪のために積極的に摂りたい栄養素

以上の3つに分けて、対策をご紹介します。

産後の抜け毛の原因とは?

まずは、産後の髪トラブルはどのくらいの期間に起きていつまで続くのか、抜け毛の原因は何か、まずは抜け毛にまつわる基礎知識からご紹介します。

産後の抜け毛はいつからいつまで?

髪の毛を気にしている女性

産後の抜け毛は赤ちゃんが生まれてからすぐに起きるのではなく、生後3ヶ月、生後4ヶ月頃に始まることが多いです。抜け毛のピーク時期には、髪の毛を櫛でといたときにごっそり抜けたり、朝起きたときの枕にたくさん抜け毛がついていたりして驚いてしまいますが、これは産後に起きる一時的なものに過ぎません。

抜け毛がひどくなっても、また新しい髪の毛の成長サイクルが始まるため、早い方で数週間、長くても数ヶ月〜1年程度でじきに気にならなくなるので、あまり深刻に悩み過ぎないようにしてください。

7割ものママが経験!産後の抜け毛はなぜ起きる?

5歳までの子どもを持つママを対象にアンケートをとった結果、なんと7割ものママが「産後の抜け毛が気になった」と感じていたことがわかりました。産後の抜け毛の原因ははっきりとまだわかっていませんが、医学的には「分娩脱毛症」と呼ばれ、ホルモンバランスの変化で引き起こされると考えられています(注1)。

抜け毛の原因は、女性ホルモンの低下

女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」は髪の毛の健康や成長を支える働きをしていますが、産後はこのホルモンの分泌が激減します。妊娠後期にはエストロゲンが多量に分泌されているため、お腹にいる赤ちゃんに栄養がまわっていても、髪の成長を維持できていましたが、産後はだんだんと妊娠前の体の状態に戻ろうとします。

そのためエストロゲンの量が急激に減ってしまい、髪の毛が抜ける、細くなる、乾燥するといった症状に繋がります。ただしこれは産後のママに起きる自然な働きなので過度に心配する必要はありません。

産後の抜け毛がないママとは?

産後には髪の毛が抜けると聞いていて覚悟をしていたママにとって、抜け毛の症状がないと逆に不安になるかもしれません。しかし抜け毛には個人差があり、産後「エストロゲン」がゆっくりと減る場合などには、急激な抜け毛に悩まされない方もいます。抜け毛の症状が見られなくても問題ないため安心してください。

【対策1】産後の抜け毛に効くシャンプーや育毛剤は?

お風呂上がりに髪の毛をチェックしている女性のイラスト

シャンプーやコンディショナーは毎日直接髪の毛に触れるものなので、抜け毛がひどい時にはダメージが少ないものを選びましょう。赤ちゃんがいると、なかなかゆっくりとお風呂にも入れず、ヘアケアにまで手が回らない方も多いでしょう。そのため、忙しい毎日でもすぐに取り入れられる使い方のワンポイントを合わせてご紹介します。

抜け毛に効くシャンプーの選び方・洗い方

シャンプーは頭皮を効率よく洗えるタイプを選びましょう。特に髪のボリュームを出してくれるシャンプーがおすすめ。髪をコーティングしてくれる成分を含んでいる商品が多いため、髪の毛にハリを出してくれる効果が期待できます。

シャンプーを使う際には、まずしっかりと泡立ててから、頭皮をマッサージするイメージで洗いましょう。ゴシゴシと擦ってしまうと、髪の毛が刺激に負けて抜け落ちてしまいます。

コンディショナーの選び方・洗い方

コンディショナーは柔らかい髪用を選びましょう。配合成分がマイルドなものが多く、髪のボリュームを保ってくれます。

抜け毛の多い時期にリンスインシャンプーは避けて!

育児や家事に追われて忙しい日々を過ごす方の中には、できるだけ効率的にお風呂を済ませるために、リンスインシャンプーを使っている方もいるでしょう。しかし、リンスインシャンプーに含まれるリンスは成分が強力なことが多いため、髪の張りが失われてボリュームが少なく見えてしまうことがあります。

コンディショナーをつける箇所はなるべく毛先だけに限定しましょう。髪のボリュームを保つためにも頭皮や毛根にはつけないように気をつけてください。頭皮にシャンプーやコンディショナーが残っていると地肌に負担がかかってしまうため、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流すことも大切です。

育毛剤の使用はOK?

抜け毛がひどい場合には、育毛剤で髪の成長を補助してあげるというのも1つの方法です。男性用育毛剤には副作用の危険性がある商品もありますが、最近では低刺激の女性用のものが多く発売されています。

頭皮に直接染み込ませる育毛剤は、頭皮環境を整えてくれる効果が期待できます。育毛剤を選ぶときには、授乳中でも使用可能かどうか気をつけるようにしましょう。

入浴後のケアも大切!

お風呂から上がったら、髪の毛をしっかり乾かすことも大切です。タオルで優しく抑えるようにして水気を拭き取った後、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。髪が乾いたらブラッシングをして埃を取り除きましょう。

強く髪の毛を引っ張るなど、頭皮を刺激する行為は、髪を傷める原因になるので控えてください。

【対策2】産後の抜け毛が気になるときにおすすめの髪形

美容室で髪の毛をカットしてもらっている女性

産後直後は外出する機会が少ないのであまり気にならなかった抜け毛でも、人と会う約束をしたり、外出する用事ができはじめると急にヘアスタイルが気になりはじめます。

中でも髪の毛が生え始める時期はピンピンと短い毛がはねてしまうので「どう隠したらいいの?」というのはと多くのママに共通する悩みでもあります。産後の抜け毛がひどいときにおすすめの髪形を紹介します。

産後の抜け毛は前髪に集中!どうすればいい?

一般的に、産後の抜け毛が集中する箇所は前髪とつむじの周辺が多いです。つむじのあたりは髪の毛が細く、毛根も小さいため目立ちやすいという特徴があります。また、前髪は顔の印象を左右するため、自分も、他人も髪形の変化がわかりやすい部分です。

髪の毛が全体的に薄くなること自体も気になりますが、新しく生えてきた短くてツンツンした大量の髪の毛たちに悩まされ、アホ毛が目立つ、前髪が浮くなどの悩みもありがちです。3〜4ヶ月もすればある程度の長さになり落ち着きますが、それまでをどう乗り切ればいいのか。おすすめしたい前髪のスタイルをご紹介します。

出産前から対策を!産後は厚めの前髪がおすすめ

前髪を左右に流す髪型よりも、前髪を作ってあげたほうが、薄毛やツンツンヘアーは目立ちにくくなります。妊娠中は、髪のボリュームを保ち、すいて薄くするよりも、厚めに切ってあげるといいでしょう。

産後はなかなか美容院へ行く時間もできないため、できれば出産前最後のヘアカットで美容師さんに厚めの前髪をお願いすると抜け毛が始まってからの悩みを減らすことが可能です。

産後おすすめの髪形は?ロング派・ショート派ママの体験談
産後おすすめの髪形は?ロング派・ショート派ママの体験談

抜け毛がひどいときに美容院に行ってもいい?カラーやパーマは可能?

産後の抜け毛期間であってもカットだけなら美容室へ行っても問題ありません。薄くなってしまった髪型やツンツンヘアーをカバーしてくれるようなヘアスタイルにしてもらうのもおすすめです。産後の抜け毛は多くの女性に起こる症状ですから、美容師さんはそうした悩みの対応には慣れています。

しかし、産後の頭皮は敏感な状態になっているため、カラーやパーマに含まれている成分や溶剤などにかぶれてしまうこともあります。中には抜け毛がひどくなってしまうケースもありますから、カラーやパーマはあまりおすすめできません。

どうしてもカラーやパーマをしたい時は、オーガニック成分の溶剤を扱っているなど、ヘアケアに力を入れているような美容院を選び、事前に相談しておくと安心です。

【対策3】産後の抜け毛を予防する生活習慣・髪を強くする栄養素

手のひらに乗った抜け毛

産後の髪の毛の状態を見て驚いたり、他人から指摘されて抜け毛が気になり始めた方は、「抜け毛をすぐにでも改善したい」と思うでしょう。しかし、残念ながら「抜け毛」に関しては、現代の医学や科学でもまだ研究段階であり、絶対に効くという方法ありません。

しかし、抜け毛がひどくならない方法を試すことは可能です。睡眠や栄養が不足しているために抜け毛を治癒する力が落ちてしまい、抜け毛が起きる期間が長引いてしまう方もいます。基本的な生活習慣を見直すことも大切です。

抜け毛対策の基本は睡眠!生活リズムを整えよう

質の良い睡眠は抜け毛などの髪トラブルを改善するために重要な役割を担っており、髪や頭皮を良い状態に保つための必須要素のひとつです。

産後は今までの生活とガラリと変わり、赤ちゃん中心の生活になります。授乳、夜泣き、オムツ替えなどでママはゆっくりと休めない時期ではありますが、できるだけ早く布団に入って寝ることや、赤ちゃんのお昼寝中に一緒に睡眠をとるなど、ママがまとめて数時間眠れる環境づくりを意識的に行いましょう。

抜け毛の予防に摂りたい栄養素とは?

赤ちゃんを育てるのが精一杯でなかなか自分のことは後回しにしがちなママも多いですよね。しかし産後はママの体を回復させるのも仕事のひとつです。手の込んだ食事を作るのは難しいですが、1日3回、栄養バランスの良い食事をきちんと摂るようにしましょう。

特にたんぱく質、ビタミン、ミネラル、カルシウムは髪の状態を保つのに必要であり、意識的に食事に取り入れたい栄養素です。髪の毛が栄養不足に陥ってしまうと、成長しないまま抜け落ちてしまうこともあります。食事の準備が難しいときは、宅配弁当などを活用するのもおすすめです。

産後の体型を戻すためにダイエットを考えるママも多いですが、食事制限を伴う無理なダイエットは禁物です。栄養バランスを意識した食生活を行うことが、髪トラブル改善の第一歩です。

育毛サプリによる栄養補給について

特に高齢出産の場合は抜け毛の自然治癒が遅い傾向にあるため、育毛サプリメントで栄養を補ってもいいでしょう。育毛サプリメントには発毛に効果的だとされている栄養素を手軽に摂取できるメリットがあります。ただし、赤ちゃんへの影響を考えて、授乳中に避けたい商品もあるため、サプリメントを購入する前にかかりつけの産婦人科で相談してみると安心です。

たんぱく質

たんぱく質は肉、魚、豆類、卵、豆類などに多く含まれています。産後ダイエットなどを考えていると、肉や魚などの動物性たんぱく質を控えてしまいがちですが、たんぱく質は筋肉や内臓など身体の器官を作るために欠かせない栄養素であり、髪の毛の主原料です(注2)。

体内のたんぱく質は、優先的に筋肉や内臓などの臓器に回るため、不足していると髪の毛や皮膚に行き渡らず、抜け毛や肌の乾燥がひどくなります。18歳~29歳、30~49歳の成人女性のたんぱく質推奨量は50グラムで、授乳中の方はそれ+20グラムで70グラムが目安です(注3)。

体重のことが気になる場合、肉は赤身や鶏肉を使うなど、高たんぱく・低脂質な食品を中心にたんぱく質を補給しましょう。

また、植物性たんぱく質の代表格である大豆などの豆類には、女性ホルモンの分泌量を整えてくれる効果が期待されるイソフラボンが豊富に含まれています。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質をバランスよく食事に取りいれましょう。

食品のたんぱく質含有量の目安

鶏卵1個 7.38グラム
納豆1パック(50グラム) 8,25グラム
牛モモ肉1枚(50グラム) 11,25グラム
あじ1尾(可食部68グラム)14.08グラム

ビタミン

サラダを食べようとしている女性

ビタミンはたんぱく質の働きをサポートしてくれる栄養素です。ビタミンが不足しているとたんぱく質を効率的に吸収できません。たんぱく質と一緒に摂ることで、髪を作り出し、生えやすくなる効果が期待されます。

ビタミンの種類は、水に溶けやすく熱に弱い水溶性ビタミン(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)と、熱に強い脂溶性ビタミン(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK)に分けられます(注4)。

水溶性ビタミンは、尿として排出されるので過剰摂取の心配はありませんが、油脂性ビタミンは過剰摂取は吐き気や頭痛などの原因になりますので、摂取量には注意が必要です。

水溶性ビタミンを含む食品

緑黄色野菜、レバー、肉、最中、卵、豆、果物、魚介類、海藻類、チーズ

脂溶性ビタミンを含む食品

緑黄色野菜、レバー、肝油、きくらげ、しいたけ、大豆

ミネラル

ミネラルは細胞機能を高めてくれます。ワカメやヒジキは髪の毛にいいと聞いたことがある方も多いかもしれませんが、これらにはミネラルが豊富に含まれているというのがその理由です。他にもミネラルを豊富に含む食品としてほうれん草やレバーなどがあります。

カルシウム

カルシウムは髪の毛にコシを与えてくれる効果が期待されます。特に産後はカルシウムが不足しがちなので、ヨーグルトや牛乳、小魚などを意識的に食事の中に取り入れるといいでしょう。

抜け毛対策の基本は食事と睡眠!不安なときは病院へ行く選択も

産後の抜け毛は、通常1年もすれば落ち着いてくるため、特に特別なケアや治療をする必要はありません。逆に心配しすぎると、そのストレスが頭皮環境に悪影響を及ぼしてしまうことも考えられます。抜け毛の時期が落ち着いてくるまで、質の高い睡眠と食事だけには気をつけて、楽観的に過ごすのがいいでしょう。

しかし育児にかかるストレスや疲労などでホルモンのバランスが整いにくく、髪の毛の状態が元に戻りづらいママもいます。ひどい場合には円形脱毛症を併発してしまう場合もあるため注意が必要です。あまりに長期間続いているときや、症状がひどい場合は出産した産婦人科や皮膚科などに相談してみましょう。

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