産後生理不順の原因と対処法

産後の生理不順はいつまで続く?月経周期を整える方法

産後の生理不順はいつまで続く?二人目を早く妊娠したいと考えている方はもちろん、生理不順だと旅行などの予定が立てづらく、外出中に突然生理が来るのでは…と不安に感じますよね。産後に生理不順になる理由、月経周期が整う時期と改善するための方法、生理不順期間の不正出血の原因を解説します。

産後の生理不順はいつまで続く?月経周期を整える方法

産後の生理不順の4つの原因と月経周期が整う時期

妊娠前は25日~38日ほどの周期で定期的に生理が訪れていた人も、出産後なかなか生理が来なかったり、生理が終わったと思ったら、また翌週に生理が来たりと不定期になってしまうことがよくあります。

なぜ生理不順になることが多いのでしょうか?
また、いつまで待てば生理サイクルが整うのでしょうか?

このような産後の生理不順は、主に次の4つが原因になっています。

1.母体が完全には元に戻っていない

伸びをするママ

お腹の中の赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっていた子宮。赤ちゃんが生まれたからといって、すぐに小さくしぼむわけではありません。徐々に時間をかけて元通りになりますので、お母さんの生理サイクルが元通りになるのも時間がかかってしまうのです。

妊娠中に変化があったのは子宮だけではありません。血液量が増えたり、子宮によって胃や腸などの臓器が圧迫されたりと、身体の多くの器官や組織が妊娠の影響を受けていました。それらがすべて元通りになるには、当然のことですが長い時間がかかるのです。

2.授乳により、プロラクチンが活発に分泌されている

赤ちゃんに授乳している間は、プロラクチンという母乳を作るホルモンが活発に分泌されます。ですが、プロラクチンには、母乳生成を促す役割だけでなく、排卵を抑制する役割もありますので、授乳している間は生理が訪れにくくなってしまうのです。

もちろん、授乳している間に生理が訪れる人もいますが、授乳中は無月経になってしまう女性も少なくありません。

授乳をやめて1ヶ月ほどすると、体内のプロラクチンの数値も正常に戻ります。そのため、断乳後、1ヶ月~3ヶ月ほどで生理が見られるようになることが多いです。

3.睡眠不足や慣れない育児などでストレスが溜まっている

出産前でも、ストレスが多いときは生理が不順になっていた女性は多いでしょう。生理に関係するホルモン分泌は、「忙しい」「睡眠が十分に取れていない」「なんとなく疲れが溜まっている」「イヤなことが最近多い」といった精神面・身体面のストレスに多大な影響を受けてしまいます。

出産後は、授乳やおむつのお世話などで睡眠不足になったり、生活のリズムが不規則になったりしているはずです。特に初めての出産の場合は、慣れない育児や家事との両立に苦労している状況でしょうから、生理の周期も元通りにはなりにくくなってしまうのです。

4.体型を早く元に戻そうと過度なダイエットを実行している

産後のダイエットで体重計に乗る女性

妊娠によって一回り大きくなってしまったウエストやヒップ。早く元に戻したいというのは女性なら当然の願いだと思います。

ですが、1日でも早く元に戻したいために、食事を極端に減らしたり、運動量を過剰に増やしたりする人がいます。過度のダイエットを続けると、身体は細くなりますが体調は悪化し、生理リズムがなかなか元通りにはならなくなってしまうのです。

モデルや女優などの体型維持が職業上求められる場合はある程度は仕方ないと言えますが、そうした人たちの真似を安易にするのは危険です。産後は、何よりもまず自分の健康を優先させましょう。

産後の生理が整う時期

個人差がありますが、一般的には、出産後半年~10ヶ月ほどで生理周期は整う方が多いでしょう。授乳をしている場合は生理不順が長引くこともありますが、それでも断乳してから3ヶ月ほど経てば生理周期が整いはじめるはずです。

断乳してから3ヶ月以上経っても生理不順が続くときや、授乳していないにも関わらず産後1年以上経っても生理不順が続くときは、婦人科で1度検査してもらうことをオススメします。

生理不順を早く改善するための5つの方法

生理周期が整わないと身体の調子が予測しづらくなりますので、何かと不便に感じる人も多いでしょう。早く規則正しいリズムに戻すために、断乳以外でできる方法を5つ紹介します。

1.適度に運動をする

残念ながら、身体が疲れていることと運動量が多いことは別物です。毎日家の中だけで生活していると、体力が落ち、身体はますます疲れやすくなります。

産後1ヶ月以上が経過したら、1日に20分~30分程度、時間を決めてヨガやストレッチなどをすると、リフレッシュにもなります。

2.お昼寝をする

生後まもない時期は赤ちゃんの生活リズムも整っていないので、夜中にも何度か授乳をしたり、おむつを交換する必要があります。

仮に出産前と比べてトータルの睡眠時間には大差がなかったとしても、細切れの睡眠では、身体にも脳にも疲労が残ってしまいがちです。

連続して長時間眠ることが難しいのなら、しばらくは赤ちゃんと一緒にお昼寝するなどして、睡眠の質を量でカバーするようにしてください。

3.栄養バランスの良い食事を摂る

栄養バランスが取れた和食を食べようとしている女性

バランスの良い食事をしっかりと摂ることで、身体の調子を整えられます。赤ちゃんのお世話のために自分のことを後回しにしてしまいがちですが、1日3度の食事はできるだけバランスよく食べるようにしてください。

4.家事を完璧にしようとしない

赤ちゃんのお世話に休みはありません。赤ちゃんが寝たと思っても、いつ目覚めるか分かりませんので、気持ちの上では24時間待機しているようなものです。育児だけでも十分大変なのに、家事も完璧にしようとするならば身体は悲鳴を上げてしまいます。

体調が元に戻ってから家事にも手をかければ良いのですから、今は手を抜けるところは抜いてしまいましょう。

5.1~2週間に1度はリフレッシュ!

カワイイ大切な赤ちゃんのお世話は楽しいものですが、いくら大切な赤ちゃんでも、24時間顔を突き合わせて食事からおむつ、入浴などのお世話ばかりしているなら気持ちが辛くなってしまいます。

ときには赤ちゃんを夫や両親、義両親、預かり保育を実施している施設などに預けて、ショッピングや友だちとのランチなどに出かけてみるのも、精神的なバランスを保つ上でとても大切なことです。

生理と勘違いしやすい不正出血を伴う病気

産後、出血があった場合は「少し早いけれど生理が再開したのかな?」と疑うはずです。
一般的には出産後3~4ヶ月以上経過してから生理が始まる女性が多いですが、産後1~2ヶ月で生理が再開する方も確か存在します。

また、生理が再開してから、出血があった場合も、「今回の出血はいつもと違うな?」と思いつつ、産後の生理は不安定だから…と納得してしまうかもしれません。

しかし、産後の出血は、病気や子宮の異常が隠された可能性もあります。産後の不正出血の原因を解説します。これらは産後の生理不順とはまったく別物ですので、勘違いしないように注意してください。

子宮内感染症

出産時に生じた傷から子宮内が細菌に感染してしまうことを「子宮内感染症」と言います。産後24時間後10日以内に38℃以上の高熱が2日以上出るときに子宮内感染症が疑われますが、稀に産後10日を経過してから子宮内感染症に罹患することもありますので、高熱や悪臭を伴う高熱を発したときはすぐ産婦人科を受診するようにしてください(注1)。

胎盤遺残(たいばんいざん)

出産後、胎盤は子宮からはがれ落ちて自然に体外に排出されます。しかし、胎盤の一部が子宮内に残り、後日、大量の出血を伴ってはがれ落ちることがあります。

このような状態を「胎盤遺残」と言いますが、産後1ヶ月間は下着やナプキンに付く出血が増えていないか確認し、増えている場合はすぐに婦人科で診察を受けるようにしましょう。

胎盤遺残は多くの場合、1ヶ月健診でも確認され、必要によって処置されます。しかし、稀に見落とされ、産後1ヶ月以上経ってから長引く悪露や突然の出血によって判明する可能性もゼロではありません。不正出血があった場合は、念のため産婦人科を受診しましょう。

子宮復古不全(しきゅうふっこふぜん)

時間が経過しても子宮が元の大きさに戻らないことがあります。このような状態を「子宮復古不全」と言います。子宮復古不全になると出血が止まりにくくなり、場合によっては1~2週間も出血し続けることもあります。

悪露の量が増えていないか確認し、出血量が増えていると思われるときはすぐに婦人科に出向くようにしてください(注2)。

生理不順でも妊娠は可能?

二人の子供と一緒に寝てるママ

二人目や三人目を妊娠したいと思っている方にとって、出産後どれくらい経てば妊娠が可能になるのか気になりますよね。出産後の妊娠可能時期について探っていきましょう。

生理がなくても、妊娠する可能性はある

実は、産後に生理が再開していなくても妊娠の可能性はあります。生理が来ていなくても、排卵しているのなら妊娠は可能ですので、生理不順にも同様のことが言えます。

ただし、医師の指示には従った方が良い

帝王切開などの正常分娩以外で出産した場合や出産時に何らかのトラブルが起こった場合は、医師から1年以上は妊娠しないように言われることもあります。

このように次回の妊娠時期について医師からコメントをもらったときは、母親が健康に生きていくための重要なアドバイスだと受け止め、必ず守るようにしてください。

断乳をすると、生理周期は整いやすい

医師と相談してから決定することが望まれますが、早急に生理周期を正常に戻したい人、妊娠したい人は、断乳によりプロラクチンの分泌を抑えるのが最も有効な方法です。

もちろん排断乳したからと言ってすぐに生理が規則的になるとは限りませんが、授乳を続けているよりは早期に生理不順が治る可能性が高まります。

年子のメリット・デメリット

年子には、次のようなメリットとデメリットがあります。
こうした点も踏まえて、次の妊娠について検討しましょう。

年子のメリット

年子の兄弟を抱えてる笑顔のママ

  • きょうだい同士で遊んでくれるので、親が忙しい時にも子どもが寂しくなりにくい。
  • 手がかかる時期が重なるので、長期的に見ると子育ての時間を短縮できる。
  • 幼稚園や小学校に同時に行くときが多く、行事や参観日などのために親が学校に出かける手間を減らせる。
  • 年齢が近いのでお互いを分かりあえ、生涯仲良く過ごせる可能性が高くなる。
  • ベビーバスやベビーカーなどの短い期間限定で使用するものを連続して使えるので、経済的である。

年子のデメリット

  • 一人よりも二人の方が手がかかるのは事実なので、親が体力的に辛いこともある。
  • 同時に抱っこしてほしいと言われるなど、どうしても子どもの要望に応えられないこともある。
  • 仲良く育てばよいが、年齢が近いばかりにお互いをライバル視してしまうこともある。
  • 親やその他の家族が二人に対して平等に接することができないこともあり、子どもの心に傷を与えてしまうこともある。
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産後の生理不順は一時的なもの

女性にとって生理は厄介なものですが、再開した以上は規則的な周期で来ないと、予定や体調管理の面で不便に感じることも多いでしょう。また、産後に、早く妊娠前と同じような、いつも通りの身体になりたいと願うのは当然のことです。

しかし、「早く!」と焦るあまりに身体に負担をかけてしまうなら、それは決して精神的にも身体的にも好ましいことではありません。一人一人の身体が違うのと同様、体調の整い方も異なります。

焦らずとも生理周期はいずれ整いますし、もしなにか異常が隠れていたり、体質的に不規則になりやすい場合も、治療の方法はあります。焦らずゆっくりと自分のペースを維持しましょう。

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