産後のホルモンバランスの整え方

産後はホルモンバランスが大激変!不調を改善する整え方

産後のホルモンバランスの乱れを整える方法をご紹介。妊娠中にマックス状態まで増えた女性ホルモンは、産後はゼロ状態まで急降下します!産後、だるさが続く、涙もろい、イライラするなどの症状はホルモンバランスが原因のことも多いんです。不調や気持ちの変化に戸惑っている産後ママは、必見です。

産後はホルモンバランスが大激変!不調を改善する整え方

産後のイライラがマックス!それはホルモンバランスの乱れが原因かも!?

妊娠中は不調もあるけれど、産んだらきっとスッキリするはず!
と思っていたママは、産後の不調や気持ちの乱れに驚いていることでしょう。

体がだるい…。気持ちが落ち着かない…。いつまで続くの?どうすればいいの?と、たくさんの不安を抱えていると思います。

実は、出産を終えた体は、女性ホルモンが大激変!目に見えない部分でさまざまな変化が起き、ホルモンバランスを乱しているのです。

今回は、産後のホルモンバランスの乱れについて、その原因や現れる症状、ホルモンバランスを整える方法をご紹介します。

出産してから激変する女性ホルモン!ホルモンバランスが乱れる原因は?

妊娠した女性の体の中では、目に見えない変化が起こっています。その一つが女性ホルモンの変動です。中でも、月経周期を調整する「エストロゲン(卵胞ホルモン)」や「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、妊娠維持と分娩準備に重要な役割を果たすため、妊娠から出産までに分泌量を増やしていきます。

女性ホルモンの妊娠中の変化グラフ

妊娠中に増えたホルモンは、分娩を終え役割を果たすと、今度はゼロに近い状態まで激減します。体に満ち溢れていたホルモンが突然減少し、元に戻るどころか以前よりも少ない状態に下がるのですから、体も対応しきれませんよね。そのことが、産後の不調につながるのです。
さらに、育児のストレスや睡眠時間不足もホルモンバランスを乱す原因になります。

出産後、体が妊娠前の状態に戻るまでの6~8週間を産褥期といいますが、減少したホルモンもその期間をかけて元に戻っていきます。一時期とはいえ、更年期ほどに女性ホルモンが激減するという仕組みを理解しておけば、体や心の変化も受け入れやすくなります。

産後のホルモンバランスの乱れにより引き起こされる症状

産後のホルモンバランスの乱れは、さまざまな症状を引き起こします。目に見える変化から、なんとなく調子が悪い。気持ちが落ち込む。といった目に見えない変化まで、次のような症状は、ホルモンバランスの乱れが原因である可能性が疑われます。

抜け毛

抜け毛も、出産を経験した女性の多くが悩むトラブルです。これにも、女性ホルモンの低下が関係しています。女性ホルモンのエストロゲンには、頭髪の促進を助ける働きがありますが、エストロゲンは、産後に激減するため髪が一気に抜けるのです。

産後3~6ヶ月頃から髪が抜け初め、個人差はあるものの、月経が再開する産後6ヶ月~1年ほどで元の状態に戻るといわれています。

産後の抜け毛は一時的なものであることから、特別な治療は必要ありません。シャンプーはしっかり洗い流す。洗ったあとはきちんと髪を乾かす。といった基本的なケアを心掛けましょう。

産後の抜け毛がひどい時にできる3つの対策
産後の抜け毛がひどい時にできる3つの対策

乾燥肌

乾燥肌になった腕を掻く女性

女性ホルモンのエストロゲンには、肌の潤いや弾力を維持する働きもあります。産後、乾燥肌によるかゆみやかさつきといったトラブルが全身に起こるのは、エストロゲンの減少により肌質が変化するためです。

洗い物をする時はゴム手袋を使用する。なるべくお湯を使わない。日頃からのケアで、肌の乾燥を抑えましょう。それでも、かゆみや炎症が続く場合は、症状を悪化させないためにも皮膚科を受診することをおすすめします。

生理再開の遅れ

出産後の生理再開の時期は個人差が大きく、産後1ヶ月で再開する人もいれば、再開までに1年かかる人もいます。

特に、母乳育児をするママは遅れる傾向にあり、それは、母乳の分泌を促し、排卵を抑制する女性ホルモン「プロラクチン」が増えることに関係しています。

授乳をしていても産後半年で生理が再開したという人もいますので、周囲と比べて不安になる必要はありませんが、卒乳・断乳をしてから3ヶ月たっても生理が再開しない場合は産婦人科を受診しましょう。

ホルモンバランスが乱れたままだと、生理が再開しても、妊娠前と量や周期が違うといった生理不順を起こすことがあります。

だるい・疲れやすい

ソファに横になる女性

出産によるダメージと、産後の慣れない育児で疲れを感じているママも多いはでしょう。しかし、だるさや疲れの原因は、出産や育児によるものだけではありません。実は、ホルモンバランスの乱れも関係しているんです。

出産後に女性ホルモンが激減するママの体は、いわば更年期状態。だるい、疲れやすいといった更年期女性特有の不調を感じることがあります。

そのため、産後の体に無理は禁物。産後に無理をしてしまうとホルモンバランスの乱れが戻りにくくなります。だるい、疲れたと感じた時には、無理せず横になって体を休めましょう。

マタニティ―ブルー

顔を両手で支えるながら考え込む女性

マタニティ―ブルー(マタニティブルーズ)は、妊娠中だけに起こる症状ではありません。
産後のホルモンバランスの変動により、気分の落ち込み、涙もろくなったり、情緒不安定になったり、イライラしたりといった症状が、数時間から数日続きます。

産後の20~30%のママに症状が現れますが、マタニティ―ブルーは病気ではないため、通常治療は必要ありません(注1)。長くても1~2週間のうちに自然と治っていきます。

ただし、マタニティ―ブルーは一時的なものですが、出産直後に頑張り過ぎると、その後の心に影響を与え、産後うつに移行する可能性もあります(注2)。

出産直後は体も心も疲れている時。今は休む期間と割り切って、無理せず静養することが大切です。

産後のホルモンバランスの上手な整え方

育児中は、自分のことを後回しにしがちです。しかし、ママが倒れてしまっては、赤ちゃんのお世話ができなくなってしまいます。

ママの体と心のケアは、赤ちゃんや家族に関わること。体が妊娠前の状態に戻るまでは、無理をせず、ホルモンバランスを整えるよう心がけましょう。

食事に気を使う

野菜中心の和食の前で手を合わせる女性

体の回復のためにも、バランスの良い食事から、エネルギーをしっかりとるよう心がけましょう。特に母乳育児をしているママは、母乳として失われるエネルギーも意識する必要があります。1日3食を基本に、脂質や塩分を少なくした、野菜中心の和食がおすすめです。

骨粗しょう症や更年期障害の軽減に効果があるとして最近注目を集めているのが、豆乳や納豆などに含まれる「大豆イソフラボン」です。その構造が女性ホルモンに似ていることから、ホルモンバランスを整える働きがあるといわれています(注2)。

ただし、どんな食べ物も過剰摂取は禁物。サプリに頼るのではなく、毎日の食事からバランス良く補っていきましょう。

程度な運動をする

適度な運動は、血流を良くし、自律神経を活性化させます。出産直後は体を休めるのが先決ですが、横になったままできる産褥体操を取り入れてみましょう。産褥体操は、出産した産婦人科でも教えてもらうことができます。

産後1ヶ月検診で問題がないようでしたら、赤ちゃんと外気浴に出かけたり、ストレッチをしたりと徐々に運動量を増やしていきましょう。
適度な運動は、乱れたホルモンバランスを整えるだけでなく、リフレッシュにも効果的です。

ストレスを溜め込まない

食卓に頭をのせて居眠りする女性

ホルモンバランスの乱れは、産後のストレスも大きな原因となっています。子育てに慣れないうちは不安も多く、うまくいかないことも多いですよね。知らず知らずのうちにストレスを溜め混んでいませんか?

少しの時間でも旦那さんに赤ちゃんを預け、一人になる時間を作ってみましょう。たとえ5分でも、気持ちが楽になるはずです。

子育てに疲れた時、夫婦で読んでほしい育児ノイローゼ回避術
子育てに疲れた時、夫婦で読んでほしい育児ノイローゼ回避術

漢方は効果ある?

産後の不調の改善に「漢方」を試してみようかな。と考えているママも多いのではないでしょうか?実際、「女性ホルモンのバランスを整える」「いらいらや精神不安に効果的」と紹介されている市販の漢方薬で、症状が軽くなったというケースもあります。

しかし、漢方を使用する際は、漢方の専門医へ相談することをおすすめします。植物由来で体に優しいイメージのある漢方ですが、体質に合わないものを選ぶと副作用が現れてしまうことがあるからです(注4)。

服用している薬との相性もあることから、その人に合ったものを調合してもらうことが大切です。

産後のホルモンバランスの乱れはいつまで続く?

産後のホルモンバランスの乱れにより現れる不調は、分娩を機に激減する女性ホルモンと、産後のストレスなどが原因となっています。

女性ホルモンの分泌量は、分娩直後から6~8週間をかけて通常の状態に戻ります。体質や周囲の環境にもよりますが、産後の不調も時間の経過と共に良くなったと感じる人が多いようです。

出産直後は休養が大切。体と心をしっかり休めましょう。

おすすめコンテンツ