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会陰切開の痛みは軽減できる?

会陰切開の痛みはどのくらい?切開の痛み具合~術後の経過

会陰切開の痛みはどのような痛みなのか?会陰切開は会陰裂傷の予防目的でも行われますが、どのくらいの確率で会陰切開は行われるのでしょう?会陰切開時の痛みや術後の痛みを緩和する方法、極力会陰切開を避けるための方法を紹介。抜糸や麻酔、傷跡はどうなるのか、健康保険の取り扱いも解説します。

会陰切開の痛みはどのくらい?切開の痛み具合~術後の経過

会陰切開の痛みはどのくらい?切開~術後の経過・痛み緩和法

予定日が近づいてくると、早く赤ちゃんに会いたいという喜びが大きくなる一方、出産への不安な気持ちも芽生えてきます。分娩への漠然とした不安は、初産なら当然あるでしょうし、痛みを知っている分、経産婦さんは憂鬱な気分になっているかもしれません。

その中でも会陰切開は、なかなか想像できない痛みです。今まで大きなケガや手術を経験したことのない方にとって「体を切る」という行為は想像するのも恐ろしいですよね。

経産婦さんの中には、「分娩よりも会陰切開の方が痛かった!」と話す人もいて、聞いていると本当にお産が怖くなってきます。
しかし、どういった場合に会陰切開をして、どの程度痛むのかあらかじめ知っていると、少しは心の準備もできるはずです。

会陰切開はどのくらい痛いのか?どのように行なわれるのか?何日くらい生活に支障がでるのか?
会陰切開の痛みや保険の適用、会陰切開を避けるためにできることをお伝えします。

会陰切開の術中の痛み~「痛い」といっても陣痛には遠く及ばない~

会陰切開の痛みを出産前に予習する妊婦

会陰切開時の痛み、気になりますよね?ですが、会陰切開というのは、お産の最後の方で行うため、その時は陣痛の痛みが最大ではっきり言ってそれどころじゃありません。。それまで「会陰切開は怖い。イヤ!」と思っていても、実際にこの時を迎えるとほとんどの方が「早く出して!」と思うはずです。

会陰切開の際は、局所麻酔を打ってくれる病院が多いのですが、麻酔を使用しない病院もあります。麻酔を打つ時は、少しチクっとするのですが、陣痛の痛みの方が遥かに強いので、麻酔を打たれた痛みを感じない方も多いです。
麻酔を使用しない場合でも、やはり陣痛の方が遥かに痛いので、切った痛みを感じなかったという方も多いですが、やはり麻酔に比べると少しは痛みを感じるはずです。

縫合時も、麻酔を使用する病院と使用しない病院があります。バースプランなどを汲んでくれる病院であれば、会陰切開もそうですが、麻酔を使用して欲しいなどの希望を、しっかりと伝えておきましょう。
縫合時の麻酔は、麻酔を打つ度に少しチクっとします。麻酔を使用しない場合は、針を刺す度にチクっとします。

会陰切開後の傷跡や痛み~2、3日は結構辛い~

会陰切開が怖すぎて隠れる妊婦

会陰切開の傷の痛みですが、本当に辛い強い痛みは2、3日で落ち着くことが多いです。ただし、2,3日は歩くのも、ベッドで身動きを取るのも痛みのため一苦労。産後、シャワーの許可が出ても、会陰切開の傷が気になり、恐々とした入浴になることは心得ておきましょう。

3日目以降、痛みは弱くなりますが、大体1週間から2週間程は軽い痛みを感じる方が多いです。2週間を過ぎた頃からは、痛みというよりは傷が突っ張られる、皮膚が引き攣る違和感を覚えます。

1か月以上痛みが続くようでしたら、傷が化膿している可能性もありますので、お医者さんに相談しましょう。

会陰切開後の痛みへの対策と気をつける事

出産経験者同士の話で盛り上がる2人

会陰切開や会陰裂傷をした場合、どうしても痛みが出てしまいます。傷の痛みの対策や、気をつけなければならない点を紹介します。

体を出来るだけ休める

これは会陰切開の傷に対してだけでは無いのですが、体を休める事で、体の回復するスピードは早まります。また会陰切開をすると、歩行時の摩擦などで痛みが増すため、出来るだけ、休める時は横になって休みましょう。

痛み止め薬

会陰切開を行うと、医師が痛み止めの薬を処方してくれます。
しかし、傷の治り方には個人差があるため、翌日以降は痛みの様子をみながらの処方となります。看護師さんやお医者さんに、傷の痛み方、痛みの強さをしっかり伝え、我慢はしないようにしましょう。
飲み薬と座薬の2種類があり、座薬の方が効きが早いです。

円座クッション

会陰切開、会陰裂傷した場合はベットの上に普通に座るのも一苦労。そんな時は、円座クッションを使うと、傷を圧迫しません。円座は会陰切開をした後の必需品とも言えるので、入院バックの中に入れておくことをおすすめします。
円座には形を変えて、腰枕にすることができるタイプもあります。産後は、腰痛に悩むことも多いため、多用な使い方ができる商品がよさそうです。

清潔に保つ

何と言っても、傷を清潔に保つ事が大切です。清潔でないと、傷が化膿してしまう恐れもあり、治りが遅くなってしまいます。

産後、シャワーに入るときは傷を濡らすのが怖くても、よく洗い流しましょう。トイレに行った後はウォシュレットを使用するなど、清潔に保つ事を意識しましょう。
自宅のトイレにウォシュレット機能が付いていない場合は、薬局などで携帯用ウォシュレットが売っているので、それを利用するのもおすすめです。

会陰切開が必要な理由

会陰切開は、赤ちゃんをスムーズに外に出すための処置です。
会陰切開が必要となる出産の傾向や会陰切開を避ける方法はないのか、見ていきましょう。

会陰切開は初産の約7割が経験する!

いろいろな出産経験を持つ妊婦たち

会陰切開とは、分娩時に赤ちゃんが出て来やすくする為に、文字通り会陰を切開することです。メスではなく先が丸くなっているハサミで行なわれ、助産師さんや看護師さんではなく、医師だけが行なうことができます。
会陰切開は、初産の方の約7割が経験をしており、一人目で切開が行なわれた場合でも、二人目以降は行なわれない場合もよくあります。切開する範囲はおよそ2cmから4cmです。

会陰は産道の出口

会陰とは、膣と肛門の間の部分のことです。赤ちゃんがお母さんのお腹から出てくる時に通る、産道の一番最後の出口部分です。
赤ちゃんが出て来る時に、この会陰部を、時間をかけて少しずつ伸ばして、出口を広げてあげなければならないのですが、体質や状況によって、あまり伸びない場合もあり、特に初産の場合は会陰切開が行なわれやすい傾向にあります。

会陰切開を行う理由

タブレットで会陰切開について調べるベビ待ち女性

基本的に会陰切開をすると、赤ちゃんが出てくる産道の出口が広がるので、赤ちゃんが出て来やすくなります。以下は、会陰切開が行なわれる主な理由です。

分娩の進行が急速な場合

会陰は、時間をかけてゆっくりと伸びていくのですが、分娩の進行が急速な場合は、伸び具合が不十分なので、そのまま赤ちゃんが出てこようとすると、会陰部が裂けてしまう事があります。こういったケースでは、まっすぐと綺麗には裂けず、突き破ったようにぐしゃぐしゃに裂けてしまう可能性が高いです。
そうなると傷を縫合する際に、非常に時間も手間もかかり、縫う針数も増えて傷も大きくなってしまいますし、傷が複雑なので治るのにも時間がかかってしまいます。
会陰切開は、会陰裂傷が起こる前に、予防として切られる事が多いです。

赤ちゃんの頭が大きめな場合

赤ちゃんの頭が大きかったりして、なかなか赤ちゃんが外に出てこれない場合は、赤ちゃんとお母さんの体力の消耗を防ぐため、会陰切開をして早く赤ちゃんを出す必要があります。
また、上記と同じく会陰裂傷を避ける為に行なわれます。

吸引分娩や鉗子分娩となる場合

分娩時間が長引き、お母さんの体力が消耗してきて、陣痛が弱くなる微弱陣痛となった場合や、何らかの理由で赤ちゃんが出てこれない場合、母体と赤ちゃんの安全を考えて、吸引分娩や鉗子分娩へ切り替える必要があります。

その際に、吸引するための器具や、鉗子(トングのようなもの)を入れる為に、会陰切開が行なわれる場合があります。しかしこういった処置では、必ずしも会陰切開する訳ではなく、しないで器具を挿入できる場合もあり、個人差があります。

痩せていると会陰切開をする確率が高くなる?

痩せていると、会陰切開する確率が高かったり、妊娠線が出来やすい、といった話を聞いた事があるでしょうか?
これは本当で、痩せている人や小柄な人は、元々の表皮の面積が小さいため、皮膚が引き伸ばされる比率が大きくなり、裂けてしまいやすいので、その予防で会陰切開が行なわれる確率が高くなるのです。
保湿をすると皮膚の弾力を高める事が出来て伸びやすくなるので、オイルなどで毎日保湿すると、何もしないよりはずっと良いでしょう。

会陰切開を避けるために出来る事

どうしても会陰切開を避けたい妊婦

初産の約7割が経験するという会陰切開。会陰裂傷を起こす前の予防として行われることも多く、下手に会陰裂傷を起こすよりは、切開した方が良いケースも数多くあるのは覚えておきましょう。
しかし、「できれば切られたくない」と思う方は、分娩時に会陰が自然に伸びるようにケアしておきましょう。会陰切開だけでなく、会陰裂傷を防ぐことにも繋がります。

会陰切開を極力避けたいと思うらば、しっかりと保湿をするよう心がけましょう。皮膚というのは、乾燥するほどに弾力が失われ、伸びにくくなります。
会陰マッサージや保湿の具体的な方法を紹介します。

会陰マッサージ

会陰をオイルなどで保湿しながらマッサージする方法です。コットンを使用するのが一般的ですが、臨月からは、指で会陰を軽く伸ばすことも可能で、やり方には多くの種類があります。
お風呂に入っている時や、お風呂上がりにやると、何かと楽ですし、皮膚も通常より柔らかくなっているのでオススメです。

オイル湿布

オイル湿布は、オイルを染み込ませたコットンを会陰部にあてがい、そのまま一晩寝るなどして長時間放置する方法です。
ショーツに、おりものシートやナプキンを敷き、その上にオイルを染み込ませたコットンを置けば、ショーツが汚れる心配がありません。

会陰マッサージに使用するオイルに

会陰部の保湿に使用される一番代表的なオイルは、カレンデュラオイル(カレンドラオイルとも言われます)です。カレンデュラとは、マリーゴールドのお花を指し、皮膚の粘膜や血管の修復効果、つまり傷の治癒を早める効果が期待できます。
マリーゴールドはキク科の植物で、キク科のアレルギーを持っている方は使用を控えてください。また、肌が弱い方やトラブルが心配な方は、使用前にパッチテストを行うなど、安全を確かめてから使用しましょう。
様々なメーカーからカレンデュラオイルが発売されていますが、中には鉱物などの余分な成分が入っている商品もあるので、あまり余分なものが入っていないオイルを選ぶと良いでしょう。

会陰切開の方法

会陰切開は医師や患者さんの希望によってやり方が変わってきます。
もし会陰切開になったときに、どのような方法がとられるのか、切り方や縫合する際に使用する糸の種類、麻酔の有無などを詳しく解説します。
また、保険の適応についても知っておきましょう。

会陰切開の種類

出産が近づき不安になる妊婦

会陰切開の際の切り方ですが、3種類あり、正中切開、側切開、そして正中側切開の3つです。それらの切り方の違いは以下の通りです。

正中切開

膣から肛門に向かって、まっすぐ下に切ります。
傷の治りが早く、傷跡が一番目立たないと言われており、傷の縫合後の違和感も少ないです。
デメリットは、赤ちゃんが出てくる時に切開した傷が延長しやすく、肛門部まで達してしまう恐れがあるという事です。

側切開

横に向かって切ります。
赤ちゃんが出てくる時に傷が延長する恐れが無いです。デメリットは、正中切開に比べて術後に違和感を感じやすいようです。

正中側切開

膣の最下部から、左右のどちらか斜め下に向かって切ります。お医者さんの聞き手によって違いますが、主に右斜め下45度の角度で切開される事が多いです。
こちらも側切開と同じく、赤ちゃんが出てくる時に傷が延長しにくいです。

会陰切開に使用する糸|抜糸必要・不要の二種類

会陰切開の手術の様子

会陰切開した後に、傷を縫合するのに使用する糸ですが、体に吸収される抜糸が不要な吸収糸か、抜糸が必要な糸のどちらかが用いられます。

吸収糸を使用するメリットとしては、何よりも抜糸が不要という事です。どちらの糸を使用しても、傷の治る早さは変わりません。しかし、抜糸をする糸の方は、抜糸をしてしまえば違和感や突っ張るような痛みはほぼ無くなるのに対して、吸収糸を使用した場合は、糸が体に吸収されるまでに1か月程かかるので、しばらく違和感がなくならないと感じる方も多いようです。
痛みが長引くようでしたら、吸収糸の場合でも一部を抜糸する事もあるので、お医者さんに申し出ましょう。

会陰切開の保険適応範囲

出産に伴う痛みについて調べる妊婦

会陰切開した場合の健康保険の適用ですが、裂傷予防の為に行なわれたものは、保険適応外となります。しかし、吸引分娩などのために行なわれた会陰切開だと、保険適応内の場合が多いようです。

保険適応外の場合、普通分娩費用へ上乗せする場合もあれば、分娩費用の中に含まれている場合もあるので、出産する病院に確認しましょう。

また、会陰裂傷してしまった際の縫合費用は、傷が肛門まで達してしまった場合は保険適応内となる事が多く、傷が浅い場合は保険適応外となる場合が多いようです。こちらも病院に確認すると確実です。

会陰切開の痛みは心配しなくて大丈夫!母は強し!

「案ずるより産むが易し」とはよく言われますが、経験したことのないことをする時はどうしても不安になりますよね。しかし会陰切開は、赤ちゃんと母体を守るために行なわれるもので、分娩中は陣痛の方が遥かに痛いため、「切開して早く出して!」と思う方がほとんどです。
その後のママは赤ちゃんに会えた嬉しさとお産の疲れでいっぱいいっぱい。会陰切開の傷を思い出すのは、入浴やトイレの時ぐらいといった方が正確かもしれません。

赤ちゃんに会えるまで、お母さんは多くの痛みや苦労を乗り越えなければなりませんが、赤ちゃんに会えるときっと喜びでいっぱいになります。不安な事があれば、助産師さんやお医者さん、先輩ママに聞いて、不安を1つずつ取り除いていきましょう。大丈夫、母は強しです。