子宮口を開く方法

子宮口を開く方法~柔らかく開きやすい子宮口で安産に!

子宮口を開く方法を実践し、出産をスムーズに!出産予定日超過を防止し、陣痛に苦しむ時間が少ない安産を目指しましょう。臨月になったら試したい子宮口を開く姿勢や運動、習慣をご紹介します。子宮口が開く感覚や痛みはあるのか、何センチで分娩なのかといった妊娠中の疑問にもお答えします。

子宮口を開く方法~柔らかく開きやすい子宮口で安産に!

子宮口を開く方法を知っているとこんなにメリットが!

子宮口とは、膣との境目にある子宮の出口です。普段は硬く閉じていますが、出産時には胎児を外に出すために大きく開き、赤ちゃんの体を通過させます。

子宮口は、臨月・正産期を迎える頃、1センチ、2センチと徐々に開き始めます。そして陣痛がやってきて、子宮口が全開の10センチになると、いよいよ分娩台に上がって出産となります。

陣痛から子宮口が全開の10センチ開くまでの時間は人によって異なりますが、いくつかの準備をしておくとスムーズに開きやすくなります。

子宮口がスムーズに開くと次のようなメリットがあります。

出産予定日超過を防止

妊婦の人体解剖図

WHOが定める正常な出産時期である正産期は、妊娠37週0日~妊娠41周6日までです。よく誤解されがちですが、臨月は妊娠10ヶ月にあたる妊娠36週0日~妊娠39週6日ですから、臨月=正産期という訳ではありません。しかし、1週間程度の早く生まれたとしても、赤ちゃんの状態には問題のないことがほとんどです。

一方で、赤ちゃんが予定日を過ぎても生まれてこないことにもリスクはあります。出産予定日(妊娠40週0日)を過ぎても、妊娠41週6日までは正産期の範囲ですから、数日程度なら焦る必要はありません。しかし、妊娠42週以上の妊娠継続は『過産期』と呼ばれ、羊水や胎盤機能の異常が起こる可能性があります。

そのため、出産予定日を超過した場合、誘発分娩や帝王切開等の処置が検討されるのが一般的です。出産予定日前に子宮口が開き陣痛がやってくれば、医師から「明日産まれなければ誘発分娩です」「帝王切開です」と言い渡されるような事態を避けられるでしょう。

過期産のリスクとは?出産予定日を過ぎたら行う検査と対応
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卵膜剥離(内診グリグリ)を回避

出産で苦しむ妊婦

正産期になると、妊婦健診の回数は週に1回になり、毎回、内診によって子宮口の開きを確認されます。子宮口が硬く閉じていると出産はまだまだ先である可能性が高く、柔らかく3センチほど開いていると出産が近いと見て取れます。

出産予定日が近いにも関わらず、子宮口が固く閉じたままの場合、卵膜剥離といって医師の手や器具によって子宮口を刺激し、胎児を包む卵膜と子宮壁を剥がします。卵膜剥離は、子宮口を開き、陣痛を促進する効果がありますが、強い痛みを伴います。
グリグリと強い痛みを伴いながら子宮口を刺激する様子から、妊婦さんたちには『内診グリグリ』とも呼ばれています。

医師の方針にもよりますが、卵膜剥離(内診グリグリ)は出産の兆候がない妊婦ほど処置されやすいはずです。子宮口が事前に柔らかく、開いているのなら強い痛みを伴う処置を事前に回避できる確率は高いでしょう。

内診グリグリで陣痛を促進!痛いけれど効果は抜群?
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出産時間を短縮

通常、子宮口が3センチほど開くと、前駆陣痛が始まったり、おしるしがあったりなどの出産兆候があります。その後、本格的な痛みを伴う本陣痛がやってきます。

本陣痛が始まると、子宮口は更に少しずつ開き始めますが、全開の10センチになるには、短い方4時間ほど、長くかかる方で13時間程度と、妊婦さんによって出産までにかかる時間が大きく異なります。

中には陣痛は来ているにも関わらず、子宮口がなかなか開かないために、病院の階段を昇降し体を動かすように助産師や医師に指示されたという方もいます。

子宮口がスムーズに開くなら、痛くて辛い陣痛時間を短くすることができるのです。

前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ
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初産は出産時間が長くなることが多い

ベッドに横になる妊婦

自然分娩(経腟分娩)で出産する場合、出産を経験した経産婦は、初産婦よりも短い時間で出産を終えることが多いです。子宮口が開き始めてから実際の出産までに経産婦は4~6時間ほどかかるケースが多いですが、初産婦は10時間以上かかってしまうことも少なくありません。

ただし、経産婦でも前回の出産から5年ほど経っていると、初産のときと同じだけ、もしくはそれ以上の時間がかかってしまう人もいます。
また、妊婦さんの健康状態や妊娠経過に異常がある場合や赤ちゃんが大きい場合は、初産であるか2回目以降の出産であるかにかかわらず、出産時間が長くなってしまうこともあります。

初産にかかった時間は長い?短い?先輩ママの出産体験談
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赤ちゃんの体力を消耗しない

出産にかかる時間が長引けば長引くほど、産婦は体力を消耗します。同様に、子宮口が開くのに時間が長くかかってしまうと、子宮から出ようとしている赤ちゃんも長時間苦しい体勢をとることになりますので、体力を消耗します。

母子ともに健康に、異常なく分娩が行われるためにも、子宮口はスムーズに開けた方が望ましいのです。

子宮口を意識的に開く方法

出産予定日を超過しないためにも、安産のためにも、子宮口を意識的に開かせる方法を実践してみましょう。正産期に入ったら、子宮口を開かせるためのエクササイズや習慣を始めていきましょう。

あぐらの姿勢を積極的にキープ

あぐら姿勢の妊婦

正産期に入ったら、テレビを見るときや本を読むときなど、積極的にあぐらの姿勢をキープしてみてください。慣れないうちは股関節部分に痛みを感じますが、慣れてくると股関節がスムーズに開き、子宮口も開きやすくなります。

ただし、あまりにも長時間あぐらの姿勢をキープすると、ひざや太ももが痛くなってしまうこともあります。5~10分ほどあぐらの姿勢をとったら、ひざを立てて座り、開いた股関節を緩ませるようにしてください。

スクワットで陣痛を促そう

体力に余裕があり、なおかつ体調が良いときは、スクワット運動を試してみましょう。スクワット運動の方法は、次の手順で行います。

産婦さんのスクワット運動

  1. 足を肩幅に広げ、両手を後頭部で軽く組み、ひじを外側に広げてスタートの姿勢をとります。
  2. ひざも外側を向くように意識し、ゆっくりと腰を下に沈めていきます。
  3. ひざの高さよりもやや低くまでお尻を沈めたら、ゆっくりと時間をかけて元の姿勢に戻します。
  4. 体調を考慮しながら、1日に数回、5~10回ほど繰り返しましょう。

臨月に激しい運動はNG!

例え子宮口を開かせるためだとしても、臨月・正産期に激しい運動はNGです。急激な動きで突然破水してしまったり、反対に開きかけた子宮口が収縮してしまったりすることもあるからです。スクワットをするときも体調を考え、しんどいときは無理に実施しないようにしましょう。

また、ゆっくりと身体を動かすことを意識し、スクワットならば5秒ほどかけて腰を沈め、5秒ほどかけて立位に戻るようにしてください。

雑巾がけなど下半身を使う家事をしよう

雑巾がけする女性

陣痛がくるといわれている『陣痛ジンクス』としても有名な雑巾がけ。
下半身の筋肉を鍛える動きとなりますので、子宮口を開く効果も期待できます。また、四つん這いの姿勢で身体を支えますので、転倒する恐れがないのもメリットです。

通常の雑巾がけ(ひざを伸ばして腕に全身の力をかけ、前進しながら拭く方法)が辛い場合は、ひざをついてゆっくりと左右に腕を動かしていく方法で雑巾をかけてください。

出産後はなかなか家の掃除を丁寧にできなくなりますから、家の中もキレイになり、一石二鳥の方法です。

臨月に避けておきたい家事

雑巾がけをしていると、ついつい「もっと部屋をキレイにしたい!」という気持ちがわいてくるかもしれませんが、重いものを持ったり、高いところの掃除や片付けをしたりすることは避けて下さい。

季節ものの布団や衣料をまとめて洗濯したり、干したり、片付けをしたり、長時間立ったまま姿勢で料理をしたり、熱い調理場で長時間過ごしたりすることも避けた方が良いでしょう。

お風呂に入って身体を温めよう

浴室

身体、特に下半身を温めましょう。陣痛中に「お風呂に入ると子宮口が開くから」と、看護師や助産師にお風呂に入るように言われた妊婦さんもいます。正産期に入ったら、普段はシャワーだけという方も、できるだけ湯船でゆっくり体を温めましょう。

秋冬の肌寒いときだけでなく、夏も冷房の効いた部屋で長時間過ごしていると身体は冷えてしまいますので、ブランケットをひざにかけたり靴下を履いたりして、身体を冷やしすぎないようにしてください。

また、手足の冷えを感じるときは、軽く運動をして身体を温めるのも効果的です。運動をすると血流も良くなりますので、むくみや手足のだるさも解消されることがあります。

その他にも、暖かいドリンクを飲むこともオススメです。ルイボスティーなどのノンカフェインかつ香りの良いお茶なら、妊娠中も安心して飲めまるはずです。

出産への恐怖を和らげるリラックス習慣を持とう

子宮口も筋肉でできていますので、リラックスすることで弛緩させることが可能です。

初めて赤ちゃんを産むときは、いろいろなことが不安になり「急に産気づいたらどうしよう」「痛いかな?我慢できるかな?」と緊張することも多いのですが、緊張してしまうと出産が長引く可能性もありますので、意識してリラックスするようにしてください。

楽しいことを考えよう

臨月になると、出産への恐怖や不安から眠れなくなったり、イライラすることも増えてきます。しかし、思考がどんどんネガティブな方に走っていくと、身体も緊張状態になってしまいます。不安なことが浮かんでも、意識的に打ち消して、なるべく楽しいことを考えて気持ちを楽にするようにしましょう。

例えば、「どんな顔をしているのかな?」「どんな服を着せたら似合うのかな?」「声はどんな感じだろう?早く笑って欲しいな」という風に、赤ちゃんのことを考えるのも楽しい想像です。

また、食べ物のことを考えるのも楽しいことです。「身体が軽くなったら、新しくできたチョコレート専門店でチョコレートフォンデュを食べに行こう!」「妊娠中は脂肪の摂り過ぎに気をつけていたけれど、身体が元に戻ったら、美味しいとんかつを食べたいなあ」と、出産後や授乳期間終了後のグルメ生活を妄想してみるのもおすすめです。

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好きな音楽を聞こう

スマホで音楽を聴く女性

出産が近くに迫ってくると、身体はもちろん目なども疲れやすくなりますので、本や雑誌を読むのも辛くなる人が増えます。「読書をすると気分が悪くなる」「長い時間、下を向いていることが耐えられない」と感じる、テレビやパソコン、スマートフォンなどの強い光も、耐えがたくなることもあります。

そのような場合は、部屋を少し暗くして、好きな音楽を楽しむのはいかがでしょうか。赤ちゃんが生まれると楽しいことも多い半面、忙しくて音楽を聞く余裕もなくなってしまうことがあります。また、音楽をかけるとしても、赤ちゃんが好きそうな音楽を優先してかけることになるでしょう。

バースプラン等を受け入れてくれて、陣痛室で好きな音楽を書けても良い産院の場合は、持ち込むCD等を検討するのもオススメです。

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子宮口が開く痛みは?自分では確認できる?

子宮口が開いているかどうかは、基本的には妊婦さん自身には確認できません。チクチクとした痛みを覚えるという女性も中にはいますが、多くの場合、子宮口が開くことで痛みは伴いません。

早く開いたからといって痛みに苦しむことはまずないので、安心して子宮口を開くための方法を実践してください。その後、妊婦健診の内診でのみ、出産兆候を知ることになるでしょう。

子宮口をスムーズに開くには、焦りは禁物!

正産期に入っても、子宮口がなかなか開いていないと、「出産予定日を超過してしまう」「陣痛が来なかったら、帝王切開かも…」と不安になります。また、本陣痛が来ているにも関わらず、子宮口が開かないために、分娩台に上がれないというのは、産婦さんにとってはなかなか苦しい時間です。

ですが、子宮口はリラックスすることでスムーズに開きやすくなるということを覚えておきましょう。スクワットや身体を温めるなどの日々の努力を重ねて、赤ちゃんに会える時を楽しみに待ちましょう。

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