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多胎妊娠の妊娠生活の注意点

多胎妊娠のリスクとは?双子・三つ子出産までの道のり!

多胎妊娠ってなに?双子や三つ子の赤ちゃんを授かる多胎妊娠、確率はどのくらいで、いつわかるのでしょう?多胎妊娠の子宮内の状態や妊娠合併症、早産など多胎妊娠のリスクを解説。実はつわりなど初期症状が重くて、帝王切開とも限りません!多胎妊娠のギネス記録や話題となった例も紹介します。

多胎妊娠のリスクとは?双子・三つ子出産までの道のり!

多胎妊娠は嬉しいけど怖い!妊娠中のリスクとは?

お腹に宿った赤ちゃんが双子や三つ子だったらどうしますか?
現代は多くの方が「双子が欲しいな~」「三つ子ってすごい!」と双子・三つ子の兄弟姉妹に好印象を持っています。

しかし、いざ自分のお腹の赤ちゃんが双子、三つ子だと知ると、ママは嬉しいという喜びだけでなく、不安や戸惑いを感じるのも事実です。

多胎妊娠は通常妊娠よりリスクが大きいのは確かで、妊娠期間中はたくさん不自由な思いをするでしょう。元気に生まれてきても、間違いなく育児はたいへんで、家族や周囲の人々の協力が欠かせません。

ですが、多胎妊娠を必要以上に恐れる必要はありません。正確な事実を知り、多胎妊娠とはそもそもどんな状態なのか、どういったことに注意して妊娠期間を過ごせばいいのか、見ていきましょう。

多胎妊娠とは?

双子を妊娠中のママ

胎児が2人以上同時に子宮に存在することを、多胎妊娠といいます。

世界的な平均として、双子は80組に1組、三つ子の場合は6400組に1組と言われており、圧倒的に双子が多いです。

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多胎妊娠の3つのタイプ|赤ちゃんはどんな状態?

ママのお腹を診察する女の子

多胎妊娠とは、母親の1つの子宮内で、2人以上の胎児が育つ状態です。
子宮の中には、赤ちゃんのエネルギーの源である絨毛膜、胎児と羊水を包む羊膜が存在します。

多胎妊娠は、絨毛膜と羊膜の状態によって、3つのタイプに分かれます。
多胎妊娠と判明したら、早めに赤ちゃんがどのような状態でお腹にいるのか、把握する必要があります。
ここでは双子(双胎)を例に、多胎妊娠の子宮の内部の状態を解説します。

二絨毛膜二羊膜性双胎

多胎妊娠の中で最もリスクが低いのが、二絨毛膜二羊膜性双胎です。
胎盤と絨毛膜が1人1人ずつあるため、赤ちゃんの栄養に偏りが乗じません。羊膜も別々ですので、子宮内が完全に2つの部屋に分かれており、臍の緒が絡まる心配もありません。
二卵性双生児は二絨毛膜二羊膜性双胎であることが一般的です。一卵性双生児の場合は25%ほどの確率です。

一絨毛膜二羊膜性双胎

羊膜は別々でも、胎盤と栄養源である絨毛膜を共有している場合は、一絨毛膜二羊膜性双胎です。
片方の赤ちゃんの発育に影響が出るなど、赤ちゃんの成長に偏りが生じる可能性があります。一定の週数になると、管理入院を勧められるのが一般的です。
一卵性双生児の約75%が一絨毛膜二羊膜性双胎です。

一絨毛膜一羊膜性双胎

絨毛膜、羊膜、胎盤の全てを赤ちゃん達が共有している場合は、一絨毛膜一羊膜性双胎です。
一卵性双生児の中でも、1%ぐらいしかいないといわれており、極めてまれな状態でありますが、一番リスクが高く、徹底的な管理、慎重な経過観察が求められます。

多胎妊娠のリスクとは?母体や胎児への影響

血圧を計ってもらう妊婦

多胎妊娠が通常妊娠よりも母体や胎児へのリスクを伴うのは事実です。

多胎妊娠の場合、妊婦はどうしても妊娠合併症を起こしやすい傾向にあります。
妊娠合併症とは、元々持病がある女性が妊娠する状態や妊娠中に新たな病気を発症した場合を指します。
多胎妊娠では、妊娠中に新たな病気を発症するケースが見受けられます。

また、子宮の中に、赤ちゃんが2人以上いるわけですから、胎児にトラブルが起こる確率も高くなります。
妊娠経過が順調でも、予定より早めの出産となる可能性もあります。心の準備をしておきましょう。

妊娠高血圧症候群

高血圧や蛋白尿、浮腫が起こる病気です。ただし、むくみは他の病気でもよくある症状なので、あくまで血圧の高さと蛋白尿の濃度によって診断されます。
以前は妊娠中毒症という名前で呼ばれていました。

発症すると上位胎盤剥離など、母子ともに危険な状態を招きやすくなります。出産だけではなく、産後も高血圧が続く可能性がありますので、注意が必要です。
双胎妊娠では、単体妊娠の3倍発症しやすいというデータもあります。

肥満気味の方や既に高血圧気味の方などは特にリスクが高くなりますので、食べ過ぎ・太り過ぎに注意し、塩分控えめな食事を心がけましょう。

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妊娠糖尿病

大好きなピザを食べる妊娠中の

妊娠期間中はホルモンバランスの変化により血糖値が上がりやすく、体内の糖代謝異常が起こりやすくなります。
人間は食べ物を消化し、ブドウ糖を作り出します。糖代謝異常により、ブドウ糖が必要としている臓器へ運ばれず、血液中に糖が異常に増えてしまうのが糖尿病の正体です。

妊娠糖尿病は、羊水過多、巨大児、胎児の心臓へ異常を引き起こすなど、母体だけでなく、お腹の赤ちゃんにも危険が及びます。
多胎妊娠の方は、食事に気を配る必要がありますね。

早産・切迫早産

大好きなピザを食べる妊娠中の

正産期は妊娠37週0日~40週6日ですので、早産とは、妊娠してから22週0日~36週6日に出産することをいいます。

子宮頸管が短くなってしまう、赤ちゃんの大きさが子宮の許容範囲を超えてしまうなど、多胎児を妊娠した場合は必然的に早産の可能性が高くなります。
早産の場合、赤ちゃんの呼吸機能が未発達なことが多く、障害のリスクも高くなります。

妊娠22週と36週には大きな開きがあり、週数が大きい程、赤ちゃんに生じるリスクは減少します。
妊娠22週の赤ちゃんの体重は350グラム~580グラム程度ですが、36週だと赤ちゃんの体重は1900グラム~3070グラムです。赤ちゃんの肺機能が整うのは妊娠34週前後ともいわれています。

医学の進歩により、小さく未熟な状態で産まれてきても、助かることも増えてきた昨今ですが、早すぎるお産にリスクがあるのは間違いありません。
切迫早産と診断された場合、安静を指示されるでしょう。

低体重(胎児発育不全)

赤ちゃんが双子でお産が辛い妊婦

低体重(低出生体重児)と呼ばれるのは、出生体重が2,500グラム未満の赤ちゃんです。
個人差がありますが、早産でなかったとしても、双子や3つ子の赤ちゃんはどうしても小さく生まれがち。元気に生まれたのだけど、小さめだったので念のため保育器に入る赤ちゃんもいます。
ただ、一般的には出生体重が2,000グラム以上あるなら、問題のないことがほとんどです。

決められた妊娠健診は必ず行くようにし、管理入院が必要な場合は医師から説明があるでしょう。その他にも「何か変だな…」と異変を感じた時には、病院を受診することも大切です。

多胎妊娠の場合のマタニティライフ

お腹の双子の胎動を感じる赤ちゃん

多胎妊娠はいつわかるのか、検査薬や妊娠初期症状、産休や出産方法など、多胎妊娠の場合のマタニティライフを紹介します。

多胎妊娠はいつわかる?

一般的に胎嚢(赤ちゃんを包んでいる袋)をエコーで確認できるのは、妊娠5週目頃です。二卵性で赤ちゃんが別々の胎嚢に入っている場合は、5週目頃に複数の胎嚢が見えるため、多胎妊娠だと確定します。

一方、胎嚢が1つである一卵性の場合は5週の時点では多胎妊娠だとはわかりません。
胎児の心拍は6週~7週目過ぎに確認できるので、胎児に複数の心拍があると判明した時点で多胎妊娠が確定します。

検査薬を使用した場合の反応

妊娠検査薬の反応

妊娠検査薬とは、妊娠時に胎盤で作られるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの尿中の濃度を測定し、妊娠の可能性を判定するものです。

多胎妊娠の場合、尿に含まれるhCGの値が、通常より高くなる場合が多いので、濃い線が出やすい傾向にあります。
ただし、妊娠検査薬だけで多胎妊娠か判断するのは不可能です。

多胎妊娠の妊娠初期症状は辛い?

通常妊娠でも、妊娠初期は、吐き気や胸の張り、便秘やだるさを感じることがあります。
多胎妊娠だとこうした妊娠初期症状が重くなりそうなイメージがありますが、妊娠初期は多胎妊娠でも、症状に大きな違いはありません。

多胎妊娠時につわりが重かったという方の声も聞かれますが、同じように諸油状はひどくなかったという方の声もあります。

そもそもつわりは医学的にも原因がはっきりしておらず、1人目、2人目でも症状には違いがあるため、例え重いつわりがあったとしても、それが多胎妊娠の影響かどうか断言するのは難しいのが現状です。

産休は出産予定日の14週前から申請可能!

上司に妊娠を報告して産休をもらうママ

単胎妊娠であれば、産前休暇は出産予定日の6週間前からの申し出が可能です。
しかし、多胎妊娠は母体の負担が大きいため出産予定日の14週間前から、産前休暇を取ることが可能です。
ただし、産後休暇は単胎妊娠と同じく、産後8週間と決まっています。

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「出産は帝王切開」とも限らない

双子=帝王切開という印象が強いですが、妊娠経過が順調で、胎児の体勢にも問題がない場合は経膣分娩に臨むこともあります。

しかし、更にハイリスクになると懸念される三つ子以上の出産の場合は、母子の安全を優先し、ほぼ間違いなく帝王切開です。

帝王切開には事前に手術日を決める予定帝王切開と、妊娠中や出産中に、胎児にトラブルが生じ、急ぎ取り出す必要がある場合に行われる緊急帝王切開があります。
双子で予定帝王切開の場合は、母体や胎児の状態にもよりますが、正産期に入ってすぐの妊娠37週頃の手術が一般的です。
多胎妊娠はもちろん、単体妊娠でも、経膣分娩の途中に帝王切開に切り替えることは母子の安全を優先する上で必要なことです。

多胎妊娠のギネス記録

多胎妊娠のギネス記録を見て驚くママ

世界には驚くような多胎妊娠記録保持者がいます。
ギネスブックに掲載されている多胎妊娠の記録や2000年代にアメリカで話題になった多胎妊娠のニュースを紹介します。

ギネスブックに掲載された多胎妊娠の最高記録

69名。一体何の数字かと言うと、一人の女性が生涯を通し出産した最高人数として、燦然と輝く記録です!

ママは18世紀に生きたロシア女性で、生涯に27回出産を経験しました。
「27回で69人の赤ちゃんを出産?」と首を傾げたくなりますが、この女性は単胎妊娠が1度もなく、全て双子、三つ子、四つ子の出産だったのです!
この記録は、過去最多となる出産回数の記録であると同時に、双子や四つ子の最多出産数の記録にもあたります。

残念ながら、2人のお子さんは早逝してしまったとのことですが、他の子は元気に育ちました。
類まれな安産体質だったのか、凄すぎる記録ですね!

アメリカで話題になった八つ子たち!

多胎妊娠はやはり母子共にリスクが大きく、低体重児を守るNICUがない時代の出産には、悲しい記録が多く残ります。

出産後赤ちゃん達が生存しており、全員が無事育った例を挙げると、2009年にあるアメリカ人女性が八つ子を出産し、現在も全員成長中です!

大人数でも健やかに育っている話を聞くと、何だかほっとしますね!

リスクもあるけど、幸せも2倍!3倍!!

裸足で鬼ごっこをする子供たち

多胎妊娠にはリスクがあるのは変えられない事実ですが、子供たちが与えてくれる喜びは双子なら二倍、三つ子なら三倍という事実にも変わりはありません。
今は医療の進歩により、心強いサポートも受けられます。

ママの負担は大きいですが、産後に可愛い子供たちを育てているうちに、いつしか苦労も大切な思い出に変わります。

とにかく無理は禁物!身体を大切にしてくださいね。