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経産婦の陣痛開始や間隔・特徴

経産婦の陣痛開始や間隔の特徴と陣痛に対するお悩み解説

経産婦さんの陣痛の開始や間隔にみられる特徴や出産までの傾向、また、陣痛を待つにあたり、出産の展開がとても早いと言われている経産婦さんならではの注意点などについて解説します。経産婦さんが抱えがちな陣痛に関するお悩みにも触れていきます。

経産婦の陣痛開始や間隔の特徴と陣痛に対するお悩み解説

経産婦の陣痛の兆候・陣痛開始からの間隔、出産までの平均所要時間

よく耳にする「2人目の出産は早い」という言葉ですが、2人目、3人目の出産を控えた経産婦さんの中には、「早いってどのくらい早いんだろう」「1人目の時とどう違うんだろう」と心配している方もいるのではないでしょうか?

個人差こそありますが、初産に比べて2人目、3人目の出産がスピーディーな傾向があるのは事実です。経産婦さんは、1人目の出産を経験している分、子宮口や産道が柔らかく開きやすくなっています。子宮口や産道がスムーズに開けばお産の進行も早く、初産と比べると分娩所要時間自体も短くなるのです。

1度お産が始まれば分娩はどんどん進んでしまう経産婦さんの出産ですが、ここでは陣痛の兆候や間隔、お産への進み方や出産までの所要時間などについて触れていきます。

経産婦の陣痛の間隔と出産までの平均時間

経産婦さんの出産が、初産と比べるとスピーディーな傾向があることとその理由については先ほど触れましたが、では、1人目のときと具体的に何が違うのでしょう?陣痛の兆候や間隔、出産までの所要時間などに違いはあるのでしょうか。

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陣痛開始の兆候は初産よりも早い

臨月に入りまず気にかかるのは陣痛開始の兆候です。初産のときに、本やインターネットであれこれ調べたり、体調にほんの少しの変化があっただけでもドキドキして過ごした記憶はありませんか?
その時のことを思い出してみてください。

下痢や吐き気、腰の痛みや頻繁なお腹の張り、それまでと比べた場合の胎動の減少、おしるしなどが陣痛の兆候だったはずです。経産婦さんの場合も、基本的には変わりません。ただ、経産婦さんが注意したいのは陣痛の兆候があった後です。

初産のときには兆候から実際の陣痛開始までがのんびりだったと思いますが、お産がスピーディーな経産婦さんの場合、あっと言う間に陣痛が開始してしまう場合もありますから、いざ臨月に入ったなら、初産のとき以上に体調の変化には気を配っておくのが得策です。

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2人目以降の出産はおしるしがない!?

陣痛開始の兆候については基本的に初産と同じですが、「おしるし」についてはちょっと注意が必要です。
おしるしとは、出産間近となり子宮口が開きはじめ、子宮が収縮することにより出血が起こることです。初産のときには、「おしるしがあったら24時間以内に陣痛が来ることが多い」なんて聞いていたのではないでしょうか。

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しかし、経産婦さんの場合は少々事情が異なります。
「2回目以降のお産はおしるしがない」と聞いたことがある人もいるかも知れませんが、実は経産婦さんの場合、おしるしから陣痛までの時間が驚くほど短いケースがあるのです。

おしるしの後にすぐ陣痛が始まってしまい、産婦さん自身はおしるしがあったかなかったか把握する間もなくお産に進んでしまう、なんていうケースも珍しくありません。
さらに、経産婦さんは陣痛から出産までもスピーディーなので、おしるしから陣痛、出産まで一気に進んでしまった場合、おしるしに気がつくことなく出産を終えてしまうことがあります。
これが「おしるしがない」と言われる所以です。

陣痛の間隔や進み方は?

産院のガイダンスなどで、初産婦さんの場合、陣痛の間隔が10分間隔、経産婦さんなら15分間隔になったら病院に連絡するように、と指導された人は多いと思います。
この、10分と15分という違いは、経産婦さんの陣痛開始後のお産が進むスピードを考慮したもので、経産婦さんは、いざ陣痛が始まると初産のときには考えられないような速さで子宮口が開いていくことがあります。

初産の経験から、陣痛が始まってもまだまだ時間がかかるだろう、とのんびり構えていると、陣痛の間隔が一気に短くなり、あっと言う間に出産が始まってしまうケースもあることから、経産婦さんは陣痛、または陣痛らしき痛みに気づいたら、早め早めに病院へ連絡を取り指示を仰ぐことが大切です。

前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ
前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ
前駆陣痛から本陣痛まで、本陣痛に入ってから出産するまで、ここを読めば流れがしっかりわかります。出産の流れや陣痛の様子をお伝えすることで、リラックスした出産をサポートします。

出産までの所要時間は?

日本産婦人科学会の定義によれば、分娩所要時間は、その意味合いから次の三つに分けられています。

分娩第1期:分娩開始から子宮口全開大まで
分娩第2期:全開大から胎児娩出まで
分娩第3期:胎児娩出から胎盤娩出まで

陣痛の開始は、分娩第期の「分娩開始」ということになりますが、経産婦さんの場合、分娩第1期の所要時間の平均は5~6時間、分娩第2期については平均30分~1時間と言われています。

一方、初産婦さんの場合は、分娩第1期の所要時間の平均は10~12時間、分娩第2期は平均1~2時間。2人目、3人目の出産は、初産の約半分の時間で出産に至る、ということになりますね。

ただ、これはあくまでも個人差のある話です。1人目よりも2人目の方が難産だったり、予期せぬトラブルでお産に時間がかかることだってあります。経産婦の出産は早い、分娩時間は半分、とあまり過信することのないよう気をつけましょう。

経産婦の陣痛 注意したいことQ&A

いくら1人目の経験があるとは言え、経産婦さんだって出産には悩み事、心配事が尽きません。そこで、経産婦さんが悩みがちな陣痛に関する代表的な疑問をQ&Aにしてみました。

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Q 陣痛の痛みが弱いんだけどこれって本当に陣痛?

A:痛みやお腹の張りの周期は規則的ですか?規則的であれば、どのくらいの時間続いていますか?痛みが弱かったり、周期が不規則であったとしても、痛みが繰り返しやってくる場合は出産に向けた陣痛のはじまり、「微弱陣痛」かもしれません。

個人差はありますが、経産婦さんのお産の進み方は非常にスピーディーなので、微弱陣痛が急に本格的な陣痛に変わることもあります。
それまで「なんだか痛いな」程度だったものが、次の瞬間には歩けないほどの陣痛が始まり、子宮口もどんどん開いて一気に出産、なんてケースだってあります。

経産婦さんは、1人目の出産で陣痛の痛みを経験しているため、逆に弱い痛みには鈍感になりがちです。人によっては、痛くても「これぐらいは痛くない」と思い込もうとしてしまう場合もあるでしょう。
けれども経産婦さんの出産スピードは本当に侮れません。急な痛みがくる前に、早めに病院に連絡を入れ、指示を仰いだほうが安心ですよ。

ちなみに、痛みの周期が不定期でバラバラ、または、いつの間にか痛みが遠のいて無くなった、という場合は、陣痛に入る前の不定期な子宮の収縮で痛みを感じる「前駆陣痛」だと考えられます。
この場合はまだ直接出産には結びつきません。けれども、「なんだか痛いな」が、いつの間にか痛みが遠のく前駆陣痛で終わるのか、もしくはそれが陣痛に変わっていくのかは痛みが始まった時点では区別はつきにくく、弱い痛みが前駆陣痛だったのか、それとも微弱陣痛だったのかは最終的な結果としてわかることがほとんどです。

前駆陣痛なのか微弱陣痛なのか自分ではなかなか判断がつきにくいものですが、迷ったり我慢したりしているうちに陣痛になり、お産が始まったら大変です。痛みが気になったら、とりあえず病院に連絡してみましょう。

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Q どれくらいの間隔になったら病院に連絡したらいい?

A:基本的に、陣痛の間隔が、初産婦さんなら10分間隔、経産婦さんなら15分間隔になったら連絡するように、と指導する病院が多いようですが、これは各病院によって多少異なってきますし、今回の妊娠での妊婦さんの体の状態や前回のお産のスピードなどから判断して、お腹の痛みを感じたらすぐに病院へくるように個別で指導されるケースもあります。
産院のガイダンスなどがある場合もありますが、遅くても臨月に入るまでには病院に確認しておきましょう。

これまで何度も触れてきたとおり、経産婦さんの出産はとてもスピーディーな傾向があります。
微弱陣痛が急に本格的な陣痛に変わることや、それまでほとんど開いていなかった子宮口が、次の瞬間みるみるうちに開いて出産に至るケースなど、出産の展開が驚くほど早いこともあります。

陣痛が開始してからのスピードは、初産の時とは桁違いの場合が多いですので、「陣痛が始まってからが長いんだよな」などと、のんびり構えていて焦ることのないよう注意してください。
なお、経産婦さんは過去の出産で陣痛の痛みを経験しているため、「このぐらいの痛みはまだまだだ」と痛みを我慢してしまう人が多いようです。

繰り返しになりますが、経産婦さんの出産はスピーディーな傾向があります。まだまだだと思っていた痛みが突然立ち上がれないくらいの陣痛に変わることもありますので、臨月に入ったらくれぐれも注意しましょう。

Q 陣痛が来ない!どうして?どうしたらいい?

A:臨月に入り、陣痛がいつ来るかのかドキドキしながら待っているのに、待てど暮せど来ない…さすがに予定日を過ぎてしまうと、不安になってきますよね。
ただ、出産予定日はあくまでも妊娠40週0日で設定された「予定日」です。初産婦さんでも経産婦さんでも予定日ジャストで出産になることはごくまれで、実際は正産期と言われる妊娠37週0日~妊娠41週6日の間で出産になるのが自然な形です。
予定日を過ぎていたとしても、妊娠41週6日までに陣痛がくれば大丈夫です。もう少しのんびり赤ちゃんを待ってあげてください。

妊娠中のママと育ち盛りの赤ちゃん

ちなみに、そもそもの「予定日」の計算が間違っていた、なんてことも少なくないようです。
出産予定日は、月経周期に基づき、基本的には28日周期で計算しています。ですから、もともとの生理周期が28日より長い場合や、たまたまその月の排卵が遅れていた場合などは本当の予定日は後ろにずれこむのです。
こんなケースもありますから、あまり予定日、予定日と考えてストレスをためず、落ち着いて陣痛を待ってみましょう。

ただ、妊娠42週を超過してしまったら、少し対策を考えたほうがいいかもしれません。
初産の場合、予定日を過ぎての出産となることが多いのはよく知られていますが、経産婦さんの場合でも、何かの原因で体や心にストレスを抱えている場合など、陣痛が遅れやすい傾向があると言われています。
また、極端な体重増加をした妊婦さんや高齢出産の妊婦さんも陣痛が遅れる傾向があります。

正産期の間は赤ちゃんのペースにまかせ、焦らず待てばいいのですが、妊娠42週を過ぎると、赤ちゃんが大きく育ちすぎて難産になってしまう場合や、だんだんと胎盤の機能が衰えてきたり、羊水の量も減ってくるなど、赤ちゃんにも良い影響がありません。

妊婦さんの体の様子や赤ちゃんの状態を見て、病院で陣痛を誘発する処置をする場合もありますが、極力自然に陣痛が起こるよう、37週を過ぎて正産期に入ったら、妊婦さん自身でも努力することをおすすめします。

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自然に陣痛が起こるよう妊娠37週以降に自分でできること

  • 毎日の散歩
  • スクワット、雑巾がけ、階段の上り下り

動くことで、赤ちゃんの頭が下りてきます。ただし、お腹の張りや出血が気になる場合は控えます

  • 乳房のマッサージ

子宮の収縮を促します。陣痛の誘発だけでなく、産後の授乳に向けてもマッサージはおすすめです。

  • 体を温める

体が冷えていると陣痛が遅くなる傾向があります。特に夏場など、エアコンの効いた部屋にいると手足が冷えてしまいがちです。お風呂でぬるめのお湯にゆっくりつかったり、冷え解消のツボ押しやお灸を試してみるのもよいでしょう。

経産婦だからこそ陣痛や出産の痛みが不安

経産婦さんは1人目の出産経験があるため、皆が皆気持ちに余裕があると思われがちですが、実は1人目の出産で陣痛の痛みや産後の辛さを知っているからこそ「むしろ今回の出産の方が怖い!」という方も多いです。
「前回経験したあの痛みがまた襲ってくる!」という恐怖もさることながら、「経産婦さんはお産が早い」という情報も、お産のスピードについていけるのか、あの痛みが急に襲ってくるのだろうか、と不安を駆り立てる一因かもしれません。

ママのお腹の中の胎動を感じる赤ちゃん

また、1人目のお産が順調だった場合でも、今回も同じように順調とは限りません。思わぬトラブルが起こったり、今回は難産になったりする可能性だってあります。過去に出産の経験がある経産婦さんと言えど、今回の出産についてはやはり未知の世界。不安があっても当然です。

しかし不安があったとしても、あれこれ考えずもう腹を括ってしまいましょう。心を強く持って、不安や恐怖も受け入れてしまいましょう。
1人目の出産を乗り越えたのだから今度だって大丈夫です。陣痛の痛みだってずっと続くわけではないことも知っているはずです。前回の陣痛の「痛み」を思い描くのはやめて、大きかったお腹とさよならして、かわいい赤ちゃんが誕生する瞬間や、上の子との対面シーンなど、嬉しい場面、楽しい場面を思い描いてみるのはどうでしょう。

また、以前の出産で「こうすればよかった」とか「あれがあると便利だった」などというところはありませんでしたか?陣痛の痛み以外の振り返りを行い、自分がより快適な出産に臨めるように準備できるといいですね。

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2人目以降の出産はスムーズ過ぎる?臨月になったら油断禁物!

経産婦さんの陣痛や出産について触れてきましたが、少しは心の準備ができてきましたか?
2人目、3人目の出産となると、前回の妊娠の経験から、初産で感じたような不安や心配事からは解放され、ストレスの少ない余裕のあるマタニティーライフを送ってくることができた方が多いことでしょう。

けれども、今回何度も重ねて触れてきたとおり、ひとたび陣痛が始まったら、経産婦さんの出産はスムーズ過ぎるくらいスピーディーなケースが多いです。臨月になったらのんびりしすぎは要注意です。
油断は禁物で、いつ陣痛が始まってもいいように万全の態勢で日々を過ごしてくださいね。