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つわりの症状と緩和法

つわりの症状とは?妊娠初期の体調変化を乗り越えるコツ

つわりがツライ!キツイ!妊娠初期の妊婦の約8割が経験するつわり。吐き気や胸やけ、便秘や下痢など人によって症状は様々ですが、妊婦さんにとって本当に苦しい時期ですよね。つわりはいつから始まり、いつ頃治まるのか、具体的な症状とその緩和法を紹介。病院を受診すべき妊娠悪阻の症状も解説!

つわりの症状とは?妊娠初期の体調変化を乗り越えるコツ

つわりがキツイ!苦しい!ツライ!そもそも「つわり」ってなに?

はっきりと妊娠が判明してから、身体に訪れる異変…。突然吐き気をこらえられなくなったり、仕事中にもかかわらず眠気を抑えられなかったり、とにかくだるくて動けなくなったり…。
妊娠すると「つわりがきつい」というのはよく聞く話ではありますが、そもそも「つわり」とはなんなのでしょうか?
一般的に「つわり」というと、吐き気や頭痛、倦怠感など、妊娠中に起こる不快症状のことを差しますね。しかし、実はつわりの正体ははっきりとは解明されていません。妊娠したことでホルモンバランスが崩れることが原因ともいわれていますが、正確なことは不明です。

今回は妊娠中によくみられる代表的なつわりの症状と緩和方法を紹介します。つわりに苦しんでいる妊婦さんも、これからつわりの時期を迎えるために心配な方も、代表的なつわりの症状を知っておきましょう。

つわり経験者は約8割!開始・終了・ピークはいつ?

職場でつわりに苦しむ妊娠中の女性

つわりを経験するのは全体の約8割と大半の妊婦さんがつわりに苦しんでいるようです。そんな多くの妊婦さんの経験から割り出されたつわりの開始時期、ピークの時期、終わりの時期というのを確認してみましょう!

出典: Combi Town 妊婦さんのつわりにかんしてのお悩みアンケート

つわりが始まる時期はいつから?

つわりが開始する時期には個人差があります。一般的につわりの症状がよくみられるようになるのは妊娠4~6週(妊娠2ヶ月ごろ)の間とされており、わかりやすくいうと最後の月経開始日から約28日が過ぎたころに症状が現れやすいようです。
妊娠検査薬が使えるのが月経予定日の1週間後と考えると、つわりの症状が早く出た人は検査薬を使う前に妊娠を確信することもありえますね。

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つわりのピークはいつ?

つわりのピークは個人差がありますが、平均して妊娠9週~10週目頃が多いようです。しかし筆者は妊娠4週につわりがはじまり15週頃が一番のピークでしたので、かなり個人差があるのかもしれません。
また、後述しますがつわりのピークがずっと続くという場合もあり得ます。逆にピークがなく初期に軽いつわりが短期間で終わってしまったり、一度終わったつわりが出産直前に復活するというケースもありえます。

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つわりが終わる時期は?

一般的につわりの症状が治まるころというのは妊娠16週~19週頃(妊娠4~5ヶ月頃)が一番多いようです。しかし、つわりの症状が出産直前まで続いたというケースも報告されています。
つわりを経験しない人、最初から最後まで続いた人。かなりの差があることが分かりますね。

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つわりの代表的な症状とは?つわりを緩和するコツ

妊娠初期症状の腹痛に苦しむ妊婦

つわりの中でもよく見られる症状を確認し、その対策を見てみましょう。

症状1.吐き気、胃のむかつき

つわりの症状として、吐き気や胃がムカムカするという方はとても多くいらっしゃいます。テレビドラマなどでも、妊娠した女性がトイレに駆け込むシーンがよく見られますよね。

吐き気あるいは嘔吐がひどかった場合、一番心配なのが脱水症状です。何度も繰り返し嘔吐すると、どうしても水分を失ってしまいがち。妊娠中の脱水症状はおなかの赤ちゃんの羊水を濁らせたり、血流の悪化によって老廃物の排出の妨げにもなってしまいます。

無理して食べたり飲んだりせず、落ち着いたころにゆっくりと天然水やミネラルウォーター、ゼリーなどで水分補給をしましょう。どうしても吐き気が収まらず、何も口に入れられない場合はかかりつけ医に相談すれば、点滴や薬などの対処が可能です。

症状2.臭いに敏感になる

特に経験者が言うダメになったものは、白いご飯の炊ける匂い、魚介類のにおい、あるいはお肉の焼けるにおい。普段は好きだったものが急にダメになってしまいますが、妊娠中は匂いに敏感な体質になりやすいので仕方がないことです。

洗濯洗剤の香りがダメになることもあるようです。この時期の家事はあまりしっかりこなそうとせず、身体を休めることを優先しましょう。

症状3.特定の食べ物しか受け付けない

妊娠中、今まで好きだったものが急に食べられなくなった。又は、特定の食べ物が無性に食べたくなった。という方が多くいらっしゃいます。こうした変化から栄養が偏りがちになってしまうのがちょっと心配ですね。

ダメなものを無理して食べると、余計につわりが酷くなります。つわりが治まれば、普段通りの食生活に戻せるはずですので、つわり期間は割り切って、食べられるものを食べるようにしましょう。

症状4.食べづわり(空腹感を感じると気持ち悪くなる)

食べづわりと呼ばれるつわりの症状があり、空腹感を感じると胸やけや吐き気が起こり、気持ち悪くなります。その不快感を解消するために食べてしまう。そして、おなか一杯になってまた気持ち悪くなって嘔吐してしまう。

空腹を感じていなくても、何か口に入れていないと落ち着かない、気持ち悪くなるケースも多いです。妊娠中の適正体重を維持するためにはなかなか厄介な症状です。短期間で治まればよいのですが、つわりが長期間続いた場合は体重増加や妊娠高血圧症を招きやすくなってしまいます。

食べづわりの対策としては、食事の回数を細かく分けてしまう方法があります。1回の食事量を少なくして1日で5~6回食事をすることで空腹になる時間をなくしてしまう方法です。
あとはカロリーの低いもの(コンニャク・寒天・小魚等)を食べるようにしてみましょう。食事のカロリーを減らして体重増加を防ぐことができます。

口に何か入れていないと気持ち悪くなるという人は、妊婦さん向けのタブレットや低カロリークッキーなどがおすすめです。特にクッキーのように小麦が使ってあるものはおなかにたまりやすく、空腹感を抑える効果があるので、食べた後の吐き気予防にもなりますよ!

症状5.強い眠気を感じる

寝ても寝ても眠気に襲われる妊婦

妊娠中に眠くなるのもつわりの症状の一つとされています。いわゆる「寝づわり」です。
妊娠によって「黄体ホルモン」が増加すると体温が高くなり、疲れやすくなります。また、妊娠中のホルモン「プロゲステロン」も強い睡眠作用があるといわれています。妊娠中は体で作られる2つのホルモンの効果でどうしても眠くなってしまいます。

かといって、眠りすぎると頭痛など別の不快症状を引き起こしたり、そもそも仕事中に眠るわけにもいきませんよね。

眠気が取れないときは体を動かしてみる、あるいは短時間睡眠をとるのが効果的です。ホルモンの影響で体温が上がって眠くなりやすいので、逆に体を冷やしてみる(アイスノン等をあててみる)というのも良いでしょう。

症状6.倦怠感

とにかく体がだるい、ぼーっとする、足が重い感じがする、体力が持たないといった症状がよくみられます。これもホルモンバランスの乱れによるもので、妊娠中に完全になくすのは難しいでしょう。

倦怠感が続くとイライラしがち。イライラすればおなかの赤ちゃんに悪影響なのはもちろん、倦怠感を余計に感じやすくなってしまいます。
無理せずに休む。38℃以下のお湯を準備して半身浴をする、好きな音楽を聴きながらリラックスする。まずは気分を紛らわせたり、好きなことをして過ごしましょう。体と心を休ませるということが大切です。

症状7. 便秘・下痢

妊娠中は下痢あるいは便秘になりやすいといわれています。これは妊娠している間、いつでも起こり得る症状ですが、これも一種のつわりと言われています。

つわりの期間は食べられるものを食べるという食生活が続いてしまいがちです。偏った食事によって便秘や下痢などの症状を引き起こしやすい体になってしまいます。また、ホルモンの影響で胃腸の機能が低下するので、余計に便秘や下痢になりやすいようです。

まずは食事の見直しをする。それでも便秘・下痢の症状が収まらない場合にはかかりつけ医に相談しましょう。

症状8.頭痛

妊娠初期~中期には頭痛がすることもしばしば。軽い頭痛から、生活に支障をきたすほど重い頭痛まで、症状の重さに差があります。

頭痛の原因とされているのは、ホルモンバランスの乱れです。どうしても妊娠中はホルモンバランスが安定しにくく、体調も悪くなりがちですが、頭痛が続くと妊婦さんの体にも精神的にもあまりいい状態とは言えません。対策としては、体の末端を冷やさないようにする。体を休める。アロマなどをつかって精神的なリラックスを得る等があります。

どうしても我慢できない場合は、かかりつけ医に相談すれば、薬を処方してもらえます。自己判断で市販薬を服用せず、病院を受診しましょう。

つわりの症状は日々変化する!危険な妊娠悪阻とは?

つわりが酷く寝付けない妊婦

妊娠中はホルモンバランスが変化するため、体調が変わりやすいのも仕方がないことです。
上記に挙げた8つのつわり症状以外にも、寝られない、喉が渇く、風邪に似た症状がみられることもあります。

毎日のように変わる症状に戸惑いますが、妊娠中の体は赤ちゃんの成長とともに変わっていると理解しておきましょう。

我慢のし過ぎは禁物!妊娠悪阻の可能性

「妊娠してつわりが辛いのは当たり前だから!」と強気でいるのは良いことなのですが、中には我慢のしすぎで、「妊娠悪阻(にんしんおそ)」になっているのに頑張ろうとしている方もいます。

「妊娠悪阻=つわり」と、思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、妊娠悪阻はつわりとは違います。
つわりが悪化し、食事を全く摂れない、水分も摂れないなど、健康上あきらかな支障が出ている場合は妊娠悪阻と判断されます。妊娠悪阻と診断されるのは妊婦さん全体の1%ぐらいですが、点滴治療や場合によっては入院する必要性があるので侮れません。

こんなときは病院へ!

  • 嘔吐を繰り返し、まったく飲食ができない
  • 体重が急激に減少した
  • めまい、幻覚、幻聴の症状がある

つわり症状として「吐き気・嘔吐」がひどい場合は注意が必要です。食事は少しくらい食べられない日があっても問題はありませんが、水分すら受け付けない状態というのはおなかの赤ちゃんにも、母体にとっても問題です。また、つわり期間中に体重が減るのは珍しいことではありませんが、あまりにも急激に体重が減少する場合はエネルギー不足・栄養不足によって代謝異常が発生してしまいます。

つわりが重症化し妊娠悪阻と判断される場合で一番悪い状態とされるのが眩暈・幻覚・幻聴の状態、つまり脳神経系に異常があると判断された場合です。妊娠悪阻による意識障害は母体、そしておなかの赤ちゃんにとっても非常に危険です。
あまりにつわりが酷いときは我慢しないで病院を受診しましょう。

「つわりは精神的なもの」は誤り

吐き気が止まらない妊娠初期の女性

妊娠中のママが精神的にまいっていると、つわりがひどくなりやすいと言われます。もちろん精神的な部分が体調に影響することはあるでしょう。しかし、つわりを「気の持ちよう」「精神的な甘え」のような扱いをするのは大きな誤りです。

仕事に集中している、良いリフレッシュ方法があるなど、つわりを上手に緩和できることもありますが、症状の重さは個人差が大きく、そもそもつわりは自分ではどうしようもできないホルモンバランスの変化によるものだと考えられています。普段どれだけ丈夫で、ポジティブな方であっても、妊娠悪阻となる場合もあり、これは立派な病気です。
また、年配の方が「つわりがひどいと男の子、つわりが軽いと女の子」と性別診断をしたりしますが、医学的・科学的根拠は一ありません。

つわりで苦しんでいる時に、一方的に迷信めいた言葉を投げかけられるといらだったリ、ショックを受けることもありますが、まずは深呼吸。つわりの時期は、自分の心身を休めることに集中して、聞き流しましょう。

つわりはいつか終わる。赤ちゃんの成長の証と思って乗り切ろう

つわりの期間は本当に辛く、「こんなので本当にママになれるのかな」と心も不安定になりがちです。ですが、心配はいりません。つわりは多くのママが通った道で、永遠に続くわけではありません。
自分ができるだけ楽になる方法を探しながら、我慢できない時は病院を受診しましょう。つらい時は周囲の人に理解を求め、労わってもらうだけでも心は楽になります。

つわりは赤ちゃんが成長している証でもあります。自分の体調変化は赤ちゃんの成長の報告!と思ってつわりの期間を乗り切りましょう!