バースプランの書き方や記入例

バースプランの書き方~初産・経産婦・帝王切開の記入例100

バースプランの書き方のポイントと記入例100を公開。立ち会い出産、陣痛、分娩、育児指導や入院中の過ごし方はもちろん、帝王切開ならではのバースプラン、初産で出産が怖い時や経産婦ならではの不安が強い時の書き方の例も用意しました。記入例をヒントに、あなた独自のバースプランが作成できます。

バースプランの書き方~初産・経産婦・帝王切開の記入例100

バースプランの書き方とは?記入例100で誰でも簡単に!

バースプランとは、どのようなお産を望んでいるか、出産後の過ごし方や入院中にしてほしいことなど、これから出産を迎える人の希望や考え方を、産院に伝えるためのものです。

出産は人生で何度も経験できることではありません。貴重な体験だからこそ、自分らしく納得のいく素敵なものにしましょう。

バースプランは、産院と妊婦側の相互理解を深めるという役割もありますから、書き方が重要です!どのように希望や気持ちを伝えたらいいのか、バースプランを書くときのポイントや注意点について説明し、記入例を100個用意しました。バースプランを書くときの参考にしてください。

出産が楽しみになるバースプランとは?
出産が楽しみになるバースプランとは?

バースプラン4つの書き方ポイント

バースプラン書き方のポイント

バースプランを書こうとしても、何を書いたらいいのか、どうやって気持ちを伝えたらいいのか、迷ってしまう人は案外多いでしょう。

「バースプランの提出は正産期まで」という産院が多いですが、書き始める時期に決まりはありません。そのため、妊娠中、思いついたことがあれば、その都度書き留めておきましょう。些細なこともでも構わず、不安に思っていること、気になっていることなど、正直に打ち明けて大丈夫です。

バースプランの書き方ポイントをまとめました。

1.優先順位を明確にする

バースプランを書くときには、「絶対にやりたい!」「できればやりたい」「やらなくても良い」など、希望の優先順位を明確にしましょう。

もちろん、出産は何が起こるかわからないので「絶対にやりたい」と思っていたことでも叶わない可能性もあります。しかし、最も重視したい項目を決めておくと、例え理想は叶わなくても、「この人はこういうお産を希望しているんだな」と出産へビジョンが明確に伝わり、産院との相互理解に役立ちます。

バースプランを積極的に推奨している産院の場合、そうした気持ちを汲んだ上で、設備面、衛生面・安全面を考慮し、適切な処置をしてくれます。

2.希望しないことも書く

バースプランには、してほしいことはもちろん書きますが、してほしくないこともきちんと書きましょう。

「夫には立ち会って欲しいけど、赤ちゃんが出てくるところは見られたくない」など、希望は正確に、してほしくないことがあるときは、その旨も説明しましょう。

3.理由についても一緒に記述する

「~がしたい」「~を希望する」など、バースプランに自分の要望をだけを書くと、命令を突き付けているような印象を与えてしまいます。

出産時にしたいこと、してほしくないことの両方に、それぞれ事情や理由があるはずです。例えば、経産婦さんなら前回のお産の時に「こうしたら痛みが和らいだ」「産院でこういう対応をされて、パニックになってしまった」などの経験も関係しているでしょう。

「…だから~したい」というように、どうしてそうした希望を出すのか、自分の気持ちも一緒に書くのがバースプランを提出する産院と良好な関係を築くコツです。

希望する理由がはっきりしていれば、産院側も納得しやすく、もし対応できない時でも代替え案を提案しやすいというメリットがあります。

4.最終的な医療判断は、医師や看護師に任せるという姿勢を忘れない

女医さんに相談している妊婦さんのイラスト

例えバースプランを推奨している病院であっても、出産時に1番重視するのはママと赤ちゃんの健康状態です。

出産はいつ、何が起こるかわからず、自然分娩を希望していても、緊急帝王切開に移行したり、カンガルーケアを希望していても、出生時の赤ちゃんの状態次第では叶わないこともありえます。

陣痛時の浣腸や会陰切開に関しては、希望を出しても問題ないケースが比較的多いですが、医師の判断で必要と認められた際には、素直に従いましょう。

出産前に分娩や手術に関する同意書等も提出するはずですが、バースプランにも「上記のような出産を希望しますが、緊急時の判断は医師や助産師の指示に従います」といった内容の文面を添えておくと好印象です。

バースプランの書き方

陣痛や分娩、入院中、帝王切開の手術前など、出産のそれぞれの場面に応じたバースプランの書き方の記入例をまとめました。

初産の場合、そもそも陣痛や出産時のイメージを描きづらいと思うので、まずは出産の流れや一般的な進行を知っておきましょう。

前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ
前駆陣痛から本陣痛、本陣痛から出産までの流れ

経産婦さんの場合、経験者ならではの不安や心配があるでしょうから、バースプランにもそうした点を記入しましょう。

多胎妊娠で既に帝王切開が決定している、逆子が直らなければ帝王切開になるなどの事情がある方だけでなく、妊娠・出産経過によっては誰でも急遽帝王切開になる可能性はあります。念のため、帝王切開時のバースプランにも目を通すことをおすすめします。

出産方法に関するバースプラン書き方例

エコー写真を見ながらバースプランをノートに書いてる妊婦さん

どのような出産方法で赤ちゃんを産みたいかを検討してみましょう。ただし、この項目に関しては、産院によってできるもの・できないものがあります。

  • 経腟分娩で産みたい
  • 楽な体勢を色々試して、産みたい
  • 座位分娩がしたい
  • 帝王切開はできるだけ避けたい
  • 夫のいる日に計画分娩したい
  • 水中出産がいい
  • ソフロロジー法で産みたい
  • 無痛分娩で産みたい

立ち会い出産に関するバースプラン書き方例

立ち合い出産は増えていますが、産院によって安全面や衛生面から受け付けていないところや、事前に両親学級などの参加を条件にしている産院もあります。また、血が苦手だったり、気分を悪くしてしまう人もいます。立ち会う側の意見も聞き入れて書くようにしましょう。

  • 夫に立ち会って欲しいが、血が苦手なのであまり見えないところに座らせてほしい
  • 不安なので、夫と実母に立ち会ってほしい
  • 誰にも立ち会って欲しくない
  • 可能なら上の子にも立ち会ってもらいたいが、あまり痛がっているところは見せたくないので、状況によって対応してほしい
  • 夫が仕事で間に合わない時は、実母に連絡してほしい
  • 最初から夫に分娩室に入っていてほしい
  • 赤ちゃんが生まれてから、夫を分娩室に呼んでほしい
  • 生まれる瞬間だけ夫に入ってほしい
  • 夫には赤ちゃんが出てくるところは見せたくない

陣痛時の過ごし方に関するバースプラン書き方例

病院で陣痛が始まった妊婦さんの手を握っている旦那さん

自分の性格や普段の過ごし方を思い出して、自分がリラックスできる方法を書くといいでしょう。

  • 痛みに弱い体質なので、痛みを和らげるマッサージがあれば教えてほしい
  • できるだけ夫と二人で過ごして待機したいので、回診は必要最低限にしてほしい
  • 好きな音楽をかけたい
  • アロマを焚きたい
  • 子宮口が何センチなど、お産の進行状況を詳しく教えてほしい
  • 部屋をあまり移動したくない
  • 自宅で使っているクッションを持ち込み、楽な姿勢をとりたい
  • 部屋の明かりは暗めが良い
  • 静かに過ごしたい
  • 助産師さんにはできるだけついていてほしい
  • 夫に腰のさすり方を教えてほしい
  • 動けるうちは、自由に歩き回りたい
  • 身体に触る前に、声をかけてほしい
  • 助産師さんや看護師さんがしばらく来られない時は事前に伝えほしい
  • 陣痛が長引く場合はシャワーを使いたい
  • 経腟分娩が無理だとわかったら、すぐに帝王切開に切り替えてほしい

分娩時の処置に関するバースプラン書き方例

「希望しない」という気持ちを書いてもかまいませんが、産院の方針や、母子の状態によっては避けられない処置もあるということは認識しておきましょう。

  • できれば会陰切開はしないでほしい
  • 浣腸はしてほしくない
  • 会陰切開はしたくないが、伸びきらず裂けるようなら早めに対処してほしい
  • できれば陣痛促進剤は使ってほしくない
  • なるべく自然陣痛を待ちたい
  • 胎盤を見せてほしい
  • へその緒を夫に切ってほしい
  • 剃毛はしたくない
  • 導尿はしたくない
  • いきむ時は、夫に見つからないように肛門を抑えていてほしい
  • 薬を使う時はきちんと説明してほしい
  • 吸引分娩、鉗子分娩はなるべくしたくないが、緊急時はお任せする

赤ちゃんとの対面に関するバースプラン書き方例

赤ちゃんが生まれた瞬間を想像しながら考えてみましょう。出産にとって、最大の喜びとなる場面ですので、後悔のないようにしてください。

  • カンガルーケアをしたいが、赤ちゃんの様子に少しでも気になる点があるときは希望しない
  • へその緒がついた状態で写真をとりたい
  • すぐに赤ちゃんに母乳を飲ませたい
  • 計測も夫に見てほしい
  • ビデオ撮影をしたい
  • 赤ちゃんの産声を録音したい
  • 名前を決めてあるので、名前で呼んでほしい
  • へその緒は夫に切ってほしい
  • 最初に夫に抱っこしてほしい
  • 目が悪いので、メガネをかけて赤ちゃんの顔を見たい
  • できるだけ長く赤ちゃんを抱っこしていたい
  • 上の子も含めて、家族で写真をとりたい
  • カンガルーケアは希望しないが、赤ちゃんの手を握りたい

入院中の過ごし方に関するバースプラン書き方例

出産の疲れや慣れない環境での生活を考えて、個室にするか大部屋にするか、母子同室か別室か事前に希望を出す必要があります。費用面も考慮してください。

  • 周りに気を使いたくないから、個室にしてほしい
  • お見舞いは断ってほしい
  • 夫は仕事で夜しか来られないので、少しだけ面会時間を長くしてほしい
  • できるだけ家族だけで過ごしたい
  • 内診はできるだけ少なめにしてほしい
  • 病院にいる間はゆっくりしたいので、夜は赤ちゃんを預かってほしい
  • 出産した日は夫も泊まってほしい
  • 母子同室で良いが、お見舞いに来られる人が少ないので、シャワーの間だけは赤ちゃんを見てほしい
  • 病室前に氏名を掲示しないでほしい

授乳や沐浴指導など育児に関するバースプラン書き方例

生まれたての赤ちゃんの沐浴の方法を教えてもらっている妊婦さん

母乳指導については産院の方針も様々なので、どのような指導を行っているのか事前に確認しておくといいでしょう。母乳育児希望か、混合栄養でもいいのか、完全ミルク育児の予定なのか示しておくと、産院も対応しやすいはずです。

  • 沐浴指導は夫と一緒に参加したい
  • できるだけ母乳で育てたいが、強いこだわりはない
  • 初乳を飲ませたい
  • 母乳にはこだわらず、赤ちゃんの様子に応じて、粉ミルクを飲ませたい
  • 完全母乳で育てられるようにしたい
  • 粉ミルクを足すタイミングを教えてほしい
  • 母乳がよく出る方法を知りたい
  • 経産婦向けのセミナーがあれば教えてほしい
  • 母乳外来などの相談先を教えてほしい

帝王切開のバースプラン書き方例

帝王切開のバースプランは、手術中や術後の経過について触れましょう。立ち会い出産が可能な産院もあります。2回目、3回目の帝王切開の方は、以前の手術についても、できるだけ正確に伝えておくと安心です。

初めての帝王切開のバースプラン記入例

  • 赤ちゃんの産声を聞きたいので、最後まで局所麻酔がいい
  • 立ち会いができるなら、手術中は夫に手を握っていてほしい
  • 赤ちゃんを取り出すときは、教えてほしい
  • 退院前に次の妊娠についても説明してほしい

2回目、3回目の帝王切開のバースプラン記入例

  • 前回の手術後は痛みが強かったので、産後は痛み止めの薬を使ってほしい
  • 尿管はできるだけ早く外し、自分でトイレに行きたい
  • 傷跡がケロイド化した経験があるので、傷跡保護テープを使用したい
  • 麻酔が効きにくい体質のようなので、手術前によく確認してほしい
  • 起き上がるのが楽なように電動ベッドが良い
  • 一人目は麻酔が効きにくく、怖い思いをしたので全身麻酔が可能なら希望したい
  • 前回の手術後に入院が長引いたので、母子同室にするのは、身体が回復するまで待ってほしい
帝王切開後の二人目妊娠までの期間は?自然分娩は可能?
帝王切開後の二人目妊娠までの期間は?自然分娩は可能?

「初産で出産が怖い…」時のバースプラン書き方例

初産の場合、出産に対して恐怖や不安を抱いている方が多いでしょう。バースプラン記入時には、出産に対してどのようなイメージを持っているのか、どんな不安を抱いているのか、正直に書いても構いません。

  • 今まで経験したことのない痛みに耐えられるか不安
  • 陣痛中に叫んだり、おかしなことを口走らないか心配
  • 緊張してしまうので、あまりキツイ口調で指示をしないでほしい
  • 産後するに母乳がでるように、妊娠中からできることがあるなら挑戦したい
  • なにが起こっているかわからないと不安になるので、できるだけ説明してほしい
  • とにかく痛みから逃れられるように、マッサージや呼吸法を教えてほしい

経産婦ゆえの不安や心配があるときのバースプラン書き方例

前回のお産の時はこうだったから、今回ではこうしたいということを書いても構いません。また、上のお子さんのことなど心配なことがあれば書いておきましょう。

  • 前回の出産で過呼吸になってしまったので、和通分娩を希望する
  • 前回は陣痛から分娩までの時間が短かったので、陣痛が来たら早めに連絡し、待機させてほしい
  • 前回の出産から時間が空いているので、「経産婦なんだから」という扱いはやめてほしい
  • 陣痛が腰に来てひどいと立てなくなるので、移動の必要があるときは早めに教えてほしい
  • 母乳育児に嫌な思い出があるので、あまり厳しく指導しないでほしい
  • 母乳育児や沐浴指導は不要なので、その時間は身体を休めたい
  • 上の子がいるので、経過が良好ならできるだけ早く退院したい
経産婦の出産にみられる傾向や注意点とお悩み対策
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バースプランは、新しい家族を迎える準備

バースプランの書き方とポイントと、記入例をお伝えしました。記入例の文面はそのまま使えますが、組み合わせ、優先順位をつけて、あなた独自のバースプランに仕上げてください。

バースプランを書くという行為は、妊婦さんやその家族が新しい命の誕生に向き合うという意味もあります。出産を具体的にイメージする良い機会となるはずです。

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