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妊娠初期の生理様出血の原因

妊娠初期の生理様出血|量・時期・症状…妊娠初期の出血原因

妊娠初期に起こる生理と良く似た出血について問題の無い出血や注意すべき出血、妊娠初期に見られる着床出血を詳しく解説していきます!もしかして生理?赤ちゃんは大丈夫?な様々な不安がよぎる妊娠初期の生理のような出血…出血の量や症状をよく観察し生理痛なのか違う腹痛なのかを見極めましょう。

妊娠初期の生理様出血|量・時期・症状…妊娠初期の出血原因

妊娠初期の生理の様な出血の原因と注意すべき症状とは

先日妊娠がわかって、待望の赤ちゃんに胸が躍る毎日。こういった矢先にいきなり生理がきたかのように出血することがあります。
妊娠初期の一番大事な時期に生理のような出血とは、かなりショックが強いことだと思います。果たして赤ちゃんに異常はないのでしょうか?初期の出血には、妊娠継続が困難な出血もありますが、全てがそうというわけではなく中には妊娠に問題のない出血もあります。その出血にはどんな可能性があるのでしょうか?

また、生理が遅れていて妊娠かもしれない…?そんな時の出血についても、生理のようなんだけれど、少しいつもと違う気がする…といった特徴はなかなか判断できにくいもの。今回は自己判断の難しい妊娠初期の生理様出血について詳しく解説します。

妊娠のはずなのに生理が来た?妊娠していながら生理が来ることはありません!

生理の様な出血が続き落ち込む女性

妊娠しているはずなのに出血がある…。「あれ、もしかして生理が来てしまったんじゃないの?」と思ってしまいますね。妊娠が継続している間なら生理が来ることはまずありません
生理がきたということは、子宮内膜が新しいものに入れ替わっているということですからね。生理が大幅に遅れていても、普段通りの月経の出血があれば、今回は妊娠していなかったと言うことです。

しかし、妊娠しているにもかかわらず、生理の「ような」出血が見られることはそんなに珍しいことではありません。でも、その出血が生理からくるものなのか、何か他に別の原因が潜んでいるのかは自分では判断しにくいもの。

これ以降は、「生理がきた場合」「妊娠継続中で出血があった場合(危険なケース)」「妊娠継続中で出血があった場合(影響はないケース)」の3パターンを想定しながら読んでくださいね。

妊娠すると生理は来ない!「生理」が起こる仕組みをおさらい

生理の「ような」出血について解説する前に、ひとまず生理の仕組みをもう一度おさらいしましょう。
子宮の中は赤ちゃんのベッドになる子宮内膜と呼ばれる膜で覆われています。生理周期に合わせてその子宮内膜はだんだんぶ厚くなって、赤ちゃんが来てもいいようにふかふかの状態になります。

そこで生理周期が安定している女性ならば、前の生理から約2週間後に排卵が起きます。うまく妊娠すればふかふかのベッドの出番ですが、妊娠に至らなかった場合、子宮内膜は剥がれおちて溶け出し、体外に排出されます。これが生理。生理が終わるとまた、子宮内膜は同じようにベッドの準備を始めます。

生理の「ような」出血の正体は?

不正出血の原因を調べる女性

妊娠しているはずなのに生理が来た!と勘違いしてしまうことはよくあります。こういった出血は「月経様出血」とか「生理様出血」と呼ばれ、時折みられるのです。「様」というのは「〇〇のような」という意味です。その中で原因の大半を占めるのが「着床出血」です。
着床出血とはその名の通り、着床に伴って出血があることを言います。調べによると50人に1人から多くて20人に1人くらいの割合で見られるようですので、出血自体はそんなに珍しいことではなさそうです。

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着床出血の起こる時期・出血が見られる期間

生理周期で言えば、だいたい生理予定日1週間前から生理予定日くらいにみられることが多いです。かと思えば、生理が遅れていて出血があったと思えばすぐに止まったというような人もいるので、概ね生理予定日周辺といったところでしょうか。期間はおおむね2日〜1週間くらいでしょう。

着床出血の量

ごく少量の出血がおりものに混じる程度から生理より少なめの出血であることが多いようですが、出血量も様々でかなり個人差があるようです。

着床出血の色

よく言われるのは薄いピンク色のおりもののような感じですが、茶色や褐色が混じっていたり、鮮血のように「血が出た!」という感じの時もあります。色に関しても個人差が大きいためです。

着床出血の原因は?

着床出血が起こる原因には二つの説があります。
一つは、着床の際、子宮内膜に根を張るため組織を溶かしながら進むので、その時に出血しているという説。この説に則れば、着床のだいたいの目安である生理予定日一週間まえに出血があるというのも説明がつきます。

もう一つは、ホルモン説です。妊娠すると胎盤を作るホルモン絨毛性ゴナドトロピン(hCG)を分泌するようになります。普段は卵胞ホルモンや黄体ホルモンが減少することで生理を起こしているのですが、妊娠してhCGの分泌が少なかった場合、体が勘違いをして生理のような出血が起こるとされています。今のところ、一つ目の説の方が有力と言われています。

着床出血と生理の見分け方

本の着床出血と生理の違いを勉強する女性

着床出血と生理を見分けるには、出血量と色を見ろと言います。着床出血の場合は、「量が少量で色も薄いピンクのようなもの」とされていますが、先ほど言ったように個人差が大きいのも事実。生理のように1週間程度続く人もいれば、鮮血のような赤い血が出る人もいます。

ですので確実にアテになるのは、基礎体温です。基礎体温を測っている方であれば、前の生理から約2週間後に一旦ガクッとグラフが下がってから排卵を機に高温期に入っていくことがわかるとおもいます。そして生理が来ると再び基礎体温は下がるのですが、もし生理か着床出血かわからない出血があった場合、次の日やその次の日もまだ高温期が続いているようなら、妊娠している可能性が高いです。ですのでその場合は、妊娠検査薬を使って検査をしてみましょう。

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着床出血以外の妊娠初期に起こる生理様出血の原因もチェック

不正出血の危険な可能性をスマホで検索中の女性

着床出血の他にも、妊娠初期のころに起こる出血の原因はいくつかあります。妊娠中の出血といえばどうしても赤ちゃんの命とすぐに結びつけて考えてしまいますよね。代表的な出血原因のなかには、確かに緊急性を伴うものもありますが、反対に真っ赤な出血があっても、中には赤ちゃんには大して問題のないものもあります。

原因1.子宮外妊娠

着床は赤ちゃんのベッドである子宮内膜で起こるのですが、何らかの理由で子宮以外の場所に着床してしまうことを子宮外妊娠と呼びます。腹腔や子宮頚管で起こるケースは稀で、ほとんどが卵管での子宮外妊娠です。子宮は赤ちゃんの成長に合わせて約30倍にも膨らむことが出来ますが、子宮以外の組織は伸びたり膨らんだりすることができませんので、妊娠は継続出来なくなります。

放っておくとお腹に激痛が走り、卵管から大量に出血し母体に大きな負担がかかります。検査薬で陽性反応が出れば先延ばしにしないで産婦人科にいくことが大切です。大量の出血とお腹の激痛があった時にはすぐさま病院を受診してください。

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原因2.胞状奇胎

着床後は「胎芽細胞」が胎児へと成長し「絨毛細胞」が胎盤や卵膜を作って行くのですが、500人に1人くらいの割合で、絨毛細胞が異常繁殖を起こして水疱状になり、子宮内全体を覆ってしまうことがあります。これを胞状奇胎と言います。原因は染色体異常と考えられており、予防策はありません。
この場合の妊娠継続に関しては、基本的に困難ですが、胎児の染色体が正常で双子の片方は正常妊娠だった場合は妊娠継続できる可能性もあります。しかし胞状奇胎は絨毛ガンへ進行するリスクを抱えているため全体的にリスクは大きいと言えます。

子宮内の胞状奇胎を除去する場合と妊婦さんが40歳以上で以後の妊娠を望まない場合、絨毛ガンへのリスクを考えて子宮を全摘する場合もあります。いずれも予後観察が必要な例です。同じ人が繰り返すというわけではなく、あくまで染色体異常が原因ですので次の妊娠での胞状奇胎のリスクは他の妊婦さんと変わりません。出血の他にも、酷すぎるつわりや、むくみ蛋白尿などの妊娠高血圧症候群のような症状があることが多いとされています。

原因3.絨毛膜下血腫

子宮内膜に着床する際に卵膜の一つである絨毛膜と子宮内膜の間に血液が溜まってしまうことがあります。全体の1〜3%の妊婦さんにみられ、そんなに珍しい例ではありません。血腫は三日月状や円状のものがほとんどで、大きさは1〜7cmくらい。8cmを超える大きなものは流産のリスクを上げてしまう恐れがあるので入院して経過観察する場合があります。

子宮口近くに血腫ができている場合出血が起こりやすく、鮮血が大量に出ることもあって驚いてしまいますが、妊娠の経過には直接影響を及ぼすものではなく、だいたいの人は妊娠5か月くらいになってくると症状が落ち着いてきます。治療方法は安静にすること。安静にして、血腫が体内に吸収されるのを待ちます。張り止めの点滴を打つ病院もあります。

原因4.子宮膣部びらん

子宮腟部がただれているように見える状態を子宮腟部びらんと呼びます。びらんというのが「ただれている」ということ。しかしこの場合は実際にただれているのではなく、女性の生理的な体の変化でただれているように見えることをさします。妊婦さんに限った話ではなく、生理がある女性の7割くらいに見られ、女性ホルモンが活発な20〜30代に特に多く見られます。

皮膚のただれと一緒で、びらんがあると少しの刺激で出血してしまうので、それまで何の自覚症状もなかった方は生理や不正出血と勘違いしてしまうかもしれません。しかし、子宮腟部びらんが原因で出血していても妊娠継続に関して心配はありません。何も処置をしないことも多いですが、たまに膣洗浄や薬を投与する場合もあるようです。
妊娠を機にできてしまったというよりは、もともとあったびらんが出血しやすくなっていて、妊娠中の問題ある出血と勘違いしやすいということですね。

原因5.子宮頚管ポリープ

危険な不正出血の可能性があり病院で診察を受ける女性

子宮の入り口にあたる子宮頚管にできる良性のポリープです。3〜5mm程度の腫瘍で、大きいものでも1cm程度。痛みなどの自覚症状はほぼなく、症状は不正出血だけなので、子宮腟部びらんとともに妊娠初期の生理様出血として着床出血などと間違いやすい病気です。妊娠の経過に影響を及ぼすかどうかは主治医の判断によります。
ポリープですので、出血が何度も続くようならば切除する場合もありますし、症状自体が軽ければ、妊娠中の切除は他の感染症のリスクも懸念されるため控えることも多いようです。

切除手術をする場合であっても、妊娠4ヶ月以降、胎盤が完成して赤ちゃんの胎内環境がしっかりするのを待ちます。妊娠中の切除を見送る場合は、妊娠経過とポリープの状態をよく見守ります。

原因6.切迫流産

よく聞く切迫流産とは、妊娠22週までに流産になりかけていることをさします。妊婦さん全体の約15%もの人にみられるとされ、誰にでも起こり得る身近な問題であることがわかります。症状の程度は出血量に比例し、出血が少量であればまだ軽く、生理のように大量の場合は一刻も早く安静が必要になります。出血に伴って下腹部の張りや痛みが生じることがあります。

治療としては、まず何よりも安静です。赤ちゃんの命を守るためにも、切迫流産と診断されたらすぐに安静状態に入りましょう。出血や腹痛を和らげるために止血剤や子宮収縮を抑制する薬を使用することもあります。初期の流産のほとんどはママ側の問題ではなく、染色体異常によるものです。しかし切迫流産は、冷えや疲労なども原因の一つになるだろうと言われていますので、妊娠がわかったらなるべく無理をしないように心がけましょう。

初期の出血の原因は様々、全てが問題あるケースではないのでまずは落ち着いて

妊娠すると「初期は特に大事だよ」と声をかけられ、早速体に気をつかい出した時。そんな中でのまさかの出血。それが真っ赤な鮮血だったらとっても驚いて不安になってしまいますよね。
また、生理が遅れていてドキドキして生理を待っている時に、生理のような出血。着床出血なのか普段の生理なのか区別がつきにくいですよね。このように妊娠初期の生理様出血は妊娠の可能性がある時期なだけに判断がつきにくい部分が多々あります。

妊娠しているのに生理が起こることはまずありませんので、妊娠が確定している人、また生理待ちの人、どちらであってもそのことを念頭に入れて考えてみる必要があります。
妊娠している場合、問題のある出血とそうではない出血がありました。着床出血によるものではないと思われる場合は、出血の原因を特定するために医師に診てもらうことが先決です。ぜひ相談してみてください。早ければ早いほど、母子のリスクや負担は少なく済みます。

初期は出血が見られやすい時期であるとともに、原因がこれと自分で判断できません。妊娠が疑われる人は、着床出血であると安易に判断しすぎないことも大切です。

妊娠が確定している人は、出血が赤ちゃんが流れてしまったサインだと思ってしまうでしょう。しかし、出血したからといって、100%赤ちゃんが危ない!というわけではないことは見てきた通りです。どちらもまずは落ち着いて、症状の経過を確認して受診しましょうね。