Loading

胎児のしゃっくりの原因と特徴

胎児のしゃっくりの原因|多いと苦しい?位置や胎動の特徴

胎児のしゃっくりにママはびっくり!胎動を感じ始めた頃に、ピクッピクッと感じる痙攣のような動き。胎児にとってしゃっくりは、肺呼吸の練習や羊水の中の不純物を吐き出すなど、お腹の中の環境を保ち、生きていくための大切な準備です。胎児のしゃっくりの特徴やママの心配にお答えします。

胎児のしゃっくりの原因|多いと苦しい?位置や胎動の特徴

胎児のしゃっくりの原因とは?赤ちゃんは苦しくないの?

赤ちゃんの誕生を楽しみにしているママには初めての体験がたくさんあります。つわりや胎動の感覚など、妊娠をして初めて知ったことも多いのではないでしょうか。
そんな初めての経験の1つに胎児の「しゃっくり」があります。ママの多くはまさかお腹の中で胎児がしゃっくりすると思っていなかったため、「ヒクヒクと痙攣してる!?これは何?」とビックリしてしまうこともあります。
胎児のしゃっくりの原因、しゃっくりが多いけど赤ちゃんは苦しくないのかといった疑問に答えます。

胎児がしゃっくりをする原因&メカニズム

胎児のしゃっくりを感じるママのお腹

そもそもしゃっくりとはどのようなメカニズムで起こるのでしょうか。また、お腹の中で赤ちゃんがしゃっくりをする理由はなんなのでしょうか。

一般的なしゃっくりの原因

実はしゃっくりの原因ははっきりとは分かっていませんが、一般的に私たちが普段するしゃっくりは以下の3つの原因によるものと考えられています。

横隔膜の刺激

しゃっくりの中で一番多い原因が横隔膜への刺激によるものです。胸とお腹の間には横隔膜という膜状の厚い筋肉があります。その横隔膜が刺激を受けたことにより、横隔膜が痙攣を起こすことでしゃっくりとなります。
横隔膜を刺激する要因として、胃からの圧迫があげられます。慌てて食事をしたり、暴飲暴食で満腹になり過ぎると胃などの消化器官に刺激を与えるためにしゃっくりが起こります。

中枢神経への刺激

脳や脊髄を含む中枢神経への刺激が原因のしゃっくりです。
脳に病気を患っていたり、アルコールを過剰摂取したりすることで中枢神経が刺激されてしゃっくりが起こります。

末梢神経への刺激

中枢神経から伸び、筋肉にくっついている細かい神経線維である末梢神経への刺激が原因のしゃっくりです。「肺炎」や「気管支喘息」などの脳や消火器の病院が原因でしゃっくりを引き起こします。

胎児のしゃっくりの原因

胎児がしゃっくりをする原因を考えている妊婦

胎児のしゃっくりの原因は大人同様まだ解明されていません。しかし、上記に挙げたしゃっくりとは異なる原因があると考えられています。

肺呼吸の練習

胎児はお腹の中では肺呼吸をしていません。子宮の中にたまった羊水に浮かんで生活をする胎児の呼吸は胎盤を通して行われます。
呼吸器系の気管は妊娠3~7週頃に作られ、呼吸の練習は妊娠10週頃から始まります。妊娠後期には1日の10~50%は呼吸の練習をしており、大量の羊水を飲み込み、胃を膨満にすることで横隔膜を痙攣させて鍛えているのではないかと言われています。

妊娠10週の妊婦の変化!気をつけることや過ごし方
妊娠10週の妊婦の変化!気をつけることや過ごし方
妊娠10週目になると、妊婦の体にはどのような変化が現れてくるでしょうか。注意すべきことやお腹の様子、旅行には行けるのか、性別はもう分かるのかなどについて説明します。

出産の際に産道を通ることで胎児の胸部が圧迫され、肺や気道内に入っていた分泌物が排出や吸収されます。産道から外に出ると胸腔内に空気が侵入し生後すぐに自発呼吸を始めることができるようになります。

羊水の中のゴミを吐き出している

赤ちゃんは羊水を飲んで呼吸の練習をします。その飲み込んだ羊水の中に異物やゴミが混ざっていたため、飲み込んだ不純物を体外に吐き出すためにしゃっくりをしていると言われています。

羊水の中のゴミとは子宮の壁が剥がれ落ちたものや、赤ちゃんを包む脂や赤ちゃん自身の体毛や皮膚などです。羊水の中にはこれらが一緒に浮かんでいて、赤ちゃんはそのゴミごと羊水を飲み込んでしまうので、しゃっくりをすることでゴミを吐き出します。吐き出せずに体内に溜まったままのゴミは、産まれてから胎便として排出をされます。

母体の冷え

あくまで仮説ですが、胎児のしゃっくりがあまりに多い場合は、母体の冷えを知らせるサインだと考える医師もいます。ママの体が冷えていると、胎児は暖かい場所を探して動きまわり、頻繁にしゃっくりをすることで知らせてくれるとの考えです。

真偽は不明ですが、妊娠中の体の冷えには確かに気を付けたいもの。冬はもちろん、夏もクーラーなどによって体は冷えやすいので体温調節に気を付けましょう。妊娠期間中は女性ホルモンが乱れ、運動不足のせいで筋肉量が減ってしまうという理由でも冷えやすくなっています。足湯や軽い運動をして冷えの解消を心がけましょう。

ママはいつ気づく?胎児のしゃっくりの特徴

お腹をさすり胎動を感じる妊婦

ママが感じる胎児のしゃっくりは、大人のしゃっくりと同じように「ピクッ ピクッ」という一定のリズムで痙攣をしているように感じます。一度しゃっくりがはじまるとしばらく続き、数分から数十分という長さで感じることもあります。
初めてしゃっくりを感じた時には「今までと違って変わった胎動だな」と胎児のしゃっくりとは気づかないケースもあります。

胎児のしゃっくりに気づく時期

胎児のしゃっくりに気が付くのは、ママが胎動を感じ始めて間もない妊娠5ヶ月頃が多いようです。最初は「変わった胎動だな」と思い、数十分間も続くと心配になって「お腹の中で痙攣しているような動きが規則的にある」と病院に相談した結果、しゃっくりだと教えられて驚いたママもいます。

まったくしゃっくりをしない胎児はいないので、ママが気づかないだけで実はしているかもしれません。胎動の強さや弱さ、好きな動き方に個人差があると同じように、しゃっくりもよくする子もいれば、ほとんどしない子もいます。

妊娠5ヶ月妊娠中期の身体の変化・安定期の過ごし方
妊娠5ヶ月妊娠中期の身体の変化・安定期の過ごし方
妊娠5ヶ月は安定期と呼ばれ、辛かった妊娠初期症状が落ち着いてきます。一方で体重管理が難しく、大きくなったお腹が原因の不調があらわれることも。この時期の赤ちゃんの成長やママが気をつけることを紹介します。

しゃっくりによる胎動の特徴

しゃっくりは一定のリズムで「ピクッピクッ」という痙攣のような小さな動きを規則的に感じるのに対し、胎動は赤ちゃんの気分で足や手が伸びたり縮んだりするため、一定のリズムはなく、「ドカドカ」と蹴ってみることもあれば、「ドンッ」と1発蹴ってみるなど動きや強さに規則性はありません。

手脚や全身、身体を使った胎動の場合、妊娠初期の頃は「ポコポコ」とガスが動いたような動き方ですが、しだいに「うにょー」とお腹の中を撫でるような動きになり、「ポコンポコン」と蹴るような動きに変化します。最初は弱々しかった胎動も日に日に強くなっていきます。
しゃっくりは強さもあまり変わらず、規則的に一定の時間に感じるのに対し、胎動は日によって強さや動き方にも大きさがあるので、明確に区別できます。

胎動を感じない?不安を感じた時の対処法、病院受診の目安
胎動を感じない?不安を感じた時の対処法、病院受診の目安
胎動を感じない日や時間があり、不安になる妊婦さんに向けて、臨月の胎児の様子やお腹の中の環境(子宮の大きさ、羊水の量)など胎動を感じにくくなる原因、胎動がない場合に考えられる異常、胎動を感じられない時の対処法や病院受診の目安を解説。

しゃっくりを感じる位置で逆子診断

赤ちゃんの胎動を感じるためにママのお腹に手を立てるパパ

しゃっくりは病気ではないので、基本心配することはありません。気を付ける点としてはしゃっくりを感じる位置です。

胎児が小さな頃は、羊水の中でクルクルと回転をするので胎動やしゃっくりを感じる位置は定まりませんが、妊娠後期に入り赤ちゃんが大きくなるとおへその下辺りの同じような位置で毎回感じるようになります。
妊娠後期に入ってからお腹の上の方でしゃっくりを感じるようであれば逆子の可能性があります。もしもお腹の上の方でしゃっくりを感じ、おへその下あたりでキックのような胎動を感じるようであれば病院で確認をしてみましょう。

しゃっくりの心配事Q&A|しゃっくりが多い、感じない、障害との関係は?

ママは妊娠をしてから生まれるまで、嬉しい気持ちと一緒に「元気に育っているのだろうか」という不安を抱えています。胎児のしゃっくりが続くと「苦しいのでは?」と心配する人もいるようです。ですが、本当に胎児のしゃっくりは心配する必要のない生理現象です。

Q.しゃっくりの回数が多いんだけど、苦しくないの?

胎児のしゃっくりの回数が増えてきた妊婦のお腹

大人にとってしゃっくりは不快感があり、長く続くと苦しくなってきます。そのため、しゃっくりの回数が多い、1度しゃっくりをすると数十分間しゃっくりを続けるといった症状がある場合、ママは胎児が苦しんでいないか心配になりますよね。
ですが胎児は大人とはあらゆる機能が違うため、胎児はしゃっくりをしていても苦しくないので安心してください。病院に相談しても「体の機能を作っていくうえでの活動」と言われるでしょう。胎児にとってしゃっくりは肺呼吸の練習です。

また、しゃっくりの回数が多いことには特に問題はありません。しゃっくりには個人差があり、1日に何度も起こり数分間続くという場合もあれば、忘れたころに時々しゃっくりを感じるというママもいます。
あまりにも多くて気になる時は、ママの体が冷えている可能性を疑ってみましょう。冷えは母体にも胎児にとっても悪影響を及ぼすので、お風呂にゆっくり浸かって体の芯から温めると減る場合もあります。

Q.毎日しゃっくりするのはダウン症の疑いがある?

「胎児のしゃっくりが多いとダウン症」という話を耳にすることがありますが、しゃっくりとダウン症には関連性はないとされており、あくまで噂話でしかありません。

ダウン症は遺伝子や染色体の異常によるものです。先天性のため、しゃっくりの回数が突然増えたからと言ってダウン症になったということはありません。ダウン症は妊娠期間中に100%の判断をすることが難しく、エコー検査などでも可能性があるだけで確実な結果を得ることはできません。

Q.しゃっくりの止め方はないの?

大人であれば、息を止める、水を一気に飲む、驚かされるなどの様々な対処方法があります。
しかし、胎児の場合に対処法はありません。しゃっくりは必ず自然とおさまっていくものです。
ママのストレスが赤ちゃんにとってはよくありません。不安な気持ちを抑えて、自然におさまるのを待ってあげましょう。

染色体異常の種類|ダウン症やその他の染色体異常と特徴
染色体異常の種類|ダウン症やその他の染色体異常と特徴
染色体異常の種類は染色体の数と構造の違いにより細分化されます。ダウン症や18トリソミーをはじめとする染色体異常の種類とそれぞれの症状や胎児の異常の有無を調べる出生前診断について分かりやすく解説。

Q.しゃっくりをしないんだけど、元気なの?

ほとんどの胎児はしゃっくりをしていますが、ママによっては感じないこともあります
不安でいっぱいの妊娠中は色々と調べたり、教えてもらったりすることも多いものです。「赤ちゃんもしゃっくりするよ」と聞いていたのに、私の赤ちゃんはしゃっくりをしていない」と心配になることもあります。
しゃっくりも個人差があるので多い子もいれば少ない子もいます。感じないからと言って心配をする必要はありません。

しゃっくりの意外なメリット!パパも赤ちゃんを感じられる

しゃっくりはパパも赤ちゃんの存在を感じられる絶好のチャンスにもなりえます。
ママが胎動を感じ始めるのは妊娠20週前後と言われていますが、外から触って胎動が感じられるのは妊娠24週以降です。しかし、妊娠24週を過ぎて、パパがママのお腹に手を置いて赤ちゃんの動きを感じようとしても、赤ちゃんはなかなか動いてくれないことも珍しくありません。これは、赤ちゃんがお腹の外の状況を感じとり、突然触れたパパの手に驚いて動きを止めてしまっているからです。

しゃっくりなら赤ちゃん自身もコントロールはできず、一定の間隔で続くため、このタイミングでお腹を触ると「ピクッピクッ」という胎児の動きを感じられます。
しゃっくりは胎児とパパの大切なコミュニケーションにもなると考えると愛おしさが増しますね。

また、産まれた赤ちゃんも1歳頃まではしゃっくりをよくします。お腹の中で感じたリズムと同じようにしゃっくりする赤ちゃんの姿を見て「可愛い」とママやパパは思うでしょう。