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胎児の心拍数の異常値、平均値

胎児の心拍数モニタリングでわかること~平均値や赤ちゃんの異常

胎児心拍数は赤ちゃんが元気に育っているか確認するための有効な手段。それでは心拍数の異常値や平均値はどれくらいなのでしょうか?心拍数について正しい知識を持つことで、妊婦さん自身でも赤ちゃんの状態を知ることができます!

胎児の心拍数モニタリングでわかること~平均値や赤ちゃんの異常

胎児の心拍数でわかること/心拍数の平均や異常値

胎児の心拍数を確認することは、おなかの赤ちゃんに異常が起きていないか確認をするための重要な方法です。妊娠7週までにほとんどの妊婦さんがエコー検査で赤ちゃんの心拍を確認しますが、心拍が確認できると流産や子宮外妊娠の確率が低下すると言われています。

妊娠中の定期検診では、毎回エコー検査で心拍数の異常がないか調べることで、赤ちゃんの病気の早期発見にもつながります。
出産予定日が近づく妊娠36週目の臨月に入ると、妊婦健診ではノンストレステスト検査を行います。心拍数の異常を見つけるためでもありますが、赤ちゃんが自然分娩に耐えられるかどうかといった判断基準にもなる大切な検査です。

妊娠週数によって変わる、胎児の心拍数

お腹の赤ちゃんが元気か確かめる妊婦

胎児の心拍数は妊娠週数によって早さが変化します。妊娠初期の5週目頃は1分間に80回から100回程度が平均です。

成長に合わせて心拍数は少しずつ増え、妊娠10週目頃にピークを迎えます。この時期は1分間に170回から180回程度です。その後、心拍数は落ち着いてきて1分間に110回から160回程度に減り出産を迎えます。

胎児の心拍数が早い理由

一般成人の心拍数の正常値は1分間に60〜100回なので、大人に比べて胎児の心拍数は非常に早いです。これは赤ちゃんの心臓が小さく、まだまだ機能が未熟なためです。ママの体調や陣痛などの影響を受けたり、おなかの中で赤ちゃんがよく動いたりすると、心拍数が早くなることもあります。

少しでも正常範囲を超えると危険?

胎児の心拍数は1分間に120〜160回の範囲内に入っていれば正常です。これよりも心拍数が早かったり遅かったりするかを調べることでおなかの赤ちゃんに異常がないか確認しますが、正常範囲から少しだけ外れていても必ずしも赤ちゃんが危険な状態であるとは言えません。

通常のケースでは少しくらい心拍数が高くても「胎動によって赤ちゃんの心拍数が一時的に増加した」などの理由が考えられ、また正常範囲内に戻るので心配する必要はありません。これは一赤ちゃんが元気に動いている証拠です。
定期検診で先生から赤ちゃんの心拍数が早め・遅めであると言われると心配になってしまいますが、心拍数は赤ちゃんの動きなどによって変わることがあるので、あまり気にしすぎないようにしましょう。

心拍数に異常値が出た場合

胎児の心拍数が心配で安静にする妊婦

胎児の心拍数が1分間に180回以上あったり、逆に110以下の状態が続いたりするときは、何らかの病気の可能性も出てきます。特に心拍数が正常値よりも遅い状態が続く場合は注意が必要です。妊娠初期に心拍数が極端に少ない場合は、流産の可能性があると伝えられることもあります。

胎児頻脈性不整脈

1分間に180回以上の心拍数が続く場合は胎児頻脈性不整脈の可能性が疑われます。
胎児頻脈性不整脈は心臓を動かす電気刺激の伝わり方の異常によって起こると考えられています。自然によくなる場合もありますが、長く続いてしまうと赤ちゃんの胸やお腹に水が溜まったり、全身がむくんだりして出生前や生後すぐに亡くなってしまう危険性もあります。

胎児頻脈性不整脈はエコー検査で確認できるので、早期発見できれば妊婦さんを通じて薬を飲むことで赤ちゃんが回復することがあります。
投薬治療では約80%の赤ちゃんの頻脈性不整脈が消失したという結果も出ています。早めに出産して赤ちゃんに直接薬を投与したり、器具を使って不整脈を止める治療法もあります。

胎児機能不全(胎児ジストレス)

胎児機能不全は妊娠中や分娩時のどの時期でも起こる可能性があります。胎児の心拍数が正常よりも早すぎる・遅すぎるなど、大きく乱れたときに胎児機能不全が疑われます。呼吸や循環機能にトラブルが起こって酸素量が減ってしまったり、赤ちゃんの元気がなくなってしまったりする状態が考えられ、胎内環境の悪化も懸念されます。

胎児機能不全は様々な原因が考えられますが、エコー検査やノンストレステスト、分娩監視装置などを使って赤ちゃんの心拍数に異常がないか調べることで判明することがあります。胎児機能不全の可能性が出ると、ほとんどの妊婦さんは入院して原因を探る検査を行います。原因によっては治療でよくなる赤ちゃんもいます。

胎児機能不全が起きてしまうと、生まれてから赤ちゃんに後遺症が残ることがあります。そのため、出産中は分娩監視装置で赤ちゃんの心拍を確認したり、羊水量を計測したり、エコー検査で赤ちゃんの動きを調べたりします。早めに赤ちゃんを外に出してあげた方がよいと判断されたときは、吸引分娩や緊急帝王切開を行うこともあります。

胎児の心拍数を確認する方法、結果の見方

妊娠初期では、胎児の心拍数は超音波を用いて膣内を検査する『経膣超音波』によって調べます。
臨月に入った妊娠34週を過ぎると、妊婦さんのおなかにセンサーを装着する『ノンストレステスト』が行われます。
また、分娩中は赤ちゃんの心音の状態をモニターするために『分娩監視装置』が使われます。

ノンストレステストを行うと、心拍数が記録された波形のグラフが出力されます。心拍数は必ずしも一定ではなく、波の形が急に上がったり下がったりすることがありますが、どのようなことを意味しているのかグラフの見方を解説します。

心拍数モニタリングの種類

心拍数の異常を妊婦に知らせる医師

胎児心拍数モニタリングとは、妊婦さんのおなかに陣痛計を装着して、赤ちゃんが元気かどうかを調べる検査のことを指します。
たとえば、お母さんだけを見ると元気で異常はない場合でも、胎内が同じように正常な状態かどうかは、血圧計測や尿検査など妊婦さんの状態を調べるだけではわかりません。できるだけ直接的に赤ちゃんの状態を観察する方法が心拍数モニタリングであり、その中でほとんどの妊婦さんが経験するのがノンストレステストです。

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ノンストレステスト(NST)

妊娠34週を過ぎるとノンストレステストを行います。この検査では、出産予定日が近く時期に、赤ちゃんが出産に耐えられるかどうかを確認するため、胎児に徐脈や不整脈、頻脈があるかどうかを心拍数からチェックします。

測定部位は赤ちゃんの心拍数がよくわかる場所と、おなかの張りがわかる位置。2か所にセンサーを装着して、20〜40分かけて赤ちゃんが寝ているときと起きているときの心拍を検査します。妊婦さんがリラックスをして横になっている状態で行われます。

コントラクションテスト(CST)

ノンストレステストで胎児の状態について十分な確認が取れなかった場合、コントラクションテストが行われることがあります。

このテストでは乳頭を刺激したりオキシトシンの注射をするなどし、陣痛のような子宮収縮を人工的に起こして、赤ちゃんにストレスを与えた状態で心拍を計測します。10分間に40秒以上の子宮収縮が3回測定できるまで検査をします。ノンストレステストと同様に妊婦さんはゆっくりと横になった状態で行われます。

検査結果の見方

胎児の心拍数について聞かされ不安になる妊婦

心拍数モニタリングを行うと、心拍数や子宮収縮を波形で表したグラフが印刷されます。子宮収縮に対して心拍数がどのように変化するか推移をチェックするために、上段は心拍数、下段は子宮収縮圧が記録されます。

心拍が1分間に180回以上に上がることを頻脈、100回以下に下がることを徐脈と言います。子宮収縮があると、胎児は一時的に頻脈や徐脈になることがありますが、収縮が去ると心拍数は元に戻ります。
頻脈や徐脈には様々なタイプがあり、赤ちゃんの状態を知らせてくれる大切なサイン。検査結果の見方を知れば、心拍数の変化がどのようなことを表しているか判断することもできます。

一過性頻脈

陣痛曲線に合わせて心拍数が上がっている状況で、正常な心拍数です。
赤ちゃんの動きによって30秒以内の心拍数の増加を認め、赤ちゃんが元気に育っている証拠です。

一過性頻脈の消失

陣痛曲線が上がっても、一過性頻脈が現れない状況です。
これは、正常な赤ちゃんでも20~50分周期で起こりますが、一過性頻脈が消失する原因は赤ちゃんが熟睡をしているためと考えられます。
ですが、80分以上にわたって出現する場合は、赤ちゃんの自律神経の反射が低下している可能性があり、胎児機能不全が疑われます。

早発一過性徐脈

子宮収縮と同時に赤ちゃんの心拍数が緩やかに減少し、収縮が収まると心拍数も回復する状況です。陣痛に伴い赤ちゃんの頭が産道に圧迫されて起こる正常な反応です。

遅発一過性徐脈

子宮の収縮よりも遅れて赤ちゃんの心拍数が減少し、収縮が収まったあとに遅れて心拍数も回復していく現象で、胎盤の機能不全によってあらわれます。
このとき赤ちゃんは胎児機能不全で低酸素状態だということ。

加えて一過性頻脈が消失している場合はきわめて危険な状態です。分娩の進行状態によって帝王切開術や吸引分娩術などを行う必要があります。

変動一過性徐脈

子宮の収縮からもずれて赤ちゃんの心拍数が減少し、パターンも毎回異なる状態です。
へその緒が何らかの原因で圧迫されたとき、羊水量が基準より少ない羊水過少症のときによく起こります。お母さんが体の向きを変えることで圧迫が解消されることがあります。

遅延一過性徐脈

2~10分ほど赤ちゃんの心拍数の減少が続いてから、心拍数が回復する状態を指します。
過強陣痛、臍帯圧迫、臍帯下垂・脱出、妊婦さんの血圧低下など様々な原因が考えられますが、胎盤、臍帯、胎児の血液の流れに問題が起こっている可能性があります。

赤ちゃんはおなかの中で元気にしている場合もありますが、緊急帝王切開術が必要になる場合もあります。

ご家庭で心拍数を確認する方法

おうちで夫婦揃ってゆっくり赤ちゃんの心臓の音を聞きたい…!という夢を叶えてくれる商品も売られています。超音波ドップラー、聴診器、アプリなどを使って確認する方法があります。それぞれ使える時期や方法、価格帯が異なりますので、ご夫婦の希望に合うものを選んで使ってみましょう。

超音波ドップラー

聴診器で胎児の心拍を計る看護師

妊婦さんのおなかを通じて、おなかの赤ちゃんの心音を確認できる超音波ドップラーは産婦人科でも使われていますが、家庭用として販売されている超音波ドップラーもあります。

「エンジェルサウンズ」という商品の場合、妊娠12週からがメーカーの使用開始時期ではあるものの、妊娠9週ころにも心音や心拍が確認出来ることもあるようです。病院で聞くのと同じような赤ちゃんの心音が聞けるだけでなく、録音機能もついています。

欧米では超音波検査の回数が少ないため、胎動を感じない時期に赤ちゃんが元気に育っているか確認したいパパやママが購入する方も多いそう。日本でも正規品が販売されているので「旦那様にも赤ちゃんがいる実感を味わってほしい!」「流産していないか心配…」「リラックスした環境で赤ちゃんに心音を聞いて幸せを感じたい」という方に人気です。

使い方は、ジェルをおなかに塗ったあと、本体をおなかに当ててヘッドホンを通して赤ちゃんの心音が聴こえやすい位置を見つけるだけなので操作も簡単です。

聴診器

妊娠24週あたりからは、家庭用聴診器でも心音を聞くこともできます。
聴診器のいいところはお手頃な値段で購入できる点。しかし超音波ドップラーよりは拾える音が小さく、赤ちゃんの向きがよければかすかな心音が確認できる程度です。

アプリ

胎児の心拍数を計るアプリを使う妊婦

iPhoneやiPadの内蔵マイクを使用して胎児の心拍数や胎動を確認できる「マイベイビーズビート」というアプリもあります。
妊娠30週を過ぎた妊婦さん向け。音を録音できるので、簡単にSNSでシェアすることもできます。じいじやばあばへ赤ちゃんの様子を定期的に送ってあげると喜ばれたという経験談もあります。

信じる?信じない?心拍数で性別がわかる!?

心拍数が1分間に140回以上だったら女の子、140回以下だったら男の子…と迷信として伝わっている地域も。ですが、これに明確な根拠が示されている訳ではありません。自宅で心拍数の記録を取っておき、性別が当たっていたかチェックしてみてもいいかもしれませんね!

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妊婦検診をかかさず受診して、心拍数から赤ちゃんの健康状態を確認しよう!

心拍数を確認することによって赤ちゃんの異常を早期発見することができます。症状によっては、早く発見できれば投薬治療を行って症状がよくなることも。そのためには、妊婦検診をきちんと定期的に通うことが何よりも大切です。赤ちゃんの姿を直接目視することはできませんが、心拍数のチェックを通じて、赤ちゃんが健康に育っているかどうか確認してあげましょう。