高齢出産の二人目リスク&メリット

高齢出産で二人目を産む!知っておきたいリスクとメリット

高齢出産になるけれど二人目を産もうかなと悩んでいる方へ。高齢出産で二人目を産む時のリスクとメリットをご説明します。妊婦の高齢化が進んでいる現在では、高齢出産での二人目は珍しくありません。家族が増える喜びをもう一度味わってみませんか。その時に備えて高齢出産の準備をしておきましょう。

高齢出産で二人目を産む!知っておきたいリスクとメリット

高齢出産で二人目を産むのは大変?リスクと準備

高齢での出産に不安を感じている人もいるかもしれませんが、日本では女性の出産年齢が高齢化しています。高齢での初産・高齢での二人目出産をされる方も多くいます。高齢での出産は大変というイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。

今回は、高齢出産のリスク・高齢での二人目出産を産む時の準備やメリットについてご説明していきます。子供の生育環境や将来のことを考えて兄弟を作ってあげたいと考える人は多いです。高齢での二人目出産についてよく理解しておくと、いざ二人目を妊娠した時に慌てなくてすみます。

二人目はいつから高齢出産?

子供と一緒にサクランボを食べる妊婦

高齢出産とされる年齢は、時代とともに変化してきています。昔は30歳以上で出産した場合、高齢出産と言われていました。現在では、30歳より前に出産する方の方が珍しくなっています。高齢出産となると産院の対応も異なりますので、二人目以降で高齢出産とされる年齢を確認しておきましょう。

二人目での高齢出産の年齢

初産と二人目以降では、高齢出産と定義される妊婦さんの年齢が異なります。日本産婦人科学会の定義では、初産では35歳以上が高齢出産とされており、二人目以降では40歳以上が高齢出産とされています。

初産と経産婦で高齢出産の年齢が異なる理由

初産と二人目以降の出産で高齢出産と定義される年齢が異なるのは、以下の理由からです。もちろん、分娩にかかる時間や痛みの強さには個人差がありますので、高齢の初産でもお産が軽く済んだという方もいます。

経産婦はお産が短くて済む

一般的に一人目より二人目、二人目より三人目と徐々に出産にかかる時間が短くなる傾向にあります。1度出産を経験した産道の方が赤ちゃんが通りやすく、子宮口が開くスピードも経産婦の方が早くなるからです。

妊婦と胎児のイラスト

高齢になると子宮口や膣壁が固くなる

加齢に伴い子宮口や膣壁の皮膚が固くなり伸びにくくなります。経産婦なら過去に伸びた経験があるのでまだ伸びやすいのですが、高齢での初産の場合は、かなり伸びにくいことが想定されます。そのため、分娩時間が長くなったり危険が伴ったりする可能性が高くなります。

経産婦の方が出産の疲労が少ない

分娩にかかる時間が長ければ長いほど妊婦さんへの負担が大きくなります。経産婦さんは、初産よりも分娩時間が短くなる傾向にあるので、母体の体力の消耗が少なくて済みます。体力は、年齢と共に落ちて行きますので、初産では高齢出産の年齢が経産婦より低く定められています。

高齢出産に伴うリスク

ある年齢より高齢出産と定義され普通の出産と区別されるのは、妊婦さんの年齢が上がれば上がるほど出産に伴うリスクが高まるからです。高齢出産に伴うリスクを頭に入れておきましょう。

妊娠高血圧症になりやすい

高齢出産の妊婦さんは、妊娠高血圧症になりやすくなっています。妊娠高血圧症を発症すると妊婦さんやお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがありますので、気をつけておきたいです。

妊娠高血圧症とは?

妊娠高血圧症とは、高血圧や尿タンパクが出る病気です(注1)。具体的には、以下の症状となります。妊婦健診に行くと毎回尿検査と血圧の測定を行いますが、それには妊娠高血圧症を早期に発見するという重要な役割があったのです。

妊娠高血圧症の症状

  • 血圧・・・140/90mmHg以上
  • 尿中のタンパク量・・・300㎎/日以上
  • 発症時期・・・妊娠20週~分娩後12週

血圧を測定する妊婦

妊娠高血圧症になりやすい人の特徴

妊娠高血圧症の原因については、未だに解明されていません。ただ、35歳以上の妊婦さんの場合、妊娠高血圧症になるリスクが高くなるので加齢も一つの原因と考えられます。
また、妊娠高血圧症になりやすい人というのは判っています。高齢以外にも当てはまる項目がある方は、気をつけましょう。

妊娠高血圧症になりやすい人

  • 35歳以上の人
  • 妊娠前より肥満傾向の人
  • 高血圧の家系の人
  • 妊娠前から高血圧であった人
  • 多児妊娠してる人
  • 過去に妊娠高血圧症になったことがある人

妊娠高血圧症は、上記に挙げた以外にも妊娠中のストレスなども原因の一つではないかとされています。妊娠中は、出来るだけ心穏やかに過ごすことで妊娠高血圧症になるのをできる限り回避したいですね。

帝王切開の可能性が高くなる

高齢での出産の場合、帝王切開になる可能性が高くなります。帝王切開の割合は年々増加傾向にあり、現在の日本では約5人に1人の赤ちゃんが帝王切開により産まれてきています。帝王切開率の増加には、医学の進歩など様々な要因が考えられますが、高齢出産の増加もひとつの要因になっています。

高齢での出産となると、膣壁や子宮口が固くなり赤ちゃんが産道や子宮口を抜けてくるのに時間を要し、胎児や母体に危険を及ぼすため、帝王切開での出産に切り替えられるケースが多くなります。

高齢出産と障害児の関係性

高齢出産をする際に、最も気になるのが「母親が高齢であることが、赤ちゃんにはどのような影響があるのか」ということでしょう。高齢出産の場合、赤ちゃんの染色体に異常があるダウン症児が産まれる可能性が高くなります。

医学の進歩により妊娠中に赤ちゃんの先天的な異常を調べる羊水検査などが実施可能となりました。羊水検査は、費用が高額な上、破水などのリスクも伴うため、ご夫婦でよく話し合った上で、検査を行うかどうか判断するとよいでしょう。

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高齢出産で二人目を産む人が増えてきている

初産の年齢が上がってきている日本では、40代に入ってから高齢出産で二人目を産む人も増えてきています。高齢で二人目を出産することに不安を感じる方も多いでしょうが、最初から二人目は無理と諦めない気持ちが大切です。

高齢出産で二人目を産む時の準備

高齢出産で二人目を産むことを望まれている場合、事前準備をしっかりとしておくことで、出産後の様々なトラブルを避けることが出来ます。

上の子の預け先を確保

子供の世話をする保育園の先生

高齢出産で二人目を産む時には、上の子供の預け先をあらかじめ確保しておきましょう。高齢出産の場合、帝王切開での出産の可能性が高くなっています。帝王切開になった場合、入院日数も少し長くなりますので、旦那さんが上の子供の面倒を見られないご家庭では、上の子供のお世話をしてくれる人を確保してください。

また、退院後も赤ちゃんのお世話をしながら上の子供の面倒を見るのは意外と大変です。幼稚園・保育園・小学校の通っている子供であれば、日中は自宅にいませんが、未就園の子供がいる場合には、預け先を確保しておきましょう。普段保育園に通っていない子供でも、母親の出産など緊急時には預かってくれる保育園もありますので、お住まいの自治体に問い合わせをすると良いでしょう。

体力をつけておく

二人目を出産すると、赤ちゃんのお世話だけでなく、上の子供のお世話をしなければなりません。自分だけなら食事が少し遅れても我慢できますが、子供はそうはいきません。産後も一人目の時のようにゆっくりと寝ている訳にはいきません。上の子が幼稚園や小学校に通っている場合は、里帰り出産も出来ませんね。

二人目を出産した後は、一人目の時より毎日の生活がハードになるので体力が必要となります。高齢出産となり、一人目の時より体力が落ちているなと感じる方は、日頃から体力をつけておくように心がけておきましょう。

上の子の心のケア

赤ちゃんが生まれる母親に笑顔で抱き付く女の子

二人目を出産する時に自分のこと以外に気をつけたいのが、「上の子の心のケア」です。妹や弟ができて、上の子が赤ちゃん返りをしたという話をよく聞きます。子供によりその程度には個人差がありますが、心が不安定になることが多いです。

妊娠中から上の子の様子の変化には、注意深くみていきましょう。また、二人目を出産後にも、上の子と二人きりで過ごす時間を作るなど、上の子の心に寄り添ってあげてください。

高齢出産で二人目を産むメリット

高齢出産での二人目に踏み切れずに悩んでいる方もいるかもしれません。20代・30代ならこれからまだ出産のチャンスはあるでしょうが、現在、高齢出産で二人目を産むか悩んでいる方は、今回を逃したらもう出産するチャンスは来ないかもしれません。高齢出産には、マイナスのイメージをお持ちの方もいるでしょうが、高齢出産でも良い点は沢山ありますし、高齢で二人目を産んで良かったと実感している方も多くいます。

上の子の兄弟を作ってあげられる

高齢であってもそうでなくても、二人目を出産することの一番大きなメリットは、上の子に兄弟を作ってあげられることでしょう。下の子が赤ちゃんの時はお世話が大変ですが、成長してくると兄弟で一緒に遊んでくれる時間も増えてくるので、お母さんが子供に付きっきりで遊ばなければならないということも無くなります。

また、子供たちが成長したら、お互いに協力しあう姿が見られるようになるでしょう。兄弟が仲良く過ごす姿を見ることは、親にとって最大の喜びです。

年の近い兄弟は保育料の補助も大きい

二人目を年子や2~3歳差で出産する場合、幼稚園や保育園の保育料の補助金の金額が多くなります。子供を3人産んだのに、すべて4歳以上離れているので、自治体からの保育料の補助がほとんど無かったという方もいます。ただ、補助金の金額や設定内容は、今後変化する可能性がありますので、注意が必要です。

年の離れた兄姉は親代わり

一人目を若い時に出産し、高齢出産で上の子と年の離れた二人目を出産する場合、上の子は頼りになります。赤ちゃんのおむつ換えを進んでしてくれる兄姉もいます。また、悪阻や産後の体調不良で苦しむお母さんの代わりにお遣いに行ってくれる場合もあります。高齢での二人目出産の時に、上の子に助けてもらったという方はとても多く、中には「パパより頼りになる!」という兄姉もいます。

経済的に余裕がある

高齢出産で旦那さんの年齢が近い場合は、世帯収入がご夫婦20代の家庭よりも高くなっていることが多いでしょう。経済的な余裕は、二人目出産をするにあたって大きな安心材料になります。高齢で出産すると20代の時のように体力は無いので、産後すぐに仕事復帰することはできないかもしれませんが、ご主人の収入が高く、預金もある程度あるようでしたら安心です。

高齢出産で二人目を産む間隔は何歳がよい?

妊娠中の母親のお腹を触る女の子

よく育児雑誌や女性誌の特集に、「兄弟の年齢差は何歳がベスト?」という記事が書かれているのを見かけます。「兄弟は何歳差が良いか?」という問いに対して正解はないでしょう。ただ、妊婦さんの年齢が上がるにつれて、妊娠中・分娩時・出産後に様々なリスクを伴う可能性が高くることは事実ですので、それを考慮して二人目を産むタイミングを選ぶのも一つの方法です。

一人目も高齢で出産した場合は出来るだけ早くが良い

二人目を高齢出産した人の中には、一人目を若い時に出産して上の子の手が離れてもう一度子育てをしたくなり、かなり年の差が離れた兄弟を産む人もいます。ただ、一人目を高齢で出産した場合は、あまりのんびりしている余裕がないので、産後の体調の回復が良ければ早めに二人目を出産するようにした方が良いでしょう。

帝王切開の場合は一定期間あけて

一人目を帝王切開で出産した場合には、母体の安全のため次の妊娠まで1年以上あけるのが望ましいとされています。多くの産院では、一人目を帝王切開で出産した場合には、母体の安全確保の観点から次の出産でも帝王切開による出産となります。

親の健康状態も考慮しておこう

妊婦さんが40歳以上の場合、妊婦さんや旦那さんのご両親はかなり高齢であることが考えられます。ご両親に妊娠中や出産後のサポートをお願いしようと考えている場合は、ご両親が元気なうちに二人目を出産した方が良いでしょう。

ご両親も年を取る程、家事や孫育てが大変になります。中には、親の介護をすることになったため、二人目を諦めたという方もいますので、二人目を希望している場合は、ご両親が元気なうちに二人目の孫の顔を見せてあげましょう。

高齢出産の二人目は家族みんなで誕生を祝おう

高齢出産は、リスクばかりが目立つ傾向にありますが、実際出産された方には、「高齢出産になったけど、二人目を産んで良かった!」という方が多いです。高齢を理由に二人目を諦めて後で後悔したくはないですよね。

上のお子さんもきっと赤ちゃんが家にやってくるのを楽しみにしていることでしょう。家族みんなで二人目の誕生を祝ってあげてください。ただ、高齢出産に備えて日頃からの健康管理は、しっかりと行ってくださいね。

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