帝王切開後の二人目妊娠はいつ?

帝王切開後の二人目妊娠までの期間は?自然分娩は可能?

帝王切開後、二人目の妊娠はどのぐらい期間を開けるべきか、帝王切開後の自然分娩に伴うリスク、VBAC出産の子宮破裂の確率やできる条件を解説。帝王切開で二人目、三人目を出産したママが語る後陣痛や術後の痛み、傷の状態とは?帝王切開後に二人目希望のママは、1年以内の妊娠は控えましょう。

帝王切開後の二人目妊娠までの期間は?自然分娩は可能?

帝王切開の二人目妊娠はいつ?自然分娩のリスクは?

帝王切開後の妊娠はどのくらい期間を開けるべき?自然分娩はリスクがある?
1度帝王切開を経験した女性へ向けて、次の妊娠・出産に適した時期や帝王切開後の自然分娩VBAC出産の概要やリスクを解説。

帝王切開で、二人目、三人目を出産したママの体験談もあります。二人目以降の術後の痛み、後陣痛に関する話や傷跡は意外に気にならないなど、知りたい情報満載です。
「二人目だからこそ怖い」「三人目は無理かな」と悩んでいる方も必読です!

帝王切開後、妊娠までの期間はどのくらいあけるべき?

帝王切開後の妊娠は身体の回復のためにも1年以上あけるのが目安

帝王切開後の妊娠は、多くの医師が1年以上の間隔をあけるよう推奨しています。

帝王切開手術後は子宮壁が薄くなっているため、お腹が大きくなるにつれて子宮破裂や切迫早産のリスクが増します。必ずしも帝王切開後すぐの妊娠がトラブルを招くわけではありませんが、産後1年は、傷ついた子宮を回復させるための時間と考えましょう。

帝王切開後の自然分娩はリスクが高い?

帝王切開を1度でも経験した方は、やはりそれ以降の妊娠時には、予定帝王切開での出産を勧められるのが一般的です。

二人目以降も帝王切開になる理由

生まれたばかりの赤ちゃん

帝王切開経験者が2人目以降も帝王切開になる1番の原因は、子宮破裂のリスクがあるからです。

帝王切開では、腹部と子宮をメスで切開しており、傷口はふさがっても、子宮壁は通常より薄くなった状態になります。そのため、陣痛の痛みや分娩時の腹圧に耐え切れず、子宮破裂が起こるリスクはあがっています。

子宮「破裂」というと言葉から、子宮がバチンと割れた状態を想像しますが、一部が裂傷を起こした場合でも子宮破裂です。例え裂傷がわずかでも、子宮壁が破れてしまった場合は、大量の出血と腹痛を伴い、母体と胎児の安全を脅かします。

帝王切開後の自然分娩で子宮破裂が起こる確率

子宮破裂が起こる確率は、一般的には0.1%未満です。しかし、WHOのデータを解析した研究によると、帝王切開経験者の妊婦のうち、0.2~0.5%が自然分娩では子宮破裂を発症し、母体や胎児へ深刻な影響を与えると報告されています(注1)。

0.2~0.5%というのは少なくも感じられますが、通常の出産の2倍~5倍のリスクがあるという言い方もできるでしょう。

帝王切開後の自然分娩VBACとは?

VBAC(ブイバック)出産とは、帝王切開経験者が次の出産で自然分娩をすることです。ただし、当然子宮破裂のリスクは伴いますので、VBAC出産をお勧めしない医師は多く存在します(注2)。

もしVBAC出産を望むなら、受け入れをしている医療機関を探さなくてはなりません。また、前回の出産から1年以上経過している、母子ともに経過が順調であるなどの条件があります。

VBAC出産の場合、陣痛促進剤を使用すると、子宮破裂のリスクは更に増大します。出産中に、子宮破裂が疑われるような症状が見られたときは、緊急帝王切開に切り変えられます。

帝王切開で二人目、三人目を出産したママの体験談

笑顔の二人姉妹と母親

最近では、帝王切開後の自然分娩VBAC出産が注目されていますが、やはり多くの帝王切開経験者が二人目、三人目以降も帝王切開で出産しています。

1度経験しているからこそ、落ち着いて手術ができると思われがちですが、「術後の痛みや後陣痛を知っているから、二人目の方が怖い」という意見もあります。

帝王切開を複数回経験したママに、以下の点を中心に語ってもらいました。

  • 一人目と二人目の妊娠期間はどのぐらい開けたか
  • 手術前の心境
  • 術後の痛みや傷跡の様子

一人目予定帝王切開、二人目も予定帝王切開で出産

予定帝王切開とは、逆子や多胎妊娠(双子・三つ子)、巨大児、妊娠高血圧症など、自然分娩が難しい場合に、事前に手術日を設定し、計画的に帝王切開を行う方法です。

一般的には、手術日を事前に設定できるので、ママも心の準備ができる、家族も立会いの予定を立てられるなどのメリットが挙げられますが、妊娠高血圧症の悪化などで緊急入院し、そのまま数日中に手術が行われるケースもあります。

体験談によると、一人目、二人目も予定帝王切開だったママは、比較的落ち着いた気持ちで手術に臨んでいます。やはり帝王切開を宣告されてから、少しでも時間がある方が、気持ちの整理ができるのでしょう。

15年越しの二人目出産。医療の進歩は凄い!

くま(31歳)


一度目の帝王切開は2001年で、妊娠中毒症になり緊急入院をし、数日後に帝王切開になりました。二度目の帝王切開は2016年で、一人目出産から15年の月日が経ち妊娠トラブルもなかったですが、一度帝王切開しているからという理由で予定帝王切開になりました。

二人目の帝王切開後は一人目より痛いと聞いて身構えていたのですが、医療の進化でしょうか、意外にも楽でした。
一人目の時は帝王切開後5日間ほど高熱を出し、尿管も繋がれ、退院日が長引き結局入院15日間でした。しかし、二人目の時は術後1日足らずで尿管がとれて動けました。退院も9日と早かったです。

妊娠中は早く我が子に会いたい気持ちでいっぱいだったので、手術前も早く手術後になって欲しい気持ちでいっぱいでした。帝王切開手術の傷は一生残りますが、愛する我が子に会えただけで幸せです。

二人目は1年半後に妊娠しました

ななせ(20代後半)


2013年に帝王切開で第1子を出産しました。理由は妊娠高血圧腎症(妊娠中毒症)になってしまったためです。

手術の説明を受けたときはとても不安でしたし、陣痛の痛みがなく帝王切開で出産した場合、母親としての自覚が出るのかなと思いました。オペ自体はトラブルもなく、無事元気な男の子を出産。術後に先生から、もし次の妊娠を望む場合、子宮の回復を待つため半年から1年は妊娠までの期間をあけるように説明がありました。

そのため、第一子出産から1年半経った2015年に妊娠し、2016年に第二子を帝王切開で出産しました。

二人とも帝王切開ですが、分娩直後に赤ちゃんの顔を見られましたし、母親としての自覚、出産の喜びをかみしめることはできました。

局所麻酔・全身麻酔どちらも経験しました

田口真子(40歳)


最初の妊娠は、当たり前に自然分娩するものだと思って過ごしていました。ところが逆子と判明し、必死でなおそうと体操を一生懸命しましたがダメした。

手術は局所麻酔だったので産声は聞く事が出来ました。それはとても良かったのですが、縫合の時麻酔がきかなく、痛みが半端なかったです。産みの痛みではなく、縫合の痛みの経験でした。

二人目は3年後でまた逆子でした。これまた体操をしてみたもののもどりませんでした。引っ越していたので、上の子とは違う病院で、麻酔科を専門とする産婦人科で、全身麻酔だったので目が覚めたら横に子供が寝ていました。

傷は2回も切ったの?と思うほどきれいに1本あるだけです。

帝王切開の麻酔とは?全身麻酔・局所麻酔の種類と副作用
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一人目を緊急手王切開、二人目を予定帝王切開

緊急帝王切開とは、自然分娩中に母子の安全性を脅かすトラブルが起きた際、急遽帝王切開に切り替えることです。

分娩時のトラブルにより急遽、一人目出産時に緊急帝王切開に切り替わったママの多くがたいへんな出産劇を経験しています。その分、二人目の予定帝王切開時には、取り乱すことなく、また陣痛を経験しない分、予定帝王切開は体力の回復が早かったという意見もあります。

ただ、当然個人差があり、二人目は後陣痛が辛い、知っているからこそ怖いと話すママも。後陣痛に関しては、二人目の方が辛いというのは、帝王切開に限らず経産婦にはよく見られる特徴です。

経産婦の出産にみられる傾向や注意点とお悩み対策
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緊急と予定では体力の回復が違う

宮崎悠子(34歳)


長女の妊娠は経過は良好で、開業医の産婦人科に通っていました。しかし、赤ちゃんの成育がとてもよく、臨月に入るとレントゲンをとったり、赤ちゃんの頭のサイズを計測したり、先生も悩むようになり、結果として市民病院への転院を告げられました。

陣痛促進剤を使いましたが、子宮口が開かず、結局は帝王切開に切り替わりました。局所麻酔をされ、切られた痛みは皆無なのに、医師が二人で赤ちゃん取り出すのに、グイグイ引っ張っているのを感じました。

一人目出産から1年2ヶ月後、二人目の妊娠が分かりました。別の新しく開業したクリニックで、一人目が帝王切開だと二人目も帝王切開になると説明を受けました。VBACの場合は遠い病院に転院しなければならないため、予定帝王切開にすることにしました。

二人目も成育がよく、臨月あたりで3000g。37週で出産しました。二人目は麻酔がよく効いて、引っ張られる痛みもありませんでした。

一人目は陣痛で疲れ果ててからの帝王切開、二人目は予定帝王切開だったので、体力の回復が劇的に違いました。胎児を取り出す時の痛み、悪露の量も全く違いました。医師によっても大きく違うと思います。傷は一人目とほぼ変わらず、あまり目立ちません。

二人目は「今、切ってるな」とわかった

森きの子(40代前半)


28歳の時に第一子を授かる事ができましたが、妊娠中毒症の症状があって入院。その後、破水があり、結果急遽帝王切開という運び、ドタバタの出産劇でした。

それから3年後に二人目を妊娠。一人目が帝王切開だったため、二人目も帝王切開での出産という事で同意しました。二人目は妊娠中毒症もなく、経過は順調で、落ち着いた心境で手術日を迎えられました。

手術中も余裕があり、「切ってるな」「手が入っているな」など、痛みはないのですが、感覚はありました。
ただ、手術後はやはり一人目の時より回復に時間がかかりました。同じ切り口での出産だったため、傷口の張り感は否めませんでした。

出産の形態はどうであれ、無事に産まれてくることが第一条件です。今は技術も進んでいますので、帝王切開のリスクも減っています。

一人目はショックで大号泣、二人目は余裕の笑顔

琥珀(40代前半)


第一子は2010年に出産しましたが、自然分娩を強く希望していたので、直前に緊急帝王切開を言い渡された時に気が動転してしまい、オペ前から号泣でした。へその緒が絡んで既に危険な状態だったようです。

それから2年2ヶ月経って二人目を出産した際には、最初から帝王切開が予定されていたのと、既に経験済みだったので心の準備が出来ており、余裕の笑顔で産声を聞く事が出来ました。

切開後の傷口は、医療の進歩のお陰か、ドクターのアドバイスを忠実に守ってケアしていたら、パッと見は何も無く、綺麗な状態です。直後の後陣痛には変わらず悩まされましたが、あっと言う間の出来事でした。

帝王切開の傷跡は消える?傷跡を残さないためのケア方法
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二人目は術後の痛みが強かったかも

miiho(30代後半)


2005年、2008年と、約3年半開けて、帝王切開で出産しています。

長男は予定日を17日過ぎても産まれてくる気配がなく、陣痛促進剤・バルーンを使用しましたが、子宮口が広がらず、これ以上先延ばしにできないので帝王切開に切り替えました。不安もありましたが、やっと会えるという気持ちも大きかったです。

次男も帝王切開。術後は長男と同じかそれより少し痛かったです。傷の治りも回復に時間がかかりました。でも、無事に産まれて来てくれたので、それだけで十分です。

二人目は知っているからこその恐怖がある

キューピー(34歳)


一人目は私の血圧が少し高めだったので促進剤で出産予定でした。しかし、陣痛も来ず、1日が過ぎ2日目お昼を過ぎた辺りに破水して、陣痛が来たのですが、赤ちゃんは全く下に降りて来ず…。私も意識がなくなり、緊急帝王切開に切り替わりました。

二人目は3年開けての妊娠で、やはり帝王切開での出産でした。予定帝王切開なので心の準備はできていたのですが、二人目は術後が大変でした。麻酔が切れた途端、傷口よりも子宮が戻る痛みの方が強く、その日の夜は眠れず脂汗を流しながら乗り越えました。

一人目は何が何だか分からないうちに手術をし、産後もそこまで辛くはなかったですが、二人目となると、ある程度の流れも分かっているからこそ、逆に恐怖を感じました。

帝王切開で三人以上を出産

公園を散歩してる3人兄妹とママ

帝王切開でも、三人目を出産することは可能です。ただし、帝王切開は繰り返すほどに子宮破裂などのリスクは上昇しています。その人の体質や医師の方針によっては、2回目の出産のときに、「次の妊娠に関しては、やめた方が良い」と促されることもあります。

帝王切開のリスクとは?術中・術後の母体と赤ちゃんへの影響
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子宮の回復を待つために、最低1年以上、回復状態によってはそれ以上の間隔をあけた方が良いでしょう。帝王切開で三人目を産む場合、信頼できる病院や主治医を見つけておくと、大きな安心に繋がります。

三人産んでも手術前はドキドキ

吉田由紀子(30代後半)


一人目を出産したのは、今から20年前です、帝王切開になったのは、出産予定日の時に中々陣痛が来なくて、もうこれ以上は待てないと言われ帝王切開になりました。

二人目は、それから2年位立って妊娠、出産しました。2回目の帝王切開は、最初よりは傷口がふさがるのが早くて、抜糸するのも早く体に負担が無かったです。

三人目は二人目出産から3年後です。もう3回目なので、落ち着いていました。ただ、やっぱり手術前だけはすごくドキドキしました。

局所麻酔は本当に下半身だけしか効かないので、手術の音も話し声も聞こえて不安になります。私は落ち着く音楽を流して頂き、安心して産めました。

全部順調ではないが、それぞれ良い思い出

ひよりママ(35歳)


3人共帝王切開で出産しました。長男を28歳で出産しましたが、帝王切開になった理由は逆子が治らなかったからです。次男は3年開けての出産、三男はそれから2年半開けての出産です。

次男の手術の時は麻酔が効きすぎて気持ち悪くなり、仰向けのまま嘔吐してしまいました。その時に頭を動かしたせいで、頭痛が酷く、治まるのに1ヶ月かかりました。
次男の出産後の傷はケロイド状になってしまったのですが、三男出産時に先生が切り取って縫ってくれたので、今は一本の線の跡が残っているだけです。

三男の手術の時は麻酔が効かずに、足が少し動く状態で始まりました。冷たさも感じていて、手術中、左側はとても痛かったです。三男が出てすぐに全身麻酔に切り替えてくれました。

いろいろ大変な思いはありましたが、基本的に先生方を信用しての手術だったので不満はありませんし、それぞれ思い出に残っています。何より生まれてきた我が子を見れば、術中術後の痛みも吹き飛びます。

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