帝王切開の産後の痛み&ケア

帝王切開産後の痛みを癒す過ごし方&骨盤ベルトの選び方

帝王切開での産後の状態が気になる方へ。帝王切開での産後の痛みには個人差がありますが、早く体を動かし始める方が、回復が早まる傾向にありますので頑張りましょう。傷口や骨盤のケアも忘れずに!骨盤ベルトの力も借りて、帝王切開でダメージを受けた産後の身体の回復に努めましょう。

帝王切開産後の痛みを癒す過ごし方&骨盤ベルトの選び方

帝王切開の産後の痛みと過ごし方/ケア方法&骨盤ベルト

帝王切開での出産を予定されている方は、産後の痛みや回復が気になります。また、出産後は、お母さんの体を十分にケアすることが大切とされています。

今回は、帝王切開の産後の痛み・過ごし方・ケア方法について詳しく解説していきます。産後のケアを助けてくれるオススメの骨盤ベルトもご紹介します。骨盤をケアすることで産後ダイエットの効果も出やすくなります。

帝王切開の流れ

赤ちゃんまたはお母さんの状態で自然分娩が難しいと医師により判断された場合、帝王切開での出産となります。最近は、高齢で出産される方が増えた影響もあり、帝王切開での出産が多くなってきています。

自然分娩を予定していても、緊急帝王切開に切り替わるケースもありますので、妊婦さんは一応帝王切開の流れを頭に入れておきたいですね。

帝王切開の流れ

前日に入院して検査(予定帝王切開の場合)
[1] 麻酔
[2] 手術室への異動
[3] 腹部と子宮壁の切開

腹部と子宮壁の切開

[4] 赤ちゃんの取り出し

赤ちゃんの取り出し

[5] 胎盤を取り出す

胎盤を取り出す

[6] 切開部の縫合

切開部の縫合

[7] お母さんの体調を確認し問題無ければ入院室へ移動
[8] 後日抜糸(抜糸の不要な場合もある)

帝王切開の手術が始まり10分程度で赤ちゃんが誕生します。手術後は、導尿カテーテルを装着しているので自力でトイレに行くことも出来ません。

帝王切開の産後の痛みはいつまで?

帝王切開で出産した場合には、切開した部分の傷口の痛みと子宮収縮の痛みの両方を感じることになります。痛みの強さには個人差がありますが、たいてい強い痛みを感じるのは手術後1~2日程度となります。赤ちゃんと一緒に産院を退院する頃には強い痛みは引いていることが多いですが、中には産後2週間頃まで強い痛みに悩まされる方もいます。

痛みが強い場合には、授乳中でも服用することのできる痛み止めを処方してもらえますので、我慢せずに担当の医師や助産師さんにお願いしましょう。

大きな痛みが取れた後でも、咳やくしゃみをした時に傷口が痛んだり、また痒みを感じたりすることもありますので、帝王切開のあとしばらくは無理をしないようにしましょう。

帝王切開の産後の過ごし方

帝王切開で出産した場合、自然分娩での出産に比べて産後の回復具合が少しゆっくりとなります。中には、痛みも少なく元気という方もいますが、産後に無理をすると後々体に負担を与えますので、ゆっくりと体を休めることを第一としてください。帝王切開で出産した場合の入院中&退院後の過ごし方をご紹介していきます。

入院中の過ごし方

病院の廊下を看護師に運ばれるベッド

帝王切開をした後は、麻酔が覚めると強い痛みを感じる方が多いです。痛みを日に日に治まっていき、体の動く範囲も広くなっていきます。

帝王切開後1日目

帝王切開の手術では、麻酔をしてお腹を切りますので、初めは普通の食事を摂ることも出来ません。まずは、流動食からスタートします。術後は導尿カテーテルを取り付けています。取り外しは、1日目の夕方頃になる場合が多いです。歩行は、術後1日目から開始します。これは、血栓症を予防するためとされています。

帝王切開の後は、早めに体を動かし始めた方が、術後の回復が早いと言われます。まずはベッドの上で姿勢を変えてみることからスタートし、手術の翌日には歩行を開始できると良いでしょう。ただ、痛みが強い場合は医師や看護師に相談しながら勧めてください。

帝王切開後2日目

帝王切開をした直後は体を動かすのも困難ですので、産後初日からの母子同室は難しいでしょう。早くても帝王切開をしてから2日目に母子同室となることが多いです。授乳の際に、体に強い痛みを感じる方は、痛みの少ない姿勢で授乳できるように、看護師さんと相談しながら色々な授乳姿勢を試してみるとよいでしょう。

帝王切開後3日目

帝王切開後3日目になると、シャワーの許可が下りることが多いです。退院後に赤ちゃんのお世話をきちんとできるように、産院で木浴・授乳・ミルクの作り方など赤ちゃんのお世話の仕方を教えてくれる時間が設けられるので、参加しましょう。

帝王切開4日目から退院まで

帝王切開で出産した場合には、傷口が落ち着くまで退院できませんので、普通分娩より2日ほど長く入院することになります。退院すると赤ちゃんのお世話で忙しくなります。入院中は、授乳の時間以外はベッドで体を休め、十分に睡眠をとって体の回復に努めてください。

退院後の過ごし方

退院後
自宅で休養する女性

退院してからは、急に元の生活に戻ろうとはせず、体の回復具合を見ながら、徐々に体を動かすようにしてください。お母さんは、赤ちゃんの授乳とおむつ替えなどお世話だけでも十分に大変です。里帰り出産などで、日常生活全般をお任せできる方がいる場合には思いっきり頼ってしまいましょう。

家事はいつから開始してOK?

出産後の女性の体は、本人が思っている以上にダメージを受けています。出産後女性の体が回復するまでの期間を産褥期と言い、産後8週間程度となります。これは、自然分娩でも帝王切開でも同じです。産褥期は、無理せずに過ごすようにしましょう。

出産後周りにお手伝いをしてくれる方がいるかによっても状況が異なりますが、出産後3~4週間ほどは、家事をせずに体を休める方が良いでしょう。外出なども出来るだけ控え、もしする場合は短時間としましょう。1ヶ月健診で体が順調に回復していることを確認してから、徐々に家事を再開していきましょう。

帝王切開の産後の傷口のケア方法

帝王切開で出産した女性が産後に悩むのが、「お腹の傷口がきれいに消えないのではないか?」ということです。産後、きちんと傷口をケアすることで、傷口をできるだけ目立たなくすることは可能です。やはり女性ですから、体はきれいな方が良いです。赤ちゃんのお世話で忙しい毎日でも、きちんと傷口をケアしておきましょう。

帝王切開の切り方は2種類

帝王切開では、お腹を縦に切る方法と横に切る方法があります。縦方向に切った場合の方が、医師が手術をしている時の視野が広く、赤ちゃんを早く取り出すことができると言われています。ただ、傷口は、横方向に切った方が目立ちにくくなる傾向にあります。

傷口のケア方法

帝王切開の傷口を少しでも目立たなくするためには、日々のケアが大切になります。傷口をケアするときのポイントは3つです。

1.傷口を保護するテープを貼る

切開した傷口をそのままにしておくと、服などにこすれてしまいます。傷口は、テープで保護して外部と接触しないようにしましょう。入浴時にも貼ったままにしておける保護テープが市販されていますが、出産した病院でおすすめのテープを聞いてみるのもよいでしょう。

2.傷口を保湿しておく

傷口が乾燥していると肌の伸縮性がなくなり、傷口が治りにくくなります。保湿用クリームをお腹に塗って保湿してください。妊娠中に妊娠線を予防するためのクリームを使用していた方は、継続して使用すると良いでしょう。

3.傷口のケアは出来るだけ長く継続しよう

傷口の痛みを感じなくなると傷口の保護を忘れがちになる方も多いですが、ケアは出来るだけ長く続けて行ってください。帝王切開後半年~1年程度傷口を保護してあげると、ケロイド化する心配が少なくなるでしょう。

傷口の残り方には個人差がある

お腹の切開の手術痕

帝王切開の傷口がどこまできれいに消えるかは、個人差があります。肌の質や体質によって異なるでしょう。ただ、ケアをきちんとすることで、少しでも目立たなくしてあげることは可能です。

帝王切開の傷口のケロイド化

帝王切開で出産された方の中には、傷口がケロイド化してしまって大変な思いをされる方もいます。傷口がケロイド化する仕組みと対処法について解説します。

傷口のケロイド化とは?

傷口が赤く腫れてミミズ腫れのようになってしまうことをケロイド化と言います。ケロイドは、傷口部分で皮膚の再生が過剰に行われた時に出来てしまいます。ケロイド化する原因は、特定されていませんが、アレルギーやアトピーなど体質も原因の一つと言われています。

ケロイドの対処法

傷口がケロイド化してしまった場合には、できるだけ早めに病院を受診してください。ケロイド化した傷口に対しては、以下の対処法がとられることが多いです。

  • 抗アレルギー剤の服用
  • 炎症を抑えるステロイドが付いたテープをはる
  • ステロイドを傷口に直接注射する
  • シリコンテープを傷口に貼り圧迫させる
  • 手術によりケロイドを除去し周りの皮膚を縫い合わせる

帝王切開後でも骨盤ベルトはできる?

腰を押さえる女性

帝王切開による出産であっても骨盤にゆがみが生じます。産後は、骨盤のゆがみを矯正してあげましょう。骨盤ベルトは、産後の骨盤のゆがみを矯正するのに手軽で効果的な方法です。ただ、使い方や選び方を間違えると、体に悪影響を及ぼしますので注意してください。

産後の骨盤ケア用アイテム

産後の骨盤をケアするアイテムは、骨盤ベルト以外にもあります。それぞれの特徴をご紹介します。ご自分の体の状態にあったものを使用しましょう。何を使えば良いかわからない場合は、入院中に助産師さんに相談してみましょう。

  • 骨盤ベルト:骨盤周りに巻く細いベルト
  • ウエストニッパー:柔らかい生地のウエスト部分に巻く太いベルト。マジックテープで止めるタイプが多い。
  • 産後サポーター:腹巻きのような締め付けの少ないサポーター
  • 産後ガードル:お腹周りまでガードするガードル。骨盤部分に更にベルトが付いているもの。

骨盤ベルトの開始時期

帝王切開の場合、骨盤ベルトは傷口の痛みがある時には、使用出来ません。傷口の痛みの程度には個人差がありますので、骨盤ベルトをつけてみて痛みを感じるようならまだ早いのかもしれません。

産後すぐは、ウエストニッパーなど傷口に負担のないものからつけ初め、痛みが消えてきたら骨盤ベルトに替えてあげましょう。

骨盤ベルトの選び方

骨盤ベルトは、選び方を間違えてしまうと、「せっかく買ったのに全然使わなかった」ということになる可能性もあります。骨盤ベルトは、産後の女性の骨盤をケアする大切なものですので、じっくりと選んでください。

骨盤ベルト選びのポイント

  • 1サイズ上のものを選ぶ
  • 幅広くサイズ調節ができるもの
  • 傷口にファスナーやホックなどが当たらないデザインのもの

産後は、体型を少しでも早く元に戻したくて、きつめの骨盤ベルトやガードルなどを選びたくなる気持ちはわかりますが、骨盤部分をきつく締め付けすぎると、血液やリンパの流れが悪くなり体に不調をきたしますので、無理のないサイズのものを選びましょう。

おすすめ骨盤ベルト

産婦人科でも紹介していることの多い「トコちゃんベルト」をご存じですか。トコちゃんベルトは、ラインナップも豊富で妊娠中から使えるので、利用している方が多いです。

帝王切開の場合は、トコちゃんベルトの下にタオルを巻いて傷口に痛みを感じないようにすることをオススメしますが、それでも痛みがある場合には、ソフトタイプの「トコちゃんアンダーベルトRENEW」を使用すると良いでしょう。

ファルスカ ベッドインベッドフレックスの画像
出典:tocochan.jp

トコちゃんベルトⅡ/トコちゃんベルトの青葉

価格 : 6,480円~8,640円(税込)

ファルスカ ベッドインベッドフレックスの画像
出典:tocochan.jp

トコちゃんアンダーベルトRENEW/トコちゃんベルトの青葉

価格 : 2,376円~3,024円(税込)

帝王切開の産後の授乳

帝王切開の場合は、自然分娩よりも母乳が出始めるのが遅いと言われますが、術後2日目には母乳が出ている方が多いです。

母乳がなかなか思うように出てくれない方の中には、「帝王切開になってしまったから出ないのではないか」と自分を責める方もいますが、母乳の出には色々な要素が関係していますので、帝王切開が原因ではありません。母乳は、赤ちゃんに沢山吸わせることで出るようになることが多いですので、諦めず赤ちゃんに沢山吸ってもらいましょう。

また、授乳をすると下腹部に痛みを感じる方もいます。これは、子宮が収縮する際に感じる痛みですので、痛みは辛いですが子宮が順調に収縮している証拠だと思ってください。

帝王切開の産後は無理しないで!

帝王切開で出産された方は、産後に強い痛みで体を思うように動かすことができない場合があります。もちろん無理は禁物ですが、術後早めに動き始めることで体の回復を早めると言われていますので、少しずつ体を動かすようにしてみましょう。

術後の痛みがなかなか引かなかったり、傷口がケロイド化してしまったりした時など、何か不安がある場合には早めに主治医に相談してください。

出産による骨盤のゆがみをそのまま放置しておくと、新陳代謝が低下したり、疲れやすくなったりしますので、帝王切開の後でも骨盤ケアをしっかりしましょう。骨盤のゆがみを調整することで、産後の体型の戻りも早くなります。

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