妊婦の岩盤浴は危険?それとも安全?

妊婦が岩盤浴を控えるべき4つの理由

妊婦だけど岩盤浴に行きたい!と思っている方、確かに岩盤浴にはむくみ解消などの効果がありますが、残念ながら妊娠中は利用を控えましょう。妊婦さんが岩盤浴やサウナを使用するリスクや問題点を解説します。温泉への入浴は大丈夫ですから、あまり気落ちしないてください!

妊婦が岩盤浴を控えるべき4つの理由

妊婦は岩盤浴をしても大丈夫?

岩盤浴をしても大丈夫か考える妊婦

汗をかいてスッキリする、むくみ解消に効果的と、特に女性に人気の岩盤浴。しかし、「妊婦は岩盤浴の使用を控えるべき」と言われているのをご存知でしたか?そして、それにはしっかりとした理由があるんです。

今回は、妊娠中の岩盤浴使用について、その危険性や、妊婦が控えるべき理由をご紹介します。
妊娠中は何かと我慢が必要ですが、赤ちゃんの健康を守れるのはママだけです。正しい知識を身に付けて、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしましょう。

岩盤浴とは?

岩盤浴とは、温められた天然石の上に横になり汗をかくサウナのようなもので「お湯のないお風呂」とも呼ばれています。最近では、スーパー銭湯などにも導入され、気軽に利用できるようになったことから、ダイエットや美肌効果を得るために、好んで利用する女性が多く見られます。

岩盤浴で温まっている女性

サウナとの違いは?

40~45度に熱せられた石の上に20分ほど寝転がり、内側からじわじわと体を温め発汗を促すのが岩盤浴です。サウナも同じように体を温めますが、サウナ室内の温度は80~100度と高温。体を外側から一気に温め、短い時間で大量の汗をかきます。

一気に大量の汗をかくサウナほどの爽快感はありませんが、岩盤浴は、じっくりと温まるその気持ち良さが特徴。寝転んでいるだけで気軽に汗を流せることから、体への負担も少なく、「妊娠中でも岩盤浴は大丈夫かも…」と思われる傾向にあります。

体を温める遠赤外線とは?

岩盤浴に使われる天然石は、温水や電熱により温められ、遠赤外線とよばれる電磁波を放出しています。体を温める遠赤外線は、害になるものではなく、妊婦に悪い影響を及ぼすことはありません。

岩盤浴から放射線が出ている!?

岩盤浴に使用される鉱石には、微量の放射性物質が含まれているものもあります。代表的なものが、ラジウム鉱石に含まれるラドンです。ラドン温泉やラジウム温泉が親しまれているように、健康に良いといわる側面もありますが、世界保健機関(WHO)は、ラドンが肺がんの原因となっていると指摘しています(注1)。

この問題は、胎児への影響等、詳しい調査がされていないため「微量だから大丈夫」とも「危険だから避けるべき」とも言い切れません。ただし、万が一があることも否定はできません。「妊娠中の女性は使用を控えて下さい」という注意書きがある場合は、利用は控えましょう。

妊婦が岩盤浴を控えるべき理由

妊婦さんには、岩盤浴・サウナはリスクが高い

体を温める岩盤浴は、汗と一緒に老廃物を体の外へ排出することから、冷え性の改善やむくみの解消など、女性に嬉しい効果がたくさんあります。ただし、妊娠中は別。妊婦さんにとっては危険な要素もあるんです。ここでは、妊婦が岩盤浴を控えるべき理由をご紹介します。

1.赤ちゃんへの負担

岩盤浴で体温が上がると、お腹の赤ちゃんの心拍数が上がり負担がかかってしまいます。妊娠中のお風呂の温度は、38~40度のぬるま湯が良いとされおり、浴室内の温度が40~45度になる岩盤浴は妊婦さんにとっても赤ちゃんにとっても負担になります。

2.脱水症や貧血になる可能性

岩盤浴で最も注意すべきなのが脱水症です。岩盤浴の浴室内は40~45度。横になってじっとりと汗をかくため気づきにくいかもしれませんが、体から大量の水分が奪われています。

さらに妊娠中は、赤ちゃんに多くの血液を送るため貧血になりがち。立ち上がった時にふらついて転んでしまう恐れもあります。

3.感染症の心配

岩盤浴の浴室は、高温で湿度も高く、細菌が繁殖しやすい環境です。普段は問題なくても、免疫力が低下している妊娠中は、細菌による感染症の心配があります。2006年に週刊誌上で、岩盤浴の衛生問題が取りざたされて以降、衛生面の管理を厳しくしている施設が増えてはいますが、万が一の感染で赤ちゃんに影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

4.転倒の危険

妊娠中は、ちょっとした転倒でもお腹の赤ちゃんに大きなダメージを与えてしまう可能性があります。お風呂での転倒は特に注意が必要ですが、お湯を使わない岩盤浴も、汗などで滑りやすくなっているため、足元に注意して歩く必要があります。

滑りやすい地面は、転倒しやすく危険

どうしても岩盤浴に行きたい!安全な時期はある?

妊娠中の岩盤浴使用については、賛否が分かれ、医師によっても見解が違います。医師に相談し、危険性を承知した上で行くのであれば、最後は自己責任になります。

もしどうしても行くのであれば安定期に

もし、どうしても岩盤浴に行きたいという場合は、かかりつけの医師に相談の上、安定期に入ってからの利用をおすすめします。絶対に安全といえる時期はありませんが、妊娠初期と臨月は避けるようにしましょう。

入る際は、体への負担をできるだけ軽減するよう、短時間で済ませ、しっかり水分補給することを忘れないでください。施設によっては、妊娠中の使用を禁止している場合もありますので、あらかじめ電話で確認しておきましょう。

妊娠中は、あれもダメこれもダメと我慢ばかりでストレスを感じるかもしれませんが、お腹の赤ちゃんを守れるのはママだけです。どんな時も、お腹の赤ちゃんと一緒に行動していることを忘れないように、無理は禁物です。

岩盤浴やサウナがダメなら、温泉は?

岩盤浴やサウナはリスクが高いということをお分かりいただけたと思いますが、岩盤浴の代わりに温泉に入ってリフレッシュするのはどうなのでしょう?
実は、2014年の温泉法改正により、妊娠中の温泉入浴についての考え方が変わってきています。

温泉は妊婦でも大丈夫

温泉は妊婦でもOK!

温泉施設にある効能書きと合わせて、「禁忌症」の中に「妊娠中」という文字をよく見かけます。そのため、妊娠中は温泉に入れないと思っている方が大半かもしれませんが、実際、温泉成分が妊婦や赤ちゃんに与える影響については、医学的な根拠がありません。

さらに、2014年の温泉法改正により、温泉を避けるべき項目から「妊娠中」という文字が消えました(注2)。これは、温泉への入浴が妊婦さんや赤ちゃんの健康に害を及ぼすものではないと国が認めたことになります。

ただし、前述したように、ラドン温泉やラジウム温泉には、微量ながらも放射性物質が含まれています。妊娠中の入浴は控えるのが望ましいでしょう。

温泉入浴の注意点

水分を補給する妊婦

温泉入浴には、妊娠中のストレス緩和やリラックス効果など、妊婦さんにとって嬉しいメリットがあります。ただし、健康上の影響はないにしても、岩盤浴と同じような危険性があることを忘れてはいけません。

滑りやすい浴室では足元に気をつける。長湯は避け、水分補給をしっかりする。入浴後は体を冷やさないといった注意の他、ジャグジーのある温泉では、お腹に強い水圧をかけないようにしましょう。

妊婦は温泉に入れる?時期や泉質や感染症は?人気旅行プラン
妊婦は温泉に入れる?時期や泉質や感染症は?人気旅行プラン

岩盤浴以外のリフレッシュ方法を見つけよう

岩盤浴には、冷え性の改善やむくみの解消、リラックス効果もあることから、注意して使用すれば、妊婦さんにとって悪いことばかりではありません。しかし、妊婦の岩盤浴使用は、メリットよりもデメリットが目立ちます。

岩盤浴以外でそれらの悩みを解決し、リフレッシュする方法を見つけることが望ましいでしょう。温泉はNGではありませんから、泉質を確認し、足元に十分に気を付けて、入浴を楽しんではいかがでしょうか?

おすすめコンテンツ