Loading

後陣痛の痛みの特徴と対処法

後陣痛はいつまで続く?痛みを緩和する方法

後陣痛とは、出産後の子宮の収縮で起こる下腹部痛のことです。後陣痛はいつまで続くのか、痛みを緩和する方法、帝王切開や経産婦など後陣痛がひどくなりやすい出産の傾向をまとめました。また、産後は腰痛や肌荒れなどの身体のトラブルも起きやすいため、後陣痛と併せて対処法を紹介します。

後陣痛はいつまで続く?痛みを緩和する方法

後陣痛がつらい!後陣痛の酷い人の特徴・後陣痛の和らげ方

出産を乗り越えると、やっと可愛いわが子に会えますが、産後にも下腹部に痛みが現れます。これを「後陣痛(こうじんつう)」といいます。年配の方々は「後腹(あとばら)」ということもあります。

産後すぐに症状がでる方が多く、陣痛の痛みを乗り越えてやっと出産したのに「まだ痛いなんて!」と思う方がほとんどだと思います。
今回は後陣痛がいつまで続くのかどうして起こるのか?また、痛みを緩和する方法、帝王切開や経産婦の痛みの違いについてまとめました。

後陣痛の痛みはどうして起こる?いつまで続く?

後陣痛に悩む出産直後のママ

後陣痛とは分娩のあとの子宮の収縮に伴って起こる下腹部の痛みのことをいいます。
妊婦生活で胎児の成長に伴って大きくなった子宮が妊娠前の状態に戻っている状態のときに生理痛のように下腹部が痛むのです。産後に子宮が収縮し元のサイズに戻って行くことを医学用語では、「子宮復古(しきゅうふっこ)」と呼んでいます。

特に出産が終った直後は、胎盤が剥がれた部分からの出血を止めるために収縮する必要があり、重要な役割を果たしています。

後陣痛が起こる時期・痛みの特徴

後陣痛は分娩後から2日~3日で治まるのが一般的ですが、個人差もあり人によっては1週間ほど続くこともありますが、遅くとも産後1ヶ月頃には治まることがほとんどのようですが、子宮が完全に前の大きさにもどるには産後6週間くらいまでかかるので、軽い後陣痛を感じる人もいるかもしれません。

基本的には後陣痛はそれほどの痛みではない…とはされていますが、傷みの程度は個人差が大きく一概には言えないようです。また、痛みの感じ方もさまざま。
後陣痛は子宮が収縮によって起こる痛みなので、「生理痛に似た鈍い痛み」「針でちくちく刺されるような痛み」が、陣痛のように数分~数十分間隔で子宮が締め付けられるような痛みが起こります。

我慢できるようであれば、子宮が元の大きさに戻ろうとしている生理現象ですので、なるべく自然に任せて我慢しましょう。産後すぐや第2子、第3子の出産後の場合は特に痛みが強まる傾向があるので、痛みのひどい場合は無理をせずゆっくり休みましょう。

産後1ヶ月以上過ぎても後陣痛のような下腹部痛が治まらない場合は、子宮が元にスムーズにもどれない状態である可能性も考えられますので、1ヶ月検診で診てもらうとよいでしょう。

後陣痛の痛みを和らげる方法

2人目出産で後陣痛が酷い女性

後陣痛の痛みは子宮を収縮する過程で起きるものなので、痛みがあるのは自然なことで、痛みが強いほうが子宮の回復が進んでいるといえます。しかし、陣痛のような痛みがあると日常生活にも支障がでますよね。

生れたばかりの子供の育児もしなくてはいけないママのために、できるだけ痛みを緩和させるための方法をまとめてみました。

体はできるだけ冷やさないようにする

産後の後陣痛の痛みを和らげるには、体を温めて血行を良くすること。ゆたんぽやカイロをお腹や腰に当ててみるといいです。
また冷えやすい首、手首、足首などの部位を温めるのも全身の冷えを抑えるためには効果的です。温かいココアやショウガ湯、またはハーブティーなど温かい飲み物を飲むのもいいでしょう。

ただし糖分の摂りすぎは注意が必要です。食事で摂取した栄養は血液によって体内に循環しますので、摂取した糖分も血液内に入ります。
糖分の多く含まれている母乳は、ドロドロでスムーズに流れにくくなってしまい乳腺内で詰まりやすくなってしまうので、気をつけましょう。

リラックスして過ごす

緊張した状態になると痛みを感じやすくなります。後陣痛は生理的な現象であり、体の回復のためには必要な痛み。そう割り切ってリラックスして過ごすようにすると痛みが軽減します。

アロマを使ったり好きな音楽をきいたり…育児に大変な時期ではありますが家族に協力を得ながら、自分の時間を少しとることも大切です。

うつ伏せで寝る

子宮を少し圧迫することで痛みがラクになります。クッションや枕をお腹の下に敷くとより効果を実感しやすいです。
うつぶせにすると悪露がショーツから流れ出てしまうことがあるので、パットを前よりに当てておくといいでしょう。

リラックスできるときはうつぶせになりながら読書をしたりするのもいいです。
しかしうつ伏せに寝てお腹が痛くなるようでしたら無理をしないでください。また、クッションの硬さにも気を付けてくださいね。

優しく子宮のあたりをマッサージ

深呼吸しながら下腹部を優しくさすったりマッサージするのも後陣痛の痛みを緩和させます。アロマオイルなどでマッサージをすると精神的にもとてもリラックスできて効果的です。

授乳時に痛みが強くなる人もいますので、そんなときは授乳前にマッサージをしてみるのもいいです。

どうしてもつらい場合はお医者さんに相談を

あまりに痛みが強く赤ちゃんのお世話もできないような場合にはお医者さんに相談しましょう。
授乳中でも服用できる痛み止めなどの薬を処方してもらえます。

また、痛みが強すぎる場合には、子宮周辺が炎症を起こしていたり、下腹部に痛みがでるようなほかの病気にかかっていたりなどの可能性も考えられますので、体の調子がなにかおかしいと感じたら、我慢はよくありません。すぐに伝えましょう。

後陣痛が酷くなりやすいパターン

双子の赤ちゃんに絵本を読み聞かせる母親

後陣痛の痛みは出産と同じく人それぞれ個人差があります。
後陣痛でよくいわれるのが、1人目よりも2人目3人目のほうが、というように出産回数が多いほど後陣痛の痛みも増していく傾向があります。

経産婦

経産婦さんは、初産よりも後陣痛が強い痛みを感じやすいといわれています。これは経産婦のほうが子宮の回復が早いからです。
2人目の出産のときは初産のときよりも子宮がやわらかく良く伸びるようになっていて、産後は子宮の回復も早く急速に収縮が進むため、後陣痛の痛みが強いことが多いようです。一気に子宮が小さくなるぶん短期間で強い痛みが現れるのです。

人によって感じ方は違いますが、生理痛のような痛みという方もいれば、陣痛並みに辛いという方もいます。1人目のときは生理痛のような痛みだったのに2人目以降になると痛みが強く眠れないという人もいるようです。

経産婦の陣痛開始や間隔の特徴と陣痛に対するお悩み解説
経産婦の陣痛開始や間隔の特徴と陣痛に対するお悩み解説
経産婦さんの陣痛の開始や間隔にみられる特徴や出産までの傾向、陣痛を待つ上での経産婦さんならではの注意点などについて解説します。経産婦さんが抱えがちな陣痛に関するお悩みにも触れていきます。

授乳時

赤ちゃんの吸てつで分泌される「オキシトシン」というホルモンは、母乳を出す重要な役割がありますが同時に子宮収縮を促す働きもあるので、授乳時には後陣痛の痛みが増すこともあります。

授乳は痛みが引いているときに

産後、赤ちゃんに母乳を飲んでもらうと体の回復が早まるというのはこのためです。
しかし、後陣痛の痛みがあまりにもひどく授乳が辛いときはなるべく授乳を避け、少しでも痛みが引いているときに今度は頑張って赤ちゃんに母乳をあげるなど、傷みのひどい時期は負担を分散してみるのも良いかも知れません。

お産が早かった場合

赤ちゃんがすんなり生まれたスピード出産の場合も、出産時に子宮の筋肉に大きな負担がかかるため、後陣痛の痛みが増すといわれています。

双子を出産した場合

赤ちゃんが大きかった場合や双子出産した場合も後陣痛が強い傾向にあります。

後陣痛Q&A

無事出産を終え我が子と対面して笑顔になる母親

妊娠・出産の中で女性の身体は見た目、身体の中でも大きく変化します。妊娠出産を終えて、元の身体に戻ろうとするときにさまざまな影響がでてきます。

帝王切開でも後陣痛はおきる?

分娩方法がどんなものであれ、妊婦生活で大きくなった子宮を戻さなければならない、回復させていかなければなりません。

帝王切開の場合、麻酔から目が覚めたときからだんだん痛みが感じ始めます。その痛みが傷のものなのか、後陣痛なのか良く分からない場合も多くありますが、ピークに痛いのは産んだ翌日で、だんだん痛みが引いてきます。1日~3日目が痛みのピークだという方もいます。

帝王切開をしていた方が後陣痛は痛みが強い?

帝王切開の場合は、後陣痛の痛み以外にもさらに開腹術後の痛みがあります。
後陣痛の部分だけでも自然分娩後の後陣痛よりも、帝王切開後の後陣痛の痛みの方が強いといわれています。

帝王切開の場合でも通常分娩のように出産人数が増えるごとに後陣痛の痛みが強くなるようです。

無痛分娩でも後陣痛はおこるの?

無痛分娩とは、まったく痛みを感じないわけではなく、腰から下にかけて麻酔をかけるため自然分娩よりも痛みが少なく出産出来る分娩方法をいいます。
無痛分娩はやはり痛みが少ないため、お産への不安や恐怖感や精神的なストレスをあまり感じずお産に対して不安感が強い場合には良いかもしれません。

無痛分娩は、硬膜外麻酔といい背中にカーテルを通して麻酔を注入するのですが、麻酔の副作用として軽い血流低下、頭痛、吐き気などが起こることもあるものの、出産時の体力の消耗が少ない無痛分娩は、自然分娩よりも産後の肥立ちも良い傾向があります。

無痛分娩を終えても後陣痛は起こります。痛みに関しては生理痛の酷いときの痛みのようといいますが、これも個人差があります。

無痛分娩とは?母子の負担を軽減する無痛分娩の方法や費用
無痛分娩とは?母子の負担を軽減する無痛分娩の方法や費用
無痛分娩とは出産時の母子の負担を軽減しリラックスした状態でお産に挑む海外ではメジャーな出産方法。産後の肥立ちも早いとされますが日本では認知度が低く不安が残る方に無痛分娩の流れや費用などを解説します!

後産と後陣痛とは違うもの?

後産と後陣痛は違います。「後産」とは、赤ちゃんを出産した後に陣痛が起って子宮収縮され、子宮にある胎盤や臍帯を排出する、「分娩第三期」を指します。

分娩後から翌日にかけて陣痛のような痛みが数日起きる現象を「後陣痛」といいます。

後陣痛以外にも…産後の身体のトラブル

後陣痛を緩和するためにお風呂に浸かるママ

産後におこる腰痛の原因は?

産後は腰痛に悩まされる人も多いですが、産後の腰痛の原因は骨盤のゆがみによる痛みであるケースが殆どです。出産時に最大限に骨盤を緩め赤ちゃんを子宮から押し出したあとですから、産後はまだ骨盤が緩い状態であり、これが腰痛を引き起こす原因となります。

普段から運動をしている方であれば、元の位置に骨盤が戻るのが早いのですが、もともとあまり運動をしてこなかった方は骨盤が元の位置に戻るのが遅くなり腰痛が長引く場合があります。

産後の骨盤矯正で妊娠出産前の体型に戻す!施術時期&場所
産後の骨盤矯正で妊娠出産前の体型に戻す!施術時期&場所
産後の骨盤矯正は出産で開いてしまった骨盤を締め体型を元に戻す効果があります。産後骨盤矯正の効果が最大に得られる施術を受ける時期や整骨院やエステサロンなど施術を受ける場所の選び方などをご紹介

産後の腰痛の改善方法

産後の辛い腰痛を乗り越えるための生活のヒントをまとめてみました。

ウエストニッパー/産褥ベルト

骨盤を固定することで骨盤の位置を元に戻しやすくなり、腰痛が改善されます。

ストレッチ

体をゆっくりと動かすことで体に負担をかけず、腰回りの筋肉をほぐし腰痛も緩和されます。産後すぐにできる産褥体操というものもあるのでおすすめです。ただし、産後すぐの運動やエクササイズなどは禁物です。
産後の運動、エクササイズをいつからするのかは自分の体と相談し無理せず行うことが大切です。

出典:www.youtube.com

食事

血行が良くなることを意識した食生活が良いといわれています。腰痛を緩和してくれるカルシウムを積極的にとるといいです。

体を温める

お風呂で血行を良くしたあとに睡眠をとることで、腰痛が緩和されます。寝るときには腰の下に枕やタオルを敷いて横向きに寝るといいです。

整体や整骨院

整体や整骨院で診てもらうのもおすすめです。
これから育児をしていくなかで子供を抱っこしたりすることがおおくなりますので、我慢のしすぎはよくありません。出来るだけ早く治したいですよね。

恥骨痛とは?

赤ちゃんが産道を通りやすいように恥骨も左右開いて広がるようになっています。
この広がった骨が元に戻るための痛みが恥骨痛といいます。妊娠中からこの痛みを感じている人は多く、軽い痛みなら治療もなくとも治りますが、酷い場合はコルセットなどを使って矯正します。

肌荒れしやすい

妊娠中に起こるホルモンバランスの乱れは産後もしばらく残ります。妊娠中と同様に肌はデリケードで肌荒れを起こしやすい状態にあります。

産後の疲れやストレス、寝不足が肌荒れを引き起こしている場合がありますので、より刺激の少ないスキンケアが大切となります。
肌が敏感になっているので、普段使っている化粧品が合わないということもあります。なるべく刺激の少ない化粧品を選びつつも、保湿ケアだけでもしっかり行うように心がけると良いでしょう。

抜け毛が止まらない

妊娠中は女性ホルモンが増加し毛は抜けにくくなりますが、出産後、妊娠中に増加していた女性ホルモンが通常の量にまで急激に減少することで一気に髪の毛が抜けてしまうという現象がおこることもあります。

気にしすぎるとそれがストレスとなり抜け毛を悪化させてしまうので、あまり悩まずホルモンバランスが元に戻るのを待ちましょう。

便秘になりやすい

母乳に体内の水分が奪われることから、産後は便秘に悩む人が増えます。お産時のときのいきみが原因で痔になることもあります。

乳腺炎

産後の女性に起こりやすいトラブルが乳腺炎です。出産後はお乳の分泌が活発ですが、赤ちゃんはまだそれほどの量を飲むことができません。ですので、乳房が張って炎症を起こすことがあります。
ひどい場合には発熱を伴うこともあります。

助産師さんに相談したり専門のケアをうけることをおすすめします。勝手な判断でもんだり温めたりすると悪化してしまう可能性があるので注意が必要です。

初乳の時期はいつまで?赤ちゃんに与える重要な免疫効果
初乳の時期はいつまで?赤ちゃんに与える重要な免疫効果
初乳はいつから出始め、いつまでに赤ちゃんに与えれば良いのか解説します。初乳の出が悪いときの母乳マッサージや母乳にいい食べ物、母乳外来などママが新生児の赤ちゃんに与える初乳についてです。

出産後の後陣痛は回復にむかっている証

産後の後陣痛は子宮が回復している証です。痛みを感じ辛いと思うかもしれませんが、子宮が元に戻っているのだとわかると気持ちも楽になりますし前向きになれますよね。痛みがずっと続くわけではありませんので、今だけがんばればと考えて乗り切ってくださいね。

家事がつらいときは夫や親などの家族の周囲の手を借りてゆったり過ごしましょう。痛みがひかなく我慢できないほど痛い場合は必ずお医者様に相談することが大事です。