スワドルミーでぐっすりねんね

スワドルミーの使い方|アメリカ発のおくるみで快適ねんね

スワドルミーはママがとっても使いやすく赤ちゃんも快適にねんねできる構造が特徴のアメリカ発祥の人気おくるみ。使わなきゃもったいないスワドルミーの特徴や効果、赤ちゃんの大きさに合わせたスワドルミーのバリエーションとサイズ展開、上手な巻き方や長持ちさせるお手入れのポイントを解説!

スワドルミーの使い方|アメリカ発のおくるみで快適ねんね

すやすやねんね!アメリカ生まれのおくるみ「スワドルミー」

赤ちゃんがなかなか寝付かない、せっかく抱っこで寝かせつけたのに布団に置いたら起きてしまった、夜中に何度も泣いて起きる・・・新生児期から生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんを持つママなら、誰もがこんな経験ありますよね。中には、毎晩何度も起きるので、ママもパパも、体力的にも精神的にももうヘトヘト、という人もいると思います。

かくいう筆者の長女も、生まれた時から神経質な赤ちゃんで、やっと寝たと思ってもちょっとの物音で起きてしまっていました。睡眠不足が続くと前向きになれず、ささいなことで夫婦喧嘩になったり、一時は産後ウツ直前の状態にも…。
赤ちゃんを持つママはただでさえ大変。せめて夜くらい、ぐっすり寝てほしいですよね。

そんなママやパパの救世主になってくれるのが、「スワドルミー」。今回はアメリカ生まれのおくるみスワドルミーとその使い方をご紹介していきます!

ぐっすりねんねを誘うスワドルミーの使い方

おくるみの中で安心して熟睡する赤ちゃん

スワドルミーは通常のおくるみとは使い方が異なり、初めての人でも簡単に使用できます。

スワドルミー・基本の使い方

4種類の製品が出ているスワドルミーですが、一般的なオリジナル・スワドルの使い方を見ていきましょう。

■Step1

スワドルミーを平らな場所に広げ、赤ちゃんの肩が広げたおくるみの上端にくるようにそろえます。足は足用ポケットに入れ、ポケット上部の折り返し部分が赤ちゃんのお腹の上にくるように広げます。

■Step2

向かって左側の羽根部分を赤ちゃんの胴体の上に巻きつけ、羽根の先端を赤ちゃんの閉じた左腕の下に挟み込みます。足用ポケットの上端部分が、左羽根の下に挟み込まれていることを確認しましょう。

■Step3

向かって右側の羽根を左側に向けて巻きつけ、マジックテープを留めたらできあがり。みのむしのように巻かれて、羽根が赤ちゃんの胸あたりにきていればOKです。

赤ちゃん快適「上手な巻き方」のポイント

■ポイント1.上半身は苦しくない程度に巻いてあげましょう

赤ちゃんをスワドリングするときは、上半身を苦しくない程度にピッタリと巻いてあげるのがポイント。ぎゅーっと締め付けられて窮屈そうでかわいそうな気もしますが、赤ちゃんは子宮の中にいたときを思い出すようで、案外心地よいようです。

ポイントは、赤ちゃんの腕。腕が動いてしまうと効果が半減するので、腕をスワドルミーの中に入れ、左右の羽根で片腕ずつ交互に巻くようにして、動かないようにしっかりと巻き込みましょう。また、腕は曲げずにまっすぐにしてあげたほうがぐっすりねんね効果が高いようです。

■ポイント2.スワドルミーに赤ちゃんを入れるタイミングを見計らいましょう

スワドルミーを使って、スッと気持ちよく眠りに入ってもらうには、スワドリングするタイミングも重要です。授乳とオムツ替えが終わり、眠そうになってきたかな?と思ったら、そっとスワドルミーに入れてあげてください。ご機嫌ナナメになる前にスワドルミーにくるんであげることで、赤ちゃんはきっと心地よく寝てくれるはずですよ!

ただし赤ちゃんの泣き止ませ効果もある!と言われるスワドルミーですが、あんまりギャンギャン泣いていてはくるむのも大変です。あまりに機嫌が悪い赤ちゃん、ブチ切れ状態の赤ちゃんは、そのタイミングで無理にスワドリングせず、一旦落ち着かせてからミルクやオムツ交換を経てスワドリングしましょう。

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長く使おう!スワドルミーのお手入れのポイント

便利なスワドルミー、大好きな赤ちゃんも多い物ですが、お手入れにはどんな点に気を付けたらいいのでしょうか?
スワドルミーはコットン100%またはフリース素材なので、洗濯機でお洗濯OK。お手入れの簡単さもウリですが、長持ちさせたいのなら、水かぬるま湯で洗濯ネットを使用し弱水流で洗うのをおすすめします。

ダメになりやすいマジックテープ部分

スワドルミーはマジックテープ式だから簡単に使えるのですが、マジックテープに糸くずなどのゴミが付着して意外にダメになりやすい部分でもあります。洗濯機に入れる前に、マジックテープをしっかりと全部つけておきましょう。

スワドルミー、こんなときどうする?

おくるみに包まれて思わず笑顔になる赤ちゃん

アメリカ発祥のスワドルミーはポケット型。サイズが日本人には合わない!という声もありますし、赤ちゃんが嫌がってしまうときもあります。おくるみしたいのに上手くいかない…そんなケースもチェックしてみましょう。

Case1.夏場のスワドルミーはかわいそう?

スワドルミーを使用している人が困っていることで一番多いのは、夏は暑くて使えない、ということ。確かにただでさえ暑がりな赤ちゃんを厚い時期にグルグル巻きにしてしまうのはかわいそうかも?

暑い季節の使い方

暑い時期にはコットン素材のものを選び、スワドルミーの下はオムツのみにする、エアコンをつけているときのみスワドルミーを使用するなど、暑くなりすぎないように調整してあげましょう。
赤ちゃんが汗をかいていないかこまめに確認し、暑すぎるようならスワドルミーから出してあげてください。また、脱水症状にならないようこまめに水分補給してあげましょう。

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Case2.サイズが合わなくて使いにくい…

スワドルミーはそのピッタリとしたフィット感が特徴の製品なので、赤ちゃんの体に合ったサイズを選ぶことが第一のポイントとなります。スワドルミーは4つの種類がありそれぞれにサイズ展開されています。

ステージ1のスワドルミー・ポッドやステージ2のオリジナル・スワドルのスモールサイズが正産期以前の小さな赤ちゃんや新生児の赤ちゃんもくるむこともできるようにるサイズですが、赤ちゃんは成長が早いので、ジャストサイズで使える時期は意外と短いかもしれませんね。

赤ちゃんの体形や好みに合わせて選んであげ、大きいときは、少々強引ですが上半身だけを薄いサラシなどを使ってキュッと結んであげても良いでしょう。

Case3.赤ちゃんがスワドルミーに入るのを嫌がってしまう!

赤ちゃんはぎゅっと抱っこされているのが好き!…とは限りません。赤ちゃんといえども個性があり、十人十色。中には固定されるのを嫌がる赤ちゃんだっています。
スワドルミーに入れてみて泣いて嫌がるようなら、無理強いはしないであげましょう。

おくるみをされるのが好きかどうか、スワドルミーを購入する前に、まずはバスタオルなどで試しに包んでみて、落ち着くかどうかみてみるといいでしょう。

スワドルミーはいつまで使える?

包まれて寝るのが好きな赤ちゃんでも、成長とともに動きが活発になってきます。スワドルミーがいつまで使えるかはもちろん個人差がありますが、大体生後5ヶ月から6ヶ月頃になると活発に動くようになりますので、おくるみで固定されていると思うように動けないことからスワドリングを嫌がる子も出てきます。そうなったら、そろそろスワドルミーは卒業したほうがいいでしょう。

スワドルミーを嫌がるようになるのも赤ちゃんの成長の証と言えますが、一方でスワドルミーをしないと落ち着いて寝付けないようなら、スワドルミーから普通のおくるみに替えてみては。普通のおくるみなら寝ている間にほどけやすいので、いつの間にかほどけたまま、おくるみなしで寝られるようになっていた、という赤ちゃんが多いようです。

成長にぴったりのスワドルミーを使いたい!バリエーションとサイズ展開

おくるみから手を出して寝る赤ちゃん

スワドルミーは、赤ちゃんの成長に合わせて4ステージの商品展開をしています。それぞれの商品の対象月齢と体重は以下の通りです。

■ステージ1.スワドルミー・ポッド(SwaddleMe Pod)

新生児~2、3ヶ月頃まで / 約2kg~約5kg

“Pod” という名前のとおり、豆のサヤのような形状をしており、赤ちゃんを入れたらファスナーで閉める簡単構造。赤ちゃんに居心地のいい、子宮の中のような環境を作り出します。

■ステージ2.オリジナル・スワドル(Original Swaddle)

Small: 新生児~3、4ヶ月頃まで / 約3kg~約6kg
Large: 3、4ヶ月頃~7、8ヶ月頃まで / 約6kg~約8kg

一番人気のオリジナル・スワドルは、左右の羽根部分を赤ちゃんの体に巻き付けてマジックテープで留めるタイプで、赤ちゃんの成長に合わせて長く使用できます。

■ステージ3.ラップサック(Wrap Sack)

Small: 生後2、3週間~4、5ヶ月頃まで / 約4kg~約6kg
Large: 4、5ヶ月頃~10、11ヶ月頃まで / 約6kg~約9kg

ラップサックは赤ちゃんの腕を入れても出しても使用可能なので、寝返りをするようになったけれど包まれている感覚が好きな赤ちゃんにオススメ。

■ステージ4.ウィグル・ブランケット(Wiggle Blanket)

Small:1、2ヶ月頃~7、8ヶ月頃まで / 約5kg~約8kg
Large:7、8ヶ月頃~2歳頃まで / 約8kg~約11kg

ウィグル・ブランケットは、パジャマや洋服の上から着られるブランケット。動きが活発になってブランケットをはいでしまう赤ちゃんにおすすめです。寝具が顔にかかることによる窒息事故防止にもお役立ち。

ママが使いやすく赤ちゃんも快適!スワドルミーの特徴

ママに抱っこされ驚く赤ちゃん

スワドルミーが一番効果を発揮するのが、寝かしつけ。眠りに落ちるのがヘタで、抱っこでしか寝られず寝たと思ったら布団に降ろすと泣いてしまう、ママを困らせてしまう赤ちゃんには効果バツグンです。マジックテープで留めて使うおくるみですので、誰でも簡単に使えるようになっているのが特徴です。

赤ちゃんをスワドリングして寝かせる習慣のあるアメリカでは一般的に使われていますが、最近は日本でも、使い方が簡単で赤ちゃんもスヤスヤ寝てくれることから口コミで評判になっています。
それでは、以下にスワドルミーの特徴をみていきましょう。

子宮の中のようなフィット感

生まれて間もない赤ちゃんは、お母さんの子宮の中で眠っていたときのように、ぎゅっと抱きしめられると安心します。スワドルミーは赤ちゃんの体を優しく包み込みながらもしっかりと上半身を固定するので、赤ちゃんにとっては子宮の中にいるかのようなフィット感。
コットン100%の伸縮素材も赤ちゃんの体形に合わせてピッタリと装着できるのも安心感に一役買っているかも知れませんね!冬用にフリース素材のものもあります。

足元はゆったり構造

赤ちゃんは脚をM字型にして寝ることが多いため、通常のおくるみやスリングでは赤ちゃんの脚の形にも気をつけます。これに対しスワドルミーは、赤ちゃんの上半身はしっかりと固定しますが、脚を入れるポケット状の部分はゆったりと作られていて、中で自由に脚を曲げられるようになっています。つまり、赤ちゃんの股関節の形成を阻害しないつくりであるため、赤ちゃんは好きに脚を動かすことができます。

ちなみにスワドルミーの足の部分はめくれるようにできているので、赤ちゃんを包んだままオムツ交換ができるのはママにうれしいポイントです。

ふつうのおくるみよりも包みやすい形状

一般的なおくるみは正方形(または長方形)の布地なので、上手に包むにはコツがいるのが難点。包み方がきつすぎても緩すぎてもおくるみ効果は半減です。

ワドルミーは、脚の部分はポケット状、上半身の部分はマジックテープで留めるようになっていて、普通のおくるみより簡単にくるめて尚且つほどけにくいため、ママにとっては通常のおくるみよりも大分使いやすくなっています。

使わなきゃもったいない!スワドルミーの効果

スワドルミーの効果に関心がある赤ちゃん

スワドルミーで包まれた赤ちゃんは落ち着いてねんねしやすくなる効果があります。それはどうしてなのでしょう?スワドリングによる効果を詳しく見ていきましょう。

モロー反射を軽減し、夜泣きを抑える

スワドルミーを使ってよかった!という人の理由で一番多いのが、赤ちゃんが寝ている間に起きにくくなった、ということ。
赤ちゃんは、寝てるときに急にぴくっとして、自分の体の動きにビックリして目を覚まして泣き出してしまうことがあります。これは「モロー反射」と呼ばれ、生後2ヶ月から3ヶ月頃の赤ちゃんによくみられる原始反応のひとつ。

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モロー反射が起こる時期

スヤスヤ寝ていたと思ったら急にぴくっとさせて手足を広げ、何かに抱き着くようなしぐさを見せるモロー反射。ちょっとした物音や光などの刺激でも起こり、赤ちゃんはどちらかと言うと自分の動きにビックリして泣いてしまうのです。
モロー反射は神経発達の過程で起こると考えられていて、生後4ヶ月から6ヶ月頃になると現れなくなります。

かわいらしくもありつつ、せっかく寝たと思ったのにモロー反射のせいで大泣きして、始めからやり直し・・・となることもしばしば。
スワドルミーは赤ちゃんの上半身、特に腕のあたりをしっかりと固定するので、モロー反射による腕の動きが制限され、赤ちゃんがビックリして目を覚ますのを抑える効果があります。モロー反射には個人差がありますが、モロー反射でよく泣く赤ちゃんにスワドリングは効果大といえます。

睡眠の質の向上

スワドルミーは、しっかりとしたホールド感で、ママの子宮の中に近い環境を作り出しています。特に生後間もない赤ちゃんにとっては、慣れない外の世界は心細いもの。おくるみでしっかりと抱っこされているような感覚により、寝ている間に目が覚めても、安心してまた眠りに落ちることができるのです。赤ちゃんは朝までぐっすりと眠られるので、睡眠の質の向上に役立つと考えられています。

SIDS(乳幼児突然死症候群)

SIDS(乳幼児突然死症候群)とは赤ちゃんが睡眠中突然呼吸が停止してしまう原因不明の病気です。生後間もない赤ちゃん育児に携わるママなら、耳にしたことがある人も多いでしょう。

生後4ヶ月から6ヶ月の乳児に発生することが多いSIDSは、呼吸器系等の未熟さや自律神経機能、防御反射の異常によるものではないかと考えられていますが、はっきりとした原因はいまだ解明されていません。しかし、原因は不明であるものの、両親の喫煙やうつぶせ寝がSIDSの発症リスクを上げる要因と見られています。

乳幼児突然死症候群(SIDS)リスクから赤ちゃんを守るには
乳幼児突然死症候群(SIDS)リスクから赤ちゃんを守るには
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは赤ちゃんが睡眠時に突然呼吸停止してしまうことを指します。なぜSIDSが起こるのか、発症率を上げる要因と下げる要因から予防や対策を考え赤ちゃんをSIDSから守りましょう。

うつぶせ寝とスワドリング

スワドリングしてから赤ちゃんを寝かせることで、SIDS(乳幼児突然死症候群)の発症リスク要因のひとつである「うつぶせ寝」を防ぐことができる…そんな気もしませんか?

しかし、確かにおくるみにグルグル巻き状態にしたら赤ちゃんはうつ伏せにはなりにくいとは考えられるものの、「うつぶせ寝の防止」はおくるみに期待するべき効果とは言えません。そんな保証はどこにもありませんし、万が一、おくるみをした状態でひっくり返ってしまったら…SIDS発症どころか窒息事故の危険も生じてくるわけです。

また、赤ちゃんがおくるみにくるまれてしまうことによる温めすぎ、高体温(うつ熱)もSIDS発症の要因の一つと考えられているので、睡眠時は特に赤ちゃんを温めすぎないことが大切です。

顔のひっかき傷を防ぐ

赤ちゃんが寝ている間に手を動かして、顔にひっかき傷ができてしまったこと、ありませんか?
生後間もない赤ちゃんは、まだ自分の手足を思うように動かせず、簡単にひっかき傷を作ってしまいます。
ひっかき防止に爪をこまめに切ったり、ミトンをつけたりもしますが、爪切りやミトンを嫌がる赤ちゃんも。腕事くるんでしまうスワドリングなら、赤ちゃんの腕が出ないようにしっかりとホールドし、自分の顔をひっかいてしまうのを防止できます。

おくるみを上手に活用して、ママとパパもぐっすり!

生後6ヶ月くらいまでの赤ちゃんを持つママやパパにとって、赤ちゃんがスヤスヤと寝てくれるかどうかはとても大切な問題ですよね。赤ちゃんがハッピーでスヤスヤ寝てくれれば、ママやパパも元気でハッピーに育児をすることができます。

赤ちゃんの夜泣きに悩んでいる人は、スワドルミーを上手に活用してみてはいかがでしょうか。昨日まであんなに悩んでいたのは何だったの!?と思うくらい、スヤスヤと寝てくれるかもしれませんよ。