沐浴剤は必要?デメリットは?

沐浴剤は必要?便利で買う価値あり派VS不要派の意見

沐浴剤は必要?それとも不要?沐浴剤は、沐浴の手間や時間を短縮するのは間違いないけれど、乳児湿疹も気になるし、石鹸で十分という意見も。出産準備中のママパパに向けて、沐浴剤の具体的な使い方を紹介し、そのメリットとデメリットを比較します。余った沐浴剤の活用方法も参考にしてください!

沐浴剤は必要?便利で買う価値あり派VS不要派の意見

沐浴剤は必要?メリット・デメリット、石鹸との違いは?

生まれたばかりの赤ちゃんの体はフニャフニャ。首座り前は、お世話も大変です。特に「沐浴」は、最も神経を使うお世話のひとつ。目や耳に水が入らないか、お湯の中に落としてしまわないか、心配しながら、片手で石鹸を手にすると、ツルっと滑って落としてしまうこともしばしばです。

そこで今回は、沐浴の手間や不安を軽減する「沐浴剤」について具体的な使い方を紹介し、メリットとデメリットをご紹介します。

初めて赤ちゃんのお世話をする新米ママやパパは不安もいっぱい!役立つアイテムを取り入れて、安心して育児に臨みましょう。

沐浴剤ってそもそもなに?

赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗っかき。汗やうんちの汚れを毎日の沐浴でしっかり落とし、デリケートな肌を清潔に保ちたいもの。そこで、沐浴の負担を軽くしてくれるのが「沐浴剤」です。

沐浴剤とは?

沐浴する赤ちゃん

沐浴剤は、ベビーバスのお湯に入れて使う入浴剤のようなものです。石鹸を使わずに赤ちゃんの体を洗うことができます。

洗い流す必要もないので、すすぎ残しの心配もなし!さらに、保湿成分や、あせもや湿疹を防ぐ成分が含まれている沐浴剤もあります。

入浴剤や石鹸とは何が違うの?

石鹸の泡で赤ちゃんを洗う母親

大人用の入浴剤は、体を温めたり、疲れを癒すものの、汚れをきれいにする効果はありません。沐浴剤は、入浴剤のような使用感で、赤ちゃんの肌の汚れを落とすことができます。

また、沐浴剤は赤ちゃんの体に残っても安心な成分で作られているため、上がり湯で流す必要がありません。さらに、石鹸を手にするとツルツル滑りますが、沐浴剤は滑りにくく、赤ちゃんの体を支える手が安定し、スムーズに沐浴させることができます。

沐浴剤は必ず使うべき?石鹸じゃだめなの?

沐浴の負担を軽くする沐浴剤は、必須アイテムではありません。
ただし、大人一人で赤ちゃんを沐浴させるのが不安な時や汗の多い夏場にこまめに沐浴させたい時、そしてお風呂嫌いの赤ちゃんの沐浴には、とっても便利。特に、出産直後で疲れているママにはおすすめです。

石鹸も沐浴剤も、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが正解ということはありません。最初は沐浴剤を使用し、慣れてきたら石鹸に移行する、石鹸と併用するなど、臨機応変に取り入れてみましょう。

沐浴剤の使い方

沐浴剤は楽!といっても、うまくイメージできませんよね。ここでは、沐浴剤を使う沐浴に必要なものや、沐浴剤の使用方法をご紹介します。沐浴剤を使ってみようかな、石鹸と併用してみようかなと思っている方は、ぜひチェックしてみてください。

ベビーバスに入る赤ちゃん

準備するもの

  • 沐浴剤
  • ベビーバス
  • ガーゼ
  • バスタオル
  • (湯温計・沐浴布・綿棒など必要に応じて)

沐浴剤の使い方

  • 適温(38℃~40℃)のお湯をベビーバスにはります。
  • お湯の量に合わせた沐浴剤をベビーバスに入れます。
  • 沐浴剤が入ったお湯をかけながら、顔や頭・体をやさしく洗います(必要に応じてガーゼをお湯に浸して使いましょう)。
  • 洗い終わったら、少し体を温めてからお湯から上げます。上がり湯は必要ありません。

沐浴剤を使った沐浴は、手順がシンプル。準備や片付けも簡単です。髪が多い赤ちゃんや、頭のべたつきが気になる時には、ベビーバスに入れる前に石鹸で洗ってあげましょう。

沐浴剤を使うメリット

沐浴剤は、沐浴の手間を省けるのが最大の魅力。沐浴がスムーズにできると、赤ちゃんにも嬉しいメリットがあります。ここでは、沐浴剤を使うメリットをご紹介します。

泡立てる・洗い流す必要がなく沐浴が手早くできる

沐浴剤で体を洗う赤ちゃん

泡タイプのベビーソープもありますが、固形石鹸は泡立てるのが大変。沐浴剤は泡立てる必要がなく、すすぎや上がり湯もしなくて済むので、沐浴が手早くできます。

準備は、ベビーバスにはったお湯に沐浴剤を入れるだけ。沐浴剤の多くは液体タイプなので、すぐ溶けます。一度ベビーバスにお湯を入れれば、他にお湯を準備する必要もないので、片付けも簡単です。

また、石鹸のすすぎ残しは、赤ちゃんの肌荒れの原因となります。沐浴に不慣れだと、くびれの部分や耳の後ろなどに泡が残ってしまいがちですが、沐浴剤ならすすぎ残しの心配がありません。

滑りにくく安心

沐浴中は、赤ちゃんの体を支えるために、片手での作業が多くなります。ツルツルと滑る石鹸は、泡立てながら落としてしまうこともしばしば。沐浴剤なら、石鹸を使わなくても赤ちゃんの体を綺麗にできるので、落ち着いて沐浴させられます。

また、沐浴中は、赤ちゃんをお湯の中に落としてしまわないかとドキドキしますが、沐浴剤は泡が出ず、滑りにくくなっています。赤ちゃんを支える手が滑る心配が少なくなります。パパママの手が安定すれば、赤ちゃんも安心して沐浴できます。

沐浴剤は必要!買う価値アリ派の意見

ベビーバスの中で赤ちゃんの首を支えて頭を洗う母親

沐浴剤を買って良かった、育児にとっての必需品だったと感じたママの意見を紹介します。

お湯に混ぜるだけで手軽

しいかの(24歳)


現在2人の子育てをしていますが、2人とも新生児期に沐浴剤にはお世話になりました。初めての沐浴は親があたふたしがちですが、お湯だけで洗うので余計な作業がなく、練習も兼ねてゆっくり子どもを洗うことができます。

私が使用していた沐浴剤は、すすぎや上がり湯をしなくてもいいタイプだったので、お湯に混ぜるだけというのが手軽でよかったです。また、ボディソープを併用することもなかったのでコスパもよかったです。

1人目の時は大容量を買って余ったので、ベビーバスから浴槽に移行してからも、浴槽にそのまま入れて入浴剤代わりにしました。個人的には沐浴剤の匂いが好きで、まさに赤ちゃんの匂いとゆう感じで癒されました。初めて沐浴をするママやパパにはうってつけのグッズだと思います。

温かさの増す漢方沐浴剤

ひめ(30代前半)


産まれた時期が残暑の季節だったこともあり、赤ちゃんの首回りや口回りに、母乳やミルク、汗によるただれができてしまい、漢方の沐浴剤を使用していました。
漢方用の布袋にいれ、湯船に浮かべ、肌の荒れが治るまで数ヶ月根気よく継続しましたが、漢方なので臭いがきつく、少し墨のように黒い沐浴剤だったので色のこりが気になり、必ずボディソープと併用していました。

赤ちゃん自身、何もなしで入るよりも体がポカポカして気持ち良さそうで、終始笑顔でご機嫌でした。沐浴剤を使用して、肌荒れも少なからず改善されたので使用して良かったかなと思います。

冬生まれの1人目の時は特に良かった

きー(30代前半)


沐浴剤は子供2人とも使いました。初めての子供の時は、特に便利に感じました。冬場だったので、沐浴や着替えはすべて手早く済ませなくてはならず、慣れない時はとても大変でした。ベビーソープなどは使わず、ベビーバスとガーゼだけ用意すれば済むのは嬉しいです。

脂漏性湿疹が気になった頃は、顔だけしっかり石鹸で洗ってあげていました。沐浴剤は私にとって買う価値は十分あったと思います。ボトル一本使い切るのに、2カ月くらいかかったと記憶しています。特に問題なかったので、新生児期を過ぎても使用していました。

だんだん大きくなって、首もすわってくると石鹸でしっかり洗えるのですが、不安定な間は沐浴剤使用でいいと思います。

沐浴剤を使うデメリット

沐浴の手間を省けるというメリットがある一方で、沐浴剤にはデメリットもあります。沐浴剤のデメリットも知って、上手に取り入れましょう。

赤ちゃんの肌はデリケート!肌荒れの原因になることも

タオルを被る裸の赤ちゃん

沐浴剤に限らず、ベビーソープやスキンケア商品に含まれている成分が、赤ちゃんの肌に合わないことがあります。あせもや湿疹を防ぐ効能のある沐浴剤もありますが、治すことはできません。肌トラブルがあるときは肌が敏感になっており、症状を悪化させることもありますので注意しましょう。

特に、生後1ヶ月頃の赤ちゃんには、乳児湿疹といわれる、にきびのようなポツポツが顔や体に現れます。沐浴剤の成分が肌に残ることで、乳児湿疹を悪化させてしまうこともありますので、しっかり洗い流す、石鹸に切り替えるなど、肌の状況を見て対応しましょう。

沐浴剤は、天然成分など、洗い流さなくても問題のない成分で作られていますが、もともと肌が弱かったり、敏感肌の赤ちゃんは、肌に残った沐浴剤の影響が出ることもあります。沐浴剤を使用後に、肌に何らかの異常が現れた場合は、使用を中断し、医師に相談しましょう。

石鹸に比べると汚れが落ちにくい

通常の生活で赤ちゃんの体に付く汚れは、石鹸を使わなくても沐浴剤で落とすことができます。ただし、洗い流す必要のない沐浴剤は、石鹸と比較すると洗浄力は弱いです。

汗をかきやすい夏場などは、顔や頭の皮脂が目立つため、しっかりと洗ってあげることが大切。うんち汚れや皮脂が気になる時は、石鹸を使って洗ってあげましょう。

沐浴剤は必要なし!買うほどではない派の意見

石鹸の泡に包まれる赤ちゃん

沐浴剤は使用したことがあるし、確かに便利だけど、わざわざ購入するほどではないと考えるママの意見を紹介します。

沐浴を嫌がらなければ必要はないかな。

otohay(20代後半)


生後1か月頃までベビーバスを使用して沐浴させていました。最初の2週間ほど沐浴剤を使用していました。沐浴剤をお湯にいれ、その中に浸からせながら、石鹸で体や頭を洗い、最後に清水ですすぐといった感じで沐浴をしていました。

沐浴剤には石鹸などを使用せずに、その溶かしたお湯で体を洗っていけば効果がでると注意事項には書いてはいましたが、なんとなく気になったので、洗う時はやはり石鹸を使いました。うちの子は幸い、沐浴や体を洗うことを嫌がるタイプではなかったので、どうせ石鹸を使用するのであれば、沐浴剤は必要ないかなと思い、使用をやめました。

お風呂嫌いの赤ちゃんなら、沐浴剤を使用すれば短時間で沐浴が完了するので、便利なグッズだと思います。ですが、もし沐浴や体を洗ったりすることを嫌がったりしない場合は、必要ないかなと思います。

疲れている時には便利ですが、肌が荒れた

めー(34歳)


我が子は水が大嫌いで、少しでも顔にかかると嫌がり泣きました。そして沐浴も大嫌いでした。毎回泣き叫ぶので、手早く終わらしたいと思い、沐浴剤を使用しました。石鹸を使う時よりもすすぎをしなくて良いので子供も泣くことは少なく手早く終わるので楽でした。

しかし、子供はアトピー肌だったので、沐浴剤を使用すると肌荒れが酷かったのです。そこで、沐浴剤を使用してもすすぐようにしました。肌荒れは治まりましたが、これだと結局すすぎの手間は同じですよね。

その後、余った沐浴剤はお風呂の入浴剤として使いました。
高級な美容液が入っている入浴剤のように、使用後はとても肌がツルツルしました。もしかしたら、これが1番買って良かった点かもしれないです(笑)

少し楽だけど、買うほどではない

りんこ(30代後半)


沐浴剤を使ったのは、自分自身に疲れを感じていた時です。石鹸だと体を洗った後にきちんとすすぐ必要があるのですが、沐浴剤だとそういったことをしなくても良いので、沐浴がすごく楽であっという間にできます。

でも、産後間もない時期は、あると確かに便利ですが、特になくても支障はないです。
私の場合、産院や育児ショップでサンプルをもらったのでそれを使っていたのですが、使い切った後は特に買い足すということはしませんでした。

サンプルの沐浴剤を全て使い切ったらその後は使用しませんでした。生後1ヶ月以内で使い切ってしまいました。

沐浴剤はいつまで使う?

ベビーバスを卒業した赤ちゃん

沐浴の期間は家庭の状況により異なりますが、生後1ヶ月を過ぎると、大人と一緒に入浴する赤ちゃんが多くなります。

ベビーバスはいつまで使える?沐浴卒業は意外に遅い!体験談
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沐浴剤についても、沐浴の期間のみ使用したという家庭が多く、入浴ではベビーソープに切り替えます。そんなに短い期間で沐浴剤を使いきれるの?と思うかもしれませんが、多くの沐浴剤は1ヶ月以内で使い切れるサイズです。

沐浴期間は短いので、沐浴剤は買いだめせず、様子を見ながら買い足していくことをおすすめします。メーカーによっては、容量が選べたり、詰め替え用を用意しているものもあります。

余った沐浴剤は入浴剤としても優秀

沐浴剤が余ってしまった場合は、入浴剤としても使用することができます。大人用の入浴剤よりもお肌がツルツルになって良かったという声も聞かれました。

1000円前後で買える商品も多いので、お風呂に入溶剤を入れる習慣のある人は、例え赤ちゃんの沐浴にはあまり使用しなかったとしても、今後の使い道がありますので、試しに買ってみても無駄になりません。

ただし、お湯の量に合わせた沐浴剤を入れなければ肌の汚れを落とす効果は期待できません。その際は、ベビーソープで洗ってあげましょう。