赤ちゃんが反る原因と対処

赤ちゃんが反るのはどんな時?困った時に試せる方法5つ

赤ちゃんが反る原因と困った時に試せる対処法もご紹介しています。赤ちゃんが反るのはどうしてだろうと思っている人は、まずは赤ちゃんが反る原因からチェックしてください。赤ちゃんが授乳や抱っこの時に反ることについて考えてみましょう。

赤ちゃんが反るのはどんな時?困った時に試せる方法5つ

赤ちゃんが反るのはどうしてだろう?

赤ちゃんを抱っこするときや寝かせようとしているときに突然反られると、びっくりしてしまいます。「この子は将来レスリングの道へ進むのかもしれない」と思うほど、赤ちゃんは背中を反らせることが多いです。赤ちゃんが背中を反らせるのは元気な証拠と自分に言い聞かせても、ちょっぴり不安が残ることもあるでしょう。

まずは、「赤ちゃんが反る」という動きがどんなものであるかを知る事が大切です。そのうえで、赤ちゃんがどんな時に反ることが多いのか、赤ちゃんが反る時にはどのような対処をしたらよいかについて考えてみましょう。

「赤ちゃんが反る」とは体をピーンとさせる動きのこと

「赤ちゃんが反る」動きは、頭から足まで力が入り、体をピーンとさせる動きを指します。授乳中や、抱っこをした時、おんぶをした時など、何かを嫌がっているようにも見え、抱っこしている時に反ると、思わず落としそうになってしまう事があります。

体をピーンと反らす赤ちゃん

ベッドやお布団に赤ちゃんを横にした時や、うつ伏せにした時にもみられます。赤ちゃんが反る動作は、全く珍しい事ではありません。むしろ、成長の一環で、ほとんどの赤ちゃんに見られる動きなのです。

赤ちゃんが反る動きが多い時期はいつからいつまで?

反り返りは、早いと新生児からみられます。赤ちゃんは生まれてから少しずつ、体を動かしたり、泣くことで筋力をつけていきます。そのため、反り返りが最も多くみられるのは、生まれてすぐというよりも生後2~3か月頃の赤ちゃんに多い傾向があります。

首座りが見られる4か月頃は、反り返りの動作も大きくなってきます。赤ちゃんそれぞれの個人差もありますが、1歳頃までには筋力もついてくることで、体がコントロールできるようになっていくため、徐々になくなっていくことがほとんどです。

「赤ちゃんが反る」考えられる原因は6つ

赤ちゃんが反ると、「私の抱っこが嫌いなのかな」と心配になってしまうママもいますが、そうではありません。赤ちゃんは、泣くことで意思表示をします。それが成長と共に、「笑う」「手を伸ばす」「反る」などでも意思表示をするようになります。

中でも「反る」場合は、何を意味しているのかが分かりにくい行動の一つです。それでは、赤ちゃんが反る場合、どのような原因が考えられるかを一つずつ見ていきましょう。

赤ちゃんが反る原因1.お腹がいっぱいで苦しい

満腹状態で横になる赤ちゃん

ミルクを飲んでお腹がいっぱいになると、赤ちゃんは満足します。しかし、身体が未発達な3か月頃までは、自分がどのくらいミルクを飲むとお腹がいっぱいになるかわかりません。そのため、ミルクを飲んでいる最中にお腹が苦しくなると、のけ反ることがあります。

赤ちゃんが反る原因2.抱っこの仕方がイヤ!

赤ちゃんによって好きな抱っこの仕方があります。「この抱っこの仕方はやだ!」ということを、「反る」ことで感情表現している場合があるのです。

赤ちゃんが反る原因3.力加減がうまくできない

母親に抱っこされた赤ちゃん

「力加減が分からない」という点も、赤ちゃんが反る原因の一つです。赤ちゃんはママのお腹の中で丸まって過ごしていました。そのため赤ちゃんは、外の世界へ出てからは、なるべく体がまっすぐになるように努力しています。

赤ちゃんは筋力が発達していないため、体をまっすぐにするためにはどの程度の力加減にすればよいかわかりません。その結果、力が入りすぎてのけ反ってしまうのです。

よくあるシチュエーションとしては、抱っこの時です。抱っこをされたとき、不安定に感じた赤ちゃんがバランスを取ろうとした時に反ってしまうことがあります。

赤ちゃんが反る原因4.眠いけど寝れない・お腹が空いたなど不快を伝えようとしている

ミルクもあげたし、おむつも替えたのにグズグズしていると、突然赤ちゃんがのけ反ってビックリしたという経験はありませんか。赤ちゃんは何か不快に感じることがあっても、伝えるすべがありません。そんな時に泣いたりグズったり、反ることがあります。

赤ちゃんが反る原因5.寝返りの練習をしている

寝返りのできない赤ちゃんが、寝返りの練習を始めると、反ることが増えてきます。それまでは、寝かせると手足をばたつかせたり首を動かすぐらいだった赤ちゃんが、突然「ふんっ!ふんっ!」と反る動きを見せると、大丈夫かな?と心配になるママもいますが、大丈夫です。成長と共にみられる行動なので、「がんばれ!」と応援しながら見守ってあげましょう。

赤ちゃんが反る原因6.興味があるものを見たい

抱っこされて見つめる赤ちゃん

生まれたばかりの赤ちゃんは、あまり目が見えていませんが、成長につれて周りの様子が見えてきます。赤ちゃんは興味のあるものが視界に入ったら、そちらを向きたくなります。この場合も不快を示すものではないので、泣かずに反ることが大半です。家族の声がしたり、テレビの音に反応してのけ反ったり、大人が思いもよらないものに興味をもってのけ反ることもあります。

赤ちゃんが反る時に試せる対処法5つ

ミルクをあげている時、抱っこをしている時、突然赤ちゃんが反るとびっくりしてしまいますよね。それがすぐ収まるのならいいのですが、ずっと反るのをやめない時、どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。そんな時に試せる対処法を5つご紹介します。

対処法1.ゲップをさせてみる

お腹がいっぱいで苦しい事が原因で反る場合は、ミルクを中断し、ゲップをさせてみましょう。ゲップが出ることでお腹にスペースが出来ると、赤ちゃんも落ち着きます。

お腹がいっぱいで苦しい場合、横抱きではなく、縦抱きにしてあげると楽になる赤ちゃんも多いので、ゲップが出たあともしばらく縦抱きをしてあげると良いでしょう。

対処法2.抱き方を変えてみる

抱っこされて目が輝く赤ちゃん

抱っこの仕方が嫌な時、例えば横抱きにした時に赤ちゃんが反る場合は、縦抱きに変えてみましょう。抱き方に不満がある場合は、たいていこの方法で落ち着いてくれます。

ただし、抱き方というよりも、「立って抱っこして!」や「抱っこしてユラユラして!」という要求である場合もあるので、抱き方を変える時は、立つ・座るも併せて変えてみましょう。

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対処法3.不快の原因を取り除いてあげる

眠くてたまらないのに眠れない場合、赤ちゃんは不快に感じます。その場合は、抱っこしてユラユラ揺らしてあげるなど、普段良く眠れる環境を作ってあげましょう。赤ちゃんが眠れそうになってくると、のけ反ることがなくなってきます。

その他にも、赤ちゃんが暑さや寒さを訴えている場合があります。おでこや背中を触り、汗をかいていないかで暑さをチェックしたり、手足やほっぺたが冷えすぎていないかで寒さをチェックしてあげましょう。暑すぎる・寒すぎるといった不快が取り除かれれば、赤ちゃんも落ち着いてくれます。

対処法4.うつ伏せにしてみる

うつ伏せでご機嫌な赤ちゃん

赤ちゃんは、ただ不快であることを伝えるためにのけ反るのではありません。中には、寝返りの練習のためにのけ反っている場合もあります。その場合は、表情は落ち着いていることが多いので、何となく不快な感じはしないなと感じた場合は、うつ伏せにしてみましょう。

赤ちゃんはうつ伏せにすると、スカイダイビングをしているように手足を上げ、反りやすくなります。うつ伏せにするだけでご機嫌になる場合もあるので、試してみてください。

ただし、赤ちゃんのうつ伏せには危険が潜んでいます。赤ちゃんをうつ伏せにしたままにしていると呼吸が苦しくなるなどのトラブルになることがあるので、絶対に目を離さないでください。

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対処法5.興味のあるものを顔の前に持ってきてあげたり、手に持たせてみる

赤ちゃんがのけ反りながら何かを目で追っていたり手を伸ばしている場合は、興味のあるものの近くに行ってあげたり、手に持たせたりしてあげることで落ち着いてくれます。赤ちゃんが体を反らせてまで興味をひく理由に、逆に興味がわいてくるかも知れません。

赤ちゃんが反るのは成長の証!おおらかな気持ちで見守ってあげよう

赤ちゃんが体を反るのは、短い期間です。ミルクをあげている時や、抱っこをしている時に赤ちゃんが反ると困ってしまうこともありますが、生まれてからほとんど動けなかった赤ちゃんが、のけ反ることで意思表示ができるようになって良かったと考えてください。

初めは赤ちゃんが反る事ばかり心配していたけど、気が付くと気にならなくなっていたママも多くいます。あまり心配しすぎずに、赤ちゃんの成長を見守ってあげましょう。

しかし、赤ちゃんが反り方を観察している時に、「ちょっと反り方が極端な気がする」「寝ている時も反るなぁ」など、赤ちゃんの反り方に異変を感じた場合や、赤ちゃんが反る事以外にも、ミルクを飲まない、極端に首の座りが遅いなど、気になる事がある場合は医師に相談してください。