赤ちゃんが首振りをする理由

赤ちゃんが首振りをする11の理由!要注意な首振りの特徴

赤ちゃんが首振りをするのはなぜ?横や縦に首を振る赤ちゃん。奇妙な動きですが、基本的には単なる遊びや癖ですので、ご機嫌なときは見守って大丈夫。しかし、中耳炎やてんかん、チック障害の症状としての首振りもあるので注意は必要。観察のポイントを紹介しつつ、首振りの理由を説明します。

赤ちゃんが首振りをする11の理由!要注意な首振りの特徴

赤ちゃんが首振りをするのはなぜ?

赤ちゃんは、時にブンブンと首を振る動作をすることがあります。
早い子だとまだ寝返りもできない生後2ヶ月頃から、寝ながら激しく首振りをはじめ、ママやパパを驚かせることがあるでしょう。

基本的に赤ちゃんの首振りは、遊んでいるだけだったり、単なる癖ですので、大きな心配はいりません。しかし、中には、病気や体調不良が原因の首振りもあります。
様々な首振りの原因と、首を振る赤ちゃんの心理を解説します。

心配のない赤ちゃんの首振り

赤ちゃんは癖や遊びで首を振る場合があります。どんな時に首を振るのか、どのような対応をとればいいのか解説します。

1.遊んでいる

赤ちゃんは毎日新しいことを覚えて成長しています。首を振ることで景色が変わって見えるというのも、赤ちゃんにとっては楽しい遊びです。

大人からすると「酔いそう…」と理解不能ですが、目が見え始めるようになった赤ちゃんは、首を振ることで視界が揺れ動く状態を面白がっているようです。

笑顔の赤ちゃん

また、横になった状態で首を振ると、布団などに耳が押し付けられるので、音の聞こえ方が違って聞こえます。これもまた赤ちゃんにとっては遊びの一つで、ご機嫌で首振りをしているのなら、単に遊んでいると考えて良いでしょう。

2.癖

低月齢のネンネ期の頃から、首振りをする赤ちゃんはいて、しだいにそれが癖として定着するケースもあります。ただし、それが癖なのか、赤ちゃんにとって飽きないマイブーム遊びなのかは判別不能。基本的には、ご機嫌であるなら問題はありませんが、心配に感じたら健診時にでも良いので医師に相談してみましょう。

まだお座りが安定しない時期に、首振りをすると、バランスを崩して床に倒れてしまいます。床や家具、おもちゃで頭を打たないように、そばで様子を見てあげましょう。床はフロアマットなどを敷いておくと、衝撃を和らげられます。

3.眠いのに上手く眠れない

眠いのに上手く眠れない時に、首を左右に振ることがあります。
仰向けに寝るときは、後頭部が蒸れやすいため、熱を逃そうとしている可能性もあります。

空調を調整したり、布団を少なくして、涼しく快適に眠れるようにしてあげましょう。

4.耳がかゆい

首振りをして、かゆみから逃れようとしています。
この場合、赤ちゃんの耳の中に、耳垢がたまっている可能性があります。赤ちゃんは大人よりも新陳代謝が活発のため、耳掃除をしても、短期間で耳垢が溜まってしまいます。

赤ちゃんの耳垢が耳の入り口にあれば綿棒で軽く取ってあげてください。しかし、耳の奥に大きめの耳垢が溜まっている場合は、耳鼻科で医師に取ってもらった方が良いでしょう。

中耳炎の疑いもありますから、首を振り以外にも、耳を気にする様子が見られたら一度耳鼻科を受診しましょう。

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5.イライラする・機嫌が悪い

泣きながら首をふる赤ちゃん

首振りは楽しい遊びであると同時に、イライラの発散行動でもあります。大人でもイライラしたときに頭をかきむしったり、爪を噛んだりする人はいます。ストレスを感じたときに、体を動かすことによって、感情を発散させようとしているのです。

機嫌が悪そうに、泣きながら首振りをしているようなら、イライラの発散行動、または「拒否」の意思表示だと考えらます。

ウンチやおしっこをしていないか確認し、おむつを替えてあげましょう。お腹が空いていて機嫌が悪い赤ちゃんも首を振ることがあります。ミルクや母乳を与えて、落ち着かせましょう。

6.便秘

便秘になってしまった赤ちゃんが首振りをしていることもあります。うんちを出すには力まないといけませんが、まだ上手にお腹に力を入れることできないため、首を振ったり、体をよじったりして、不快感をなんとか解消したがっているのです。

他に、便秘に苦しむ赤ちゃんの症状としては、うなる、母乳やミルクの飲みが悪くなるなどが挙げられます。

便秘がちの赤ちゃんには水分をたくさん摂らせて、お腹を「の」の字にぐるぐるマッサージしてあげましょう。

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病気や障害の疑いがある首振り

普段から首を振る癖がある訳でもないのに、赤ちゃんが急に機嫌が悪そうに、泣きながら首を振っているときは、体調不良や病気、障害の疑いがあります。
異変を感じた時は、すぐに病院に連れて行きましょう。

7.中耳炎

赤ちゃんの横顔と、耳を触ってませんか?

赤ちゃんが首振りをしつつ、耳を触ったりする素振りが見られる。機嫌が悪い日が続いているのであれば、中耳炎の可能性を考え耳鼻科に連れて行きましょう。特に風邪などで発熱していたあとは、要注意です。

中耳炎は、細菌やウイルスが中耳に入り、炎症を起こしている状態のことです。風邪をひいた時に起こる急性中耳炎と、急性中耳炎がうまく治らず、鼓膜の内側に滲出液が溜まって引き起こす滲出性中耳炎の2種類があります。

中耳炎はどんな症状があるの?

中耳炎の症状には、耳の痛み、耳に何か詰まったような感じがあり、耳だれが出ることもあります。
しかし、赤ちゃんだと、痛みや耳閉感については言葉で説明できないため、発見が遅れがちです。

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8.誤飲

赤ちゃんが首を苦しそうに振っているときは、誤飲の可能性があります。
赤ちゃんはなんでも口に入れてしまいます。ママやパパが気づかずに飲み込んでしまわないように、口に入るものは近くにおかない、おもちゃや衣類などのボタンや装飾も定期的に点検しましょう。

吐き出させてはいけないものや状況

指さす看護師

赤ちゃんが苦しんでいる、誤飲の疑いがあるときは、至急病院に連れて行ってください。
誤飲したらすぐに吐き出させないといけないと思いがちですが、飲み込んだものによっては症状を悪化してしまいます。また吐かせるのを避けなければいけない状況もあります。

吐き出させてはいけないもの

  • マニキュア
  • 石油製品
  • 針やクリップなどの鋭いもの

吐き出させてはいけない状況

  • 痙攣している場合
  • 意識がない場合

まずは、中毒110番(大阪072-727-2499)小児救急電話相談事業(♯8000)に電話してください。

赤ちゃんの誤飲の応急処置と受診目安&誤飲しやすいもの
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9.頭を打っている

大声で泣きながら首を振っている場合は、頭を打った可能性が考えられます。もしも大声で泣きながら首を振っていたら、たんこぶや傷、出血がないかすぐに確認してください。

目に見える症状がない場合も、泣きながら首振りをやめないようであれば、異常がある可能性が高いため、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。

10.点頭てんかん(ウエスト症候群)

聴診器を当てられる赤ちゃん

赤ちゃんが首を振っている場合には点頭てんかんが考えられます。生後4ヶ月〜1歳以下の赤ちゃんに見られる症状です。てんかんはどんな症状なのか?どんな首の振り方をするのかを解説します。

「てんかん」とは?

てんかんとは、大脳が突然広い範囲で異常な興奮をすることで、けいれんが起きたり、意識が無くなったりするなどのてんかん発作を繰り返す脳の病気です。

点頭てんかんの症状

点頭てんかん(ウエスト症候群)は、生後3カ月~11ヶ月に発症することが多く、目を覚ましている状態で首を前後にカクカクと振る、うなずくようなしぐさが特徴です。通常のてんかん発作と異なり、けいれんなどの発作がないことから、発見が遅れてしまうこともあります。

首振り以外の主な発作症状

  • 眠気を感じているときに、突然手足を縮める発作が起こる
  • 体を折り曲げるようにお辞儀をする動作を数分間繰り返す
  • 笑顔がなくなる
  • 四肢をバンザイをするように繰り返し上げる
  • 首すわりやお座りができなくなる

様子がいつもと違うと違和感を覚えたら、すぐに小児科を受診しましょう。

11.チック症(チック障害)

口を開ける女の子

赤ちゃんが首振りを続ける場合はチック症の可能性も考えられます。チック症とは、本人の意思とは別に身体が勝手に動いてしまう障害で、まばたきや首振りなどの症状がよく見られます。

一般的には、3~4歳頃の幼児期、脳が未発達の成長段階での発症が多く報告されています。原因は特定されていないものの、ストレスや遺伝などが関係すると考えられており、女児より男児の発症が多いのも特徴です。

チック症の症状

チック症の症状は、運動チックと音声チックの2つに分けられ、首振り以外にも以下のような症状が見られます。

運動チック

  • 口を開ける
  • 口の周りを舐める
  • 舌を突き出す
  • 顔をしかめる
  • 肩をすくめる
  • 筋肉がぴくんと動く
  • 手をくねらせる
  • ジャンプをする
  • 片足を引きずる

音声チック

  • 奇声を発する
  • 自分の発言を繰り返す
  • 咳払いを頻繁にする
  • 鼻をふんふん鳴らす

チック症は、幼児期に発症することが多く、0歳の赤ちゃんでの発症はまれです。しかし、気になる症状がある場合は、やはり小児科を受診した方がよいでしょう。

首振りの様子をよく観察してください!

赤ちゃんが首を振る理由は成長の過程でもあります。遊んでいたり、意思表示をしているのであれば見守ってあげましょう。

首振りをすると頭が重い赤ちゃんは転んでしまうことも多くあるので、クッションなど倒れてもいい状態にしてあげるとケガにつながりにくくなります。

病気の疑いがある場合は、すぐに小児科に連れて行きましょう。まずはどんなふうに首を振っているのか、よく観察してみましょう。

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