イヤイヤ期いつから?対処法

イヤイヤ期はいつから?赤ちゃんの頃から始めるイヤイヤ対処法

赤ちゃんのイヤイヤ期っていつから始まるの?実は生後6ヶ月から1歳半ごろがイヤイヤ期スタート期!イヤイヤが始まったばかりの赤ちゃんがイヤイヤになってしまう理由、自己表現の特徴、対処法や接し方のコツについて解説します。イヤイヤが本格的になる前に知っておきましょう!

イヤイヤ期はいつから?赤ちゃんの頃から始めるイヤイヤ対処法

実は1歳前から始まっている?!赤ちゃんの「イヤイヤ期」の付き合い方

イヤイヤ期はいつからはじまるのでしょうか。イヤイヤ期の子供と一緒だと何をするにも時間がかかるし、買い物も一苦労です。「うわさには聞いていたけどこんなの聞いてなかった!!」と、「ネンネの赤ちゃんのときのほうが楽だった」と思うママも多いでしょう。

生まれたばかりの赤ちゃんは、一日中、寝て、泣いて、飲んで…ママは体力的には大変ですが、寝ているときやご機嫌のときに見せる天使のような赤ちゃんの表情には、全てを忘れさせてくれる癒しのパワーがあります。少しずつ夜中もまとめて寝てくれるようになり「少しは楽になったかしら」と思ったのもつかの間、「イヤイヤ期」がやってくるのです。

恐怖のイヤイヤ期は人へと成長する重要なワンステップ

イヤイヤ期は第一次反抗期ともよばれ、今まではママやパパにされるがままの受動的な存在だった赤ちゃんの、自己主張の始まりです。自分を表現し始め、意思を持って行動する「人」になっていく重要な成長過程であり、赤ちゃんが順調に成長している証でもあります。

人は、自分がしたいと思ったことを抑圧されると、それに対して「怒り」の感情を覚えます。大人は、自分がしたいことができなかった場合、その理由を理解して受け入れたり、自分の感情をコントロールするという対処方法を知っていますが、まだその訓練ができていない子供は、「怒り」の感情をそのまま表現します。それが、「あれにイヤイヤ」「これにイヤイヤ」をしている状態です。

イヤイヤ期はいつから始まる?

駄々をこねて寝てしまった赤ちゃん

イヤイヤ期は、一般的には1歳半~2歳にピークを迎えると言われています。よく「魔の2歳児」と言われますが、欧米でも「Terrible Twos」という言葉があるくらい、2歳前後が難しい時期であるのは世界共通で、同時にママのイライラもピークに達し、うまくいかない育児についていろいろと悩むことも多い時期でもあります。

このように2歳ごろにピークを迎えるイヤイヤ期ですが、実は最初の兆候は生後6ヶ月ごろから始まっています。

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生後6ヶ月から1歳のイヤイヤ

赤ちゃんは生後6ヶ月ごろになると体がしっかりしてきて、寝返りをうてるようになったり、支えがあればお座りの姿勢ができるようになります。離乳食も始まって、大きく変化を遂げる時期でもありますね。

この時期一人でご機嫌に遊んでいたのに、寝返りをうったら戻れなくなって大泣き…などミルクやオムツ以外の何かを伝えるかのように泣かれた経験はありませんか?
この場合は赤ちゃんが「元の体勢に戻りたい」という意思があるのにそれができず、どう対処していいのかわからないために「泣く」という行動にでたわけです。

「イヤイヤ」の傾向

他にも、ママが顔を拭こうとすると顔を振って嫌がったり、離乳食を口に入れるとべーっと吐いてしまったり、赤ちゃんは6ヶ月を過ぎると少しずつママを困らせるような行動をします。実は、これらはイヤイヤ期の始まりと言われています。

そのうち筋力も発達して自分の意思で動くようになってからは、おむつ替えを嫌がってすぐに寝返りをしてしまったり、ハイハイで逃げ回ったり…ということもよくあるでしょう。筋力が伴うにつれ、少しずつあらわれてきた「おとなしくおむつ替えをするのはいやだ」「おむつをしていないほうがいい」など自分の欲求を表現できるようになっているのです。

イヤイヤ期スタート期の「イヤイヤ」はすんなり収まる

6ヶ月~1歳ごろまでのイヤイヤスタート期は、まだこだわりが少なく興味の移り変わりも転々としているので、イヤイヤが発生しても割とすんなりとイヤイヤが収まるのが特徴でもあります。

6ヶ月から1歳ころまでの赤ちゃんのイヤイヤは、単に「お腹が空いた」「眠い」などの生理的欲求が満たされないためだったり、やりたいことがあるのに自分ではできなくて泣いていたりすることがほとんどです。
しかし、何か思い通りにいかなくて泣き出したけれど、泣いているうちに何に泣いているのかわからなくなってしまうこともよくあります。

1歳半から2歳は本格的なイヤイヤ期

イヤイヤ期真っ最中の赤ちゃん

1歳半ごろになると自己主張がますます強くなって記憶力もつくため、イヤイヤが長引いたりと、本格的にイヤイヤに手こずる時期に突入します。兄弟や家族、お友達など、自分とママ以外の人との関わりも増えてくるため、イヤイヤをする理由も複雑になってきます。
イヤイヤ期のピークを迎える2歳過ぎは、子供の個性が形成され始める時期でもあります。こだわりが強くなり、ママやパパを試すような行動をしたり、反抗すること自体が目的になることもあります。

いつまで続く?イヤイヤ期が終わるとき

あれもイヤ!これもイヤ!全部イヤ!!!!!と子供に振り回される生活が続くと、毎日お世話をするママにとっては大きなストレスになります。予定があっても時間に合わせて事を運ばせるのも一苦労、こんな生活がいつまで続くのかしら、と憂鬱になるママも多いですが、イヤイヤ期には必ず終わりが来ます

「赤ちゃん」から「子供」へ

だんだんと言葉の理解が進み、自分の思っていることがそれまでより上手に表現したり、ママやパパ、周りの言っていることもそれなりに理解できるようになると、赤ちゃんだった面影も薄くなり、周りの人たちと円滑にコミュニケーションをとるようになります。公園遊びや幼稚園などで少しずつ社交性も身につき、友達との遊びが楽しくなってくる3歳から4歳ごろにはそれまでのような駄々をこねることも減って行くでしょう。

イヤイヤ期には個人差あり

イヤイヤ期は個人差も大きく、中にはうちの子はまったくイヤイヤを言わないけど大丈夫?と心配するママもいます。また、2歳ごろまでは言うことを聞いていたのに、幼稚園に通うようになったらとたんに反抗的になった、という子もいます。イヤイヤ期が続く期間も、半年くらいの子から一年以上続いたという子までさまざまです。
「イヤイヤ」するもしないも、ひとりひとりの個性があるので、育児書や周りの子と比べる一方ではなく、個性もよく観察した上で対応しましょう。

6ヶ月~1歳半くらいまでの子供がイヤイヤになる理由

ギャン泣き中の赤ちゃんを必死であやす両親

産まれてから1年弱くらいまでの赤ちゃんは、眠くて不快、お腹が空いた、なんとなくさみしい、などの体の状態や気持ちを感じてはいるものの、それが何であるのか、どう対処したらいいのか…はもちろんわかりません。

徐々に赤ちゃんの中で意思が形成され感情を持つようになっても、まだちゃんと言葉での説明ができないので、気に入らないことは癇癪をおこしたり泣いて表現します。癇癪をおこされても、大人にはどうして泣いているのか理解するのが難しく、すると赤ちゃん側の収まらない癇癪はどんどんエスカレートして、子供自身も何で泣いているのかわからなくなってしまうことになります。ここでは、おもに6ヶ月から1歳半くらいまでの子供がイヤイヤになる理由をみてみましょう。

眠い・疲れた・おなかが空いた

眠い、お腹が空いた、などの生理的欲求がおこると、言葉の話せない赤ちゃんは泣いて訴えます。そして、眠いのになかなか眠りに入れない、お腹が空いているのに上手に食べられない、など、その欲求が速やかに満たされないと、癇癪へと発展してしまいます。

赤ちゃんの生理的欲求にはキチンと応えましょう

幼児期の生理的欲求を満たしてあげるのは、親子の信頼を形成する上で非常に重要です。食事や昼寝の時間などを決めて、規則正しい生活を送ることで、子供が眠いのかお腹が空いているのかが判断しやすくなり、対応もとりやすくなります。

謎のイヤイヤは言葉が未熟な故

生後6ヶ月を過ぎた赤ちゃんは生まれてから数ヶ月の間、毎日ママやパパからシャワーのように言葉を浴びているので、聞いている一方でも言われていることは少しずつわかってきています。

でもまだそれに対して言い返したり、自分の欲求を言葉で伝えることはできません。赤ちゃんは泣いて言葉にならない気持ちや要求を伝えようとしますが、ママはわかってくれない、そんなフラストレーションからイヤイヤや癇癪をおこしてしまいます。

自分でやりたいのにできない

1歳を過ぎると歩けるようになったり、手先も器用になってくるので、自分でできることも増えていきます。意思もでてくるので、自分でやってみたいことも増えていきます。

でも、まだまだ自分が頭で思うことと、実際にできることの間には結構な隔たりがあり、ブロックを高く積み上げたいと思っているのに、うまく積めずに倒れてしまった、自分で着替えたいのに、袖が通せない、ボタンが留められない…このような、やりたい自分とできない自分のギャップに、子供はムッと不機嫌になってイヤイヤしてしまったり、感情が爆発して癇癪をおこしてしまうのです。

やりたくないことをやらされる

逆に、やりたくないことをやらされるのも、子供のイヤイヤの原因になります。せっかくおもちゃで楽しく遊んでいたのに、ご飯を食べなさいと中断させられて嫌な気分になってしまうのです。
大人は時間にそって生活しているので、早くご飯を食べてほしい、寝てほしいと思いますが、子供にとって時間の感覚はないため、夢中でしていたことを途中で止めさせられるのは面白くありません。

ママに甘えたい

まだまだ小さいこの時期の子供は、お腹が空いたわけでも嫌なことがあったわけでもないけれど、なんとなくさみしい、ママのそばにいたい、ということもよくあります。さっきまでご機嫌で遊んでいたのに突然泣き出したり、ママのところにぐずりながら来るようなときは、ただ甘えたいことが多いのです。

1歳半~2歳以降の本格的イヤイヤ期のイヤイヤ理由

気に入らない事があり泣きわめく女の子

1歳半以降の子供は自分の感情を上手く伝えられず、もどかしいと感じることが多くなります。イヤイヤの理由としては、上記のほかに次のようなものも考えられます。

言葉のギャップ

2歳近くなると、だいぶ上手に言葉が使えるようになります。ママが言うことは全部わかっていますが、自分の言いたいことをきちんと表現するとなると、まだまだ完全にはできません。
言いたいことはあるのに上手く言えないもどかしさから、泣いたりたたいたり、物を投げたりする子もいます。
6ヶ月~1歳の赤ちゃんの頃と比べて意思も力もパワーアップしているので、「イヤイヤ」が目立ちます。

意地をはる

この時期には個人の性格が形成され、子供なりのプライドもでてきます。やろうと思ったのにできなかったことに関して、できないと認めたくない、できないと思われたくないという気持ちから、赤ちゃんの頃とは比べ物にならない癇癪をおこすことがあります。

こだわり

1歳までとは違い、1歳半以降くらいからは自分のやり方にこだわりを持つ子供が多くなります。例えば、外出先から家に帰ったときの手順を決めていて(郵便ポストを確認してからドアを開ける、カバンを持ったまま靴を脱ぐ、など)、少しでも順番が違ったり、ママが先にやってしまったりすると、怒って泣き叫んだりします。

イヤイヤスタート期の接し方【6ヶ月~1歳半くらいまでの赤ちゃん期】

地面に突っ伏した歩きたくない女の子

ママは毎日、子供のイヤイヤと付き合わなければいけないので大変ですが、親子ともどもなるべくストレスにならないように、上手にこの時期を乗り越えたいものです。
ここでは、主に6ヶ月から1歳半くらいまでの子供のイヤイヤ期への対処法をみていきましょう。

イヤイヤが始まってしまったときの対処法

避けらない子供のイライラですが、一緒にいるママもイライラすると、子供はますます興奮しますので、上手に対処し、成長を待ちましょう。

「イヤイヤ」に共感してあげよう!

子供のイヤイヤに対して第一の鉄則は、「共感」して、一旦子供の気持ちを受けとめることです。
例えば、ベビーカーに乗りたくなさそうな「イヤイヤ」が始まった場合には、「そうなんだ、○○ちゃんはベビーカーに乗りたくないんだね」と、子供の乗りたくないという気持ちを認めてあげてください。その上で、「いつもは好きなのにどうして今日は乗りたくないのかな?」「歩きたい気分なのかな?」と乗りたくない理由を聞いてみましょう。

すると、言葉への理解が進んでいるようなら、乗りたくない理由にはうなづいたり反応を示してくれるでしょうし、ママは自分が乗りたくないのをわかってくれたと気付いた瞬間、今度はすんなり乗ってくれる可能性があります。いずれにせよ、感情が大きく爆発するのを防ぐことができます。
ママが自分の意見を聞いてくれたということで自己肯定感にもつながり、少し先の将来の自立もスムーズに進みます。

6ヶ月~1歳半は「気をそらせる」が有効

共感はしても、子供の意見に従うわけにいかないときもあります。そんなときは、「ベビーカーに乗りたくない気持ちはわかったよ。でもこの道は車が多いから危ないよね」と、なぜベビーカーに乗ってほしいのか、理由を説明しましょう。子供が赤ちゃん過ぎてわかっていなくても理解を促すママの姿勢はとても重要です。
その上で、「あっちにかわいいワンちゃんがいるよ。急いで行ってみようか」と半ば勢いでイヤイヤな気持ちをそらせてみましょう。1歳半くらいまではまだこだわりが少ないので、興味の移り変わりも早いものです。すんなりと気持ちを切り替えてくれることもあります。

それでもイヤがる場合には、時間をおいてもう一度聞いてみるのもいいでしょう。
また、いったん泣き始めると、子供は何で自分が泣いているのかわからなくなるときもあります。そんなときは、外に出るなど場所を変えて気をそらせると、機嫌をなおしてくれることがあります。

子供に選ばせる

赤ちゃんや子供が癇癪をおこす理由のひとつは、「自分でしたいから」。ママにとっては赤ちゃんだと思っていても、本人は一人前のつもりなのです。例えば着替えのときに、ママが出してきたTシャツをイヤ!と拒否したら、別のシャツも何枚か出して子供に選ばせてあげましょう。複数の選択肢から自分で選ばせることによって、子供は自分で決めたと自尊心が満たされます。

ぬいぐるみやキャラクターの助けを借りる

なんでもかんでもイヤ!と言う子供には、子供が大好きなキャラクターの助けを借りてしまいましょう。例えば、お風呂に入りたくないとイヤイヤしている子供には、「アンパンマンが○○ちゃんと一緒にお風呂のおもちゃで遊びたいって。行ってみる?」という具合に誘ってみましょう。まだ比較的簡単に気持ちが切り替えられる1歳代までの子供は、案外素直に聞いてくれることもあります。

イヤイヤが収まるのを待つ

イヤイヤの気持ちを共感してあげても、気をそらせようとしてみても、キャラクターの力を借りても、何をしてもダメな場合は、危険がないことを確認した上で、その場をそっと離れてしばらくほっておきましょう。

ママがなだめようと話を聞いてくれたのに泣き止まずにわがままを言っていたら、ママがその場を離れてかまってくれなくなってしまった、という経験を通して、子供は自分の行動が正しくなかったことを学べます。

イヤイヤ期にイライラしないママになろう!

ママに抱っこされて泣き止んだ赤ちゃん

本格的なイヤイヤ期の前、6ヶ月~1歳くらいの「イヤイヤスタート期」はママの心構えにも大切な時期となります。本格的なイヤイヤ期にイライラしないために、赤ちゃんの成長に合わせてママも少しずつ準備をはじめましょう。

大切な成長過程だと意識しよう

お世話をするママやパパにとってストレスの多い子供のイヤイヤ期ですが、子供の心身の成長にとっては通らなくてはいけない、とても重要な時期なのです。。「自分」しかわからなかった赤ちゃんが、周りの人とぶつかることによって「他者」というものを意識し、他者にも自分と同じように「気持ち」があること、自分の感情を他者にぶつけたらどうなるのか経験し、やがて人の意見を聞くこと、我慢すること、泣くこと以外にも気持ちを伝える方法があること、などを学んでいきます。

逆に、イヤイヤ期を経験して自分の感情をコントロールすることを学習できないと、思春期以降に大きな反抗期となったり、社会問題にもなっているようにキレる子供へと成長してしまう可能性もあるのです。もちろん子供のイヤイヤを防ぐことにはなりませんが、この時期の子供は、将来自立した大人へと成長するための大切な訓練をしている最中なんだ、と意識することが大切です。

いいことをしたときはきちんと褒めましょう

子供は、どんなに叱られても親のことが大好きです。どの子も親にかまってほしい、自分のことを認めてほしいと思っています。
子供がいいことをしたときは、きちんとほめて、「○○ちゃんのことをちゃんと見てるよ」というメッセージを伝えてあげてください。ママは自分のことをちゃんと見ていてくれている、認めてくれていると思うことで子供は安心し、イヤイヤが収まることもあります。

時間に余裕を持ちましょう

子供はお出かけ前や、家事で手が離せないとき、時間のないときに限ってぐずぐずしたり、イヤイヤをするように感じます。でも実は、普段は気長に付き合ってあげているちょっとした自己主張やこだわりも、大人が急いでいるときにはわがままと感じてママがイライラしている可能性があります。

筆者も経験がありますが、子供の行動に怒ってしまったときは大抵、急いでいて自分がイライラしていたという、大人の都合だったことが多かったように思います。
子供の気持ちをきちんと受けとめて適切な対処をするためには、なるべく時間に余裕を持つように努めるのがいいでしょう。

お出かけ前にイヤイヤをすることが多いようなら、出かける準備を早めに始めておけば、子供が自分で着替えたいと言いだしてもやらせてあげられます。お出かけの内容によっては、少しくらい遅れてもいいや、くらいの気持ちでいると自分も楽になります。時間に余裕を持つことによって、ママの気持ちにも余裕ができ、子供がイヤイヤをおこすことも減ることでしょう。

NGな叱り方を知りましょう

おでかけ先でギャン泣きするイヤイヤ期の赤ちゃん

イヤイヤ期の子供に対して、やってはいけない叱り方があります。イライラした勢いで、やってはいけない叱り方をしていないか、振り返ってみましょう。

やってはいけないことの基準を決める

「ダメ」はとても大切な言葉です。日頃から「ダメ」を使って子供の行動をコントロールしようとしていれば、子供は、「ダメ」と言われると反発するようになってしまいます。
また、なんでもかんでもダメダメと言われると、子供はなにがよくてなにがよくないことなのか、判断ができません。また、親が余裕のあるときは大目に見るなど、大人の都合で子供に行動を要求するのは混乱させるだけです。

「ダメ」は、危険なことや他の人を傷つける恐れがあることなど、本当にやってはいけないことに言うべきで、その場合はなぜやってはいけないのか、理由があって言っているんだということをきっちり伝えて、毅然とした態度で「ダメ」と言いましょう。子供にもわかるように「ダメ」の基準をきちんと考え、決めておくと良いです。

頭ごなしに叱らない

毎日「イヤ!」を連発されるとママもイライラして、「なんでいつもそんなこと言うの!」と感情的になってしまいがちです。でもいつもネガティブな言葉で叱っていると、子供は「自分の行動が否定された」と思ったり、「自己主張してはいけないんだ」と思うようになる恐れがあります。それが続くと自分はダメな子だと思うようになってしまい、自己肯定感や将来の自立に悪影響を与える場合もあります。

曖昧な言葉で叱らない

「いい加減にしなさい」。これもママがイライラして使ってしまいがちな言葉です。しかし、小さな子供にとっては、いい加減にしなさいと言われても、一体次にどんな行動をとったらいいのかわかりません。子供にどうしてほしいと思っているのか冷静に、具体的な言葉で伝えてあげるようにしましょう。

交換条件を出さない

「そんなことをするなら今日のおやつはなしね」と交換条件を出すのも、やってしまいがちなパターンです。子供はおやつをもらえないのはイヤなので、ママが言っていることには納得していないけれども、言うことを聞かざるをえなくなってしまいます。結局、なぜその行動がいけなかったのかはわからないままになってしまいます。

イヤイヤ期には完璧を目指さず笑って過ごそう

一日中、子供のイヤイヤに付き合って、親にとってもイヤイヤ期は大変な時期です。この時期を笑って乗り越えるために最後にもう一つ、大切なことは、すべてを完璧にこなそうとしないことです。「そんなにお風呂に入りたくないなら一日くらい入らなくてもいいか」と思うことができれば、ママも気持ちが楽になります。

子供は親がさまざまな状況に対応する様子を見て、その姿からどう行動すればいいのかを学んでいます。ママが穏やかな気持ちで毎日を過ごしていると、それは必ず子供にも伝わります。そしていつの間にか、ちゃんと話せば納得してくれることが増えた、と子供の成長を感じられるようになります。

イヤイヤ期は誰もが通る道です。悩んでいるのはあなただけではありません。過ぎてみればあっという間のイヤイヤ期。自分の感情をコントロールするという大切な訓練をしている我が子を、気長に温かく見守ってあげてください。