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乳幼児健診の目的と健診内容

乳幼児健診の内容は?各健診の目的、健診時期や概要

乳幼児健診は赤ちゃんの健康を守るために必ず必要なものです。定期健診と任意健診の違い、成長毎に受ける健診の時期や目的、内容などをもう一度確認しましょう。赤ちゃんは言葉を話せないのでママがしっかり見守り病気の早期発見に努めましょう。

乳幼児健診の内容は?各健診の目的、健診時期や概要

乳幼児健診の目的とは?各乳幼児健診の時期&内容

乳幼児健診の目的は赤ちゃんの現在の健康状態や発育状態、先天的病気があるかどうかをチェックします。定期的に健診をすることで、病気を早期で発見することができます。

また、ママが育児に関して気になっていることを相談したり、ママの悩みを相談したりすることもできます。普段、外に出て相談する場所がない人にとっては、行政に相談できる有意義な場にもなります。

乳幼児健診は何のためにする?

桜の下でお花見を楽しむ赤ちゃん

前述した通り、乳幼児健診は赤ちゃんの健康状態、先天的な病気がないかなどをチェックするために行われます。
また、育児に関する相談をする場としても重要です。

赤ちゃんの健康状態の確認

赤ちゃんの健康状態の確認としては身長、体重、頭囲・胸囲の測定はもちろんのこと、以下のことを確認します。これらの状態を確認するために様々なチェックが行われます。

  • 発育や栄養状態に問題はないか。
  • 先天的な病気はないか。
  • 予防接種はしっかりと受けているか。
  • 歯科検診を行い歯の生え具合や虫歯があるかどうかのチェック。

母親の不安を相談

ママの不安の相談としては、母乳育児の悩みや育児をしていて気になっている行動などを相談することができます。なかなか相談する場所がない現状では、公の場で相談できる場は貴重な機会になります。

育児に関して気になっていることや、母乳育児の悩みを聞いてくれる場として活用しましょう。自治体により別室を用意して、親身になって相談に乗ってくれるところもあります。この場で相談すると、その後も保険師さんから連絡してくれることもあります。

乳幼児健診はいつあるの?

乳幼児健診の帰りにママに笑顔を見せる赤ちゃん

乳幼児健診には任意のものと定期のものがあります。健診の時期は国で定められているため、全国共通です。定期のものは無料で行われており、全国の自治体で必ず行われているものです。定期健診の時期は以下になります。

  • 3~4ヶ月健診
  • 1歳半健診
  • 3歳健診

任意の健診としては以下のものがあります。こちらは自治体により、補助される場合もあるので、必ず住んでいる自治体に確認しましょう。

  • 1ヶ月健診
  • 6~7ヶ月健診
  • 9~10ヶ月健診
  • 1歳健診
  • 2歳健診

1ヶ月健診

頭を抱えて熟睡する生後1ヶ月の赤ちゃん

1ヶ月健診では成長具合の確認として、体重がしっかりと増えているか、先天的な病気がないかを確認します。また反射のチェックとして、モロー反射、把握反射、吸綴反射を行います。初めての健診になるので、赤ちゃんの状態をしっかりと確認してもらいましょう。

成長具合の確認

重要なのは体重がしっかりと増えているかです。生後1カ月は体重が急激に増える時期です。標準としては1日30gずつ増えていくものですが、思ったよりも増えている赤ちゃんや、増えていない赤ちゃんもいます。

この時期の平均体重は3,000~5,000gですが、お医者さんから注意されなければ特に問題はありません。また、先天性の病気があるかどうかもチェックします。そのために全身のチェックもします。

反射のチェック

■モロー反射

赤ちゃんの体を急に動かしたり、音を出したりして手が動くかどうかを確認します。また、股関節が動くかどうかも確認します。

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■把握反射

手のひらを刺激して、指を握るかどうかを確かめます。

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■吸綴反射

口の周りを刺激して吸いつくかどうかのチェックをします。

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3~4ヶ月健診

生後3ヶ月の赤ちゃんに寄り添う優しいわんちゃん

3~4ヶ月健診では心音のチェック、先天性の病気のチェックなどはもちろんのこと、首が座り始めているかどうか、股関節の動きはスムーズかどうかなどをチェックします。

成長具合のチェック

この時期に特にチェック項目として重要なのは、首の座りと股関節脱臼です。ただし首が完全に座ってなくても心配はありません。寝ている赤ちゃんの両手を持って起こした際に、頭が付いてくるかどうか、うつ伏せにして首が上がるかどうかをチェックします。

股関節脱臼については1ヶ月健診の時よりも検査がしやすいので、1ヶ月健診と同様、3~4ヶ月健診でも同様に検査します。股関節がスムーズに動くかどうか足を持って動かしてチェックします。

悩みの相談

3~4ヶ月健診は初めての自治体のチェックになります。これから始まる離乳食についての指導もあります。育児の悩みなど保険師に相談することができます。普段は相談する機会がない人は、遠慮なく聞いてみましょう。その後のフォローも期待できます。

6~7ヶ月健診

うつぶせ寝をする生後6ヶ月の赤ちゃん

6~7ヶ月健診の重要なチェックポイントはおすわりができるかどうかと物をつかむことができるかどうか、また寝返りができるかどうかです。ただし、寝返りに関してはしない子もいるので、寝返りをしていなくても特に問題はありません。お座りもしっかりできない子はいますので、腰が座ってきているかどうかをチェックします。

成長具合のチェック

おすわりに関しては、赤ちゃんを実際に座らせてみてチェックします。ずっと座っていられなくても、成長しているかどうかをチェックすることが目的なので、特に問題はありません。

寝返りに関してはできる子もいればできない子もいます。寝返りをする時期は個人差がかなりあるので、この時期にできていなくても、全く問題はありません。家ではできている場合はその様子を伝えましょう。

ハンカチテスト

ハンカチテストとは、顔の上にかけられたハンカチを自分の手で払いのけることができるかのテストです。嫌がったり遊んだりと反応があれば良いです。こちらも泣いてしまってできない場合もあるので、家で出来る場合はその旨を伝えましょう。

9~10ヶ月健診

スイカの上下服を着る生後11ヶ月の赤ちゃん

9~10カ月健診の重要チェックポイントはハイハイができるかどうかと、つかまり立ちができるかどうかです。また「パラシュート反射」といって、体が前に倒れた時に体を支えるかどうかのテストを行います。

成長具合のチェック

ハイハイの様子をチェックします。全くハイハイをしていなくても、手足や背中がしっかりと発達しているかをチェックします。ハイハイをしていないのにつかまり立ちをする赤ちゃんもいるので、ハイハイをしていなければ必ず問題があるというわけではありません。

つかまり立ちは物に使って立つかどうかのチェックをします。まだつかまり立ちをしない子供もいるので、その場合は立たせた時の姿勢を見ます。

パラシュート反射

赤ちゃんの両脇を抱え、前に急に傾けた時に、両手を前に出して体を支えようとするかどうかのチェックをします。歩くようになって転んだ時に手が前に出ますが、この本能的な動きを指します。

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1歳健診

ひらがなの表が意味不明で困る1歳の赤ちゃん

1歳健診ではひとり立ちや伝い歩きができるかどうか、言葉が理解できるかどうかのチェックをします。言葉を理解していると言っても完全に理解しているわけではないので、理解している様子が見られれば良いです。

成長具合のチェック

ひとり立ちができるかどうかをチェックします。ひとりでずっと立っていられなくても、発達の様子をチェックするのが目的です。伝い歩きも同様です。この時期にまだできない赤ちゃんも多いので、この時期にできなくても問題はありません。

言葉のチェック

前述したように言葉を理解しているかどうかといってもはっきり理解しているわけではなく、「あうあう」という程度の赤ちゃんがほとんどです。中にはいくつかの言葉をしゃべる赤ちゃんもいますが、この時期にしゃべらなくても問題はないいでしょう。

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1歳半健診・2歳健診

車の中で服を脱ぎだす1歳半の男の子

1歳半健診、2歳健診ではひとり歩きがどの程度できるかチェックします。この時期になるとほとんどの赤ちゃんが歩けるようになります。また、言葉や音への反応をチェックします。さらに歯科検診も行われ、虫歯のチェックをします。

成長具合のチェック

ほとんどの赤ちゃんがひとり歩きできるようになります。ただし、ずっと歩いていることはできず、途中で転んでしまうこともあります。バランスを取ろうとしているかどうかもチェック項目の一つです。

言葉や音への反応のチェック

この時期になると物の名前や自分の名前が分かるようになります。「ワンワンは?」と聞いて、指差しできるかどうかをチェックし、言葉を理解しているかどうか、コミュニケーションをとろうとしているかどうかを確認します。

また、意味のある言葉、「パパ」「ママ」などの言葉をどれぐらい話せるかもチェックします。

虫歯のチェック

歯の生え方や虫歯がないかどうかのチェックが行われます。虫歯がある場合は歯磨き指導をされる場合があります。また、虫歯がある場合は歯医者に行く必要がありますので、その場合は小児歯科に行くようにしましょう。

3歳健診

パンダの被り物をかぶるひょうきんな男の子

3歳健診では片足立ちやジャンプ、積み木を積むことができるかなど発達の様子をチェックします。また言葉に関しては名前や年齢が言えるかどうかのチェックがなされます。歯科検診もありますので、虫歯がある場合はフッ化物を塗布される場合があります。

成長具合のチェック

成長具合のチェックとして、片足立ちやジャンプができるかどうかを確認します。また積み木をつむことができるかどうかのチェックも行われます。

言葉のチェック

自分の名前や年齢が言えるかどうかのチェックをします。この時期になると2語文は話せることが一般的なので、どの程度会話ができるかもチェックされます。健診の際にはうまく話せない子もいるので、家での様子を聞かれた場合には家でどれくらい話すことができるのか伝えるようにしましょう。

歯科健診

乳歯が生えそろう時期ですので、歯の状態がどうか、虫歯がないかのチェックがされます。虫歯がある場合、自治体によってはフッ化物の塗布を行う場合があります。

乳幼児健診の費用と場所は?

乳幼児健診の場合、定期健診は無料で行われますが、任意検診の場合は自治体によって違います。任意検診の費用に関しては、住んでいる自治体に確認してみましょう。自治体によっては補助がある場合もあります。場所は1ヶ月健診の場合、出産した病院で健診を受けるママが多いです。定期健診は自治体が指定した保健センター、定期健診は病院や小児科で受ける場合が多いです。

乳幼児健診の費用は自治体によって違う

乳幼児健診が嫌で真顔で抵抗する赤ちゃん

前述したように任意の乳幼児健診の費用は自治体によって違います。しかし、定期健診は無料で行われています。

無料の健診は?

定期健診は自治体に関わらず無料になります。定期健診は3~4ヶ月健診、1歳半健診、3歳健診になります。

任意健診で有料の自治体は?

任意検診は自治体によっては無料です。例えば横浜市は、生後12カ月まで医療機関で乳幼児健康診断を3回受診することができます。このような自治体もあるので、住んでいる自治体に確認してみましょう。

健診によって受ける場所が違う

これから車で乳幼児健診に向かう女の子

前述したように健診よって受ける場所が違います。事前に自治体から連絡がありますので、場所を間違えないように事前にチェックしておきましょう。

病院

1ヶ月健診はママが出産をした病院で行う方がほとんどです。退院する前に1ヶ月健診の日程を予約するのが普通です。
任意検診の6~7ヶ月健診、9~10ヶ月健診、1歳健診、2歳健診は出産した病院ではなく、近くの病院や小児科で行うことが多いようです。

今後、かかりつけ医になる可能性がある小児科を決めて、そこで行うようにしましょう。そうすることで今後の成長の様子も継続的に看てもらえます。

保健センター

定期健診は自治体が指定する保健センターで、集団で行われます。大変込み合うので、時間には余裕を見て行くようにしましょう。自治体によっては開始時間の前から並んでいるところもあります。事前に他のママから情報を得た置いた方が無難です。

また、健診の間、待たされる時間も予想されますので、待っている間、どのように過ごすのか考えておいた方が良いでしょう。おでかけグッズは持っていくように行きましょう。定期健診は前述したように3~4ヶ月健診、1歳半健診、3歳健診です。

乳幼児健診は必ず受けましょう

定期健診は赤ちゃんの成長状態や先天的な病気の有無などをチェックするだけでなく、ママの育児の悩みなどを相談する場としても重要です。必ず受けるようにしましょう。

また、任意検診は受ける必要はないのですが、横浜市のように自治体によっては健診費用を補助している自治体もあるので、その場合には利用するようにしましょう。
当然ですが、赤ちゃんはまだ自分の体の具合を説明できません。赤ちゃんのかわりにお母さんがしっかりと赤ちゃんの状態を説明してあげましょう。