育児に疲れたときの対処法

育児に疲れた…赤ちゃんとの生活に煮詰まったときの対処法

育児に疲れた、赤ちゃんから逃げたいと感じたらママの心は相当お疲れモード、SOSを発しているのかもしれません?! 。赤ちゃんはまだ自分の意思を言葉で伝えられない分、毎日の子育ては本当に大変ですよね。世の中のママが抱えている育児疲れの原因と育児疲れをため込まない考え方や対処法をご紹介。

育児に疲れた…赤ちゃんとの生活に煮詰まったときの対処法

育児疲れた、赤ちゃんがイヤと感じたら。原因と解決法は?

育児疲れは耳にタコができるくらいよく聞く言葉で、育児に疲れたという状況は誰もが一度や二度や三度くらいは経験しているはず。なのに、「なんだか赤ちゃんが可愛いと思えない」「毎日暗い気持ちがぬぐえない」というときに、「あ。私、お疲れモード。育児疲れかな?」と冷静に自分の状況を把握出来る人も少なく、大抵の場合、育児の疲れに気付かぬままずぶずぶと我が子に対してマイナスの感情を抱いてしまいます。
愛おしくてたまらないはずの我が子なのに、触りたくない・見たくない・声を聴きたくないと感じてしまったらどうすれば良いのでしょうか?
今回のテーマは「育児疲れの原因と対処法」。我が子に対するマイナス感情は、育児に疲れたママの心のSOSサインかもしれません。

育児疲れを感じないママはいない!

専業主婦だから、育児と家事を完璧にこなさなければいけない決まりはありません。そもそも「専業主婦と会社勤めの夫ではどちらが大変か」と比べようとするのが間違いで、「専業主婦だから○○」「専業主婦なのに○○」などと考えるべきものではないのです。仕事でミスを繰り返して凹むときもあるように、上手くいかない子育てに煮詰まってしまった自分を責める必要は全くありません

女性は妊娠・出産を経て対面した愛する我が子なのに・・・育児はいつも戦い

出産から始まる育児との戦いの日々

女性は10ヶ月もの間お腹の中で赤ちゃんを育てていきます。その間、つわりで思うように食べられなくなったり、頭痛や吐き気で起き上がれないほどの苦痛を感じる日もあります。
特に胎動を感じるようになってからは毎日24時間お腹に赤ちゃんの存在を感じ、マタニティ期間は幸せでもありますが、実際は急激な体調変化や体型の変化に戸惑い、思うように動けなくなったり、具合が悪くなってしまう日々は決して楽なものではありません。

そんな妊娠期間が終わり迎える出産では今まで経験したことにないような痛みの末に、可愛い赤ちゃんと対面した瞬間には、妊娠出産の苦労が全て吹っ飛ぶ感動は確かにあったはずですが、出産を皮切りに始まる育児の日々は、疲れただなんだと言っている暇もありません。
そんな激流のような毎日に流されまくってふと気が付くと、「愛おしいはずの我が子があれ?」と言うような感覚に襲われてしまうときがあります。

新生児の頃はおっぱいをあげて寝かしつけるの繰り返しなので、自分がおっぱいマシーンのように思えてきますし、生後半年にもなると泣き声も毎回パワーがみなぎり、離乳食が始まれば1日中キッチンと食べこぼしの掃除と食べこぼしの洗濯と、家政婦おばさんと化している自分に気が付きます。

妻は専業主婦だから自由な時間がたくさんある、時間の融通も利く?会社勤めの男性陣は妻に対しそういう甘っちょろい見方をする傾向がありますが、自分の人生の全てを家族をサポートする時間にあてがわれたときの負担計り知れません。オシャレだけでなく食事にかける時間やトイレの時間までも侵害され無くなっていくと、ママ達は心身ともに疲れ切ってしまうのです。

育児に疲れたママが愛おしいはずの子供の前から逃げ出してしまいたいという感情に駆られたらお疲れレベルは限界に到達する寸前かも?育児疲れは誰にでも起こり得ること。1人の人間を育てるということは、そんなに簡単ではないのです。

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育児疲れでいっぱいいっぱいになってしまう原因

育児に疲れたとき赤ちゃんが疎ましく感じてしまう瞬間もありますが、それは一時の感情であって大抵は本当に嫌なわけではありません。心から愛している対象にも、ふとそのような言葉が出てしまうこともあります。
それは何故でしょう?何らかの原因があるはずです。多くのママ達が育児に疲れた状態をこじらせてしまう原因を考えてみましょう。

原因1.自分の時間が本当にない

育児と家事に追われて時間が足りない

「子供が寝ている間に、晩御飯を作らなきゃ」「子供がお昼寝しているときに、アイロンがけをする」など、子育ての空き時間を家事に費やしている人は多いはず
現在2児の母の筆者も、1人目を産んだ直後から「産んだ瞬間から自分の時間が無くなった」という問題に直面しました。1日の主役は基本的にあかちゃんのお世話。授乳・おむつ替え・寝かしつけ・泣かないように抱っこするなど、目の前にいる我が子に大幅に時間を持っていかれ、その合間は家事にあてがわれ、自分のしたいことをする暇はありません。

ですが、育児はカンタンではないことくらい頭では理解していますし、最初は自分のしたいことなんて一番後回しでも良いと思ってしまうのです。
そうしていつでも自分のことは、後回し!美容院に行きたい、カフェでコーヒーを飲みたい、お昼寝したい、映画を観たい、読書をしたいという、自分がやりたいと思うことについて、思うようにできないまま、自分のしたかったことや子供が産まれる前には当たり前のように出来ていた息抜きの方法を忘れていきます・・・。

子供が産まれたあと、1日24時間が、1年365日が突然大きく変わり激動の毎日となりますが、子育てはして当たり前!と言う想いがストレスにうっすら気付いた自分を抑圧している面はないとは言えません。
ですが、夫が帰るなり「仕事っていいながら外食できていいよね!」「ゆっくりお風呂に入れていいわね」とつい八つ当たりしてしまいそうになる気持ちは、あまり男性にはわかってもらいにくい部分と言えます。

原因2.誰も褒めてくれないし、達成感がない

仕事をしているときには、プロジェクトが成功したり目標の売上金額を達成したりと、目標や結果を明確にしていれば達成感があったことでしょう。
しかし、日々同じことを繰り返し長期的に子供の成長を見守リサポートしていく子育てでは、会社の仕事のように達成感を味わうことがなかなか難しいものです。子供は一日一日成長していますが、毎日のように目に見える変化に感動できるものでもありません。

ふとした瞬間、穏やかな笑顔を見せたり、喃語で自己主張するようになったり、ひとりで立てた!といった成長に気付いた瞬間はうれしいですし、授乳・洗濯・寝かしつけ・料理・掃除など、育児や家事に関することが1つ終了するたびに、ちょっとした達成感を味わうことは出来ますが、子供の成長に自分の努力が報われたという心の充実感を味わうのは難しいところがあります。

例えば「子供が離乳食を全部食べることが私の目標」と定めても、子供も体調やご機嫌によって、食べる?食べない?が左右されるため達成の位置づけに困ってしまいますね。子供が離乳食を全部食べてくれるように、本やインターネットで検索して一生懸命作ることもできますが、それで全部食べてくれたとしても子供を通して自身が仕事の成果のように純粋な達成感を感じるのは無理やり感があるのです。

原因3.1人で何でもしなければいけない状況

家事育児に立ち向かう女性

今どきは夫が長男であっても両親と離れてパパママ子供で暮らす家族は多いですが、仕事の都合という理由以外にもおじいちゃんおばあちゃんと一緒に住まない分トラブルもなく気が楽、と言う大人の事情を考慮しての核家族も少なくありません。

子供がある程度大きくなると不便さも感じなくなるのですが、子供が小さいうちは「体調が悪いから、代わりに幼稚園に送ってくれる?」「子供が熱を出しているから、コンビニにスポーツドリンク買いに行ってくるね」ということも出来ず、ジジババの手を借りれる環境に比べるとやっぱり大変です。

1人で何でもしなければいけない状況では、体調が悪いからと言って誰かが代わってくれるわけでもないですし、子供が風邪をひいたとき喉に通りやすいゼリーやイオン飲料を買ってきてあげたくても熱を出している子供1人自宅に置いてはコンビニにすら出掛けにくいものですよね。
頼れる人が近くにおらず「どうしよう・・・」という状況にぶち当たるのもしばしば。不安と安堵の繰り返しは想像以上にエネルギーを消耗します。

原因4.社会からの疎外感

子供が小さいうちは、授乳・離乳食・お昼寝の時間があるので、なかなか外出のタイミングを掴めないことも少なくありません。実際、子供が風邪を引いて寝込んだときには、1週間自宅にこもりっきりで看病していたというママも少なくありません。
誰とも話すことなく1日が終わってしまったという日の連続も想像以上にママのメンタルを蝕みます。他の大人と関わらない状況ではなんでも自分で考え決めていくのですが、ふとしたときに自分を保てない不安感・社会からの疎外感に襲われてしまうことも。妊娠前はバリバリ働いて、毎日同僚や他の会社の人達、友達などたくさんの人と接していた人にとってはストレスとなることも。

原因5.睡眠不足

育児は睡眠不足がつきもの

新生児のときにはよく眠っている赤ちゃんも、生後1ヶ月を過ぎると夜中に何回か起きるようになります。母乳やミルクをお腹いっぱい飲んでコテンと寝てくれれば良いのですが、何時間も泣き続けたり、目が冴えてしまうとママは大変です。
赤ちゃんに「今は夜中だから、寝ようね~」と教えたところで、すぐに眠ってはくれるワケもなく、好きなだけ眠っていた妊娠中が、とても懐かしく思えてくることでしょう。

人間が生きていく上で、睡眠はとても大切なのは、身体と脳をしっかりと休ませることによって、活力がみなぎり活動的になることが出来るからです。しかし、毎日寝不足状態のママはどうでしょうか?身体を回復させる時間を確保できていないわけですから、当然疲れやすくなりますし、そのうち身体だけでなく心も疲れ果ててしまいます。

「たかが睡眠不足だから、大丈夫」と強がるママもいますが、睡眠不足を侮ってはいけません。十分な睡眠時間を確保できていないのですから、ママが疲れるのも当然です。

原因6.育児の大変さを誰にも分かってもらえない虚しさ

パパの育児に対する理解が、非常に重要です。
例えば日中1人で子育てをしながら、家事もすべてこなしているママに対して「俺は会社で大きなプロジェクトを任されているんだから、お前よりも大変なんだぞ」「自宅にいればいいんだから、朝晩満員電車に乗らなくていいし楽でいいよなー」と心ない言葉を投げつけたらイラッとしますよね。
きっと、1日の疲れがより大きなものとなって、ママにのしかかってくることでしょう。

先にも述べたとおり、育児と仕事は比べるものではありません。それぞれに大変なところがあるわけで、夫婦それぞれがそれぞれの業務を担当して家庭を支えているのすから、お互いに労っていくことが大切です。

どんなにクタクタになっていても「ママ、今日も子育てお疲れ様♥」と愛するパパからの労いの言葉があったほうが良く、育児の大変さを誰にも分かってもらえない日々が続くと、その状況にだんだん虚しさを覚えて、子育てのストレスも疲れも抱え込んでしまうのは当たり前です。

ママの育児疲れ解消法

お家で家事育児を担当するママは無意識に無理をしがちですが、「育児につかれたな」「子供から逃げたい」と感じたらそれを放っておかないようにしましょう。

たかが育児疲れだと甘く考えていると、其れこそ一筋縄では解決ができない心の病につながってしまう可能性があります。
睡眠障害や摂食障害などを引き起こしかねない「育児ノイローゼ」、喋りたくもなくなるほどなど夫が嫌いになり夫婦の離婚の原因にもなる「産後クライシス」、子供に食事を与えないなどの「育児放棄」という深刻な問題を招いてしまうことのなように、子供を愛する力もなくなるほど心身共に無気力になってしまう前に手を打ちましょう。

育児に疲れたなと感じたら、どのようにして心と体の疲労を解消していけば良いのでしょうか?オススメの方法をピックアップしてみました。

お喋りが好きなら誰かとママトークする時間を作ろう

ママトーク

男性のように「アルコールの力を借りないと、同じ相手と長時間おしゃべりをしていられない」という人もいますが、多くの女性はアルコールなしで何時間でも話せるくらいおしゃべりが好きなのでは?育児疲れを感じたら、同世代の子供を持つママ友や、気の置けない友人とおしゃべりするのはいかがでしょうか?

パパが会社勤めをしている手前、「家事があるから、なかなか友達と遊びに行けなくて・・・」と、遠慮をして出かけられない人もいますが、誰もが仕事の途中で自分の気持ちをリフレッシュするように、家事育児をしていくため不可欠なリフレッシュであると考えましょう。

インターネットショッピングで自分にご褒美

普段は子供がいると買い物するにしてもゆっくり洋服も見られないし、美味しいものを食べに行きあくても子供と一緒に行けるレストランが限られてしまいます。
消費に費やす時間も大きく制限されてしまうのが育児と言うものですが、仕方がないとねじ伏せていてはストレスの元なので、普段の買い物はインターネットショッピングを軸にしてみましょう。

通販なら時間に縛りはなくいつでも自宅で商品を吟味できるので、子供がお昼寝をしている間、ティータイムを楽しみながらのお買い物は慣れたもの勝ちです。
自分が欲しいものを手に入れたときの喜びは、ストレスを解消してくれますよ!無駄遣いに気を付けながらも、いつも頑張っている自分に、たまにはご褒美をあげても良いのではないでしょうか?

趣味を持つことは大切です

自分の時間軸が大きく変わる出産。
その前はどのようにして毎日を過ごしていましたか?仕事とプライベートの時間のメリハリがあって、自分の時間は本を読んだり、映画を鑑賞したり、釣りに行ったり写真を撮ったり、ジムに通って体を動かしたり、それぞれ趣味と呼べる好きなことをする時間を持っていたのではないでしょうか?

ですが、赤ちゃんが生まれてからはそんな時間のメリハリは跡形もなく消滅します。
常に家事育児を優先して自分の時間を後回しにするので、好きだった趣味の時間を設けることもない・・・そんな時間がどんどん積み重なっていくと、ついにはいざ「昔趣味だったこと」をやってもできなくなります。

趣味を持ってストレス解消

趣味を失い毎日を子育てと家事に費やしていると、子供が大きく成長し自立するというときに、子離れできずに子供の自立を応援できない・・・という自体にもなりかねませんよ!。

趣味は毎日のルーチンに取り入れると、生活に良いメリハリをもたらしてくれます。あなたの人生はあなたのものでもあるので、子供がいるからと遠慮せずに、育児と家事以外にも夢中になれることを一つくらいは持っておきたいですね。

その他の育児ストレス発散方法

その他にもストレス発散方法はたくさん!

  • パパの休日は子供を預けて、お出かけする。
  • 子育て支援センターの一時保育を利用する。
  • ネイルを塗ってみる。
  • 大好きな食べ物を食べる。
  • 完璧主義をやめる。
  • 在宅ワークをしてみる。
  • SNSで子育てに関する悩みを共有する。

このように、自分に合うストレス発散方法を見つけて、できるだけ楽しく子育てをしていきましょう。

今日感じた育児疲れは、今日解決して

育児疲れを感じたら、頼れる人を見つけて、素直に疲れたと言って下さい。もしかしたら、パパもママに気を遣って過ごしていたり、不慣れな中での子育てに奮闘しているのかも知れません。あなたが打ち明けてくれたことで、お互いに状況を把握するきっかけにはなるでしょう。
完璧なママを目指すのではなく、少し肩の力を抜いて過ごしていくことが大切。今日感じた育児疲れは今日解決するようにして、ストレスを溜めすぎないように心がけましょう。