ベビースイミングのメリット

ベビースイミングの効果~1歳前の水泳がおすすめな理由

ベビースイミングはいつから習わせるのがおすすめか、ベビースイミングがもたらす赤ちゃんとママへのメリット・効果を解説し、月齢や年齢による水の中でのレッスン内容を紹介。入会金や月謝などの費用、水着やおむつなどの持ち物、感染症のリスクやプールに入る前や出た後の注意点もお伝えします。

ベビースイミングの効果~1歳前の水泳がおすすめな理由

ベビースイミングはいつから習わせると効果的?

ベビースイミングとは、赤ちゃんとママが一緒にプールに入って運動する習い事です。今、ベビースイミングは赤ちゃんの習い事として人気急上昇中なのをご存知ですか?

水泳は、体が丈夫になる、運動神経が良くなるなど、子供の習い事として人気ですが、実は赤ちゃんの頃から習わせるメリットも多いのです。

ベビースイミングのメリットやレッスンの内容、料金の相場や用意するものなど、ベビースイミングの良さをお伝えします。赤ちゃんになにか習い事をさせたいママは必見です!

ベビースイミングは1歳になる前に始めるのがおすすめ

ベビースイミングは1歳になる前に始めるのがおすすめです。一般的には生後6ヶ月から、最近では生後3カ月過ぎで首が据わっていればOKのスイミングスクールも増えています。

水面に赤ちゃんを浮かせるスイミングコーチ

まだ歩きもしない赤ちゃんに水泳?と思うかもしれませんが、1歳を過ぎてからベビースイミングに通うと、かえって水が怖いと感じやすくなります。1歳になる前にベビースイミングを始めると、お風呂や洗顔、水遊びなどをその後も抵抗なく楽しみやすいのです。

赤ちゃんは生後半年で泳いだり潜ったりできる!?

一説には、赤ちゃんには、先天的に泳いだり、潜ったりする能力が備わっているともいわれています。
こうした能力は生後6ヶ月を過ぎると発揮できます。さらに赤ちゃんは、水に潜った時は無意識に呼吸を止めて心拍数を落とせます。潜水反射と呼ばれる人間が生まれ持った防衛反応の1つです。

もちろん、ベビースイミングでこうした能力を上手く発揮できるとは限りません。ですが、もともと赤ちゃんは、数ヶ月前まで羊水の中にぷかぷかと浮いていたのです。赤ちゃんにとって水の中というのは、お腹の中にいた頃を思い起こさせ、決して居心地の悪い空間ではないようです。

ベビースイミングは3歳未満までが一般的

ベビースイミング教室やベビー向けのクラスは、基本的には3歳未満までの受付です。スクールによっては1歳半までなど、もっと細かく年齢・月齢でクラスを区切っていることもあるでしょう。

3歳以降もスイミングを続けたい場合は、キッズクラスへの移行となります。ベビースイミングと違い、ママは一緒にプールに入らないレッスン内容が基本となります。

ベビースイミングの効果・メリット

水中の花を掴もうとする10ヶ月の赤ちゃん

ベビースイミングは一体どんなメリットや成長への効果があるのでしょうか?
実はベビースイミングは、赤ちゃんだけじゃなく、ママにも大きなメリットがあります。

水への恐怖心がなくなる

ベビースイミングを習うことで、赤ちゃんは水への恐怖心がなくなります。習わせる年齢が低いほど、お風呂や水遊びが楽しみやすくなります。

生活リズムが整う

ベビースイミングで適度な運動をすることにより、赤ちゃんの生活リズムが整います。
乳児期は生活リズムが整わないと、夜泣きなどの原因にもなります。昼間はしっかり運動して、夜になったらぐっすり眠ってもらえれば、育児の負担も軽減できるでしょう。

免疫力が高まり、体が丈夫になる

ベビースイミングで体をよく動かすことで、全身の血流がよくなり、新陳代謝が高まります。また、水の中で過ごすことで、体温調整機能が高まり、少々の暑さ・寒さには負けない体が作られていきます。

筋肉や脳の発達が早くなる

水の中で過ごすという行為は、陸の上での生活とはあらゆる点で違い、非常に刺激的な時間です。
また、プールの中で手足をバタバタ動かすことはかなりの筋力を使います。

いつもとは違う環境で過ごしたり、からだ全体の筋肉を動かすということは、脳の神経回路を発達させます。脳を活性化する効果が期待できるでしょう。

赤ちゃんとママ両方の運動不足を予防・解消

ハイハイが嫌いな赤ちゃん、動くのが好きではないのんびり屋の赤ちゃんは、そのままだと運動不足になってしまう可能性があります。しかし、ベビースイミングならどんな赤ちゃんでも水の中で体を動かす必要があります。適度な運動は、赤ちゃんの便秘解消・予防にも効果的です。

さらにベビースイミングはママも一緒にプールに入る必要があるため、産後の運動不足解消にも良い影響をもたらすでしょう。健康的な産後のダイエット方法としてもおすすめです。

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赤ちゃんとコミュニケーションが取れる

プールの中でママに掴んでもらう笑顔の赤ちゃん

ベビースイミングでは、赤ちゃんはママに抱かれた状態でプールに入ります。プールでは、ママと赤ちゃんは自然にスキンシップをとるため、笑顔になる瞬間も多いでしょう。

最初は戸惑っていた赤ちゃんも、ママの笑った顔を見て「これは楽しいことなんだ」と感じるはず。普段、育児や家事に追われているママほど、赤ちゃんとの大切なコミュニケーションの時間になります。

ママ友との交流が生まれる

ベビースイミングに通っている方は、みんな同じぐらいの歳の子供を連れています。スイミング教室を通して出会ったママ友と良い関係になれる可能性は十分にあります。

もちろん赤ちゃんもお友達ができるチャンスです。ぜひ、まわりのママたちに話しかけてみましょう。

ベビースイミングの年齢別のレッスン内容

実際のベビースイミングのレッスン内容はどのようなものなのか、1日のレッスンの流れを紹介します。
もちろん具体的な内容は各教室によって異なりますので、ご紹介するのは1つの参考例です。
ベビースイミングを習う時は、事前に体験レッスンに申し込むことをオススメします。

プールに入る前にママと準備体操をする

まずプールに入る前は、ママと赤ちゃん二人で準備運動やリズム体操を行います。
マットを使ったり、ベビーマッサージなどを教えてくれる教室もあります。

ベビースイミング体験時には、水の中での活動だけでなく、準備運動にも目を向けてみましょう。

プールに入る時間は30分程度

準備運動を終えたら早速プールに入ります。プールに入る時間は30分程度となっています。大人からすると少し物足りないかもしれませんが、0歳の赤ちゃんにとっては十分な時間です。

1歳を過ぎたクラスでは、50分程度に設定されていることもあります。

年齢ごとのレッスン内容

ベビースイミングは年齢によって行う内容が変わります。0歳児、1歳、1歳半以上の3つのコースの内容をご紹介します。

0歳:水に慣れる活動がメイン

プールで母親に掴まれて遊ぶ赤ちゃん

1歳未満の赤ちゃんはママに抱っこされながら、プールの中で過ごすのが基本です。ママが赤ちゃんを抱っこした状態で、腕を長く伸ばしたり、引き寄せたりします。他にも、ママが赤ちゃんの足や手を取り、バタバタさせるなど、「水って怖くないんだ」「水って楽しいな」と思える内容が基本です。

1歳~1歳6カ月:水の中で動いてみる

1歳を過ぎると、立てる子・歩ける子も多くなります。ママの助けを借りつつ、水の中で1人で立ってみたり、ハイハイしたり、壁につかまりながら歩いたり、ジャンプしたりなど、少しずつやれることが増えていきます。

1歳6ヶ月過ぎ:泳ぐ・潜るなど本格的な水泳の入り口

潜る練習する赤ちゃん

1歳半を過ぎ、プールにだいぶ慣れてきたら、背中と手に浮き輪をつける練習も始まります。浮くことができるようになると、ママに手を繋いでもらいながらバタ足をしたり、顔を水につける練習が始まります。一人で滑り台にチャレンジする活動なども存在します。

レッスンが終わると自由時間

ベビースイミングでは、レッスンが終っても、10分ほど自由時間を設けている教室も多いです。プール専用のおもちゃなどでママと一緒に遊べるので、赤ちゃんは楽しく過ごせます。

プールから上がったら暖をとり終了

自由時間が終わると、暖を取ります。サウナや温かいお風呂で、よく体を温めましょう。これで1日のレッスンは終了です。

ベビースイミングの料金はどのくらい?

ベビースイミングを習いたい時に、気になるのがやはり料金です。一体どのぐらいかかるのか確認してみましょう。

入会金は必須!キャンペーンを狙おう

ベビースイミングを開催しているスイミング教室は、基本的に入会金が必要です。入会金はおよそレッスン料1〜2回分ほどの料金がかかります。

入会金の相場は、だいたい2,500円〜15,000円程度と教室によってかなり開きがあります。期間によっては、入会金の割引キャンペーンを行っているケースもあります。体験入学の時に、お得な入会時期について尋ねてみても良いでしょう。

月謝は5000円~8000が相場

ベビースイミングの相場は、だいたい5,000円〜8,000円程度です。

しかし、教室や地域、メニューなど、その内容は大きく異なります。
レッスン時間も30分~60分と幅がありますし、ベビークラスの曜日なら月に何度通ってもOKな通い放題のコースもあれば、毎週何曜日・何時からと明確に定められていて、都合が悪くても授業の振り替えができないコースもあります。

ベビースイミングの持ち物

ベビースイミングに通う場合は、おむつや水着など、用意しないといけないものがあります。一般的に必要な持ち物を確認してみましょう。

水の中でも使えるおむつ・パンツ

赤ちゃんはまだおむつが取れていないので、水遊び用おむつ(水遊びパンツ)を履いてプールに入ります。水遊び用おむつとは、普通の紙おむつと違い、水を吸いません。また、例えうんちをしてしまっても、パンツから流れ出ない構造になっています。

普通の紙オムツが1枚換算20円以下なのに対し、使い捨ての水遊びおむつは1枚あたり100円近くしますが、1週間に1度のベビースイミングならそこまで問題にするような金額ではありません。布製の洗える水遊びパンツもあります。

スクールによっては、使用する水遊びおむつやパンツをはっきりと指定されることもあります。通う前に購入すると、使えないことがあるので注意しましょう。

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水着・スイミングキャップ

赤いスイミングキャップを被った赤ちゃん

ベビースイミングでは、赤ちゃんにデザイン重視の可愛らしい水着を着させているママも多くいらっしゃいます。水の中で楽しむのが目的ですから、体の動きを妨げないのなら、問題ありません。

当然、ママの水着も必要です。ベビースイミングでは、フィットネス水着やワンピース水着など、あまり露出の多くない水着を着ているママが大半です。

少数派ではありますが、赤ちゃんの水着やスイミングキャップは指定品の教室もあります。やはり一度確認してから、購入しましょう。

フード付きタオル(大判のタオル)

プールから上がった時には大判のタオルで赤ちゃんの体を拭いてあげましょう。ベビー用でフードが付いているタオルだと髪の毛も乾かしやすく便利です!

お茶や水も忘れずに

プールは汗をかくことはなくても、かなりの運動量があるので喉が渇きます。赤ちゃん用のお茶や水、ミルクなどを忘れずに持っていきましょう。

ベビースイミングのデメリット

赤ちゃんのためにおすすめなベビースイミングですが、デメリットもあります。
主に体調面によるものですので、ママは赤ちゃんの体調管理には十分気を配りましょう。

体調管理が大変

沐浴する赤ちゃん

ベビースイミングを習うと免疫力が高くなると説明しましたが、プールに入ることで感染しやすい病気もあります。乳幼児の場合、プール熱や水いぼなどが代表的です。
ただし、これらの病気は、飛沫感染や接触感染でも感染するので、プールだけが感染の原因という訳ではありません。

一方で、プール後の着替えなどに手間取ると、赤ちゃんは体が冷えて風邪をひいてしまうこともあります。プール後はしっかりと体が温かくなるまでお風呂やシャワーで温まり、手早く着替えましょう。レッスン後は、のんびり家で過ごすなど、からだを休めるようにしてください。

旅行や赤ちゃんのお祝い事などのイベントが近く、どうしても病気になられては困るという時は、ベビースイミングを欠席するというのも一つの方法です。

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ベビースイミングの注意点

注意のタイミング

ベビースイミングは、レッスン前・レッスン中・レッスン後のそれぞれに気を付ける点があります。赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。

参加する前に体温をチェック

ベビースイミングに行く前には必ず赤ちゃんの体温を計りましょう。赤ちゃんは基本的に37.4℃までは平熱と言われていますが、熱がなくてもいつもに比べて機嫌が悪そうな時は、具合が悪い可能性があります。無理をせず、レッスンはお休みしましょう。

水を嫌がる場合は無理強いしない

赤ちゃんは水が好きな子が多いですが、やはり恐怖心が強く、なかなか水に慣れない子というのも当然います。ベビースイミングは、赤ちゃんとママが楽しく過ごすのが目的ですから、早く水に慣れさせなきゃ!と躍起になるのはやめましょう。

どうしても赤ちゃんが嫌がる日は、先生に断って、プールサイドで見学してもOKです。赤ちゃんが楽しく水遊びできればOKと考え、無理強いさせる必要はありません。

水を飲んでいないかよく観察する

水の過剰摂取は、血液中のナトリウム濃度のバランスを崩し、頭痛や嘔吐、ひどい時には意識障害を引き起こす「水中毒」を引き起こす可能性があります。

大人が水中毒を起こすほどプールの水を飲むことはまず考えられませんが、赤ちゃんは嚥下反射といい、目の前のものはなんでも口にしてしまいます。また、体も小さいため、プールの中に長く使っていると許容力を超えてしまうリスクもあるのです。

顔を付ける、潜る練習をする時は要注意です。水の中では息をとめるように指導し、水を飲みこんでいる様子がないかよく観察してください。

プールから出たら目や体をしっかり洗う

プールから出たらしっかり目や体を洗いましょう。しっかり洗うことで、感染症のリスクをある程度下げられます。

ベビースイミングは親子で楽しもう!

ベビースイミングは、赤ちゃんにもたくさんのメリットがありますが、ママが赤ちゃんとの時間を楽しめるかも非常に重要です。

実際に通わせる場合は、

  • 教室までの距離
  • プール設備や施設の清潔感
  • コーチ陣の人柄
  • レッスン内容と費用のバランス

などをよく吟味しましょう。
ママも楽しく通えるなら、きっとベビースイミングは赤ちゃんにとっても楽しい思い出となるでしょう!