赤ちゃんのよだれの原因

赤ちゃんのよだれの原因は?心配のない症状と関係する病気

赤ちゃんのよだれは、いつから量が多くなり、いつ頃から出ないようになるのでしょうか。また、よだれが多い赤ちゃんと少ない赤ちゃんの違い、よだれのにおいや量が異常のサインとして現れるは病気を解説します。よだれはかぶれなどの皮膚トラブルにもなるので、適切なケアが大切です。

赤ちゃんのよだれの原因は?心配のない症状と関係する病気

赤ちゃんのよだれの原因は?時期による違い

なぜ赤ちゃんは大量のよだれを出すのか、気になったことはありませんか?
また、きょうだいでも、赤ちゃんの頃のよだれの量には個人差があり、二人は一人目に比べてすごく多い、又は少ないなど、違いに気づいている方もいるでしょう。

いくら赤ちゃんとはいえ、あまりにも大量によだれが出る場合は、口内環境を心配したり、反対にまったく出ない場合もちょっと気になりますよね。

赤ちゃんがよだれを出す原因は何なのか、また、いつから量が増えてくるのか、赤ちゃんのよだれの特徴をご紹介します。

生後すぐ

タオルを頭にかぶった新生児

新生児は口の周りの筋肉がまだ鍛えられていませんので、口内に出てきたよだれを堰き止めることができず、唇から垂らしてしまいます。とは言うものの生まれたばかりのときは、よだれの量もそこまで多くはなく、よだれかけ(スタイ)が必要なほどにはよだれが出ない赤ちゃんもたくさんいます。

2~3ヶ月目

多くの赤ちゃんは、生後2~3ヶ月ごろになるとよだれの量が増えてきます。早い赤ちゃんでは生後1ヶ月からよだれが多くなることもあります。

4~6ヶ月目

離乳食を食べる赤ちゃん

離乳食が始まる生後4~6ヶ月になると、よだれの量もさらに増えていきます。これは、離乳食を消化するためによだれの分泌量が増えることと、口の周りの筋肉がよだれを堰き止めるほど充分には発達していないことが原因です。

また、早い赤ちゃんでは生後5~6ヶ月ごろから乳歯が生え始めます。乳歯が生え始めると口の中がむずむずとかゆくなるような感覚を味わいますので、赤ちゃんが口をもごもごと動かしたり歯によって口内が刺激を受けたりして、さらに唾液の分泌量が増えるようになります。

その後、徐々によだれの量が落ち着き、口の周りの筋肉もほどよく鍛えられ、1歳~2歳になるとよだれを垂らすことも減っていきます。もちろん個人差はありますので、早くよだれが垂れないようになる赤ちゃんやいつまでもだらだらとよだれが垂れてしまう子どももいますが、特に心配する必要はありません。

よだれの異常サイン!形状やにおいをチェック

不安げな表情の赤ちゃんと注意すべき「よだれ」の症状

口の周りの筋肉が弱いこと、離乳食が始まること、そして乳歯が生え始めること等、赤ちゃんのよだれが多い原因はたくさんあります。

一方で、よだれには口の中が細菌などに感染することを予防し、口内を洗浄・殺菌するという効果もあります。しっかりとよだれが分泌されていることは、好ましいことだとも言えるのです。

ですが、よだれのにおいが強い、泡のようにブクブクと出るなど、注意が必要なよだれの状態もあります。どのような理由で異常と思われるよだれが出るのか、そして、どのような病気と関連性があるのか見ていきましょう。

においが強い

よだれのにおいが強いときは、水っぽくさらさらしているよだれではなく、ちょっと糸を引くような粘り気のあるよだれが出ていることが多いです。これは、よだれの分泌量が減っているためで、口内に繁殖した雑菌がよだれに混ざって、強いにおいや粘り気を出しているのです。

よだれの分泌量自体を意図的に増やすことはできませんから、水分をこまめに飲ませるようにして、口の中を充分に潤してあげるようにしてください。口内が充分に潤うと、雑菌も繁殖しにくくなり、よだれのにおいや粘り気も軽減されます。

泡のようなよだれ

口の周りや口の中がよだれでできた泡で一杯になっていることもあります。何かの病気のように見えるかもしれませんが、これは、赤ちゃんが口をぶくぶくと自分で動かして作った泡ですので、心配する必要はありません。

おっぱいやミルクを飲んでいる気持ちで口をぶくぶくと動かすこともありますし、ただ泡ができる感覚が面白くて口をぶくぶくと動かしていることもあります。赤ちゃんにとっても面白い遊びの1つだと理解して良いでしょう。

咳と一緒に出る

咳をした瞬間によだれが気管に入り、むせてしまう赤ちゃんもいます。むせると吐いたり苦しそうな顔をしたりすることがありますが、ほとんどの場合は一時的な状態ですので特に心配する必要はありません。

ただし、咳と一緒に熱も出ているときは、風邪などの感染症の疑いもあります。38℃を超えるようなら病院に連れて行き、診察を受けるようにしましょう。

よだれの分泌量が急に増えた

よだれの分泌量が急激に増えたときは、次の病気を疑うことができます。

口内炎

お医者さんに赤ちゃんの病気を診てもらっている母親のイラスト

赤ちゃんの口の中の粘膜に炎症(口内炎)ができているために、唾液の分泌量が増えている可能性があります。口の中をよく観察して、白っぽいピンクの水ぶくれができていないか確認して見ましょう。頬の裏や唇、舌にできていることが多いです。

口内炎は痛みや不快感を伴うことが多く、赤ちゃんの機嫌が悪くなったり、おっぱいやミルク、離乳食を嫌がったりします。熱が出ていないなら病院に連れて行く必要はありませんが、38℃以上の熱が出ているときは他の病気に感染している恐れもありますので、早めに病院に連れて行きましょう。

赤ちゃんの口内炎の原因(種類)と治療法・対処法
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手足口病

主に夏に流行することが多い病気、手足口病。その名の通り手や足、口の中に水ぶくれができます。手や足に水ぶくれが出来ると親は気づきやすいのですが、口の中に水ぶくれが出来ているときはすぐには気づかないこともありますので、よだれの量が増えたときに口の中をチェックするようにしてください。

水ぶくれが口の中にできると、よだれの量が増えるだけでなく、痛みが出たり、食欲が落ちたり、食事をするときに不機嫌になります。手足口病は37℃~38℃程度の微熱であることも多く、ワクチンや特効薬もないので、普通の風邪と同じように看病するしかありません。

ただし、1週間しても水ぶくれが良くならないときや熱が高いときは、なるべくすぐに病院に連れて行くようにしてください。手足口病は感染力が高く、原因となるウイルスの型もたくさんあり、何度も感染する恐れもあります。

手足口病に赤ちゃんが感染!?夏にポツポツがでた時は…
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ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナも手足口病と同じく、夏場に流行することが多い病気です。特に乳幼児に罹患しやすいことも手足口病と同じです。

ヘルパンギーナと手足口病を見分けるポイントは「熱の高さ」にあります。手足口病はそこまで高熱がでませんが、ヘルパンギーナは突然38℃以上の高熱が出るケースが多いのです。場合によっては40℃近くまで熱が上がるケースもありますので、熱が38℃を超えたら病院を受診して、解熱薬等を処方してもらうようにしましょう。

ヘルパンギーナも手足口病や口内炎と同じく口内に水ぶくれができ、そのために唾液分泌量が増えます。また、喉の部分に水ぶくれができ、よだれや食べ物、飲み物を飲み込むときに強い痛みや不快感を覚えることがあります。

食欲が一時的に落ちることもありますが、口内や喉の水ぶくれが治癒すれば自然に食欲も戻りますので、無理に食べさせないようにしましょう。むせて吐くこともありますが、水分補給はこまめに行い、脱水症状に注意しましょう。

ヘルパンギーナの症状とは?感染から治癒までの症状の経過
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よだれが多い子と少ない子の違い

よだれがたくさん出るはずの生後2ヶ月~1歳頃でもあまりよだれが出ない赤ちゃんもいます。反対に1日によだれかけを何回も交換する必要があるほどよだれが出る赤ちゃんもいます。

よだれが多い子と少ない子には、どのような違いがあるのでしょうか。

よだれが多い子の特徴

鼻が詰まりやすく口呼吸をする子は、よだれが口からこぼれやすくなり、口の周りや洋服をよだれで汚してしまいがちです。

その他にも活発な子どもも自然と大きく息をすることが増えますので、よだれが口からこぼれやすくなります。

また、一般的に男の子の方が、よだれが多い子が多いと言われています。とはいえ、性別によってよだれが多い少ないの違いに関する科学的根拠はありませんので、あくまで傾向に過ぎません。

赤ちゃんの鼻くその取り方&鼻くそが増える環境や病気
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よだれが少ない子の特徴

鼻呼吸が多い子どもは、口をしっかりと閉じていることも多く、よだれで口の周りや洋服がべとべとになりにくいです。

また、大人しく、動き回ったり激しい動きが少なかったりする子どもも、口で大きく息をする機会が少なくなりますので、よだれで服や顔周りを汚すことも少なくなります。

もちろん個人差はありますが、どちらかと言うと女の子は男の子に比べ大人しい傾向にありますので、口を開けて息をしたり、口を開けざるを得ないほどの激しい運動をすることも少なかったりします。そのため、女の子の方がよだれがあまり出ていないように見えることがあります。

赤ちゃんがよだれでかぶれたときのケア

赤ちゃんがよだれを出しているのは自然なことですし、よだれで口の周りをべとべとにしているのも可愛いものです。しかし、よだれで口周りや顔、首などがかぶれてしまうのは避けたいですから、かぶれを防ぐよだれ対策とかぶれてしまったときのケアを紹介いたします。

かぶれ対策に覚えておきたい3つのポイント

よだれが出るのを止めることはできません。適切な対策をすることで、赤ちゃんをよだれかぶれから守りましょう。

1.清潔なタオルやガーゼで拭く

赤ちゃんのよだれを拭く

よだれが出ているのを見つけたら、こまめに清潔なタオルやガーゼで拭いてあげましょう。できれば、一度拭いた部分は使わないようにして、常に清潔な部分で口周りや首をキレイにしましょう。

ティッシュで拭くのも良いのですが、ティッシュはタオルと比べると薄いので、つい力を入れてしまい、赤ちゃんの皮膚を強くこすってしまいます。手元にティッシュしかないときは、抑えるようにポンポンと拭くようにしましょう。

2.水で顔周りをキレイにぬぐう

一度や二度ならタオルやガーゼで拭くだけでもキレイになりますが、頻繁によだれを出しているときは、皮膚によだれの成分が残ってしまい、かぶれてしまう可能性があります。顔や首のよだれを拭くときは、2~3回に一度は、水で濡らしたタオルでキレイに拭いてあげるようにしましょう。

水を使ってよだれの汚れをとった後は、しっかりと乾いたタオルやハンカチで水分を拭きとるようにしましょう。不要な水分が赤ちゃんの肌の上に残っていると、水が蒸発するときに肌の水分まで奪ってしまうことがあります。肌を乾燥させる要因になりますので、、しっかりと余分な水分を拭き取ってください。

3.保湿クリームを塗る

一日に何度も口周りや首をこすってよだれをぬぐうと、必要な皮脂や水分も拭き取ってしまうことになります。お風呂上がりだけでなく、一日に数度、ベビークリームなどで、よだれを拭いた部分に油分と水分を補給して下さい。

かぶれてしまったときのケア方法

こまめによだれを拭いてこまめに保湿をしても、皮膚がかぶれてしまうことがあります。かぶれたときはどうすれば良いのでしょうか。

保湿ケアでかぶれもケア

タオルの上に乗った保湿クリーム

軽度のかぶれなら、ベビークリームやワセリンで通常よりも念入りに保湿ケアをするだけで治ります。早く治そうと大量にクリーム類を塗るとかぶれがひどくなってしまうこともありますので、少量を薄く、一日に何度も塗るようにしてください。

病院で外用薬を処方してもらおう

かぶれがなかなか治らず、赤ちゃんがかゆそうにするときは、病院で外用薬を処方してもらうこともオススメです。小児科・皮膚科どちらでも構いませんが、他の感染症のリスクを考えると、やはり皮膚科がおすすめです。用量と塗布回数を守り、根気よく治療していきましょう。

赤ちゃんのよだれをしっかりと観察しよう

よだれを観察することで、口内の炎症や病気に早く気づけることがあります。赤ちゃんのよだれが急に増えてきたときは、口内をしっかりとチェックして下さい。

また、「赤ちゃんはよだれを出すものだから」と放置するのではなく、こまめに口の周りや首などをキレイに拭うことも忘れないで下さい。皮膚のかぶれや乾燥の原因になり、肌トラブルを招くこともありますので、たかがよだれと思わず、丁寧にケアしてあげましょう。

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